魔法戦記リリカルなのはmemories 最終章 新たなる聖王の歴史(メモリー) 本幕【終わり、そして始まりの日】 第百十五話 |
ついに終わりの方まで近づいてきました。
あと数話で戦いは終わります。戦い後的なのは入りますけどね。
それではどうぞ!!
「……フィルノ、これから私たちどうするの?」
アマルナ・ラスティルが標的をナノハに変更してくれたおかげで、デュナ・シルフィアの回復魔法で全員が戦えるようなところまで回復していくことができた。
けど、アマルナがナノハに標的を変えたことによって、これと言って特にすることがなかったがために、フィルノに何をすればいいのかをアリシア・テスタロッサが代表として聞いていた。
だがフィルノもこの後の事をどう分担すればいいかを考えており、ナノハがミッドチルダを時空管理局地上本部と聖王教会を除くすべてを破壊した後はその場の状況に任せる予定だったが、アマルナの登場によってどうすればいいか考える必要があった。
ナノハにはまだ最後の目的があるため、その目的をするにはどうしてもアマルナが邪魔をしてきてしまう。とすれば、アマルナをどうにかさせるという手段を取る必要があった。
「アリシア、デュナ、リィナ。三人はアマルナの行動を阻止し、ナノハ聖王女をアマルナから離させろ」
「フィルノはどうするの?」
「俺はアマルナをこうした張本人だと思われる、ヘレスナ・リュベルを探しに行く。ミルティオル・ベスカの可能性もあるが、エメリアを管理していたのはリュベルだからな」
「一人で大丈夫なの?」
「できるだけ戦力をアマルナの方に入れたい。状況の判断はすべてアリシアに任せる!!」
「分かった!!」
アリシアの質問に対してすべてが答え終わると、フィルノはアマルナがいる方と真逆へと進んで行った。
それと同時に上空で八神はやてが時空管理局地上本部へと向かう姿が見えたが、アリシアたちは特に気にせずにフィルノから命じられた内容を遂行するために動きだした――
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「あれは……一体誰なんだろう?」
その頃スバルとティアナの二人は、ナノハとフェイト達が戦っているところをかなり遠くから見えて、スバルがティアナを抱えながらウイングロードでナノハ達のところへ進んでいた。
そして話は現在ナノハと見知らぬ女性が戦っているところを見て、その女性が何者なのかと言うことを話していた。ナノハの速さについて行けており、スバルとティアナはまだ彼女の名前がアマルナ・ラスティルと知らないがために、お互いに互角な戦いを繰り返している光景を見て、一体何者なのかという疑問を思ってしまう。近くでフェイト達がその様子を見ており、途中ではやてが離脱する姿を見かけたけども、なにかあったのだろうと二人は思っていた。
「とにかく、フェイトさんのところへ行きましょう。どうやら、フェイト達のところに敵が近づいているようですし」
ナノハ達が居る所へ、アリシア・テスタロッサ、デュナ・シルフィア、リィナ・シルフィアの三人が向かっている姿もスバル達のところから見え、急ぐ必要があるかもしれないと思い、スバルは先ほどよりも早く向かうように急ぐのだった。
本来、スバルとティアナはナノハを倒す命令を昨日されてはいないが、アリシアたちが向かっているとなれば向かう必要があった。
そしてもう一方、スバルたちとは別のところで今まで敵を見つけられていなかった元トーマ・アヴェニールことトーマ・ナカジマ、エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエの三人も同じく上空でナノハが戦っているところへ向かおうとしていた。
というよりも、この辺一帯はナノハの攻撃によってほとんど平地となっていたのだが、周囲に生き残った者がいないかと探しており、時間をかけていた。
結果的にはトーマ達みたいにすぐさま回避できたものはおらず、人を見つけたとしても死体だけだった。そんな感じだったため、トーマ達は生き残った者を探すのをあきらめ、先ほどから上空で見えていたフェイト達の方を見ていた。
「フェイトさんたちはもう戦っているようですね」
「なら急ごう。どうやら、敵も集まっているようですし――」
エリオの言葉にトーマとキャロの二人は頷き、スバル達同様にフェイト達のところへと向かいだした――
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「ちっ、一体リュベルはどこにいるんだ!!」
フィルノはこんなに平地を走り回っているというのにもかかわらず、リュベルの姿が未だに見つけられなかった。
最初にナノハがミッドの街をほとんど破壊するために放った砲撃で、まさか殺してしまったのかと思ったが、そんなことでリュベルが死ぬことがないだろうと考え、リュベルを探すことを続行した。
と、そんなことを思っていると、周りにある瓦礫の中から何かが動く音が聞こえ、フィルノがそちらへと顔を向けると、瓦礫の中から人が現れた。
「あ゛ーちくしょ。ようやく出れることができた」
その人物に見覚えがあった。いや、ないはずがなかった。その人物はフィルノが先ほどから探していた人物であり、フィルノの復讐対象であった人物であるのだから――
そう――瓦礫の中から現れた人物は、ヘレスナ・リュベルだった――
「ようやく見つけたぜ、ヘレスナ・リュベルっ!!」
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「……どういうつもり? アリシア・テスタロッサ」
ナノハがアマルナと戦っていた時、アリシアが二人の間に入ってきて。防御魔法でアマルナの攻撃防ぎ、とアリシアのデバイスでナノハのティルヴィングを防いでいた。
突然の出来事に先ほどから様子を見ていたヴィータやシグナム達は驚いていたが、特にフェイトは他よりも驚いた。あんな中に入り込んでくることにも驚いたし、ナノハの攻撃を防いだことにも驚いていた。
しかし、かなり威力がある攻撃を防いでいるため、このまま防ぎ続ければ守りきれずアリシアに攻撃が当たってしまう。そのため、すぐにナノハに話しておくことを伝えておく。
「ここは私たちに任せて、ナノハは例の目的に!!」
「だけど、アマルナが邪魔をしてく――」
「……八神はやてはすでにナノハの思惑通りに地上本部へと向かった。ならば、あなたのやるべきことを最優先にするべきでしょ?」
「……確かにそうね。目の前に捕らわれすぎたか。ならアリシアに言われた通り、私は行くとしようか。手加減してたが、私の目的のために少し本気を出そう」
と、ナノハがそこまで言った直後、アリシアは自分の身の危険があると思い、すぐに避けて二人の攻撃を回避する。
そしてナノハは一気にアマルナとの距離を取り、アマルナはすぐにナノハへと近づいたが、その時にはすでにナノハはティルヴィングを構えアマルナに向けて一閃を放った――
「ティルヴィング――っ!!」
攻撃を仕掛けようとしていたアマルナにとって、防ぐ手段というものは一つもなく、ナノハの攻撃をもろに受け、そのまま地面向けて飛ばされ衝突していった。
ナノハはアマルナの様子を見ることすらせず、ナノハの役目であることをしに、一瞬にしてその場から姿を消したのだった――
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「……ここか」
その頃、八神はやては目的地であるミルティオル・ベスカが居る部屋の前へと立っていた。
これと言って何かあるわけではないと思うが、なぜかドアを開けるのに勇気が必要で、なかなか開けようとする気持ちになれなかった。
ミルティオル・ベスカと会い、もしかしたら闇の書の一件について本当の事を知ることとなる。もしそうとなれば、自分はどう思うのだろうかということを考えてしまった。
しかし、こんなところで立ち止まっていれば仕方がない。そう思ったはやては勇気を絞って目の前のドアを開くのだった――
そして、この戦いは最後へと向かいつつあった――
説明 | ||
J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。 その青年はなのはに関わりがある人物だった。 だがなのはにはその記憶が消されていた。 消されていた記憶とは、なのはと青年の思い出であった。 二人が会ったことにより物語は始まり、そしてその二人によって管理局の歴史を大きく変える事件が起こる事になる。 それは、管理局の実態を知ったなのはと、親の復讐のために動いていた青年の二人が望んだことであった。 魔法戦記リリカルなのはmemories ?幼馴染と聖王の末裔?。始まります。 |
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