絶体絶命の危機に

現れたのは偉大なる旅人

それは華佗、貂蝉殿、卑弥呼殿だった

卑弥呼殿、貂蝉殿と響窃との関係とは……

　　四節　?管理者との因縁?

卑弥呼「響窃よ、今再び永遠の眠りにつくがいい」

響窃「残念だがそれは貴様等管理者共だ

その台詞、そっくりそのまま返そう」

貂蝉「む?ん、激しいのはご主人様だけで十分よん」

華佗「俺も参戦しよう、卑弥呼、貂蝉」

卑弥呼「ダーリンよ、こ奴は大陸の武将達をひれ伏せさせる程の者だ

ダーリンは医者、無理はしない方が良い」

華佗「確かに俺は医者だ

だが大陸が危機に晒されている状況を指をくわえて待っている訳にはいかぬのだ」

貂蝉「流石お師匠様が気に入る華佗ちゃんね」

響窃「うん？そういえば貴様、何者だ？」

華佗「俺は大陸を旅して病魔から人々救っている五斗米道の継承者、華佗だ」

響窃「………五斗米道だと？」

華佗「知っているのか？」

響窃「……ふっ、まさか『また』会うとはな」

貂蝉「そういう事よん、響窃ちゃん」

卑弥呼「運命とは侮れぬな、響窃」

どういう事だ？まさか華佗とも何か関係があるのか？

しかし、華佗は知らない様子だったが

響窃「だが貴様等に負ける気など毛頭ない」

卑弥呼「それはこちらも同じなのだ！」

ﾌﾞｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「ふっ！」

ﾌｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

卑弥呼「ぬっ！」

奴と卑弥呼殿との一進一退の攻防が続いていく

貂蝉「お師匠様ん、無理をなさらいでねん」

卑弥呼「残念だが貂蝉よ、奴は無理をしても倒せるか分からぬぞ」

響窃「この響窃、50年前と一緒にすると痛い目を見るぞ……」

貂蝉「勿論、一緒にする気はないわよん、ぶるああああぁぁぁぁ!!」

ﾌﾞｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「………相変わらず耳障りの叫びだ……

そこは変わっていて欲しかったがな」

………50年前もその叫び方だったのか…

というよりあのお二方、一体何歳なのだ？

貂蝉「それは漢女のひ・み・つ・よん♪」

…………当たり前のように心を読まないでいただきたい……

響窃「この響窃相手に余所見とは…

随分と舐められたものだな！」

ﾋﾟｭﾝ!!

卑弥呼「むう！？死の閃光か」

貂蝉「相変わらず怖?い技ねぃ」

華佗「恐ろしい気だ……」

響窃「私は貴様等が憎い……」

卑弥呼「自分の過ちのせいじゃとまだ気づいていないのか？」

華佗「過ちは償うものだぞ！響窃！」

響窃「黙れ……………『呀猟』…」

愛紗「……呀猟(がりょう)？」

一体誰だ？

華佗「俺の名は華佗だ！」

卑弥呼「少し口を閉じろ！響窃！」

ﾌﾞｫﾝ!!

ﾊﾟｼｯ!!

響窃「そんな単調な打撃、効かぬわ！」

ｷﾞｭｫｫ！

卑弥呼「ぬっ！し、しまった……」

貂蝉「お師匠様ん！」

ﾌﾞｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「ふっ！」

卑弥呼殿が体気吸収の餌食に！

まずい！

貂蝉「私もやっちゃうわよん！

ぶるああああぁぁぁぁ!!!」

ﾌﾞｫﾝ!!

ﾌﾞｫﾝ!!

響窃「くっ……」

ﾄﾞｶｯ!!

ﾄﾞｶｯ!!

響窃が吹っ飛び卑弥呼殿は助かったが

華佗「大丈夫か！？卑弥呼！」

卑弥呼「大丈夫じゃ……ダーリンよ」

華佗「くっ！卑弥呼の気が半分以下になっている！」

気の消耗が著しく、肩で息をしている

響窃、あの三人を相手にしているのに

何て強さだ！

響窃「……こんなものでは済まないぞ！」

ﾋﾟｭﾝ!!

貂蝉「どぅっふん！？」

凪「貂蝉殿！？」

死の閃光が貂蝉殿の左肩を貫き

負傷してしまった

卑弥呼「ぬぅ……ここまで強いとは」

華佗「一体何故だ？」

貂蝉「恐らくご主人様の身体でしょう

天の御遣いの身体が響窃ちゃんに皮肉にも力を与えるのよう」

貂蝉「それよりもこの絶世の美女こと貂蝉の美肌に傷をつけたわねん

響窃ちゃん、私は激怒ぷんぷん丸よう!!」

雪蓮「………今なんて言ったの？

あいつ………」

華琳「……天の言葉も混じっていたけど……

……聞かなかったことにするわ……」

響窃「………肌がなんだ？

身体のないこの響窃にとってその言葉は禁忌だ！」

愛紗「貴様は今ご主人様の身体を乗っ取っていることを忘れるな！」

響窃「北郷のこの身体などただの足場にすぎん」

真桜「っ！じゃあ……隊長はただの道具っちゅーことかいな！？」

響窃「そういう事だ」

ﾌﾞﾁｯ!!

この瞬間我々の中で何かが切れた

雪蓮「華琳……私はもう限界よ…」

華琳「奇遇ね……私も今堪忍袋の緒が切れたところよ……」

愛紗「貴様………今何て言った!!?」

凪「隊長をただの道具だと!!?」

蓮華「お前に一刀の何が分かる!!」

響窃「逆に貴様等に何が分かる？

身体と自由を奪われたこの私の憤りを………

貴様等に………何が……」

ｷﾞｭｫｫ！

凪「奴の気が膨れ上がっています!!」

卑弥呼「まずいぞ……あの技は……」

貂蝉「『爆源花』ねん……」

卑弥呼「こんな所で発動すればこの城諸共廃墟と化すぞ！」

春蘭「な、なんだと!?」

秋蘭「止められないのか!?」

響窃「止める手段などないぞ

貴様等全員この城と共にくたばれ！」

貂蝉「ならば仕方ないわねぃ」

響窃「はぁっ！『爆源花』!!」

響窃の言葉と同時に響窃は光だし

激しい爆発が起こった………………

　　　　　　　　　　……終……