SAO―黒の旋律、白銀の戦乱― 第弐話 狂信者 |
第参話 狂信者
キリトside
店から出ると二人の男が待っていた。
おそらくアスナの護衛だろう。
「今日はここから直接《セルムブルグ》に帰ります。護衛は結構です。お疲れ様」
「お、お待ちください、アスナ様!!」
一人の男が血相を変えて叫んだ。
「こんなスラムに足を運ぶだけでなく、こんな素性の知れない奴をご、ご自宅に伴うなど…」
―とても主観的な意見だな…
俺はそう思いながら、聞いていた。
当の本人を見るととても迷惑そうであった。
「クラディール、素性はともかく腕だけは確かよ。」
「そ、そんなはずはありません!私だって『血盟騎士団』の一員です!私がこんな奴に劣るなど…」
「とにかく今日はもう帰りなさい。副団長として命令します」
そういうとアスナは踵を返して帰ろうとする。
俺もついて行こうとしたとき、
「そうか……手前、《ビーター》だな!!」
「ああ、そうだ」
《ビーター》とはβテスターでも一部の人を指し、チーターと掛け合わせた言葉である。俺は《ビーター》であることを否定しない。
「アスナ様!こいつら自分さえ良ければいい連中ですよ!こいつらとは関わらないほうがいいんです!」
「その話はもう終わりました。早く帰りなさい」
アスナの命令を聞いて、クラディールは殺気を込めた目で俺を睨んでから去って行った。
この程度なら((あいつら|・・・・))ほどではないな。
「ほら、あなたも早く帰りなさい」
アスナは残っていたもう一人のメンバーにそう声をかけた。
「は、はい!失礼します」
彼はそう一言を言うと転移門へと向かって歩いて行った。
「ごめんね、キリト君」
「いいよ、慣れたことだから。それよりも早く帰ろうか」
「そうだね」
アスナはそう言って、前を歩き始めた。
移動するとき、俺はクラディールについて考えていた。
―あいつについて、調べてもらうか…
俺は((ある友人|・・・・))にメッセージを送りながら、アスナの自宅に向かった。
キリトside out
あとかぎです。
今回は短めになってしまいました^^;
オリキャラを早く出したくてむずむずしてます。
たぶん階層ボスあたりが出番かなと、考えていたりww
では次回へ…
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いつもの狂った人が出てきますね。 ではどうぞ・・・。 |
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