SAO―黒の旋律、白銀の戦乱― 第参話 おいしい料理 |
第参話 おいしい料理
キリトside
俺は今第61層の『セルムブルグ』に来ていた。
ここは高級住宅が立ち並んでいて、ホームタウンにと願うプレイヤーは少なくない。
アスナの家はまさにここにあるのだった。
アスナの家はとても豪華で、しかも美しい造りをしていた。
ここまでくると、逆に気おくれしてしまう。
「しかし……本当に綺麗だな。一体いくらかかっているんだ?」
「えっと…確か4千kぐらいだったかなぁ」
よし、もう何もキカナイシ、キニシナイ。そのほうがいい。
さっそく、部屋におじゃまして、S級食材である《ラグー・ラビットの肉》を取り出した。
「さて、どんな料理にしようか?」
「シェフに任せるよ。オススメで頼む」
「じゃあ、シチューにしましょう。((煮込み|ラグー))って言うぐらいだからね。キリト君は座って待ってて」
アスナが料理を始めたため、俺は手持無沙汰になってしまった。仕方ないから、ソファでゆっくりしておこう。
ソファに腰かけて、ゆっくりしているとさっき送った友人からメッセージが返ってきた。
『………了解。一日』
相変わらず短くて分かりにくい返答だった。
まあこいつの情報収集能力に敵うのは鼠ぐらいだろうな…。
「もう少しでできるからね」
「ん、ああ…」
気づいたらいつの間にかおいしそうな匂いが漂っていた。
もうすぐ完成ということから返信で、『分かった。頼むぞ』とだけ送った。
「よし、完成!できたよ」
シチューとその他副菜などをてきぱきと並べていく。
「いいのか、こんなに作ってもらって」
「いいの、私も分けてもらうし、バランスよくとらないと」
彼女が席に着いたので、俺も倣って席に着いた。
「それじゃ、いただきます」
「いただきます」
それを言うや否や、二人同時にシチューに口を付けた…やばい。うますぎる。
「ああ…今まで生き残ってよかったと思えるよ…」
全く同感だった。これほどの味をこの世界で初めて食べた。
「ほんと、これ、すごくうまいよ」
「えへへ、ありがとう///」
俺たちはそれから食べることに夢中になっていた。
気づいたら、シチューはきれいに―跡形もなく―食い尽くしていた。
「ご馳走様。とてもおいしかったよ」
「こちらこそ、こんなにおいしい料理作れたの初めてだよ」
食後のティータイムで、俺たちは不思議な香りのするお茶を飲んでいた。
俺は久々に感じた原始的欲求を満たされた充足感に浸っていた。
キリトside out
あとがきです
こうも連続で出すとただ自己満足したいだけでしょうかね・・・^^;
たくさんの人が読んで、おもしろいとかいいなぁとか思ってくれていたらうれしいなぁ、なんてww
ではまたー。
説明 | ||
キリト、アスナの家へ・・・ では・・・ |
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コメント | ||
鹿島様へ もったいないお言葉、ありがとうございます。オリジナル展開・・・うまく書けるように頑張ります><(露) 2次物は似ててもしょうがないかと、私的には面白ければ正義ですよ。先の展開がちょっと気になったのでお気に入りに入れて更新待ってまーす。(鹿島 遥) 本郷様へ 実際似たような設定になってしまって申し訳ないです・・・オリジナルの展開楽しんでもらえるように精いっぱい努力します!(露) NEX様へ 楽しんでもらえて何よりです。これからもがんばりますよ\(・w・)/(露) どうも、初コメさせていただきます・・・まぁ匿名者の方のコメントでもあったように自分の作品と似ていることに関しては自分は気にしていないので他に読んでいる方も気にしないでください、ということをこの場を借りて言わせていただきます。オリジナル展開を楽しみにしています!(本郷 刃) 面白かったです。続き待ってます。(NEX) |
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