真・恋姫†無双 さようなら
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 彼が消えて、私は無様に泣き喚いた。あの川原で、ただひとり。声を枯らして、彼を呼ぶように。

 

 

 私は、あの時、振り返ることができなかった。覇王たるこの私が、だ。

 

 死に逝く彼を、正面から見送れないなど、覇王の所業ではあるまい。つまり、あのときの私は、覇王ではなかった。

 

 ただの、ひとりの、女の子。

 

『私は後悔してないわ。私は私の欲しいものを求めて……歩むべき道を歩んだだけ。誰に恥じることも、悔いることもしない』

 

 そんなことを言ったけれど、それは嘘だ。

 

 後悔なら、ある。もっと早く、素直になっていればよかった。もっと甘えていればよかった。もっと。もっと。

 

「本当に、綺麗な月ね……」

 

 涙で歪んでもうよく見えないけれど、彼がそう言ったのだ。ならば、見えなくとも問題ない。

 

 幸せだった。幾百幾千人生をやり直そうとも、きっと辿り着けない。そんな幸せの中に私はいたに違いない。

 

『愛していたよ、華琳――』

 

 それは、彼の最後の言葉。愛していた、なんて、そんな未来のない言葉が欲しかったんじゃない。私は、もっと――。

 

「愛しているわ、一刀……」

 

 私はもっと、未来が欲しかったのに。

 

説明
あまりにも華琳さまが素敵だったのでやってしまいました。後悔はない。
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コメント
ビスカスさん>やっぱり一刀以上の幸せはないですよね。一刀大好きです。(篇待)
一刀の再召喚以外の幸せには、興味があるんですが・・・一刀以上の幸せが来るんでしょうか?w (ビスカス)
界斗さん>一刀再召喚物が多いようなので、できれば違う形で幸せにしたいものですね。(篇待)
作者様の華琳様への愛をもって、是非続けて華琳様を幸せにしてあげて欲しい。 (界斗)
munimuniさん>続きは特に考えていなかったのですが、そう言われると悩みますね。(篇待)
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真・恋姫†無双 恋姫 華琳  

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