魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) 第五十三話
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A.s 2nd編 第五十三話 「刻の幻影"クロノファンタズマ"」

 

 

零人「はっ・・・はっ・・・・・」

 

零人は艦内を走っていた。目的地はアルカンシェルの砲首あるいはエネルギー集合体。

だが当然艦内にも局員が配置についており零人はそれをなぎ払っていた。

 

零人「邪魔だぁ!!」

 

局員「ぐわっ!」

 

局員「くっ・・・強い・・・・・!」

 

 

零人「何時になったら着くんだよ・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

マサキVSトーマ・・・

 

マサキ「ちっ・・・・・」

 

トーマ「ふぅ・・・・・・ふぅ・・・・・」

 

一方でマサキはトーマと戦っていた。スピードがトーマの方が上回っているせいかマサキは攻撃を行う回数が少なくなり苦戦を強いられていた。

 

マサキ(このままではメイオウ攻撃が出来ない・・・いや、最悪他の攻撃もだ。・・・・・・・・ここに来て今までのツケが現れたか。)

 

トーマ「・・・・・・・・」

 

するとトーマは銃剣を構えた。マサキはそれを見て自身も構えを取った。

 

マサキ「来るか。」

 

刹那、トーマは射撃攻撃を放ちマサキはそれを無視してJカイザーを放った。

トーマはそれを回避し接近した。

 

マサキ「ちっ・・・・!」

 

そしてトーマがマサキとの距離を詰めていき接近戦に持ち込んだ

 

トーマ「せいっ!!」

 

マサキ「・・・・・・!」

 

マサキは腕のグローブでガードするも反動でたじろぎ一方的に攻撃を入れられていた。

そして段々とBAにヒビが入り衝撃も骨に響き始めていた。

 

トーマ「あと少しで・・・・・!」

 

マサキ「くぅっ・・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

岡本家地下・・・

 

なのは「・・戦況は?」

 

アル『現在、敵地上戦力は壊滅。残る残存勢力は撤退しておりさらに敵艦三隻の内二隻に味方勢力が乗船。』

 

なのははアルから戦況を聞き急いで行きたいと思っていた。

しかし現在、ミーティアの最終調整に手間取っており中々行けない状態でなのははそい気持ちを押さえ調整を待っていた。

 

なのは「・・・・・・・。」

 

 

 

 

そしてその近くではクシャルが零人に通信を繋いでいた。どうやら戦闘中のようで爆音などがインカムの向こうから聞こえるほどだった。

 

クシャル「零人。聞こえるか?」

 

零人『何だ!コッチは今、急がしいんだっつーの!!』

 

クシャル「では手短に言う。その艦から離れて金龍の下に行け。」

 

零人『は!?こっちはどうすんだよ!?』

 

クシャル「そっちは何とかする。急げ。」

 

零人『・・・・・・ちっ・・・しゃーねーな!』

 

零人はそう言うと通信を切った。そしてクシャルはなのはの下に行き小ドラゴンの状態でなのはの肩に乗った。

 

クシャル「なのは。準備は?」

 

なのは「まだそう・・・かな?」

 

はやて「・・・そろそろ不味いで・・あと十分切った。」

 

なのは「えっ!?」

 

キラ『よしっ・・・お待たせ!』

 

するとキラが準備完了を言い渡した。

そしてなのははフリーダムにはやてはもう一度ユニゾンをした。

すると二人は転移しカタパルトの様な場所に立っていた。

 

はやて「カタパルトて・・・零人兄ぃ凄いなぁ・・・・」

 

アーマ『まぁ彼ですから?』

 

 

 

 

なのはとはやてはカタパルトに足を付けアルからTLS(最終射出信号)を送信するか聞かれた。

 

アル『カタパルト固着完了。最終射出信号を送信しますか?』

 

なのは「・・・・うん。」

 

アル『ラージャ。カウント3・・2・・1!』

 

 

 

 

 

 

 

 

なのは「高町なのは。フリーダム・・・行きます!!」

 

はやて「八神はやて・・・出撃するで!!」

 

 

刹那。二人はカタパルトに身を任せ射出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上・・・

 

地上ではアークとジオンの部隊が優勢になっており局員達は後退し始めていた。

 

ノリス「残存部隊は我々が相手をする!」

 

クロノ「了解した。アサルト3からエンジェルチーム及びアサルト2へ。アサルト1とエンジェル5そして残る協力者達の援護に向かう!」

 

フェイト『ちょっリョウまで!?』

 

霊太『心配すんな。肩部のミサイルで援護ぐらいはできる。』

 

すずか『それは解ったけど無茶は駄目だよ?』

 

霊太『へいへい・・で?作戦は?』

 

するとクロノが少し微笑んだ。どうやら相当とんでもない内容らしい。

その内容は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロノ「全機突貫。」

 

 

 

 

霊太『へいへーい。』

 

フェイト『あはははは・・・・・』

 

すずか『うんそうだねー言うと思ったよ・・・・』

 

ゼクス『・・アサルト3。どうやら全機"高速"突貫の方がいいらしいぞ。』

 

クロノ「? それはどういう・・・・」

 

バル『後方より魔力反応。数は2。友軍、エンジェル1と3です。』

 

 

フェイト「えっ・・・・なのは・・・はやて・・・・!」

 

 

 

 

 

 

アル『ミーティア射出。』

 

するとカタパルトからミーティアが射出され前部の中心部が解放され両サイドのビーム砲らしきものからグリップが現れた。

そしてなのははミーティアの前に立ちミーティアはなのはの腰部辺りに固着された。

さらに足部も専用の足場が固着されミーティアとドッキングが完了した。

 

アル『ドッキング完了。ミーティア起動。』

 

 

 

 

 

 

(BGM"Meter-ミーティア-")

 

 

 

 

 

 

なのは「・・・よし!」

 

そしてはやてはミーティアの上に乗りスラスターが起動し始めた。

 

はやて「なのはちゃん。目的は・・・」

 

なのは「うん。一気に止めよ!」

 

そしてスラスターを吹かしミーティアは勢い良く飛翔した。

 

 

クロノ「零人のヤツ・・・・」

 

霊太「ありゃミーティアか。」

 

フェイト「これじゃあ急がないとね・・・・」

 

 

 

 

 

 

敵旗艦ブリッジ・・・

 

局員『敵の新たな増援が出現!も・・ものすごいスピードでこちらに向かってきています!』

 

将官「何っ!?」

 

佐官「空戦部隊!敵を止めろ!!」

 

局員『り・・・了解!?』

 

 

 

 

アル『敵航空戦力出撃。数は10。』

 

なのは「っ・・・・・」

 

はやて「あの人達はウチが相手するわ。なのはちゃんは・・・・」

 

なのは「・・・うんっ!」

 

するとはやてはミーティアから飛び立ち局員との戦闘に入った。

なのははその穴を抜けて航行艦の砲首に行こうとするが・・・

 

 

アル『警告。敵増援を確認。数は20。』

 

なのは「っ・・・魔導師・・・・じゃないね。」

 

アル『はい。どうやら自立兵器のようです。』

 

なのははアルの言葉を聞き前を見ると小型の戦闘機の様なのが向かってきていた。

 

なのは「よしっ・・・キラさん!」

 

キラ『いつでも!』

 

アル『何処でも』

 

刹那、ミーティアの至る所からミサイル発射口が現れビーム砲にはエネルギーがチャージされた。

そしてマルチロックオンにより一気に全機ロックオンし・・・

 

 

 

 

なのは「いっけぇ!!」

 

ミーティアとフリーダムから大量のビームとミサイルが発射され自立兵器は残らず破壊された。

 

アル『全弾命中。お見事です。』

 

なのは「にゃははは・・・・・・・・って、あ!」

 

すると航行艦から誰かが出て来、なのはは其処に向かった。

 

なのは「零人君!」

 

零人「なのは・・・やっぱミーティア使ったのか。」

 

なのは「うん。それより・・・!」

 

零人「ああ。とっととここのアルカンシェルを破壊すっぞ!」

 

なのは「了解なの!」

 

すると近くで戦っていたアリサやヴィータ、そしてランとクリスも合流した。

 

ヴィータ「なのは・・また凄いのに乗っているな・・・・」

 

アリサ「もう大抵の事では驚けないわ・・・・・・」

 

ラン「そうですね・・・・・ハハハハハ・・・・」

 

クリス「てか姉ぇちゃん達敵倒したの?」

 

零人「そう言うお前等は?」

 

クリス「いやーバトルジャンキーメロン女は強敵でしたねー・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグナム「誰がバトルジャンキーメロン女だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

するといつの間にか航行艦に埋められていたシグナムがギャグマンガの如く現れた。

それとは逆に八神は満身創痍の状態で航行艦の壁にもたれ掛っていた。

 

八神「はぁ・・・・はぁ・・・・・」

 

零人「落差が凄いな・・・・・」

 

アリサ「そ・・・そうね・・・・・」

 

なのは「にゃはははは・・・・」

 

クリス「あの様にピンピンしています。」

 

ラン「クリスちゃん説明が遅いよ・・・・・」

 

零人「兎に角。この艦の破壊はなのは。頼むぜ!」

 

なのは「うんっ!!」

 

するとなのははミーティアを動かしアルカンシェル砲首に向かった。

それを止めようとシグナムが動くが・・・・・

 

シグナム「逃がすか!」

 

零人「ランッ!」

 

ラン「はいっ!!」

 

ランはヴェルベルクを合わせヴェルベルクは姿を変えた。

それは小型のロケット弾になりランはそれを重そうに構えた。

 

ラン「いっきますよぉ!!零銃・トール!!」

 

ロケット弾は発射されるとシグナムの一歩手前に着弾した。最初はシグナムは失敗したかと思っていたがそれは違っていた。何故なら・・・・・

 

 

 

ドォォォォォォン!!

 

 

シグナム「っ!?」

 

刹那、シグナムの前で爆発が起こったがその爆煙が濃くしばらくまともに動けずに居た。

 

シグナム「くっ・・・ごほっ・・・こぼっ・・・・・!」

 

 

 

零人「よしっ行くぞ!!」

 

ラン「はい!」

 

クリス「ほいほーい。」

 

ランとクリスは零人の肩に乗り零人はそれを確認したらミーティアに飛び乗った。

 

 

なのは「エッ!?零人君!?」

 

零人「すまん。魔力が無い。」

 

ラン「あらら・・」

 

クリス「乗り換えたほうが良かったかな?」

 

アリサ『ちょっ岡本、アンタ!』

 

零人「すまん。魔力が無いからなのはのミーティアに乗って行動する。二人は先にアイツの援護に向かってくれ!」

 

ヴィータ『・・・仕方ねぇ・・解ったぜ!』

 

アリサ『あんたね!なのはに何かしたらブッ殺すからね!』

 

するとアリサは雑にインカムを切り、零人はそのノイズに反応に耳を離した。

 

零人「おーおーえげつない事で・・・・」

 

イクス『しかし本当にこのままで?』

 

零人「仕方ないだろ。これは後先考えなかった俺が悪いんだから。」

 

なのは「・・・兎も角、私は大丈夫だけど・・・。」

 

零人「大丈夫だ。砲首を斬るだけならミーティアのそのビーム砲で破壊できる。」

 

なのは「えっそうなの?」

 

キラ『うん。ミーティアのウェポンアームは荷電粒子砲とビームサーベルの二つに使い分ける事が出来るからね。』

 

なのは「・・・・そっか・・・なら!」

 

零人「大体に行ってみましょっか!!」

 

 

なのははミーティアを上昇させウェポンアームを構えた。

そして一気に振りかざすとそれと同時に先端からビームサーベルが発生し砲首の一つを両断した。

 

クリス「おおー」

 

なのは「まずは一つ!」

 

零人「このままもう一つも破壊するぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、マサキVSトーマ・・・

 

 

一方でマサキとトーマの対決は意外な展開になっていた。

先ほどまでトーマが圧倒していたのに今度はマサキが優勢になっていたのだ。

 

マサキ「・・・・・。」

 

トーマ「はぁ・・・はぁ・・・」

 

マサキの手にはビームサーベルの様なものが持たれておりどうやらこれで反撃をしたようだった。

 

 

マサキ「・・"ハイエネルギーサーベル"。次元連結の応用でエネルギーを集束・調整することで可能とした。俺のこのBAの欠点である接近戦の問題はこれで解決したということだ。」

 

トーマ「くっ・・・・やっぱり無理だったかな・・・・」

 

マサキ「・・・・・・。」

 

 

するとマサキはハイエネルギーサーベルをしまい砲首へと歩き始めた。

その行動に驚いたトーマはマサキに問い詰めた。

 

トーマ「・・・どうしてだ?」

 

マサキ「・・・どうして?俺は人殺しではない。それに・・・今のお前に殺す価値も無いだろう。」

 

マサキはそう言い歩いて行った。

 

仲間を傷つけた奴等にせめて落とし前をつけようと付いて来たが結局勝てず、さらに命を拾われると・・・この日、トーマは多くの事を学んだのだった。

 

 

 

 

マサキが歩いてアルカンシェルに向かっているとアリサ達が合流した。

 

アリサ「あっ!居た!」

 

ヴィータ「おーい!」

 

マサキ「・・・お前達か。向こうはどうした?」

 

アリサ「あっちはなのは達が何とかしているわ。」

 

マサキ「・・・高町が?」

 

ヴィータ(・・もう"なのは"って言わないとは・・・マジで変わったなこいつ。)

 

マサキ「・・・もう一隻は。」

 

ヴィータ「ああ。そっちは・・・」

 

ジン「今、クロノ達が向かっている。どの道、艦隊は動けないからこれで全部破壊できる。」

 

マサキ「・・・そうか。では俺は・・・・」

 

マサキはそう言うと両手の拳を向かい合わせ意識を集中させ始めた。

すると拳の間でエネルギーが収束し始めた。それを見たヴィータはあることを思い出していた。それは、かつてマサキが自分と零人に放った攻撃。その名を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マサキ「メイオウ攻撃・・・・・焼き尽くせ!!」

 

 

 

マサキはメイオウ攻撃を放つと爆発と共にアルカンシェルは砲首と艦首共々消え去った。

 

その間僅か二十秒足らずの事だった。

 

 

 

ヴィータ「す・・・・すげぇ・・・・・・」

 

アリサ「・・・・・・・・。」(唖然)

 

 

そしてマサキは軽く息を吐き別の方向に歩き始めた。

 

マサキ「・・・行くぞ。」

 

ジン「・・何処にだ?」

 

マサキ「・・・・テスタロッサ達の所だ。」

 

マサキはそう言い飛翔しアリサとヴィータは顔を見合わせその後、マサキに付いて行った。

 

 

 

 

 

マサキ(・・・かつて、俺の身体を乗っ取っていた木原マサキは死んだ。そしてそれと同時に俺の中の何かが変わった。まぁ・・・今となってはどうでも良い事だがな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてなのはと零人達の方は・・・

 

 

 

零人「うおっと!?」

 

クリス「こりゃ近づくのが難しいね。」

 

なのは達は艦の残存防衛部隊と交戦状態に入りなのははミーティアの推進力を生かし攻撃を回避していた。

 

なのは「でも、このままじゃ・・・・・!」

 

ラン「どうにかしないと・・・・・!」

 

零人(つってもな・・・俺は魔力が殆ど無いしなのはのミーティアでないと艦首の破壊はほぼ不可能。だからと言ってランとクリスを向かわせるのは・・・・あー・・・ちくしょー・・・・!)

 

零人が打開策を考え頭を悩ませているとなのはが口を開いた。

 

なのは「・・・・・・ランちゃん。クリスちゃん。二人はフェイトちゃん達の援護に向かって。こっちは私と零人君で何とかする。」

 

ラン「えっ!?」

 

零人「っ・・・・・考えは・・・・あるのか?」

 

なのは「・・・・・・うん。」

 

 

クリス「・・・・・・・・行こ、ラン。」

 

ラン「えっ!?クリスちゃんでも・・・・」

 

クリス「アタシ達がこのまま居たらなのは姉ぇちゃんの攻撃の手数が少なくなる。だったら人数減らすしか他に無いっしょ。」

 

クリスがそう冷静に言うとランは納得できない顔をした。だがやがて唇を強く締めるのを止め・・・

 

ラン「・・・・・わかった。でも・・・零人お兄ちゃんもなのはお姉ぇちゃんも無茶しちゃ駄目だよ!!」

 

零人「・・・・ああ。約束する。」

 

なのは「・・・・私もだよ。」

 

 

霊太「話は決まったようだな。」

 

零人「っ!?お前いつの間に!!」

 

するといつの間にか霊太が横を飛んでおり零人達はそれに驚いた。

 

霊太「まぁ二人は俺が運ぶさ。お前等は残りを片付けな!」

 

零人「・・・・・おうよ。」

 

ランとクリスは霊太のBAのホワイトグリントに掴まりその場を離れた。

それを確認するとなのはは一旦ミーティアを上昇させ雲の上に着いた。

 

 

零人「で、なのは。どうするんだ?」

 

なのは「・・・零人君。今、魔力無いんだよね。」

 

零人「・・・・ああ。もうスッカラカンさ。」

 

なのは「・・・・ちょっと前に来て。」

 

零人「・・・・は?いきなり何を「(な)いいから・・・!」・・・・・わーったよ。」

 

零人はなのはの少し怒り交じりの言葉を聞くとウェポンアームをつたって前に来た。

 

 

 

 

 

 

 

すると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「で。どうするき「(な)・・!」っ・・・・・!!」

 

 

なのはは零人の顔を両手で掴み自分の顔に近づけそして・・・・・

 

 

 

キスをした。

 

 

なのは「・・・・・・・んっ・・・・」

 

零人「・・・・ん・・・・・・」

 

最初は零人は突然のキスに驚きはしたがやがて何かに気がついた。

それは口の中に何かが入ってくる感じがしたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十秒もするとなのはは口を離した。

零人は離されると空に"浮いた"。

 

零人「・・・・・こんな魔力の渡し方・・・あるのかよ・・・・」

 

なのは「・・・・・・にはははっ・・・・・」

 

零人「まっ・・・お陰で魔力が回復した訳だが・・・・」

 

なのは「・・・うん♪」

 

零人「・・・・・・・・・んじゃ行くか。」

 

なのは「・・・・・了解!」

 

零人は再びミーティアに乗りなのははミーティアを再度起動させた。

そしてミーティアを急降下させ、一直線に降りて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

局員「なっ!?敵が戻ってきた!!」

 

局員「ひ・・ひるむな!また弾幕を張れば良い!」

 

 

 

なのは「零人君!」

 

零人「任せろ!」

 

零人はそう言いミーティアから離れた。そして久しぶりにスペルボックスを解放し二枚のカードを取り出した。

 

零人「行くぜ・・・・幻世「ザ・ワールド」!!」

 

刹那。時が止まりその間に零人は局員達に接近して行き、もう一つのスペルカードを使った。

 

零人「霊符「夢想封印・散」!!」

 

零人が夢想封印を使うと同時にザ・ワールドが解除され局員達に弾幕の嵐が襲い掛かった。

 

 

局員「なっ!?」

 

局員「いつの間に・・・ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

局員達はなす術も無く倒され、なのははビームサーベルで残りのもう片方を切断した。

 

なのは「切断完了!」

 

零人「うっし!これで後は・・・・・」

 

ピピピ!ピピピ!

 

すると突然霊太達から通信が入り零人はインカムで応答した。

 

零人「ん・・・・どした?」

 

霊太『・・・スマン零人。』

 

 

零人「・・・・・えっ・・・スマンって・・・・」

 

なのは「まさか・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやて『アルカンシェル破壊できひんかった・・・・・・てへっ☆』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやて「ぐおおおおおおおお・・・・・・」

 

 

零人「何が「てへっ☆」だ。つか不味いだろうがこれ!!」

 

その後、一旦合流した零人達は何故、アルカンシェルが破壊できなかったかのかを聞いていた。

 

なのは「で・・どうしてなの?」

 

フェイト「うん・・・実は・・・・・」

 

ユーノ「敵の旗艦のアルカンシェルを僕達は破壊しようとしていたんだけどどうやら機関部を破壊したからそれで暴走してしまってね・・・・・」

 

零人「・・で。結果、アルカンシェルは暴走。予想以上のエネルギーを溜めてしまったって訳だ。」

 

クロノ「結論言うとそうなるな。」

 

ノノ「でもどうするんだい?」

 

アル『現在の収束状況ではミーティアでも破壊は出来ないかと。』

 

なのは「・・・・なら・・・SLBで・・・・」

 

イクス『それは流石に無理がありますね・・・・・』

 

ゼクス『オマケに旗艦のクルーは全員逃げてしまった。このままでは艦内からの制御も出来ん。』

 

ゼクスがそう言うと全員は「うーん・・・」と頭を抱え考えていた。

するとはやてが確認をする為に聞いた。

 

はやて「って事はなのはちゃんの今のSLBではアレを止める事は出来ひんって事やな?」

 

ガルム『そうだな。』

 

セリム『僕達は彼女の攻撃を見た事は無いのでどうとも言えませんがそう言う事です。』

 

 

 

 

はやて「って事はなのはちゃんのSLB以上の威力なら破壊できるって事やな。」

 

すずか「まぁそるなるけど・・・・・」

 

零人「何かあるのか?」

 

はやて「・・・ウチに方法が一つだけある。」

 

 

 

 

 

 

 

 

その直後、はやてはアルカンシェルの正面の位置のビルの屋上に立ち対峙した。

アルカンシェルのエネルギーは通常の倍近く収束されておりなのはの攻撃では破壊は出来ない。つまり頼りは提案をしたはやてだけと言うことだった。

 

 

 

はやては両手を交差させ詠唱し始めた。

 

はやて「四界の闇を統べる王よ 汝らの欠片の縁に従い 汝ら全ての力持て 我に更なる力を与えん・・・」

 

 

零人「えっ・・・・魔力増幅(ブースト)・・・・だって・・・・・」

 

 

そしてそのままはやては呪文の詠唱を続けた。それは零人にとって否。今の状況では最悪の呪文だったのは詠唱が始まったときになってわかったのだった。

 

 

なのは「零人君、ブーストって?」

 

零人「さっきの呪文は魔力増幅魔法で通常自身が持っている以上の魔力を使うことが出来るんだ。つまりその呪文は使えるが消費魔力的に使えないのだったらブーストをして使うって事だ。」

 

なのは「へぇ・・・・・・」

 

零人「だがはやてのヤツ一体何を・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやて「闇よりもなお暗き存在 夜よりもなお深き存在・・・」

 

 

 

 

 

零人「・・・・・・・・・・えっ?」

 

 

 

 

 

はやて「混沌の海にたゆたいし 金色なりし闇の王・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

零人「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

なのは「れ・・・・零人君・・・・・?」

 

零人は口をあんぐりと開け気まずそうな顔をしていた。それを見た一行に代表しなのはが質問をするが零人は答えられずにいた。

 

八神「・・・ちなみに何が起こるんかな・・・」

 

フェイト「っ・・・貴方は・・・・」

 

八神「ああ。今はヤル気あらへんで。もうボロボロやし。」

 

霊太「・・まぁそれはそれとして・・・零人・・・どうしたんだ?」

 

 

 

 

 

零人「は・・・・はやての奴・・・・・・・・・何もかも吹っ飛ばすつもりだ・・・・・」

 

ヴィータ「・・・・・・へ?」

 

アリサ「ち・・・ちょっとそれって・・・・・・」

 

ラン「冗談ですよ・・・・・ね?」

 

 

 

 

 

零人「・・・・・・重破斬"ギガスレイブ"。」

 

 

すずか「ギガスレイブ?」

 

零人「多分、今のはやての持っている攻撃の中で最強であり・・・同時に最悪の呪文・・・すべての混沌の母、金色の魔王"ロードオブナイトメア"の力を使い発動する攻撃・・・・・威力は・・・・・・多分日本が吹き飛ぶ。」

 

 

 

「「「「「「「「「「「ブッ!?!?!?!?!?!?!?!?」」」」」」」」」」」

 

 

 

なのは「れ・・・・零人君・・じじじ冗談は流石に・・・・」

 

イクス『ですが八神嬢が使っているのは・・・・』

 

零人「ああ。はやてのは"不完全版"だ。」

 

フェイト「えっ?そうなの?」

 

零人「ああ。さっき詠唱の呪文の一箇所を間違えていた。」

 

 

 

 

 

ちなみに・・その違いと言うのは・・・

 

正・・・混沌の海よ たゆたいし存在 ←本当はこっちが正解。

 

不正・・・混沌の海にたゆたいし ←こちらははやてが詠唱した方。

 

ここで豆知識ではあるがこの違いは金色の魔王は混沌そのものと言っても過言ではないと言う事。つまり違いは不正は"混沌の海の一部"と言っているからで正しくは"混沌の海そのもの"が正解である。

 

 

 

 

 

零人「だから多少威力は落ちるが・・・・」

 

八神「ち・・・ちなみにその場合での被害は・・・・・・」

 

イクス『最悪の日本消滅はなくなりますが・・・・』

 

零人「・・・・関東地方が・・・いや+中部・東北が吹っ飛ぶ。」

 

 

その言葉で全員は絶句した。たった一発でそれだけの威力なのだ。

 

 

なのは「ろ・・・金色の魔王さんって凄いんだね・・・・・・」

 

零人「そりゃ魔王の中の魔王だからな。」

 

 

クロノ「って悠長な事ってる場合かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

はやて「我らが前に立ち塞がりし 全ての愚かなるものに・・・」

 

 

 

 

するとはやての手の間にあるエネルギー体が濃く黒くなっていった。

 

 

ヴィータ「れ・・零人、ちなみに詠唱ってあとどれぐらい・・・・」

 

零人「・・・・もう終わる。」

 

 

「「「「「「「「「「「えええええええええええ!?!?!」」」」」」」」」」」

 

 

零人「ちっ・・・こうなったら!」

 

イクス『マスター!?』

 

すると零人は飛翔し右腕を構えた。

 

 

霊太『お前、何する気だ!?』

 

零人「俺の魔道書で無理にでも止めて見せる!」

 

アリサ『止めるってどっちを!?』

 

零人「・・・・アルカンシェル・・・・!」

 

 

フェイト「た・・・多分もう遅いと思うよ・・・・」

 

零人「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやて「我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

零人「・・・・・・・・・オワタ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はやて「重破斬"ギガスレイブ"!!」

 

 

 

 

 

 

そして重破斬が放たれ零人達はもう既に諦めきっていた。

対してアルカンシェルも暴発し重破斬とアルカンシェルがぶつかり合った。

 

 

 

 

この時、これですべて終わってしまったと思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第零式拘束機関開放 次元干渉虚数方陣展開 固有境界に接続。 

 

 

 

『ツクヨミユニット』

 

 

 

起動。」

 

 

 

零人「っ!!!」

 

 

 

 

アルカンシェルと重破斬は突如球体状に収束されやがて水の様に弾けとんだ。

 

 

 

 

 

零人「・・・・・うさ・・ぎ?」

 

レイチェル「お久しぶり・・・と言う程でもないわね。零人。」

 

すると零人の前にはレイチェルとレミリアが立っていた。零人は「やはり」と思いレイチェルに問い詰めた。

 

零人「・・・どうして・・・『ツクヨミユニット』を使ったんだよ?」

 

 

レイチェル「・・・・・そうね。しいて言うなら・・・・これで"彼女"に嫌がらせの一つも出来るから・・・・かしら?」

 

零人「・・・彼女?」

 

レイチェル「貴方には関係の無いことよ。それじゃあね。」

 

レイチェルはそう言うとレミリアと共に転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、未来と過去の決戦が幕を閉じたのだった。

 

 

-2ページ-

 

 

次回予告ッ!!

 

零人「激戦の後それぞれの家に帰る俺達!」

 

なのは「でーも・・・・」

 

はやて「私達は零人兄ぃの家にお泊りする事にした!」

 

フェイト「其処でも起きるハプニング!?」

 

アリサ「って言うか何であんたの家こんなにネコ居るのよ!?」

 

すずか「じ・・次回!「来訪」!」

 

 

 

 

 

ソルナ「改めて。私が零人ちゃんのユニゾンデバイス、ソルナだよ。」

 

説明
イレギュラー"アインスト"の存在を知った零人達。
彼等はアインストを倒すために新たな戦いに入っていくのだった・・・・・!
そして、少年少女達は一つの答えに向かっていく・・・・・。

A,s 2nd編イメージソング

OP「MOMENT」 機動戦士ガンダムSEED より
ED「Hello!」 ダーウィンの動物大図鑑 はろ〜!あにまる より
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コメント
匿名希望:あ。重破斬が当たる。(Blaz)
例え相手がどれだけの武器持っていたとしても、俺のジュアッグに勝てる筈がない!!!!!(匿名希望)
…心配なかったな…(相転移砲Uチャージ済み)(ガルム)
・・・月は出ているな!サテライトキャノン!!(biohaza-d)
あ、げんぶさん其処は重破斬とアルカンシェルがあって其処を姫様が防御しようと・・・・・逝ってしまった・・・。(Blaz)
あ、あそこに管理局の補給基地が。(Blaz)
管理局艦隊6隻VS第4艦隊(6隻) 損害:管理局艦隊全滅、第4艦隊:駆逐艦『ランポス』『ゲネポス』『イーオス』損傷軽微、巡洋艦『トロット』『オメガ』戦艦『三笠』艦船被害なし(デルタ)
んー・・ですがやはりforceの資料が手元に無かったので少し手抜きになりましたね・・・・(Blaz)
未来組みも敵ながらよく頑張ったって思うよ(ohatiyo)
デルタさん何を派手なことしてたんすかw(Blaz)
仙崎「増援艦隊ラスト1隻、全砲門照準!てー!」(三笠艦長の仙崎 響  増援艦隊旗艦艦長「馬鹿な、我々が・・・・・・こんな(ry」(爆散 OP1「レーダーから敵影消滅、話が艦隊の勝利です!」 仙崎「よし、全艦進路コース修正、本来の目的地へ急ぐぞ」(デルタ)
と言ってショットガンをぶっ放すのは多分Stsでしますww(Blaz)
いつでも!どこでも!ロックンロール!!(キリヤ)
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