真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第十二話 もう1つの新型 |
フェイト達が新型のガジェットと戦っている間、その場へと急行している カイト達
しかし、行く手を阻むものがいる
ウィザード【ロード! 近くに熱源反応あります!】
カイト「何? 止まれ!」
カイトは着いてきているルナ達を止める
ルナ「どうしたの?」
カイト「何かが居る」
ティアナ「何か?」
スバル「何かって何ですか?」
カイト「それがわからんから、何かと言っている」
ルナ「でも、特に見当たらないわね」
ルナの言う通り、回りには何も居ない
ウィザード【ロード、これは】
カイト「ああ、ステルス機能だろうな」
ティアナ「ステルス!?」
ルナ「厄介な物を創ってくるわね」
スバル「ステルスって何?」
スバルは、レインに聞く
レイン「お前は本当にバカだな、見えねえ奴のことをいうんだよ」
少し雑だが、概ね当たってる
カイト「そこか!!!」
何も居ない所に向けて、炎の弾丸を放つ カイト
すると爆発を起こし、その姿が曝される
スバル「これは!!」
ティアナ「ガジェット?」
レイン「いや、蜘蛛だろ」
蜘蛛の様な形をした機械であった
ルナ「カイト、これは」
カイト「新型だな」
カイトの言う通り、新型のガジェットである
差し詰めX型と言うべきか
カイト「しかも1体ではないぞ」
ルナ「え?」
ウィザード【最低でも後10機は居ます】
ティアナ「そんなに!?」
カイト「明確な場所は?」
ウィザード【あの新型を創った人は天才です。こちらの熱源センサーを無力化してきました】
AMFだけでなく、熱源反応も阻害できるようだ
カイト「ならば俺の直感を頼るのみだ」
ウィザード【熱源センサーが完全に使えないわけではないです。明確な場所はわかりませんが、ロード達は囲まれています】
カイト「面倒だな」
ルナ「ガジェットとの戦闘はまず攻撃を回避することに専念しなさい。当たったらただでは済まないわよ?」
ティアナ達に助言する ルナ
ティアナ「わかってます」
スバル「はい!」
カイト「っ!!! 来るか」
カイトは飛ぶ
すると、カイトの居た場所に粘着力の強い糸が落ちて来る
その糸を辿ると、口らしき所から糸を吐いているガジェットがいた
ルナ「攻撃するときは、姿を見せるのね!!」
レンゲル(薙刀)でガジェットを切り裂く
ガジェット「!!!!!!!!!」
徐々に姿を見せていくガジェット達
ウィザードの言う通り、囲まれていた
カイト(何故だ? 何故姿を自ら曝す?)
そんなことをして、何のメリットがある?
ステルス機能を持っているのならば、姿を隠し続ける方がいいはず
それでも姿を見せた事には、何らかの意味があると推測する カイト
ガジェット「!!!!!!!!!!!!」
蜘蛛型のガジェットは、尻部分からレーザーを放つ
一気に6発も放てるようだ
ティアナ「ヴァリアブルバレット!!!!」
しかし、その程度の攻撃に当たるほど弱くないフォアード達
ティアナは攻撃を躱しつつ、ガジェットに射撃魔法を放ち、ガジェットを破壊する
スバル「ていやぁ!!!!!」
スバルもティアナに続き、ガジェットを殴り、破壊する
レイン「オラオラ!! 行くぜ!!!」
スノボーで地面を滑りながら、魔力刃でガジェットを切り裂いていく
アマル「……………………………」
黙々とガジェットを切り裂いていく アマル
彼女の影も、触手のように自在に動き回り、ガジェットを貫いていく
カイト(おかしい……………………)
あまりにも弱過ぎる
フォアード達の力をバカにするわけではないが、苦戦することなく倒せる新型に疑問を抱く
カイト(小僧共では、まだV型に勝てるかわからん)
それなのに何故この新型は倒せる
戦闘タイプではない?
カイト(偵察型か?)
V型の後に創られたのにも関わらず、性能が屑だな
カイトが考えている間に、新型のガジェットX型は殲滅された
ルナ「どうしたの? 珍しく戦闘中に考え事なんて」
特に何もしなかったカイトに話しかける カイト
カイト「新型にしては、あまりのも無様だ」
ルナ「弱過ぎるって言いたいの?」
カイト「……………………………………………………」
ルナ「まぁ、今は置いておきましょうよ。考えてもわからないわ」
ウィザード【ロード!! すぐに離れてください!!!】
カイト「っ!!!」
ウィザードが警告した瞬間に、ガジェットの残骸が一斉に爆発した
カイトが瞬時にプロテクションを使った為、全員無傷だが、ウィザードが気が付かなければ、全員死んでいたかもしれない
カイト「鬱陶しいガラクタだぜ」
ルナ「そうね…………………まさか爆発するなんて」
倒された後に爆発する仕組みだったようだ
恐らくわざと倒される為に姿を見せたのだろう
ウィザード【気づくのが遅れてしまい、申し訳ありません】
レイン「危なかったぜ〜」
ティアナ「助かりました、カイトさん」
カイト「この新型、テスタロッサの方にも出ている可能性があるな」
ルナ「急いだ方がよさそうね」
はやて「待って!」
スバル「はやてさん!!!」
はやてがやって来た
カイト「何用だ?」
はやて「いや〜 合流出来てよかったわ」
カイト「さっさと話せ」
はやて「急かさんといてや。あの古の森についてや」
ルナ「どうかしたの?」
はやて「まぁルナちゃんやフォアード等に話してもよくわからんと思うけど………………」
ルナ「???」
はやて「あの古の森にはアレが1つ封印されているんや」
カイト「…………………………まさか」
カイトは感付いたようだ
そう、アレには深く関わった人物の1人である
はやて「そのまさかや……………………アレを狙ってるのかは知らんけど、警戒して損はないやろ?」
ルナ「アレって?」
全く見当もつかないルナは、はやてに問うが……………
はやて「ごめんな〜 話すわけにはいかんのよ」
ルナ「そう……………………………」
はやて「所で、なのはちゃんとヴィータの姿が見えへんけど?」
ルナ「置いて来たそうよ」
はやて「えぇ!?」
カイト「取り合えず、このガキ共を連れてテスタロッサと合流でもしてろ。俺は森に戻る」
そう言って飛び去る カイト
はやて「ちょっ!!!」
ルナ「やれやれね」
カイトの自由すぎる行動に、はやては驚き、ルナは呆れる
はやて「しゃあない………………取り合えずフェイトちゃんと合流するで」
フォアード「「「はい!(おう!)」」」
アマル「………………………………………………」
相変わらず返事すらしない アマル
その頃、古の森ではハヌマーンとヴィータが戦っていた
ヴィータ「畜生!!! 何で追いかけて来るんだ!!!!!」
しかし、状況不利と見て逃げ出していた
勿論、ハヌマーンは追ってくる
ヴィータの後ろには10匹のハヌマーンが…………………………
ヴィータ「なのは!! 天城!! 誰も居ねぇのか!!!!!!」
大声で助けを求めるも、無意味に終わる
ヴィータ「あいつら……………………アタシを置いていったな!!!」
クソッ!! この仕返しは必ずしてやる!!!
なのはとカイトに復讐を誓う ヴィータ
見捨てた罪は重いのだ
しかし、カイトはそうだが、なのはは道に迷っているだけだった
それなのにも関わらず、ヴィータに恨まれる
哀れ なのは
そして2人は、上空に飛べばすぐに出れるという考えが思い浮かばなかった
なのははカイトから言われたのにも関わらずだ
この2人が救援されたのは今から3時間後だったそうだが、それはまた別のお話
次回はスカリエッティ視点になります
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