IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode223 限界
「はぁぁぁぁ!!」
簪は自分を支点にヘヴィーハンマーを回してネウロイ化したレギナや龍型を次々と粉々に粉砕する。
楯無は蒼雷旋の四連ビームを放って人型と龍型を撃ち抜いて行くと、後ろから接近してくるレギナを左足のラスティ・ネイルを振り向き際に回し蹴りのようにしてレギナを真っ二つに切り裂く。
「さすがにこれは気が滅入るわね」
「・・・うん」
背中合わせの様にして近付くと、周囲を見渡す。
最初と比べると少なくなったかも知れないが、それでもまだ大量に居る。
「エネルギーは持つだろうけど・・・・・・武器の消耗だけは避けられないわ」
「・・・・」
互いに武器の確認をするも、ヘヴィーハンマーも少しボロボロになり、蒼雷旋も先端とラスティ・ネイルの刃が欠け出している。
「出来れば、もう一人誰かが居れば何とかなるんだけど・・・」
「でも、通信が使えない」
「・・・まぁ、向こうもこいつらの対応に追われているだろうから、回す余裕が無い、か」
「・・・・」
すると奥より大きな光波が飛んできて右側を包囲するレギナや龍型、人型無人機を真っ二つに切り裂いて撃破する。
「「っ!」」
二人はとっさに光波が飛んできた方を見ると、バスターソードを手にしたツヴァイが向かってくる。
『大丈夫ですか!楯無さん!簪さん!』
「リインちゃん!」
「どうしてここに?隼人は!?」
『隼人さんなら現在最深部で今回の事件の黒幕と戦っています』
「黒幕?」
「・・・・」
『通信が使えない状況ですので、リインは隼人さんからの伝令の為に来ました』
「内容は?」
『ここから出て、外に居る外部攻略隊と合流、との事です』
「隼人を置いて・・・」
「・・・でも、このままこの場に居ても、私達がやられるだけ。なら、ここから離れた方が得策・・・」
「お姉ちゃん!」
簪は驚き戸惑う。
「簪ちゃん。あなたの気持ちは分かるわ。でも、あなたの身に何かがあったら、どうするの」
「・・・・」
簪は言葉が詰まる。
『っ!』
ツヴァイは背中の翼を羽ばたかせて衝撃波を放つと、向かってくるレギナを粉々に粉砕する。
『急ぎましょう!リインが援護します!』
「・・・・」
「行きましょう」
「・・・うん」
簪は奥を一瞥すると、ツヴァイが再度翼を羽ばたかせて衝撃波を出口方面へと放ち、レギナと龍型、人型を粉砕して三人は一気に飛び出す。
――――――――――――――――――――
「くそったれ!!」
エリーナは煙の中より出てくると装甲を展開してミサイルを放ち、レギナと龍型を撃破するも、背後より人型が掌よりビームを放ってサバーニャの背面に直撃させる。
(さすがにきついなぁ・・・)
左手首が損失し、ツインアイの左側が潰れ、右肩アーマーも損失。ライフルビットも残り五基、シールドビットは全損と厳しい状態であった。
(シャーリー・・・)
空になったミサイルポッドを切り離すと、右手に持つGNスナイパーライフルVを放ってレギナの胴体を撃ち抜いて行く。
シャーリーも背中の左側ユニットがネウロイ化したレギナに攻撃され、ネウロイ化しかけてすぐに切り離している。
「シャーリー!これ以上ここに居座るのは無理や!一旦ネェル・アーガマに戻って体制を立て直すで!!」
『くっ。確かにあんたの言う通りね!』
シャーリーはエリーナに近付くと、背中右側のユニットを右脇より出して先端より高出力ビームを放ってレギナと龍型無人機を飲み込む。
「ほんなら、行くで!」
「えぇ!」
二人は合図と共に飛び出し、持てるだけの武装を全て放ってレギナと龍型、人型無人機を撃破しながらネェル・アーガマに向かう。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
セシリアは息を切らしながらもドラグーンの操作を絶えず行って周囲に向けて一斉発射を行って大量のレギナを撃ち落し、両手のビームライフルを放って龍型を撃ち抜く。
(うっ・・・!指先の感覚が・・・。それに、頭痛も)
しかし絶えず攻撃を行っている為に動きが鈍り始め、更にトリガーを引き続けているので感覚が痺れ始めている。
更にドラグーンも絶えずコントロールしているので、頭痛が起こりだして少し動きが散漫になってきている。
「ですが・・・休むわけには!!」
腹部のビーム砲を放ち、レギナを五機以上撃ち抜くと、両腰のレールキャノンを放って龍型と人型を撃ち抜く。
直後にドラグーンを一斉射し、大量にレギナと人型を撃ち抜いて撃破する。
ラウラはGNキャノンUを放ってレギナを撃破するも、龍型が腰部のビームキャノンを放ってきてとっさにフィールドを張ってビームを弾く。
「さすがにきついな」
リアスはレールキャノンを放って龍型の胴体を撃ち抜くと、右手の対艦刀を右脇から後ろへと突き出して背後より迫ってきていた人型を突き刺して撃破する。
「あぁ。機体のエネルギーは持つだろうが・・・パイロットの体力は持ちそうに無い」
近くにラウラが来ると、左手のGNバズーカUを放って龍型の胴体を吹き飛ばす。
「強力な機体と腕の立つパイロットがいても、人海戦術の前では歯が立たない、と言う事か」
周囲を見ても、他のメンバーも疲労を隠し切れないもので、シュヴァレツェ・ハーゼのメンバーもラウラを除いて全員が限界になり、ネェル・アーガマに帰還している。
「とにかく、師匠達が内部の攻略を終えるまで、耐えるまでだ」
「・・・そうだな」
リアスは左手に腰のビームガンを抜き放つと同時にトリガーを引き、人型の胴体を撃ち抜く。
「・・・・」
アーロンはネェル・アーガマの格納庫に戻ると、エネルギー補給所でエネルギーの補給を行う。
「束。千冬の容態はどうだ?」
『出血が酷かったけど、何とか安定している。まぁ、本人はまだ戦おうとしているけどね』
「さすがに今回は止めておけ」
『そのつもりだよ』
「それと、内部との通信はまだ繋がらないのか」
『うん。突然繋がらなくなって、そのまま』
「・・・・」
『どうするの?』
「・・・しばらくここで防衛線を張るが、後一時間して来なければ・・・」
アーロンは深く息を吸うと、ゆっくりと吐く。
「・・・ネェル・アーガマを発進させろ」
『・・・・』
「これ以上防衛線の維持は難しい。危険に晒すわけにはいかん」
『それは・・・』
「・・・・」
『・・・・』
「くっ!」
颯はスタングルライフルをチャージモードにして、高出力ビームを放って敵機を薙ぎ払う。
すぐにCファンネルを扇を描くように飛ばし、レギナや龍型、人型無人機の胴体を真っ二つに切り裂いていく。
(作戦開始から既に五時間は経過。敵機の数はあまり変わっていない)
戦闘機人の彼女であっても疲労は隠し切れず、少しずつCファンネルの動きが鈍り始めている。
(最初こそ通信は出来たのに、何の前触れも無く内部との通信が途切れて一時間。内部の兄さん達の状態が分からない)
「っ!」
すると赤いビームが飛んでくると、とっさにCファンネルを前に出してビームを弾く。
「あれは・・・!」
Cファンネルを退けると、そこにはネウロイ化したシスターがキャノンを向けていた。
「あいつ・・・!」
「感染したのか・・・」
「・・・・」
リアス達もとっさに身構える。
「・・・・」
――――――――――――――――――――
「・・・・」
レイは目の前に広がる巨大で稼動する物体を見つめる。
(もうすぐだ。もうすぐで、全てが整う)
腕を組み、下で輝きを放つ液体が溜まっていると、後ろにある扉が爆発して吹き飛ぶ。
「・・・・」
後ろを振り返ると、ディバイドライフルを手にしたエクセリオン・ゼロが入ってくる。
「ここがニューロの最も深い区画か」
内部に侵入すると、周囲を見渡す。
「まさかあの攻撃を受けて生きていたとはな」
と、上から声がしてすぐに見上げると、腕を組んだレイが浮いていた。
「・・・いや、転生したのか。ノアとグリッターの反応があるな」
「・・・・」
「そうまでしてこの俺を倒したいか。つくづく神々も愚かだ」
「・・・・」
隼人はレイの後ろにある物を見る。
「俺の後ろにある物が気になるようだな」
「・・・・」
「・・・こいつは南極にあるGシステム78と同型であり、完成形でもあるGシステム・・・『ファイナルGシステム』だ」
「・・・・」
「これがあればどんな物でも無尽蔵に作り出すことが出来る。そして、絶大たる力もな」
「・・・バインドも、これで創り出したのか」
「あぁ」
「・・・・」
「しかし、お前から感じられる力は以前よりも高い。伊達にあの二体の力を宿したわけではないな」
「・・・・」
「少しはさっきより楽しめそうだな」
と、組んでいた腕を解くと、右手にGブレイドを展開する。
「第二ラウンドと行こうか」
「・・・受けて立つ」
ディバイドライフルを振るうと、両者同時に飛び出す。
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! | ||
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