ミサラ&マサラ2
説明
「…」
 午前中に出掛けた妹のミサラは、夜になってもなかなか帰ってこない。スマホにも出ない。
「ん?」
 先にパスタを食べていると、ミランシャさんからメールが来た。どうやらミサラはミランシャさんに送ってもらっているらしい。また買い食いと寄り道で電車賃なくしたんだろな。
 しばらくしてミサラが帰って来た。
「ふぅ、ただいまぁ」
「遅いよ。頼んだやつは?」
「あ! ごめん」
 ミサラは焦りだす。やっぱ、買い食いに夢中になっていて買い物を忘れていたな。私は知り合いに遭遇する危険がある人混みには行きたくないから頼んだのに ∪;^дW
「あ、お菓子は買ったよ。あ」
「あと、アイスと、電球と、アップルティーは……これでいいか」
 ミサラが抱えていた紙袋を取り上げる。中身はシュークリームか。暑いからアイスが食べたかったけどね。
「食後のアイスないからこれ貰うよ」
「あっ、………いいけど」
 大きな紙袋の割に一個しか残っていない。既にミサラに食われた後か。
「晩ごはんにパスタがあるから食べて」
 ミサラの隣で私はシュークリームを食べる。中のチョコクリームは甘くて軟らかく、皮がサクサクで美味しい。
 ミサラがリモコンを取ろうとした時、ミサラのツインテールみたいな長いたれ耳がパスタの皿に入る。
「ミサラ、ついてる」ミサラの長いたれ耳についたオリーブオイルを舐めとる。
「ありがとー。あ、お姉ちゃんの耳にも油がついてるよ」ミサラも私のたれ耳についたオリーブオイルを舐めとる。たれ耳の癖毛が鼻に当たってくすぐったそうだ。
 私達の長いポニーテールみたいなたれ耳は見た目とさわり心地は可愛くて気に入っているけど、食事中によくお皿についてしまうから大変だ。
「あと、体毛に塩がふいてる」
 私はミサラのたれ耳、うなじ、髪、頬、尻尾を舌で舐めたり、ウェットティッシュで拭く。それにしてもミサラは子犬っぽくて可愛いなぁ。リボンでも人形用のドレスでも着けさせたいぐらいだ ∪^人W
「くすぐったいよ。ねえ、一緒にお風呂入ろうよ」ミサラは子犬みたいに尻尾を振る。
「ん、いいわよ」
 お風呂は狭いけど、ミサラは小柄だしまあ大丈夫かな。
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