SAO―黒の旋律、白銀の戦乱― 第八話 報告会(2)・続
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第八話 報告会(2)・続

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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チィ side

 

―――DUEL

 

クラディールの大剣は予想通り橙色のエフェクトを纏いながら《アバランシュ》で突っ込んできた。

 

短剣のスキルでは受け止められないし、キリトにぃやクルトにぃみたいに上手に流せないから僕は横に飛んでやり過ごした。

 

《アバランシュ》が空振りに終わったことを知ると、クラディールはすぐに剣を振るってきた。

 

僕はグーロリバールでさばいているが、筋力パラメーターがやはり向こうのほうが上であり徐々にHPが減っていった。

 

「申し込んできときながらこの程度とは、『霧彪蝶』も弱いものだなぁ」

 

「………。」

 

―こいつ、今なんて言いやがった……。

 

((僕|・))は胸の中に何かがつくのが分かった。

 

『霧彪蝶』が((弱い|・・))?

 

誰がそんなことを決めつけられる。誰が決める権利を持っている。

 

少なくとも((俺たち|・・・))はお前よりは強い!!

 

僕は腰につけていたインヴァイスを引き抜くと、そのままグーロリバールで《クイックスイツ》を放った。

 

クラディールは俺の奇妙な行動で動揺していたから、全て命中した。

 

しかし、それでも1割しか減らせなかった。踏み込みが甘かったか……。

 

「そんなことしてもまともに振れない剣はただのお荷物だ!」

 

「まともに振れないかどうか試してみれば」

 

クラディールは《ライトニング》を放ちながら、俺に接近してきた。

 

俺はそれをグーロリバールで《リスティング》で迎え撃った。

 

―前にクルトにぃから聞いていたことをいきなり使うことになるなんてな・・・

 

当然グーロリバールは飛ばされて、相手の大剣が僕の体をえぐろうとする。

 

クラディールの顔が勝利を確信した表情になった………

 

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――キイイイイイイイイィィィン!!

 

が、しかし僕は左手に持っていたインヴァイスでもう一度《リスティング》を発動して大剣を弾き飛ばしていた。

 

クラディールは驚愕を隠せずにいた。しかし、すぐに立ち直り大剣を拾いに行こうとする。

 

((僕|・))は後ろからクラディールの首にライトエフェクトを纏ったインヴァイスを突きつけて、こういった。

 

「勝負は決まりました、降参してください」

 

「うぐぐぐぐ……」

 

いまだに大剣と僕を交互に見ている。

 

そしてようやく諦めがついたのか、「アイ・リザイン」と言った。

 

「そこまで。勝者『霧彪蝶』のチィ」

 

周りから歓声や感嘆の声が聞こえてくる。

 

終わった途端に姉さんが近寄ってきて、

 

「あんた、なんで《((武具交換|アーマーチェンジ))》が使えるのよ」

 

まあ、クルトにぃの((十八番|おはこ))を僕が使えたら当たり前かぁ…。

 

「前にクルトにぃから教えてもらっていたんだ。『お前の武器は二段構えじゃないと対人戦じゃ負ける』ってクルトにぃがね」

 

実際負けかけたし。

 

「それでコツを教わっていたんだ」

 

「そうじゃなくて〜・・・」

 

その時ヒースクリフの声がした。

 

「これを機に我々も各自、己を鍛え、日々の攻略に生かそうではないか」

 

―おおぉぉーーー!!!

 

けっして少なくはない『血盟騎士団』のメンバーの声がそろって合唱していた。

 

ヒースクリフはこちらを見て、

 

「いい勝負だったよ。我々もこれで士気が出た」

 

なんかいいように使われたような気がするなぁ……。

 

「実はそれが目的で模擬戦を許可したのでは?」

 

姉さんが直球で聞いた。

 

「最近、規律が乱れているように感じたものでね、とてもいいタイミングだったものだからな。なんだったら私とも一戦交えるかな」

 

「え、遠慮しときます……」

 

さすがの姉さんでも腰が引けるようだ。

 

「ありがとうございました。これで失礼します」

 

僕たちはそう言って、この場所をあとにした。

 

チィside out

 

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キリトside

 

「・・・ってことだよう」

 

なるほど、言うことは一つだな。

 

「チィ、よく頑張ったな」

 

―なでなで

 

俺はチィの頭を撫でた。

 

「えへへ、ありがとう」

 

するとなぜか不機嫌になったアルがほほを膨らませて

 

「えー、なんで私じゃないの〜」

 

―だって何もしてないじゃないか

 

この場にいる全員がきっとそう思っただろう…

 

「みんな、わざわざすまないな、俺のために調べてくれて」

 

「………なんてことはない。お前と俺たちの間柄だ」

 

レイが代表してそういった。

 

「今度なんかあったら呼んでくれよ」

 

「………またな」

 

「じゃあね、キリト」

 

「今度一緒に狩りに行こうぜ、キリトよ」

 

「キリトにぃ、またね」

 

「お疲れ様です、キリトさん」

 

俺は挨拶をして、皆と別れた。

 

キリトside out

 

 

 

To be continued

 

 

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補足説明

 

《((武具交換|アーマーチェンジ))》…装備している武器を体にからうことにより(弾き飛ばされたり、武器を手放すでも可)、装備していない状態として認識さ

        れて、ジェネレートしている別の武器を手に持つことによりその武器が装備されていると判断されるシステム外スキル

 

《クイックスイツ》…短剣の中位3連撃スキル。右からの切り払いの後、二段突きを放つ。(オリジナル)

 

《ライトニング》…大剣の上位4連撃スキル。右下からの切り上げ、水平にして上段の左切り払い、右上からの

         切おろし、最後に逆向きになぞる左下からの切り上げを放つ。(SAOゲーム版より)

 

《リスティング》…短剣の上位4連撃スキル。右、もしくは左からの切り払い、クロスの切り払いの後、大ぶり

         の左からの切り払いを放つ。上段構えでも下段構えでも使用できる。(オリジナル)

 

 

 

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あとがきです

 

長い話になりました^^;

 

チィ、実は自分のせいで他の人が悪く言われると怒ってしまうんです><

 

次は原作に戻りまーす……

 

ではまたー

 

 

 

 

 

 

説明
初めての戦闘シーン・・・><

ではどうぞ。
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コメント
つづきが待ち遠しいです。(NEX)
少しずつ読ませてもらっています、無理しない程度にがんばって〜・・・変態さんあいかわらずの噛ませっぷりw(サイト)
本郷様へ デフォですね^^;そして子供っぽいのもデフォw(露)
怒ると強くなるのはやはりデフォですよねw(本郷 刃)
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ヒースクリフ ストーリー オリジナルキャラクター オリジナル オリキャラ SAO 

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