真恋姫†無双 Another Story‘闇’の御遣い?聖なる力と復讐の魔人 |
修行を開始して二週間が経った………
我々の住んでいる世界ではようやく一日と四刻が経っているらしい
どうにか気の扱いに慣れ、いよいよ……
自分達の技の生み出しに掛かる!
五節 ?真桜の新兵器
その名も『鎖断鋸斬』?
愛紗「はぁっ!」
フォン!!
愛紗「くっ!はぁっ!」
フォン!!
フォン!!
愛紗「くっ………うまくいかぬな」
今私は自分の技を作り出している
無論、響窃に勝つ為だ
奴の『幻龍破』や『死の魔光』に対抗するため色々な技を編み出したが、実戦で使えそうなものは今のところ3つほどしかない
しかし、その3つは自分でも納得の出来る物にまで仕上がってきた
と、私は考えていると
雪蓮「は〜い♪愛紗♪」
雪蓮殿が私に話しかけてきた
愛紗「雪蓮殿、どうかされたのですか?」
雪蓮「いや別に
単純に調子はどうかな?っと思ってね」
愛紗「私はあと1つほど技の種類を増やそうとしていたところです
雪蓮殿はどうですか?」
雪蓮「私は技の種類はもういいかなって思ってたところよ
華琳や蓮華もあなたと似たりよったりかしら」
愛紗「そうですか………」
私はご主人様の事を考えてしまった
果たして今ご無事なのか……
自分でも今表情が暗くなっているのが分かる
雪蓮「…………一刀のこと?」
愛紗「っ!………はい……
ご無事だと良いのですが………」
雪蓮殿に見透かされてしまった
少々恥ずかしい……
雪蓮「一刀なら大丈夫よ♪」
愛紗「それは貴女の勘ですか?」
雪蓮「それもあるわ
けど、一番は私達の見込んだ男はそんなにヤワじゃないってことね」
愛紗「そうですね…………」
私は目を閉じてご主人様の言葉を……
ご主人様のあの満面の笑顔を……
そして我々と約束した事を思い出した
………………頼んだぜ…………………
愛紗「ご主人様、待っていて下さい!」
雪蓮「響窃なんかにやられるんじゃないわよ!一刀!」
……場面は変わり、此処は管理者・卑弥呼と貂蝉のいる空間……
卑弥呼「まずいな…………もう保たないぞ……」
貂蝉「お師匠様ん!駄目だわん!」
二人の目の前には縄で縛られた岩があった
その岩にはヒビが入り、縄も今にも千切れそうになっていた
貂蝉「これも響窃ちゃんの影響だというのん?」
卑弥呼「『時整術』は普通ならひと月は保つ術のハズだ
それがこんなにも早く効力が切れるとは」
『時整術』……これは時間の流れを操作する禁止術の一つ………
世界や外史のバランスが崩れるため使用が制限されている術だ
しかし、『次元の狭間』での使用は現実世界に影響が無いため認められている為使用していたのだ
この術により次元の狭間の時間の流れを更に速くし修行の時間を増加させていたのだが………
卑弥呼「まさか魔人の影響力がここまで浸透しているとは………」
貂蝉「過激派も厄介な子を創っちゃったものねい」
今まさにその『時整術』が解かれてしまおうとしていたのだ
卑弥呼「このままでは時間の流れが元に戻り、修行のスケジュールに影響を及ぼす」
貂蝉「けれどぉ、私達でもお手上げよん!」
卑弥呼「仕方あるまい………『時整術』を解くしかあるまい」
貂蝉「そうねん………」
……………場面は戻り愛紗達が修行をしている空間……………
愛紗「はぁ………はぁっ!!」
ビュンッ!!
ドカンッ!!
愛紗「よしっ!完成だ!」
凪「愛紗様、やりましたね!」
真桜「流石軍神様やわ?、隊長に次ぐ大陸の警邏隊ってとこやな」
沙和「沙和、感心しちゃうの?」
凪「お前たちも真面目にやればできるんだぞ」
真桜「真面目にやっとるに決まってやろ
隊長を救う為ならウチ、いつも以上に頑張るんやで?」
沙和「右に同じなの?」
愛紗「その頑張りを毎日見たいものだな」
真桜「そ、そんな目で睨まっといてぇ?」
凪「それより真桜、それはなんだ?」
真桜の片手には螺旋槍ではなく
顔ぐらいの大きさの箱から鋸状の刃が出ている摩訶不思議な物があった
真桜「あ〜これか?
フッフッフっ、これはな………」
凪「な、なんだ真桜、不気味な笑い方をして……」
沙和「新しい絡繰?なの〜」
真桜「これはウチの新作や!
螺旋槍もそうやけど、これも気を送ると動き出す代物なんや」
愛紗「ほう、今動かせるか?」
真桜「勿論や、けどこの新作の説明だけさせてや」
凪「分かった
で、どういう物なんだ?」
真桜「これは気を送り、満タンにまで気を注入したら
ここにある起源、天の言葉やと『すいっち』ちゅーもんやけどそれを押す」
愛紗「ふむ……」
真桜「そんでこの先端にある紐をこの鋸が回転するまで何回も引っ張るんや」
凪「鋸が回転する?どういう意味だ、真桜」
真桜「この鋸状の刃の端っこが鎖になってるんや」
そういうと真桜は先端の紐を引っ張り出した
すると………
ブゥーンッ!!
紐を引っ張った一瞬だけ爆音が鳴り響いた
耳の鼓膜が破けそうになるほど
咄嗟に耳を塞いだがそれでも凄い音だ
愛紗「っ!?」
凪「ま、真桜!」
沙和「真桜ちゃん!」
真桜「もうちょい我慢してや!」
そう言うと真桜は紐を三、四回程引っ張った
すると………
ブゥーンッ!!
ブゥーンッ!!
ブゥーンッ!!
ブルンッ!!!
愛紗「むっ?」
凪「おっ?」
沙和「あっ?」
真桜「掛かった!!」
ブゥン!ブゥン!ブゥーンッ!!
鋸状の刃は爆音を響かせながら
高速に回転しだした
愛紗「か、回転も凄いがお、音も凄いな!」
凪「声を大きく出さなければよく聞こえません!」
沙和「真桜ちゃーん、分かったから早く止めてなのーー!」
真桜「わ、わわ、分かったわぁぁ!
い、い、い今、と、と、と、と、止めるからま、ま、待っててやぁぁぁ!!」
どうにか真桜の新作を止めることに成功した
愛紗「はぁ……はぁ……」
凪「ま、真桜………そ、それは一体何なんだ………?」
真桜「こ、これは隊長が言っとった『ちぇーんそー』っちゅーモンで
木を伐採する際に使用されるんや
確か『鎖鋸』とも言われとるらしいで…………はぁ………」
沙和「ちぇーんそー…………」
凪「鎖鋸………」
愛紗「なぜ今伐採器具をつくるのだ?」
真桜「チッチッチッ、ちゃうで愛紗様
これは伐採器具なんて生半可なモンやないで」
沙和「どういことなの〜?」
真桜「この鎖鋸はウチが完成品を更に改造した対響窃用新兵器なんや!」
凪「ま、待て真桜……
これをこのまま使用すれば響窃はおろか隊長のお身体が真っ二つだぞ!」
愛紗「な!?そ、そんな危険な物、使用させられないぞ!!」
真桜「そ、そんな物騒なことはせぇへんよ!!
この鎖鋸と気の技との合わせ技を使うんや」
沙和「はぁ………吃驚した」
真桜「それにコイツは大量生産する気はないしな
こんなん悪用されたらアカンわ」
凪「当たり前だ」
愛紗「して、この鎖鋸の名はどうするのだ?」
真桜「考えてあるでぇ♪
こいつの名は……………
『鎖断鋸斬(さだんきょざん)』や!!」
……この『鎖断鋸斬』が今後の戦闘を大きく変えることになる……
……終……
説明 | ||
修行開始して気の扱いに慣れた愛紗達は 遂に自分の技の開発に挑む! そしてあの発明王が動き出す! 果たして今度は何を作り出したのか? |
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コメント | ||
一刀死ぬな・・・・(心は永遠の中学二年生) チェンソーって気を使っても間違ってチェンソーが一刀の体にふれたら一刀バラバラになっちまうw(nao) |
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