英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 外伝〜ベルガード門制圧作戦〜後篇
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その後、国防軍は完全に敗北し、警備隊はベルガード門を制圧した。

 

〜ベルガード門〜

 

「ギュランドロス様、ベルガード門の制圧、完了しました。」

戦闘終了後、ルイーネはギュランドロスに報告し

「おう。――――お前ら、よくやった!俺達の勝利だ!」

ルイーネの報告に頷いたギュランドロスは砦の屋上で武器を空へと掲げて叫び

「オオオオオオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオ――――――――――ッ!!」

「ギュランドロス!ギュランドロス!!」

「空の女神(エイドス)よ、”六銃士”に勝利の加護を!!」

「”六銃士”によるクロスベル建国に祝福あれ!!」

ギュランドロスの叫びに続くように下でギュランドロスを見上げている警備隊員やギュランドロス達の側にいる警備隊員達はそれぞれの武器を空へと掲げて勝利の雄たけびやギュランドロス達を称え始め

「―――旗を掲げな!!」

「ハッ!!」

そしてパティルナの指示により、警備隊員は『クロスベル独立国』の国旗を下げ、代わりに周囲が漆黒に染まった中、クロスベル独立国の国旗と同じ”大鐘”を紋章とした国旗を上げ

「これが俺達”六銃士”の『クロスベル帝国』への第一歩目だ!!ガッハハハハハハッ!」

ギュランドロスは国旗を見て豪快に笑い続けた!

「フフ、お見事。さすがはリウイ様に”盟友”と認められた”王”。彼らと共にこのゼムリアで私達の腕を振るいまくるその時が待ち遠しいわ。」

ギュランドロス達の活躍を砦の上空で観戦していたファーミシルスは不敵な笑みを浮かべた後、砦の屋上に降り立ってルイーネと会話を始めた。

 

〜警察学校〜

 

「敵襲――――――――!メンフィル帝国軍が来たぞ!」

「そんな!?ベルガード門は……”神機”は何をしていたんだよ!?」

1時間後、警察学校の敷地内では混乱の極みに陥り

「――――全軍、突撃!我等メンフィルの恐ろしさ!誇り高き”闇夜の眷属”の力を思い知らせてやれっ!!」

ファーミシルスは号令をかけ

「オオオオオオオオオオオオオォォォォォォォオオオオオオオ―――――――――――ッ!!」

ファーミシルスの号令にメンフィル兵達は武器を空に掲げて大声で叫びながら突撃して国防軍の兵士達に襲い掛かり

「うわああああああああああっ!?」

「応援はまだか――――ッ!?」

メンフィル兵に襲い掛かられた兵士達は悲鳴を上げたり混乱し

「闇に呑まれよ!ティルワンの闇界!!」

「ギャアアアアアッ!?」

「ヒイイイイイイッ!?そ、”空の覇者”……!」

さらに空中にいるファーミシルスが放った魔術を受けた兵士達は地面に倒れたり、魔術を受けていない兵士達は恐怖の表情でファーミシルスを見上げ

「う、撃ち落せ―――!」

ある兵士はファーミシルスに銃撃を放ったが

「―――遅い!暗礁!電撃剣舞!!」

「ぎゃああああああっ!?」

「があああああああああああっ!?」

ファーミシルスは銃撃を全て回避するか連接剣で弾いた後、強烈な電撃を宿した連接剣の刃を舞わせて兵士達に重傷を負わせた!その後警察学校も瞬く間にメンフィル軍によって制圧された!

 

〜クロスベル警察〜

 

「ベルガード門が制圧されただと………!?」

警察学校が制圧される少し前、セルゲイはダドリーからある情報を聞かされて信じられない表情をし

「ええ………”六銃士”率いる”六銃士派”の警備隊員達が制圧したそうです。なお、制圧後はメンフィル帝国軍がベルガード門に進軍し、駐屯し始め……さらに”空の覇者”率いる正規軍は警察学校に進軍した模様です………」

「……ということは”神機”はメンフィルが破壊したのか?いくら何でも”六銃士”達がアレを破壊するのは無理だろう?」

「……はい。嘘か本当かわかりませんが、情報によると一機は”英雄王”が生身で破壊したそうです。」

セルゲイの疑問にダドリーは真剣な表情で答え

「…………………国防軍はとんでもない”化物”を敵に回しちまったようだな……――――ベルガード門に駐屯していた国防軍の連中は?それに警察学校の方は?」

セルゲイは重々しい様子を纏って呟いた後真剣な表情で尋ね

「……不明です。全員殺害されたのではないかとも兵士達が噂している程です。大統領就任演説の時にあれだけメンフィル帝国を侮辱した上、ベルガード門を攻めたのは殺害に躊躇をもたない”六銃士”や”六銃士派”の警備隊員達なのですから、運が良くても重傷を負った状態での捕縛、最悪の場合は全員殺害されているかと………………それに警察学校にいる戦力では”空の覇者”もいるメンフィル軍にはどう考えても敵わないかと………」

尋ねられたダドリーは疲れた表情で答えた後複雑そうな表情をし

「……………そうか……………」

セルゲイは重々しい様子を纏って目を伏せて呟き

「――――だが、俺達にとっては朗報だな。あの厄介な”神機”が半分に減ったしな。ギュランドロス司令達が動いたとなると、恐らく局長達も近い内に動き出すだろうし、ひょっとすればロイド達も動き出すかもしれん。引き続き俺達も機を窺い、チャンスを待つぞ。」

すぐに気を取り直して真剣な表情でダドリーに言い

「はい……!」

セルゲイの言葉にダドリーは力強く頷いた。

 

〜タングラム門〜

 

「何だと!?ベルガード門と警察学校が!?」

警察学校が制圧されて半刻後、兵士の報告を受けていたダグラスは声を上げて立ち上がり

「は、はい………!ベルガード門はギュランドロス元司令率いる警備隊によって完全に制圧され………さらにベルガード門に次々とメンフィル帝国軍が進軍し、警備隊と共に陣を築き始めている上………警察学校は”空の覇者”ファーミシルス率いるメンフィル軍によって完全に制圧されました……!」

「さ、さらにアイオーンが2機、メンフィル帝国軍によって破壊されてしまいました………!」

「………まさかアレを破壊するとは………メンフィルは俺達の想像以上の”化物”だったようだな………………………ソーニャ司令やノエル少尉達、それに警察学校の連中は?」

表情を青褪めさせながら言った兵士達の報告を聞いたダグラスは重々しい様子を纏って呟いた後、真剣な表情で尋ね

「……ベルガード門と警察学校に駐屯していた国防軍は………全員生死不明です。」

「な、なお………残りのアイオーンどころか、市内にいる兵士は一人も援軍に向かわなかったようです……」

「…………………くそったれ!ディーター大統領達はベルガード門と警察学校の連中を見捨てたのか!!」

兵士達の報告を聞いたダグラスは怒りの表情で机を拳で叩いて叫んだ!

 

こうして……ベルガード門と警察学校はギュランドロス達率いる”六銃士派”の警備隊員とファーミシルス率いるメンフィル帝国軍によって完全に制圧され………ギュランドロス達がベルガード門を制圧すると、リウイ達―――メンフィル帝国軍も次々とベルガード門を中心に陣を築き始めた。そして国防軍の兵士達は重傷を負っている者もいたが、全員生存しており、それぞれベルガード門や警察学校の牢屋やメンフィル帝国軍が用意した簡易牢屋に入れられ……………アイオーンを破壊した時に見た戦艦や竜―――モルテニアや魔導戦艦、そして”歪竜”の恐ろしさを思い出したり、メンフィルを敵に回した事で今後、自分達がどうなるか想像をしてしまい……それぞれ恐怖や後悔の表情で牢屋で震えたり女神達に祈り続けていた……………………

 

 

 

 

説明
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コメント
感想ありがとうございます 本郷 刃様 まあ、蹂躙されれば誰でもww Kyogo2012様 まあ、ギュランドロス達は厳しいので殺される確率が非常に高いでしょうねww M.N.F様 きっと結界がなくなったらとんでもない惨劇がおこるでしょうねww(sorano)
でもまだ氷山の一角なんですけどね\(^o^)/(M.N.F.)
うわぁぁぁぁぁぁ(トオイメ。バカだな。敵に回してはいけないものを敵に回したようだな。ディーター大統領終了のお知らせですな。(Kyogo2012)
まぁ、トラウマになって当然でしょうねw(本郷 刃)
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