魔法戦記リリカルなのはmemories 最終章 新たなる聖王の歴史(メモリー) 本幕【終わり、そして始まりの日】 第百二十一話
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なんか最後雑だったかもしれん。

 

とまぁ、これにて本幕終了です。あとは終幕とエピローグのみ!!

 

早くて二日後には終わりそうですね。うん本当に。

 

それではどうぞ!!

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「……どうなったの?」

 

 時間が経って、ようやく立ち上がることができたフェイトは上空を見上げてもリィナ・シルフィアしかいないことに気なっていた。

 近くで倒れていたアリシアも体を動かせるようになったため、フェイトと同じように立ち上がり、フェイトのところへと歩いていった。

 

「フェイト……大丈夫?」

「うん、あちこち血が出てるけど、すべて軽傷だから大丈夫」

「私も……そんな感じかな? それで、どうなったか分かる?」

「私も立ち上がったばかりだから……どうなったかは……」

 

 フェイト達がアマルナ・ラスティルに倒されてからどうなっていたのか分かっておらず、どうしてリィナしかいないのかという事も状況が理解できていなかった。

 とにかく、何が起こったのかはリィナが一番詳しそうだと思った二人は取り合えずリィナが居るところまで飛んでいくことにした――

 

 

----

 

 

 その頃リィナ・シルフィアは真下を見ていた。

 そこに居たのは先ほどリィナが倒したアマルナと、エメリア・ラスティルの二人が居た。

 あの爆発のあと、どうやらアマルナが付けていたピアスは破壊され、洗脳が解けたアマルナはそのまま落下しいき、それをエメリアが倒したときに落下していたアマルナを受け止めていた。

 

「これで、終わったのだよね?」

 

 意識を失うように倒れて行ったから終わったとリィナは思っているが、ピアスが見えないめまだ破壊されているかどうかが分からないでいた。

 とりあえずエメリアのところへリィナは近づこうとしたが、すぐにフェイトとアリシアが自分に近付いてくることに気付いた。多分エメリアとアマルナの事にまだ気づいていない感じなため、二人を待ってからでいいだろうと思い、二人が近づいてくるのを待つことにした。

 二人がリィナへと近づいたところで、アリシアがどういう状況なのかという事をリィナに聞いてきた。

 

「ねぇ、一体どうなってるの?」

「……多分、すべて終わったのかと。ほら、下にはアマルナと落ちたアマルナを支えるためにエメリアが勝手に出てきてるし」

「エメリア、分からなくはないけど、艦船内にヴィヴィオとアインハルトの二人だけにしないでよ……」

 

 アリシアはため息を吐きながらもエメリアが居る所へと向かう。それに続くように、フェイトとリィナもエメリアのところへと向かった。

 三人が上から近づいてくることにエメリアは気付き、上を見上げて彼女たちを見続けた。そしてエメリアの近くになると止まり、アリシアはアマルナの状態について聞くことにした。

 

「エメリア、アマルナの状態は……」

「意識を失って眠っている。ピアスも破壊されてはいたが、残しておくのはどうかと思って外しておいた」

 

 エメリアが手から見せたものは、壊れていたピアスの二つだった。しかし、ピアスは見えないはずなため、どうして目の前に見えているのか疑問となり、エメリアに問う。

 

「あれ、見えないものじゃなかったの?」

「壊れた時に見えるようになったと思われる。見えなければさすがに物も作れないだろう?」

「なるほど。とりあえずこれで操られているという事はないのね、あとは――」

「アマルナにやられた仲間についてだろ? シグナムとデュナについては分からないが、他の仲間については全員意識があることは確認できてる」

 

 エメリアからアマルナが元に戻っただろうと聞いて安心したフェイトは、次にやることとしてみんながどうなったのかという事を確認しようとした。しかしフェイトがそのことを言うとすると、エメリアがフェイトが何を話したいのか察したのか、エメリアは自分が解っている範囲で仲間の無事を伝えた。シグナムとデュナが分からないのは、倒されて二人の無事を確認をする前に向かいに行ってしまったため、確認していなかったからだ。

 とりあえずその二人以外は無事だという事を知ったフェイトとアリシアは少し安堵していたが、リィナだけは姉のデュナがどうなっているのか分からないという事に心配になっていた。早く無事を確認したくなったようで、リィナは三人にデュナがどうなっているのかと心配となって、探しに向かうと伝える。

 

「私、お姉ちゃん探してくるっ!!」

「あぁ、分かった。そこまで飛ばされるわけじゃないと思うからすぐに見つかると思うが……ってもういないし」

 

 エメリアの返答を聞いて、すぐにリィナはその場に居なくなっていた、そんな様子を見てフェイトとアリシアは苦笑いをした。

 

「……あ、フィルノに報告していい?」

「構わない。近くにフェイトが居るが……まぁ、大丈夫だろう」

「そう、じゃあしちゃうね」

 

 それからアリシアはフィルノに報告をするために、念話でフィルノへと報告をすることにした。

 

『フィルノ、こっちは終わったよ』

『そうか……』

『フィルノ? どうかしたの?』

 

 フィルノの反応がなんか変だという事にすぐに気付き、何があったのだろうかとつい聞き返していた。

 そして、アリシアはこの後とんでもないことをフィルノから聞くこととなった。

 

『……先ほど、ナノハから連絡があったのだが、目的はすべて終了したと』

『それのどこが問題が?』

『もちろん問題はそこじゃない、この後だ。ナノハは……八神はやてと共に姿を消すと』

「……は? ナノハが、八神はやてと一緒に姿を消すですってっ!?」

 

 思わず口に出して言っていた。すぐさま口に出していたことに気付いて慌てて口を押えたが、すでにすべて言葉に出しており、フェイトに聞こえるくらいの声を出してしまっていた。

 フェイトもアリシアの言葉を聞いて、どういうことなのだろうかとすぐに思った。とにかく、どういう状況なのかという事をフィルノに確認することにした。

 

『……どういうことなの?』

『詳しくは分からんが……ナノハが言うには予定通りになったと言っていた。どうやら、八神はやてにミルティオル・ベスカを殺されるつもりだったのだろうな』

『あの時の言葉って……そういう意味だったの?』

『どうやらその通りらしい。確かにそのようなことを前にも言っていたが、あれは比喩的な意味だと思っていたくらいだ。まさか、本当に八神はやてに殺されるとは思ってもいなかった』

『……そういうことね。八神はやては、ミルティオルを殺したことに耐えられなくなったのでしょう。それをナノハが支え、当分の間は八神はやてが安静にさせるために居なくなると決断したと』

『それであってるだろうな。とにかくさっき声出したのだからちゃんと説明しておけよ』

『その前に一つ、聞きたのだけど……』

 

 念話を切られそうだと思ったアリシアは切られる前にフィルノに確認しておきたかったことを一つだけ聞くことにした。あとでも聞ける内容だが、これはフィルノが一番復讐の対象としていた人物だったために、念のため確認しておきたかったわけだ。

 

『なんだ?』

『リュベルはどうしたの?』

『……逃がした。どのみち、反逆の野望を持とうともミルティオルとその子供が殺されているのだから、時間の問題だろうな。あとはすべて管理局に任せればいい』

『……そっか。それじゃあ、またあとで』

 

 そこで念話を切り、アリシアはフェイト達の方へと体を向ける。

 アリシアがこちらを見たことでフェイトは念話が終わったと思い、すぐにアリシアへと近づいて、先ほどアリシアが口に出して言ってしまったことについて聞いてくる。

 

「どういうこと? はやてがなのはと姿を消すって」

「……八神はやてはナノハにあることを吹きかけられてた。闇の書にした原因が誰だか知っているという事をね」

「……まさか、はやては」

「その原因を作った一族であるミルティオル・ベスカを殺した。ベスカ家は昔から歴代のベスカ家の記憶をすべて受け継がれているのよ」

 

 さらにその人物が今も尚人体実験を繰り返していると知れば、さすがのはやてでも切れることはフェイトでもわかってしまった。そして、そのままはやてはミルティオルを殺してしまったのだろうと想像がついた。

 初めて人を殺してしまったとして、はやてはかなり後悔したのだろう。はやて一人では自殺をしていた可能性が考えられたが、なのはが付いていると聞いて正直安堵をしているフェイトだった。

 その後、リィナがデュナとシグナムを魔法で運んでくるところを見て、全員が無事だという事にフェイト達は安堵するのだった――

説明
J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。

その青年はなのはに関わりがある人物だった。

だがなのはにはその記憶が消されていた。

消されていた記憶とは、なのはと青年の思い出であった。

二人が会ったことにより物語は始まり、そしてその二人によって管理局の歴史を大きく変える事件が起こる事になる。

それは、管理局の実態を知ったなのはと、親の復讐のために動いていた青年の二人が望んだことであった。



魔法戦記リリカルなのはmemories ?幼馴染と聖王の末裔?。始まります。
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