IS‐インフィニット・ストラトス‐黒獅子と駆ける者‐
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episode224 輝く希望

 

 

 

 

「アクセルスマッシュ!!クロスファイアー!!」

 

 ヴィヴィオは両手にエネルギーを纏うとそれを放り投げ、エネルギー球が粉々に拡散して大量にレギナや龍型、人型無人機を撃ち抜いて撃破する。

 

 直後にその場で回し蹴りをしてレギナを粉々に粉砕すると、そのまま右拳を突き出して人型を殴りつけて粉砕する。

 

「ディバイン・・・バスター!!」

 

 人型を粉砕したまま高密度のエネルギーを突き出した方向へと飛ばしてレギナと龍型を飲み込む。

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

 息切れしながらも、ヴィヴィオはその場で回し蹴りをして背後から迫るレギナを真っ二つに蹴り切る。

 

(お父さん達は・・・・・まだなの・・・?)

 

 最深部への道を一瞥するも、直後に龍型が目の前から飛び掛かって来る。

 

「くっ!」

 

 ヴィヴィオはとっさに拳を突き出そうとするも、その瞬間龍型は横からビームで撃ち抜かれて撃破される。

 

「っ!」

 

 とっさにビームが飛んできた方を見ると、こちらにビームライフルを向けるフェニックス・ゼロが居た。

 

「・・・・」

 

 すぐに横から向かってくるレギナをビームライフルで撃ち抜くと、その場から離れてバインダーキャノンを展開してビームを放って龍型と人型無人機を撃ち抜く。

 

 

「どうして・・・」

 

 

 

 

 すると最深部へと続く道から複数のビームが飛来してレギナと龍型を撃ち抜いていく。

 

「っ!」

 

 とっさにその方向を向くと、簪と楯無、ツヴァイが飛んでくる。

 

「お待たせ!」

 

「更識!」

 

 輝春はレギナを切り裂くと、楯無達と合流する。

 

「何とか耐えていたんですね」

 

「まぁな。だが、さすがに厳しい状態だったがな」

 

 見れば、AGE-1の増加アーマーは全て損失し、ノーマルの状態になっており、唯一右腕のみにシールドライフルが残っている。

 

「・・・それで、そいつが?」

 

「・・・・」

 

 楯無は左手で掴んでる赤いレギルスを見せる。

 

「そうか。そっちの方を選んだのか」

 

「えぇ」

 

「・・・箒、シャルロット!ドクターアルベルトを連行しろ!」

 

「「了解!!」」

 

 箒とシャルロットはレギナや人型無人機を撃破しながら合流すると、機能停止している赤いレギルスを抱える。

 

「だが、隼人とリインフォースはどうした?」

 

『隼人さんとお姉ちゃんでしたら、最深部で戦っています』

 

「最深部で?」

 

『先に外の攻略隊と合流しろ、との事です』

 

「隼人を残して俺たちだけでここを離れるのか」

 

「どっちにしても、このままここで防衛線を維持するのも限界が来る。だったら、他のメンバーと合流した方がいいわ」

 

「・・・・」

 

 

 

「輝春。どの道我々だけではここを押さえられない」

 

 と、クラリッサが口を開く。

 

「ここは神風の言う通りにした方が良い。我々がやられては元もこうも無い」

 

「・・・・」

 

 

「・・・・」

 

 一夏は左手に持ったビームライフルを放ってレギナの胴体を撃ち抜く。

 

「行くんだったら、さっさと行け」

 

 と、クイーンを思い切って吹き飛ばすと、マスターフェニックスが一夏の方を向く。

 

「お前・・・・・・」

 

「だが、勘違いするな。お前達の為じゃない」

 

 そのままクイーンの方に向き直ると、クロスバインダーソードを横に振るって接近してきた龍型を真っ二つに切り裂く。

 

「・・・・」

 

 

 

「突破口を開きます!!」

 

 と、ヴィヴィオが帰還ルートの通路の前に立つと、その置くより次々とネウロイ化したレギナ達が接近してくる。

 

 ヴィヴィオは背中のウイングと脹脛のアーマーを展開すると、両手をオレンジに発光させて間を開けて重ねるとエネルギーを収束させる。

 

「スターライト・・・・・・ブレイカァァァァァァァッ!!!」

 

 そして収束した膨大なエネルギーを通路へと放ち、そのまま無数のネウロイ化したレギナや龍型、人型無人機を焼滅させていく。

 

 

 その直後に輝春達が一気に通路へと入って行き、ヴィヴィオはチラッとフェニックスゼロを見る。

 

「・・・・・・ありがとう」

 

 ボソッとそう言い残して輝春達に続く。

 

 

 

「人間で言えば、気まぐれ、と言うものでしょうかね」

 

「・・・・」

 

 フェニックスゼロはビームライフルを放ちながらマスターフェニックスに問い掛ける。

 

「・・・まぁ、私達が付いて行った所で、意味はありませんがね」

 

「・・・・」

 

「どうせ終わるのであれば、戦いの中での方がいい」

 

「・・・そうだな」

 

 クロスバインダーソードを振るって人型無人機を切り裂く。

 

 

「織斑一夏と決着が付けられないと言うのは心残りだが、まぁいいさ」

 

「・・・・」

 

「いつか、決着が付けれる日が来れば良いな。後世のどこかでな」

 

「後世、ですか」

 

 そうして二体は一気にその場から飛び出してレギナや龍型、人型無人機へと向かっていく。

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

「どう?ゼルノグラードの容態は?」

 

「何とか容態は安定はしているけど、まずい状態に変わりは無い」

 

 コントロールを掌握しているハルファスはティアの応急手当てをしているフェニックスに聞く。

 

「そっちは?」

 

「あともう少しで自爆プログラムが開けれる。しかしフェニックスゼロのプロテクトは本当に複雑で固いわね」

 

「まぁバインドの技術参謀なんだから、これくらい当然でしょうね」

 

「だね」

 

 

 

 ――――――――――――――――――――

 

 

 

 隼人とレイは目に見えない速さで空間内を飛び交う。

 

「っ!」

 

 ディバイドライフルを振るうもレイはGブレイドを振るって刃を交えると強引に押し返して突き出すも、左手のディバイドライフルの刃で攻撃を受け流す。

 

 そのままレイを蹴り飛ばして右手のディバイドライフルを放つもGブレイドの腹で弾き、直後にカートリッジをリロードしてGアックスに変形させると薙ぎ払うように横に振るう。

 

 しかし隼人は一気に上昇してかわすとそのままディバイドライフルを横に連結させると出力を上げたビームを放つも、レイはカートリッジをリロードして刀身にエネルギーを纏わせて振るい、ビームを切り裂く。

 

「っ!」

 

 すると目の前に隼人が迫り、ディバイドライフルを振るって胴体を切り付ける。

 

「くっ!」

 

 レイは左拳を突き出して隼人を殴りつけるとGアックスを振り下ろすも、とっさにディバイドライフルを後ろにやって斬撃を受け止めると、後ろを振り返ってその反動でレイを押し返す。

 

「さっきと比べると動きが断然に違うな」

 

「そりゃそうかい」

 

 隼人は体勢を立て直して連結したディバイドライフルを切り離す。

 

「消耗していたと言う事もあるが、あの二体の力を得ているのなら、ここまでのパワーアップも理解できる」

 

「・・・・」

 

「だが、パーツが欠けた状態では俺には勝てん!」

 

 カートリッジをリロードしてGスピアーに変化させると一気に飛び出してGスピアーを突き出すも、隼人は横に飛んでかわす。

 

 しかしレイはそのままGスピアーを横に振るって隼人に刀身を叩き付ける。

 

「ぐっ!」

 

 それによってバランスを崩し掛け、更にレイはGスピアーを突き出してくるが、次の瞬間には隼人の姿は無かった。

 

「っ!」

 

 レイが気づいた瞬間には背後が切り付けられると、次々と身体中を切り付けられる。

 

 

 直後にレイの前でアクセルフォームとなったエクセリオン・ゼロが現れると、そのまま通常形態に戻る。

 

「なるほど。高速形態か。この俺の目ですら追い付けないほどの速さを持つが、攻撃力は高くない上に、時間の制限つき」

 

「・・・・」

 

 隼人はディバイドライフルを構える。

 

「やはり、力を得ても不完全な状態では、本領も発揮できないな!」

 

 カートリッジをリロードしてGブレイドに変化させると一瞬の速さで隼人の懐に入り、Gブレイドを振るって胴体を切り付ける。

 

「ぐぅ!」

 

 隼人は吹き飛ばされながらもとっさに後ろに振り向き際に右手のディバイドライフルを振るい、背後に現れたレイの斬撃を受け止める。

 

 そのままもう片方のディバイドライフルをレイに向けて至近距離で放ち、顔面に直撃させる。

 

「ちぃ!!」

 

 レイは強引に隼人を押し返すと一気に飛び出してGブレイドを振るって胴体を切り付け、更に回し蹴りを右横腹に叩き込む。

 

 更にGブレイドの峰で隼人の側頭部を殴りつける。

 

「っ・・・・・・!!」

 

 一瞬意識が飛びそうになるも、とっさに体勢を立て直して背中のウイング四基のうち内側の二枚を前に展開し、その間にエネルギーを収束させて放つ。

 

 レイはギリギリで回避すると、勢いよく飛び出してカートリッジをリロードする。

 

「果てろ!!」

 

 そして勢いよく振るって隼人の胴体を深く切り刻む。

 

「ぐふっ!?」

 

 隼人はそのまま勢いよく吹き飛ばされ、下にある輝くエネルギー流体へと墜落する。

 

 

 

 

「・・・・」

 

 Gブレイドより排熱がされる中、レイは隼人が落ちたエネルギー流体を見る。

 

「その中に落ちれば、いくらお前でも助からん。膨大で強力なエネルギーで自壊するだけ。

 まぁ、さっきよりかは楽しめたぞ」

 

 と、後ろを振り向いて進もうとした―――――

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 するとエネルギー流体より眩い光が放たれる。

 

「な、何だ!?」

 

 とっさに振り返って下を見ると、隼人が墜落した箇所より光が放たれていた。

 

「何が起きている・・・」

 

 状況が分からずその光を見ていたが、その直後にそこから何かが飛び出す。

 

「っ!?」

 

 それはレイの目の前を通り過ぎ、胴体に深い傷を負わす。

 

 吹き飛ばされそうになるも、何とか持ちこたえる。

 

「勝手に殺すな」

 

「っ!」

 

 レイはとっさに前を見ると、そこにはエクセリオン・ゼロが居た。

 

 

 だが、その姿はさっきとは異なっている。

 

 基本形状こそ変わらないが、全身から眩い光が放たれている。白かった部分は金色っぽい銀色に変化し、黒い部分はガンメタルに、赤と青、金色の部分が金色に変化しており、ツインアイと胸部のコアが透き通るように水色に発光している。

 唯一形状に変化があるのは、背中のウイングであり、四基から二基に減っているが、大型化していくつか新機構が追加されているような外見になっている。

 

「何だ、その姿は・・・」

 

 

「・・・闇をも照らす。希望の光」

 

 背中のウイングを展開すると、右手に白銀の輝きを放ち、鍔に一対の白き翼を持つ大剣を出現させて柄を握る。

 

『お前を滅ぼす力・・・』

 

「それが・・・『シャイニングエクセリオン・ゼロ』だ!!」

 

 眩い光を放ちながら白銀の刀身を持つ大剣・・・・・・『マスターブレイカー』を振るう。

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!
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ユニコーン バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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