インフィニット・ストラトス 受け継がれる光の絆 Episode.17 授業2 −レクチャーU− |
一夏とシャルルは第二グラウンドに着いた。
「あら、早かったですわね」
「そうか?」
「ええ、普段よりも」
千冬が並べと言って並んだ隣がセシリアだった。
「なに?あんたまたなんかやったの?」
後ろから鈴の声がした。
「今日来た転校生の女子にはたかれましたの」
「はあ!?一夏、あんな今度はなにやったのよ!?」
「何もやってないよ」
そう言ってると
「お前ら静かにしていろ!」
バシーン、バシーン
「「いったああああ!」」
千冬の出席簿が二人の頭を直撃した。
「では、本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」
「「「「「「はい!」」」」」」
一組と二組の合同実習なので人数はいつもの倍。出てくる返事も妙に気合が入っている
「くうぅ・・・何かというとすぐにポンポンと人の頭を・・・」
「一夏のせい一夏のせい一夏のせい・・・」
「今日は戦闘を実演してもらう。凰!オルコット!」
二人が呼ばれた
「何で私が・・・」
「全部一夏のせいなの」
二人がぶつぶつ文句を言った
「お前らやる気を出せ。……あいつにいいところを見せられるぞ?」
「やはりここはイギリス代表候補生、私セシリア・オルコットの出番ですわね!」
「まあ、専用機持ちの実力の違いを見せるいい機会よね!」
千冬に何を言われたのか二人はやる気を出した
「それで、相手は鈴さんですの?それでも構いませんが」
「ふふん。それはこっちのセリフよ。返り討ちね」
「慌てるな馬鹿共。対戦相手は…」
キィィィィン
「あわわわぁ!ど、どいてください〜っ!」
上からISを纏った山田先生が飛んできた。いや、正確には落ちてきた。そして・・・
ドカァァァン!
一夏の所に墜落した。土煙のせいで見えなかった。煙が晴れたそこには
「あ、あぶっねー」
白式を展開した一夏が山田先生を持ち上げていた。
「あらよっと」
一夏は山田先生を投げ飛ばした。
ガシャン
山田先生は地面にぶつかった。
「馬鹿者。誰が教師を投げろと言った」
千冬は呆れは顔をした。
「山田先生すみません」
一夏が山田先生に謝った
「いえ、操縦ミスをした私のせいです」
しかし山田先生は笑いながらそう言った
「お前達二人にはこれから山田先生の相手をしてもらう」
織斑先生の言った言葉に全員が驚いた
「え、二対一で・・・?」
「さすがにそれは・・・」
「安心しろ。今のお前達ならすぐ負ける」
言葉どおりセシリアと鈴音の二人はコンビネーションを上手く発揮する事ができず、
完膚なきまで叩き潰されている
「デュノア、山田先生が使っているISを説明してみろ」
「あ、はい。山田先生使用されてるISは――(以下二巻参照)――
参加サードパーティが多いことでも知られています」
「あぁ、一旦、そろそろ終わる」
その時、鈴音とセシリアが激突した所にグレネードを投擲されてしまい、二人は地面に落下した
「くっ、うう・・・・まさかこのわたくしが・・・」
「あ、アンタねぇ・・・何面白いように回避先読みされてんのよ・・」
「り、鈴さんこそ!」
二人は喧嘩し始めた
「山田先生はこれでも元代表候補生だ。これで諸君にもIS学園教員の実力は理解できただろう。以後は敬意を持って接するように」
「む、昔のことですよ。それに候補生止まりでしたし・・・・。いつもどおりに接してください」
はそう言うが山田先生がふつうに止める。
「でわもう一度やってもらおう。織斑、来い」
「あ、はい」
千冬に呼ばれて一夏は向かった。
「織斑、山田先生の相手をしろ」
「わかりました」
千冬に言われて一夏は白式を展開した。
「山田先生、宜しくお願いします」
「は、はい・・・」
山田先生が暗そうな声で返事した。
「山田先生、どうしたんですか?」
「いえ・・ちょっと思い出してしまって・・・。入試の時織斑君に瞬殺された事を・・・」
「・・そうですか」
山田先生は入試の時、一夏に瞬殺された時の事を思い出した。
「それでは始め!」
千冬の合図と共に開始された。
シュン
「え?」
山田先生は目の前の状況がわからなかった。一夏が目の前に居ないのだ。
ザシュ
するとエネルギーがいきなり0になった。山田先生が後ろを振り向くと・・
「はい、終わり」
一夏が立っていた。
「織斑君・・・何時の間に?」
「開始してからです」
山田先生の言葉に一夏はそう言った。
今の試合を見た生徒は驚いていた。
「一瞬、だと?」
「まったく見えませんでしたわ」
「何なのよ、一体」
「すごい・・・」
ラウラは睨むかのような目をしていた。
(なんなんだ今のは?あの一瞬で回り込んだと言うのか)
「織斑、記録更新だ」
「何秒ですか?」
「1、5秒だ」
「そうですか」
千冬の言葉に一夏はそう答えた。
「お前ら、コレが織斑と山田先生の差だ。覚えとけ」
「「「は、はい!」」」
「専用機持ちは織斑、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰だな、では五人グループになって実習を行なう。各グループリーダーは専用機持ちがやることを行なうように。いいな?では分かれろ」
千冬がそう言うと女子達が一夏、シャルルの所に詰め寄ってきた
「織斑君、一緒にがんばろう!」
「デュノア君の操縦技術を見たいなぁ」
「私も同じグループにいれて!」
千冬が低い声で告げる
「馬鹿者どもが・・・。出席番号順に一人ずつ各グループに入れ!次もたつくようなら今日はIS背負ってグランド100周させるからな!」
織斑先生がそう言うと二分もかからず班に分かれた
「最初からそうしろ。馬鹿者どもが」
ため息を漏らす織斑先生
「じゃぁ、始めるか」
授業は順調に進み無事に終わった。途中ISが高い位置で固定させた状態で降りてしまった為、一夏はお姫様抱っこをした。
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