ハンニバルになってリリ狩るマジ狩る |
朧サイド
さてさて、ただいま絶賛はやてちゃんの手料理をご馳走になっていたが。
「ごめんなお兄さん、もう材料がないんよ」
「なぬ? なんてこった。これは大変な事になったな」
「主にお兄さんの食べる量に」
それにしても可笑しいな、俺ってもっと少食だった気がするんだが、これも転生した影響なのか?
「でもお兄さんの食べっぷりを見てて私もとっても気持ち良かったよ」
「そうか?」
「うん、料理人冥利に尽きるってやつや」
いまだにぺったんこな胸を張りながら満足そうにしてくれている。
「それにしてもお兄さんどうするこないな時間やけど?」
「ああ、いいよ。俺別に帰れる家ないから」
そのことを聞いたとたんはやてちゃんはまるで地雷でも踏んでしまったような顔をしてみせてしまった。
こいつはしまった、もっと違うニュアンスがあるはずだろ!
「ああ、帰る場所がないって言うのは此処にまだ着たばかりでまだアパートを見つけてないだけだよ」
「ならしばらく此処に住んだらええやん!」
「突然何言ってんだよ? 俺19、君10」
「それがどないした?」
俺は指をクネクネと動かしながらはやてちゃんに近寄り。
「もしかしたら俺は悪い人かもしれないぞ!」
「それなら問題ないな」
「は?」
もしかしてこの子この歳にしてそんな願望があるのか!?
それはそれで俺は困るぞ!
『少女暴行! 俺は悪気はなかった!』っていう感じにもしかしたら俺は朝刊の一面にコートをかぶせられて国家権力のお世話になってしまう!
「あ、あのねはやてちゃん。そういうのは流石に俺も拙いと」
「そんな意気地なしの(ピー!)で私の(ピー!)を満足できると「待って! これ以上言わないで! 主になんか違うところから苦情が来そうだからやめて!!」
ふーあっぶねー。
それにしてもなんてお下劣な言葉を知っているんだこの子は。
全く、最近は男子より女子の方が性の知識が豊富だって言うのは本当だったんだな・・・・・、時代の流れを感じるぜ!
「ていうのは冗談で」
「冗談なの!」
この子凄いな、さすが関西弁を使えるだけの事はある。
関西人、侮れん。
「こんなやさしそうなお兄さんが私を襲う様に見えへんも」
「そいつは有難いね。それじゃあお言葉に甘えて宜しく」
「うん、宜しくねお兄さん」
取り敢えずはやてちゃんの家の空いた部屋の一室を借りて睡眠に入ろうと思ったが。
「起きろ真竜」
『おはようございますマスター』
「単刀直入に聞く、俺の体はどうなっているんだ?」
こいつは絶対に知っている。
今、俺の体の中で何が起こっているのか。
『質疑に答えます。マスターは人間をやめております』
「どういうことだ真竜!!」
第一声が・・・・何てことだ。
『マスターは今アラガミと呼ばれるオラクル細胞の集合体と人間の中間、つまり半分人間で半分アラガミということです』
「なんだそのアラガミっていうのは?」
『ミカエル様が以前ゴットイーターなる一種の狩りゲーと呼ばれるゲームを購入してトコトン嵌ってしまいその能力をマスターも与えてしまったと言った所でしょう』
そういうば最後にミカエルの奴が言ってたなオラクルなんたらとか。
「じゃあ今までの現象も?」
『YES、それも全て半アラガミ化してしまったのが原因です。半分アラガミ化した所為で本来の分の質量が今の人間の状態でも質量保存の法則で体重は裕に2トンは超えております。今は私の補助で抑えております』
はぁ、生き返ったかと思ったら今度は人間を止めてしまっていたとはなんとも言い難いことだ。
するとなにやら隣の部屋でドタドタと激しい物音が聞こえる。
「なんだはやてちゃん、ベットから転んだのか?」
『心配ですね、様子でも見に行きますか?』
「そうだな、この家の宿主が怪我でもしたら大変だ」
そのまま俺ははやてちゃんの部屋の前に行き軽くノックをしながら。
「はやてちゃんだいzy」
最後まで言い切る前になにやら俺の目の前にザクって何かが出てくる。
タラタラと勢い良く汗を流しながらゆ〜っくりゆ〜っくりと顔を音源の方を見ると。
「な〜んだ唯の剣か」
『そうですね、唯の剣ですね』
「そうだよな、ここに喋りだすような剣があるんだもんな普通の剣くらい・・・・・・」
・・・・・・剣!!
そのまま剣の刀身が引き抜かれるとドアから勢い良く黒い影が飛んでくる。
「クタバレ!!」
「ゲフ!!」
何か重いものが俺の腹に食い込む。
形状からして鈍器では間違いのは一瞬で分かった。
そしてそのまま窓ガラスを突き破り外へ飛んでいってしまう。
「ゲホッゲホッ! 一体何が起こった?」
『こちらから確認できたことは少女が持っていたハンマーでマスターの腹部をたたきつけただけとしか』
俺の質問に答えながら二振りの神機の姿になった真竜。
腹を擦ると俺の一張羅である服に穴が開いてしまっていた。
「おいおい、俺の服に穴が開くほどの力ってなんだよ!?」
『直ぐに新しいものを用意します』
真竜が言うと服がモゾモゾ動き出した途端に黒いオーバーコートに黒いボトムズに着替えられていた。
それを見て俺は手で顔を覆いながらミカエルを恨んだ。
「何だって俺の中二の頃に考えた『カッコいい俺オリジナルの服!』がここでこの場面で出てくるんだよ」
『これがマスターの戦闘服に相応しいとミカエル様が仰っておりましたが御気召さなかったですか?』
「いいや」
つい笑いながら答える。
「サイッコーの展開だな!!」
『仰るとおりで』
そして周りの風景がまるで時止めにでもあった様に灰色に染まっていくと家の屋根に四人の人間が立つ。
「我らヴォルケンリッター、主の命を狙うものを排除する」
「て言う事でおめえを此処で始末させてもらうぞ」
ポニテの巨乳の姐さんが自己紹介してくれると俺を殴ったであろう女の子、大体はやてちゃんと同じくらいの子がハンマーを向けて俺に言う。
『マスター戦闘経験は?』
「問題ない。こう見えて俺は『鉄パイプの朧』っていう渾名があったからな!」
そのまま四人が散会し先ほどの二人が俺に向かってくる。
そのままの位置で俺は真竜をブレードからバレルに変形させ。
「ガトリングは男の浪漫の塊なんだよ!!」
その瞬間、ガトリングの砲身が回りだし赤色の銃弾を連発させる。
二人は避けるも俺は銃撃を止めずに。
「やっべー、楽しくなってきたぜヒャッハー!!」
『マスター後ろから来ます』
「あいよ!」
後ろをそのまま体を向けると白髪のガチムチマッチョの男が立っていたが手の平を地面に叩きつけ。
「鋼の頚木! デオラァアアアア!!」
ガトリングの銃弾を防いでしまう。
「なんですかそのちっちゃな錬金術師さん染みた技わ!!」
すっげー、ハガレンだよ!
この人真理の扉を開いてたよ!!
「その首貰った!」
「やるか!」
右手でガトリングを連発させながら残った左腕で持っていた神機をブレードにしその刀身で巨乳の姐さんの攻撃を防いだ!
「なんという腕力だ・・・・」
「おう、さすが人間止めただけの廃スペック!!」
だけど。
「下ががら空きだぜ!」
「ぬ!!」
ぬかった!
このちっこいのの存在を忘れていた!
両手がふさがっている状態でそのまま俺の腹に再びちっこいのが持っていたハンマーが食い込まれる。
耐えろ!
人間止めた俺の体よ耐えてくれ!
自分の体を信じながらもそのままちっこいのの力に押し負けてしまい外壁に衝突してしまった。
「っへ、鉄槌の騎士ヴィータと鉄の伯爵グラーフアイゼンに砕けねえもんはねえ」
なるほど、確かにキツイ一発だぜ、危うくはやてちゃんの手料理をリバースする所だったぜ。
だが、そのまま俺の体に緑色の紐が十も巻かれてしまう。
「貴方はもうクラールヴィントの糸の結界から出れません」
「へへ、花京院さんも真っ青な糸だ」
真竜が言っていたオラクル細胞の力なのか俺の体はすでに完治されており糸を引きちぎろうとする。
「え、えええええ! ちょっと待って! もしかしてそれを引きちぎっちゃうんですか!?」
「YSE! YES! YESsssssss!!」
両腕を一杯に広げ俺はクラールヴィントの糸の結界から脱出する。
「おい、真竜。これじゃあジリ貧だぞ?」
『ならばリミッター解除をお勧めします』
「なんだよそれ?」
『本来の力の解放です。ですがタイムリミットは15分です』
おいおい、そんな事いったら本当にフリーザ様みたいじゃねえか?
「いいね、面白くなってきた。ならリミッターとやらを解除して第二形態になろうじゃありませんか?」
『了解です。リミッター解除』
するとゴトンと両方の腕輪が地面に落ちる。
「何をするか知らぬが此処で落ちろ!」
『グラァアアアアアア!!』
俺は体の変化の激痛に吼えながら巨乳の姐さんの刀身を形態変化させた白い腕で握り締め俺と同じように外壁に投げ飛ばしていく。
「おい、なんだよあの腕は!?」
「彼本当に人間なの!?」
金髪の美乳の姐さんが俺の腕を見て驚く。
両腕を見ると確かになんだか肌が硬く白く変色しおまけに両肘には突起が生え左腕の二度腕からは神機に装着されていた山吹色の楯の様に広がっていた。
これが俺の第二形態って事か。
「さて、ヴォルケンリッターの皆さん、第二形態になった俺の力を見せてあげましょう。第二ラウンドと参りましょうか!!」
両腕をクロスさせ力をためて思いっきり地面を蹴る。
その衝撃でアスファルトには巨大なクレーターが出来上がりそのまま俺は白髪の男の両腕を握る。
「離せ!」
「嫌だね」
そのままメリーゴーランドの様に回転を始め。
「名づけて別れのメリーゴーランド!!」
という名のジャイアントスイングを男にかまし空高く投げる。
「てんめ!」
ハンマーを俺に振りかぶり俺に迫るちっこいのに対し俺は左腕を振り。
「左手は添えるだけ!!」
と言った状況でないので思いっきりハンマーの面の部分を殴ると昼間の少年の様にちっこいんも飛んでいった。
「ザフィーラ! ヴィータ! おのれ!」
巨乳の姐さんが剣を鞘に収めると薬莢が飛び出る。
「レヴァンティン、カートリッジリロード!」
そしてその刀身からは炎を纏わせながら俺に振り下ろし。
「紫電一閃!!」
防ごうと腕をクロスさせると俺にも出せた!
なんだか俺にも炎が出せたよ!
まるで俺の腕と全体が炎の槍になり巨乳の姐さんの攻撃とぶつかる、あとは。
「見せよう私の!」
肺に一杯の空気を流し込み一気に鼻から吐き出す。
「火事場のクソ力!!」
「なっ!」
ヤカンの様に今でも鼻から音が出そうな勢いと一緒に剣を弾き飛ばすが。
『マスター残念なお知らせです』
「んだよ!?」
『あと三分です』
「それ三分たらどうなる?」
『マスターは第三形態に変化してしまいます』
「良いじゃねえのか?」
『危険です! 今の第二形態でも理性を抑えるので一杯一杯なのに第三形態にでもなったらそれこそ理性が吹き飛びます!』
わかったぞ、ならば!
俺は180°体を回転させ美乳の姐さんの方を見て。
「ニ、ニコ」
「ニヤン♪」
そのまま美乳の姐さんは去っていく。
「待てや! 大人しく人質になりやがれ!」
「い、いやです!!」
先ほどと同じ要領で地面を蹴り美乳の姐さんを後ろから抱きつき捕まえる。
「は、離してください!」
「断る!」
ムニュン、ムニュン。
うほ、目測通りまさに手の平に収まる大きさの良き乳。
揉み心地はまさにマシュマロと言っていいだろう!
ムニュン、ムニュン。
「イヤー! 離してください!」
「だが断る! 俺は離してと言われてもNOと言う事に生きがいを感じる男だからだ!」
そして姐さんを立たせて俺が捕まえたことを三人に見せると動きを止める。
「貴様!」
「シャマルを離しやがれ!」
「フハハハハ! この女を放して欲しかったらそこの巨乳の姐さんでも良いんだぞ!!」
ムニュン、ムニュン!!
「イヤー!! シグナム変わって!!」
「済まないシャマル、悔しいが私にもどうし様も出来ない・・・・・ック」
「てめえ卑怯だぞ!!」
「何を言っているんですかこのちっこいのは!? 行き成り襲い掛かってきたお前たちに言われて痛くも痒くもないわ! さぁどうする? 大人しく降伏するか? それともこのままこの人のおっぱいが揉まれ続けても良いのか?」
問いただすと三人は武器を下ろし。
「わかった、降伏する。だからシャマルを開放してくれ」
「わかった、だが」
ムニュン。
「ヒッ!」
「うぬ、いいおっぱいだった」
感慨に浸りながら俺は襲われはしたがちょっと得をして三人の武器を没収してはやてちゃんの家に戻っていった。
説明 | ||
皆さん、ハンニバルというキャラクターをご存知ですか? 特攻野朗Aチームという映画のリーダーの様になりたいと願ったら俺はトンでもない化け物になれるようになってしまいした |
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