真恋姫†無双 Another Story‘闇’の御遣い?聖なる力と復讐の魔人 |
水晶からは青い光りを放ちながら
ある風景を映していた……
そこには五人の人影が
楽しそうに話していた
十二節 ?呀猟の勇姿?
湖の辺りのようだな……
そこに座り込んでいたのは
卑弥呼『がっはっはっはっ!!
どうした、左慈
今日はいつもよりイライラしておのう』
左慈『うるさいぞ!
お前のせいだぞ!!卑弥呼!!また邪魔をしたから!』
貂蝉『落ち着きましょうよん、左慈ちゃん♪』
左慈『お前は引っ込んでろ!貂蝉!!』
于吉『まぁまぁ………座って座って
呀猟からも言って下さいよ』
貂蝉殿と卑弥呼殿、左慈、于吉、そして
于吉の隣に紫色の髪をした華佗と全く同じ顔をした男が座っていた
恐らくこの男が呀猟であろう
…………にしても本当に似ているな
華佗にしか見えぬ………
呀猟『そうだぞ、左慈
座って落ち着け、俺は争い事はあまり好まないんだ』
左慈『黙れ!呀猟!!
管理者でもないお前には関係ないことだ!』
呀猟『確かに俺は管理者じゃないさ
この大陸のただの医者だしな』
左慈『分かっているのなら………!』
呀猟『だがそれとこれとは話が別だ
落ち着けって……なぁ?』
左慈『ふん!』
于吉『おやおや、また不貞腐れてしまいましたね』
呀猟『いつもと変わらないだろ?
はっはははは!!』
左慈『笑うな!』
仲が良い……………のか?
呀猟『しかし左慈や于吉もなんでそ【天の御遣い】?だったか?
それにそこまで拘るんだ?』
左慈『だからお前には関k………』
于吉『【天の御遣い】の命は外史に大きく関わってしまいますので
何かしらの事が起きる前に………ということですよ』
左慈『于吉ーーー!!!』
左慈は于吉を叫びながら追いかけ始めた
于吉『おっとっと…落ち着いて下さいよ、左慈
ちょっとした出来心というか……お茶目ですよ』
左慈『お茶目が過ぎるんだお前はーーー!!!』
左慈は『気弾』など投げながら叫んでいた
…………しかし本当に否定穏便派か?
行動を見る限り否定過激派にしか見えないが………
呀猟『はっはははは!!
左慈は于吉と絡むのが好きだな!』
左慈『絡んでいるように見えるか!?
お前の目は節穴か!!?呀猟!!』
そう言うと左慈は
ゴウッ!!!
あろう事か呀猟に『気弾』を放ったのだ
危ない!直撃するぞ!!
呀猟『ほっ!』
ギュォォ!
片手で『吸気』をしただと!?
我々は両手でしかできぬのに………
呀猟『相変わらず荒々しいな、左慈は!』
卑弥呼『がっはっはっはっ!!
相変わらずの【吸気】捌きだな!』
貂蝉『流石呀猟ちゃんねん♪』
于吉『左慈の【気弾】をいとも簡単に………
本当に医者ですか?』
呀猟『勿論だ
普通の医者と違うところはこの呀猟は【五斗米道】を継承したことだ』
貂蝉『凄いわよねん
鍼だけで全ての傷や病を消してしまうのだからねぇ
私、驚いちゃったわん』
左慈『気の技のひとつだろうよ』
何時の間にか于吉と左慈の追い掛けっこは終わっていた
二人共なかなかの汗をかいていた
呀猟『確かに俺の使う鍼は気を流しやすい特殊な鍼になっているしな
俺自身も気に敏感でな』
于吉『呀猟のお陰で直ぐ過激派が来るのが分かりますしね』
貂蝉『そうねん
………さて、そろそろ移動しましょうかしら?』
卑弥呼『そうじゃな………
あ奴ら来るかもしれんからのぅ』
于吉『しかし…………ここ最近過激派の情報が入ってこないんですよ』
左慈『お前の情報網でもか?』
于吉『噂程度しか入ってきませんね
最新の情報なら過激派が【戦闘種族】を創り出しているとか………いないとか……』
貂蝉『【戦闘種族】………?』
左慈『また面倒臭いものを……』
卑弥呼『どのような戦闘種族なのじゃ?』
于吉『確か……………【魔人】と云われる戦闘種族のようですよ』
呀猟『【魔人】………?
なんだそりゃ?』
于吉『そのままの意味で魔の人種ですよ』
左慈『創り出して何する気だ?
あの馬鹿共は………』
于吉『多分…………』
??『外史を無きものにする為だ!!!』
貂蝉『誰かしらん!!?』
于吉『っ!!皆さん!あそこ!』
于吉が指を指した方向を見ると
『空立』をしながら聳え立つ若かりし響窃の姿があった
呀猟『っ!?何という禍々しい気だ!』
卑弥呼『お主…………何者じゃ………?』
響窃『俺の名は【響窃】………
過激派のクズ共によって創り出された…………【魔人】だ!!』
左慈『ふん!噂すれば影だな!!』
卑弥呼『それで儂等に何か用か?』
響窃『貴様等から………不快なものが感じられる!』
左慈『だからどうした!?』
響窃『貴様等をここで消す!』
呀猟『なんだと!!?』
左慈『ふざけるな!!そんな個人的な理由で消されてたまるか!!』
于吉『おかしいですね………
過激派はどうなったのですか?
貴方の主達ではないのですか?』
響窃『主だと………!?
クズの間違いだ!!あいつ等は俺達魔人を道具のように扱い、必要が無くなれば直ぐさま命を奪う!!
だから……俺は…………やってやったのさ!』
貂蝉『何をしたのよん?』
響窃『過激派の全員をぶっ殺してやったのさ!!
一人残らず、地獄に送ってやったわ!!』
卑弥呼『なに!?』
呀猟『何ということを………!!』
呀猟の顔は一気に怒りの色に染まっていき、呀猟はこう叫んだ
呀猟『響窃!!俺は医者の呀猟!
人を助けるものとして言わせてもらう!』
呀猟『お前は命の重さと大切さを分かっていない!!!
俺はお前を許さない!!』
響窃『知ったことか!
クズの命の重さなどは理解する気もないうえ、理解したくもない!!』
ギュォォ!
于吉『これは………凄まじい気ですね』
左慈『悠長に言っている場合か!!』
卑弥呼『逃げろ!逃げるのだ!!』
貂蝉『まずいわん!!』
左慈『く、くそ!!!!』
呀猟『やめろ!響窃!!』
響窃『くたばれ!管理者共!!』
ゴオッッ!!
ドカンッ!!
一撃で地形が変わる程の威力………
とてつもないな……
近くに存在していた湖が半壊していた
呀猟『なんてことを………』
左慈『響窃!!本気で怒ったぞ!!!』
于吉『私も今回は少しばかり頭にきていますよ』
響窃『貴様等が起こった程度でどうにかなるとでも思ったか!!?』
ギュォォ!
卑弥呼『左慈!于吉!一旦引くぞ!!』
貂蝉『流石にまずいわん!!』
響窃『気づいたところでもう遅い!!』
すると私の隣にいた左慈が
左慈「華佗、そろそろだぞ……」
と言った………
呀猟『卑弥呼………』
卑弥呼『何じゃ呀r………ぬぉ!?』
呀猟は突然卑弥呼殿や貂蝉殿などの全員を、不思議な黒い穴に押し込んでいた
卑弥呼『何をするのだ、呀猟!』
貂蝉『呀猟ちゃん!?』
呀猟『卑弥呼……貂蝉…………
左慈………于吉…………
少しだったけど楽しかったぞ』
卑弥呼『呀猟!!!』
卑弥呼殿達は黒い穴の中に引きずり込まれていった
左慈『呀猟ーーー!!!』
………ここで水晶の画が途切れた………
……終……
説明 | ||
呀猟は五斗米道の元継承者という事がわかった だが管理者達を庇い響窃に殺された事実を知った愛紗達 『過去の水晶』を使い、呀猟の最期を この目で見ることとなった |
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全員で戦っても勝てないと判断して自分だけ犠牲になろうとは・・・華佗にて熱い男だ!(nao) | ||
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