魔法少女リリカルなのはStrikers ダメ人間の覚悟
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第三者 Side

 

 

ハルカ達が透を捜索する為に動き出した次の日の事。

 

ココは、とある管理世界にある管理局員も利用している大きな病院・・・・。

 

事は・・・・・その地下から・・・始まった。

 

???「サァ・・・・・・・始メマショウカ?」

 

???「ヤットカ・・・・・余ヲ待タセルトハ、貴様モ偉クナッタモノヨナ」

 

暗い部屋の中で、話をする声が二つ・・・・・・・人なのか・・・・それとも人では無いのか、暗くて判別できない。

 

???「マァマァ、ソコハ今カラ暴レテイタダキマスノデ、ゴ勘弁ヲ」

 

???「フンッ」

 

???「・・・デハ・・・・・参リマスヨ?」

 

???「・・・・・・・・・・・」ガシャッ

 

一人?が何かに問掛けると、三人目?が居たのか暗闇の中で何かが動いた。

 

???「マズハ、手始メニ・・・・・・・コノ上ノ病院ニイル患者ヤ一般ノ局員ヲ狙イマスカ」

 

そして暗闇の中で、怪しく光る赤い光が4つ・・・・・・奇妙に光った。

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

なのは Side

 

 

 

昨日は透君の捜索を決めてから解散して、今日は私達も調査・模擬戦と言う名目で独自に動いて探す、その為に誰が何処に行くかっていうのを決める為再度会議室に集まっていた。

 

会議室には昨日の面子が揃っているだけじゃなく、昨日はいなかったアリサちゃんやシャルルちゃんとはる先輩、それにシュテル達も一緒だった、ユーリは相変わらず暗いままなんだけど・・・何か気になる・・・・・レヴィは何やら眠そうに欠伸をしてるんだけど。

 

あとすずかちゃんも、私達のデバイスの調整で今は席を外している、すぐに合流するって本人は言ってたけど・・・・もしかして徹夜したのかな?・・・・だとしたら心配だな、身体・・・・壊さなきゃいいけど。

 

ユーリも気になるけど、ハルカちゃんとアインスさんも気になるんだよね・・・・・ただこの2人に関してはユーリ程分かりづらくて、たぶん透君をどうやって探すかって事を考えているんだと思う、ハルカちゃんに至っては眉間に若干だけど皺が寄ってるんだよね。

 

ただハルカちゃんもアインスさんも、どこか殺気立っているような感じがしてるんだけど・・・・・・・もしかして、透君を助け出すのに悩んでるのかな?

 

ゲンヤ「さってと、レジアスさんに聞いた話を総合して大方の予想は立ててみたものの・・・・こんだけ広がってちゃぁ探そうにも時間喰っちまうなぁ」

 

ナカジマ三佐は各地に散らばる研究所の配置を映し出したのを見て、愚痴をこぼしていた。

 

リンディ「しかし何もしないよりかはずっとマシです、あまり時間を掛けたくないのは分かりますが、愚痴をこぼしても何もなりませんよ」

 

クイント「そうよ、あなた・・・・・しっかりしなさい?」

 

ゲンヤ「うぐ・・・・・わ、悪かったって」

 

はやて「せやけど・・・・・ゲンヤさんの言う通り、広がり過ぎてどっから手ぇ付けたらええんか分からんなぁ」

 

シャーリー「あとすずかさんから伝言なんですけど、『皆の調整は済んだけど、透君のデバイスの修理や調整にほんのちょっと時間が掛ってるから』だそうです・・・・・あ、これ皆さんにお返ししますね」

 

そう言って私達はシャーリーからデバイスを受け取った。

 

ヴィータ「別に透のデバイスの調整は今じゃなくてもいいんじゃねぇか?」

 

シャーリー「それが、すずかさんが『透君の情報がもしかしたらあるかもしれない、それに探知するんだったら本人のデバイスがあった方が分かるから』と言ってそれっきりなんです・・・・・・」

 

はやて「まぁすずかちゃんがそう言うんやったら、すずかちゃんに任せよか」

 

椅子の背もたれに背中をぐだぁ〜っと預けながらはやてちゃんが天井を見上げながら言った。

 

ティアナ「それよりも・・・・・やっぱり納得がいきません!」バンッ!

 

いきなりティアナがテーブルを叩きながら、立ち上がって声を荒げた。

 

ティーダ「ど、どうしたんだティアナ、いきなり立ち上がって・・・・何が納得いかないんだ?」

 

ティアナ「決まってるじゃない!2日前の緋村隊長と榊隊長とその部隊に対して何の処罰も無いってどういうことなの!?」

 

どうやらティアナが言っているのは緋村君と榊君、そして2人の部隊に対する処罰のことについてだった。

 

ゲンヤ「そいつぁ・・・・上の決めた事なんだ、俺達も抗議したんだが・・・・・・聞いてもらえなかったんだ・・・・悪ぃな」

 

スバル「そんな・・・・あの2人がしたことって越権行為じゃないですか、緋村隊長なんてなんの警告も無しにいきなり攻撃したじゃないですか・・・・・相手の事も確認してないのに・・・・あれがもし一般人だったら・・・・・・」

 

はやて「それは私も同じや、あの二人がしたことは・・・・・筋が通ってない・・・・」

 

ハルカ「・・・・・レジアスさんなら、そこら辺の事情は知ってるんでしょ?」

 

ハルカちゃんがやっと口を開いたと思ったら、レジアスさんに今回の緋村君達の処分について聞いた、確かに今まで裏で操っていた一人だからそこら辺について詳しそう。

 

レジアス「・・・・・残念だが、あの二人に関しては人を殺さない限りな」

 

エリオ「何でですか?!」

 

オーリス「今回については皆さんが独断で動いたとはいえ、皆さんは『マダラ』と接触が『あった』事実があります、そして機動六課の皆さんが激しい攻防が確認されれば相手は『マダラ』である可能性が高い・・・・ということになります」

 

アリサ「何よそれ・・・・無茶苦茶もいいとこじゃない・・・・・・」

 

レジアス「あるんだ・・・・・現に今回の事で緋村・榊両隊長には何の処分は出ておらん・・・・連中が何かしらの理由を付けて処分を取消にしたんだろう・・・・そういった操作は造作も無いことだ・・・・・・儂も今となっては愚かだと思うがな」

 

ハルカ「・・・・・・・そんな事をする理由って、もしかしてあの二人のレアスキルや魔力が?」

 

レジアス「そうだ、緋村は普通一つしか所持できない・・・君のような稀に二つ所持するレアスキルを奴は複数・・・・それも3つ以上も所持している、彼のような貴重で希少な魔導師を『そんなこと』で逃さんだろうな」

 

キャロ「そんな事って・・・・・・あんな危険な行為をしてですか?!」

 

レジアス「連中はそう考えるさ」

 

はやて「『大事の前の小事』ってやつかい・・・・いけ好かんわ・・・ホンマ」

 

シャルル「そんな事で・・・・・・透はあんな目に・・・・・」

 

アリシア「・・・・・・榊の方は?」

 

オーリス「榊隊長は今でこそ表立った立ち位置は164部隊の隊長ではありますが、裏では公安に所属しています・・・・・・本人には自覚が無いようですが」

 

フェイト「公安?!」

 

薫子「何で公安に?!」

 

レジアス「以前から彼等には公安への誘いがあったのだ、緋村は完全に拒否の姿勢を示していた・・・・・確か『んな所に居たら、俺の嫁たちに会えねぇじゃねぇか!!』と訳のわからん事を言って勧誘した公安部の局員をボコボコにしていたな、しかし榊は適当な受け答えをしただけで拒否を示していなかった・・・なので儂は表裏で存在する164部隊に所属させることを決めたのだ・・・・・・と言っても公安での164部隊は儂等のような要人警護といった護衛任務が主なので、あまり役割は無い」

 

リニス「成程・・・・・既に公安である彼を処分してしまえば、自分達を護る『優秀』な魔導師が減る為ですか」

 

リニスさんはワザと皮肉を込めて言った。

 

レジアス「それだけではない・・・・今公安にいる榊や緋村も捕まって処分をしてしまえば奴等の手元から離れてしまう、彼等は非常に優れたレアスキルと高い魔力を持っている・・・・・連中にとって彼等は利用価値のある魔導師・・・つまり」

 

ハリベル「我々同様、『実験体』・・・・もしくは『研究対象』か」

 

ハリベルの言葉にレジアスさんが頷いた、正規の部隊にまで違法研究の手が伸びていたなんて・・・・・・。

 

レジアス「それに、おそらくだが彼等はどんな形であれ、事実『マダラ』を撃退した人物・・・今の管理局にとってはヒーローのような存在に近いからな・・・」

 

プレシア「簡単には処分されない・・・・・ってところかしら?」

 

アリシア「あんなのが・・・・ヒーローって・・・・」

 

シャッハ「到底思えませんね」

 

アリサ「ホントにどうなってんのよ・・・・管理局は・・・・」

 

シャルル「あ・・・・じゃぁココ最近の誘拐事件に管理局が関わってるって噂があったんだけど・・・・今のを聞いてると本当みたいだね」

 

スバル「でも、今回の出撃では他の部隊には内緒だったじゃないですか!?『模擬戦』及び『周辺地域の巡回』てことで、私達しかやらなかったじゃないですか!」

 

なのは「・・・・・たぶん、二人が何らかの形で私達の事を見てたんだと思う」

 

ハルカ「レジアスさんの話からして、榊に至っては公安の連中を使ってそうよね・・・緋村はもしかすると、榊に入った情報を盗聴でもしたんじゃない?じゃないと私達の所にドンピシャで来れないわよ」

 

ティーダ「ですね・・・・あまりにもタイミングが良すぎる」

 

アリサ「アイツ等って、ホンッッッットに昔から粘着質なんだから・・・・・・いい加減嫌になるを通り越して感心するわよ」

 

シャマル「でも二人の部隊の局員達・・・・特に緋村君の部隊は重軽傷者が多数いるから、しばらく出撃は無理って聞いたわ」

 

響「私の方でも聞いたわ、ほとんどの病室は緋村君の所の局員が占めてるって話よ」

 

ハルカ「・・・・って、今はそんな事議論してる場合じゃないわ、今は透の居場所を判明させる事・・・・・アイツ等の事は今は置いておきなさい・・・いい?」

 

ハルカちゃんがスバルたちに聞くと、スバルたちは納得は出来ていなかったようだけど全員頷いた。

 

クロノ「では改めて、どの部隊がどこに探しに行くかだが・・・・・」

 

クロノ君が各世界を見ながら悩んでいると、突然警報が大きく鳴りだした。

 

すずか「皆!!」

 

警報と同時に会議室にすずかちゃんが入り込んできた・・・・・かなり焦っている状態だけど。

 

なのは「すずかちゃん!?」

 

すずか「大変だよ!さっきアルトちゃんから通信で第23管理世界にある病院で剣を持った奴が暴れてるって!!」

 

ハルカ アインス ユーリ「「「!!!」」」

 

薫子「でもそれだと、私達じゃなくても他の部隊で片が着いちゃうんじゃない?」

 

ルキノ『八神部隊長!!』

 

はやて「ルキノ?何かあったんか?!」

 

すずか「それが、ついさっき1部隊が行って鎮圧しようとしたらしいけど・・・・・・ほんの数分で全滅したって・・・・」

 

全員「・・・・・・・・・・」

 

すずかちゃんの報告に私達全員が息を呑んだ、いくら少ないとはいえ部隊としている魔導師は決して弱くは無い、そんな魔導師の部隊をわずか数分で全滅させてしまうほどの実力って・・・・・。

 

クロノ「すずか、それは・・・本当か?」

 

すずか「うん」

 

ルキノ『八神部隊長!!』

 

はやて「ルキノ?どないしたんや!?」

 

アルト『緊急事態についてはもう?』

 

はやて「さっきすずかちゃんから聞いたところや、そっちの状況は!?」

 

ルキノ『今現在、他の部隊が救援として向かって入るんですが、以前のニュースなどでバタバタしている所為で多くの部隊は出撃出来てないと言った感じで』

 

薫子「まだそんなことやってんの?」

 

アルト『それと・・・・・先程数少ない救援に行った部隊の方から通信が入りまして、暴れ回っている者の特徴と現在の状況を報告してもらいました』

 

アリシア「特徴?」

 

アルト『ハイ、その暴れている犯人は真っ黒い不気味なオーラを纏った黒い鎧に身を包んでおり、まるで騎士のような感じだ・・・・・・とのことらしく、右手にはこれもまた不気味な赤紫色の大剣を持って病院に居るすべての人間を斬り回っているそうです』

 

シグナム「き、斬り回っているだと?!」

 

ルキノ『そのようです、非戦闘員である医者や看護師、入院患者やご高齢の方、更には子供まで誰彼構わず斬っているとか』

 

キャロ「ヒ・・・・・ヒドイ・・・・」

 

ザフィーラ「まるで『ジャック・ザ・リッパー』だな・・・・」

 

アルト『局員の制止も警告も聞き入れない状態で、現在も暴れ回っているとのことです・・・・・我々にも救援要請が出ているようなんです』

 

ルキノ『今の所死者は出てはいないそうなんですが、重軽傷者が多数出ているとのことです』

 

はやて「く・・・・こない忙しい時にメンドイ事を!」

 

ハルカ「愚痴言ってても始まらないでしょ、いいから全員!出撃準備に入りなさい!!」

 

全員「了解!!」

 

私達は一斉に会議室を出た、私も出ようとしたんだけど途中ハルカちゃんがハリベルさんを呼び止め、すずかちゃんと一緒に何かを離しているのが一瞬だけど見えた。

 

ただその一瞬で見えたハルカちゃん達の顔は何か言うのを躊躇っていそうな感じに見えた。

 

そして私達の準備が終わった時に、ハルカちゃんがすずかちゃんが出て来た・・・・・・・ハリベルさん達と一緒に。

 

 

 

Side Out

 

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第三者 Side

 

 

丁度なのは達が出撃した時間、事件が起こっていた病院では剣を持った黒い騎士は今もなお、病院に居る医者や患者、そして報せを聞き駆けつけて来た管理局の魔導師を斬り続けていた。

 

病院内では『イヤァーーー!!!』『来るな化物ぉぉ!!??』と言った怒号が響き渡っていた、そして病院は制圧に来た局員と黒い騎士との戦闘によりボロボロに崩れており、所々煙が立ち込めていた。

 

”ヒュンッ”、”ズバッ!”

 

管理局員「がぁっ!?」

 

”ブォンッ”、”ザシュ!”

 

看護婦「はぐっ!?」

 

黒い騎士は目についた獲物はとりあえず斬りつけるといった、狂人紛いな事をしながら病院内を徘徊していた、その身体は鎧で身を包んでおきながら多数の人の返り血で赤黒くなっており、黒い騎士が通って来た道に残っていたのは瓦礫と剣や魔法で出来た壁の傷跡、そして・・・・・・死んではいないものの動けずに気を失って倒れている人達と血が夥しく残っていた。

 

管理局員1「くっ・・・・・構うな!撃てぇぇぇ!!」

 

救援に来た部隊の中で隊長格の管理局員のが部下に砲撃の命令を出し、一斉に黒い騎士に向け砲撃が放たれた。

 

集中砲火での砲撃をモロに喰らった黒い騎士、黒い騎士がいた位置からは大爆発が起こり煙が立ち込めていた。

 

隊長「・・・・や・・・やったか?」

 

期待を込めつつ隊長は黒い騎士がいた場所を見ていた、やがて煙が晴れていく・・・・・そこには・・・・。

 

隊長「!!」

 

管理局員「!!」

 

???「・・・・・・・・・・・・」

 

まったくダメージを負っていない、無傷の黒い騎士が直立でいた。

 

???「無駄ナコトヲ、死ニタクナケレバ攻撃セズ逃ゲレバヨロシイモノヲ・・・・・」

 

???「逃亡シヨウモノナラ、余ガ貴様等下郎ヲ断罪シテヤルガナ」

 

隊長「あ・・・ぁ・・・・・・・」

 

管理局員「ば・・・・・化物・・・・・・」

 

”ザッ・・・・・ザッ・・・・・・ザッ・・・・・”

 

騎士はゆっくりと歩きながら局員達が居る所まで進んだ。

 

隊長「・・・・・・・・・・」

 

”ザッ・・・・・ザッ・・・・・・ザッ・・・・・ザッ・・・・・ザッ・・・・・・ザッ・・・・・”

 

管理局員「た・・・・・・隊長・・・・!?」

 

隊長「・・・・・・・・っ」

 

そして段々と歩幅が狭くなり歩く速度も少しずつ早くなっていき・・・・。

 

”ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・ザッ・・ザッ・・ザッ・・・・”

 

隊長「・・〜〜〜全員退避ぃ!!」

 

”ザッザッザッザッザッザッダッダッダッダッダッ”

 

隊長が撤退命令を出したと同時に黒い騎士も歩くから走る動作に変わっていき・・・・・・・。

 

???「サァサァ!逃ゲナイト、我々ノ後ロニイル方々ト一緒ニナッテシマイマスヨ?!」

 

黒い騎士はそう言いながら逃げ惑う局員を斬りつけていった。

 

”ズシャッ!”

 

管理局員2「ぎゃぁぁぁぁ!!」

 

管理局員4「たっ!助け”ブスッ”でぁぁぁ!?」

 

管理局員5「コッコノ野郎?!」

 

管理局員6「オイ!?止せ!逃げろ!!」

 

管理局員5「死ね化物ぉぉぉ!!」

 

無惨にもやられている仲間を見かねて勇猛果敢に黒い騎士に挑みかかろうと、デバイスを振り上げた。

 

しかし・・・・。

 

???「・・・・・・・・・・・”ヒュンッ!”」ドゴン

 

管理局員5「がぁぁ!?」

 

勇猛果敢という言葉が無謀という言葉に変わってしまった瞬間だった。

 

後ろから黒い騎士に攻撃しようとした局員は持っていた剣では無く、回し蹴りを喰らい壁に激突し口から大量に血を吐いた。

 

???「ヤレヤレ、我々ニハ死角ナドアリハシナイノニ・・・・・何故コノヨウナ無意味ナ行動ニ出タンデショウカネ?」

 

???「所詮下ッ端共ダ、ソコマデ頭ガ回ル程賢クハナカロウ」

 

???「デスネ、デハマタ改メテ『実験』ヲ再会シマショウカ」

 

黒い騎士は再び病院内を徘徊し、見つけた者を斬りに行った。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

そして十数分が経過し、黒い騎士は病院から出て来たところだった、目の前には病院の正面玄関ではあるが広場も兼ねており噴水や芝生があった・・・・・・ただ黒い騎士が暴れた時に壁やらガラスやらで綺麗かどうかはわからなくなってしまったが。

 

???「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

???「イヤハヤ、モウコノ病院内ニ対象者ハイマセンネ」

 

???「当タリ前ダ、貴様ガノロノロヤッテイル間ニ下郎共ハ逃ゲタニ決マッテオロォ!ソノ所為デアマリ斬レナンダデハナイカ!」

 

???「ソレハ申シ訳無イ、初メテノ外ナモノデハシャギ過ギタヨウデス・・・・・マァシカシ、我々ノ標的ハアンナ連中デハナク・・・・」

 

???「分カッテオル、余トテ忘レテハオラン・・・・ガ、奴等ガ来ルマデハ暇ヲ潰スノニ奴等ガ打ッテ付ケデハナイカ」

 

???「ソレハソウナンデスガネ、『彼』ニモ働イテモラワナイトイケマセンシ・・・・・ット、ドウヤラマダ暇ヲ潰サセテクレルヨウデスヨ?」

 

黒い騎士の目の前には病院を囲むようにして待機していた、管理局の部隊が大勢広がっていた。

 

その中で一人の管理局員が前に出て来て、拡声器を持った。

 

管理局員・隊長『お前は既に包囲されている!これ以上は無駄な抵抗をするだけだ!大人しく投降すれば、我々も手荒な真似はしない!』

 

???「シカシ、イイ加減『コヤツ』ノ操作ヲドウニカシロ!サッキカラ一人モ死人ガ出テハオランデハナイカ!」

 

???「分カッテハイルノデスケド、何分『彼』モシブトイヨウデシテネェ・・・・ソロソロナンデスガ」

 

部隊の隊長が話しているのを無視し何やら話し込んでおり、隊長のありがちな説得を完全無視する黒い騎士。

 

管理局員・隊長「・・・・・・・反応無しか」

 

管理局員1「隊長、どうしますか?先程全滅した部隊の退避を完了しましたが・・・・現在は治療させてますが」

 

管理局員2「彼等の話では、いくら狭い通路での戦闘だったとはいえたった一人で突入した1部隊を壊滅させたのは事実です・・・・ここは様子を見た方が・・・・・」

 

管理局員・隊長「何を言っている、通路等の狭いところではでは一人の方が寧ろ好都合だ、だが逆にこのように広い空間では我々の方に理がある・・・・・それにあんなことをした奴を、あのまま野放しに出来るか!」

 

管理局員3「ですが、奴はあの『マダラ』のような人物なのかもしれません!?」

 

管理局員・隊長「『マダラ』は先日緋村・榊両隊長が撃退したと報告があった、報告では奴は大怪我を負い再起には相当かかるらしいではないか、報告からまだ一週間も経っていないのに奴が出て来るなどあり得ん、それに奴みたいな奴等そうそういてたまるか!」

 

管理局員2「しかし隊長!」

 

管理局員・隊長「落ち着け、それに奴が本当にマダラ・・・・もしくはそれに近い存在だった場合に備え支援要請も出している」

 

管理局員4「ほ・・・本当ですか!?」

 

管理局員・隊長「本当だ・・・だが、だからといって我々が何もしないでいいという訳では無い!一般人避難状況はどうだ?!」

 

管理局員5「現在周辺地域に呼びかけが行き届いていない所為か、空港付近で混乱状態です!」

 

管理局員・隊長「・・・・・この病院の裏は無人の荒野があったな?」

 

管理局員5「え?・・・ハイ・・・・そうですが」

 

管理局員・隊長「よし・・・・・・全員デバイスを構えろ!!」

 

管理局員1「え!?」

 

隊長の指示で管理局員全員が驚きの目をした。

 

管理局員3「何故ですか!?無闇に奴に攻撃したところで勝てるかどうかなんて・・・・・」

 

管理局員・隊長「勝つつもりで行かないで、どうやって勝つと言うんだ!?それに、我々の目的はただ勝つことでは無い!!」

 

管理局員全員「??」

 

管理局員・隊長「一般人への被害を食い止める為、奴を足止めしつつ裏の荒野へ誘導する!」

 

管理局員全員「!」

 

隊長の指示を理解した全管理局員がデバイスを構え出した。

 

???「オヤ?アチラノ方デハ、ナニヤラ我々ヲ攻撃シテキソウナ感ジデスネ」

 

???「ホォ、ナラバ望ミ通リ・・・・・・斬リ捨テテヤロウ」

 

黒い騎士も持っていた剣を少し動かした。

 

管理局員・隊長「俺達を・・・・舐めるなぁぁ!!」

 

 

 

Side Out

 

 

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なのは Side

 

 

 

出撃してから10分が経ち、私達は現在輸送機の中にいて、今回もクロノ君とナカジマ三佐の船が同行してくれた。

 

そして今回はプレシアさんとグレアムさん達はアースラ、クロノ君は自分の船に待機してもらってる・・・もしもの時には自分も出ると言ってるけど、代わりにリニスさんと・・・・・なんとハリベルさん達とシュテル達がハルカちゃんと同行してきた事に私達全員驚いた。

 

ちなみにヴィヴィオの誘拐の件もあって事もあって、ココ最近ヴィヴィオはアイナさんと一緒にカリムさん達に任せてある。

 

誘拐の後カリムさんが積極的に誘拐に加担した者、他にも騎士団への周辺地域の警備の強化を図り現在まで犯罪率がゼロ、管理局がガタガタな状態の中カリムさんに預けられるのは正直助かる・・・・・けど、ヴィヴィオ本人は私やフェイトちゃんと離れたくないらしく説得に時間が掛った。

 

アイナさんももしかすると狙われる恐れもあるから、ヴィヴィオと一緒に護ってもらっている。

 

ヴィータ「なぁ、何でそいつ等も連れてくんだよ?」

 

現場に向かっている最中皆を代表してか、ヴィータちゃんがハルカちゃんにハリベルさん達のことについて聞いた。

 

ハルカ「単純な話、彼女達も戦力になるからよ・・・・今回の敵はどんな奴かも分からないんだし、もし仮に研究所絡みの敵だった場合彼女達から情報や対処法だって聞けるしでしょ?」

 

シグナム「それは・・・・そうかもしれんが」

 

ハルカ「・・・・・まぁ皆の気持ちは分かるわ、仮にも私達の敵だったんですもの・・・・・警戒したい気持ちは分かるわ、でもね今回襲われてる所っていうのは・・・・・ハリベル」

 

ハルカちゃんに促されハリベルさんは頷きながら私達を見ながら口を開いた。

 

ハリベル「今私達が向かっている病院は、破壊候補に挙がっている研究所だ」

 

全員「!!」

 

ハリベルさんの言葉にハルカちゃんとハリベルさん達、そしてアインスさんとすずかちゃん以外の私含む皆が驚いた。

 

はやて「う・・嘘やろ?!」

 

ハルカ「ちなみに、あそこはレジアスさんの情報にあった場所の一つよ」

 

シャマル「そんな・・・・だってあそこは病院よ!?そんな所に・・・・・」

 

ハリベル「病院だからこそ、隠せるというものだろう?・・・・・病院と言うのは格好の隠し場所だ」

 

フェイト「・・・・・・何でそんな事が言えるの?」

 

アリシア「そもそも、あそこには一般の人も入院したり、今まであそこから失踪者なんか出てないよ?」

 

ハリベル「・・・医療ミスでの死亡者ならどうだ?」

 

フェイト「!」

 

ハリベル「だが、医療ミスでの死亡者と言うのはそうそう出せるものでは無い、私達の調べでも、ここ数年で1,2回程度だが医療ミスで患者が死んでいる・・・・・ここまで言えば、執務官であるお前達なら分かるだろう?」

 

アリシア「・・・・・医療ミスで死亡したと見せかけて、人体実験の被検体にしようってこと?」

 

アリシアちゃんの問いにハリベルさんが頷いた・・・・・成程、そういうことなんだ・・・・・・・なんて酷い事するんだろ。

 

ハリベル「と言っても、この事が分かったのはごく最近で確証も無かった、それにお前も言ったようにあそこは一般人もおり中々手が出せなかった・・・・何より、あの方が一番渋っていたからな」

 

シグナム「だからと言って、お前達を連れて来る理由にはならんだろ」

 

ハルカ「いいえ、『餅は餅屋』・・・・その道の専門家に任せた方がいいでしょ?」

 

なのは「専門家って・・・・・・まさか!?」

 

私の言葉にハルカちゃんが頷いた。

 

ハルカ「もしかしたら、今向かってる病院にアイツがいるかもしれないってだけだけどね・・・・・・まだ予想の域も出ないけど」

 

そっか・・・・・・・そうだよ!もし本当に研究所があったら、そこへ行くには本職のハリベルさん達がいる・・・・もし透君がいるんだとしたら・・・・・・・早く、早く行かないと!

 

ハルカ「皆・・・分かってると思うけど、あくまで推論よ・・・・アイツが居る保証なんてどこにも無い、もしかしたらまた別の場所にと現れてるのかも「それでも!」・・・ん?」

 

なのは「それでも・・・・・少ない可能性にだって賭けたいよ私達は」

 

私はハルカちゃんの目をジッと見つめた、少しするとハルカちゃんはフゥッと言いながら笑った。

 

ハルカ「ハイハイ分かったからなのは、あんまりじっと見ないでくれる?私『そっち』の気は無いんだけど」

 

なのは「『そっち』?『そっち』って・・・・〜〜〜〜!!!ななななな何言ってるのハルカちゃんこんな時に!!それに私だってないよ!!」//////////////

 

私は一瞬ハルカちゃんが何を言ってるのか分からなかったけど、ハルカちゃんが笑ってるのを見てすぐに冗談たと言うのが分かった。

 

皆もいきなり顔を赤くした私にビックリしたのか、『へ?』みたいな顔で私を見ていた。

 

フェイト「・・・・・・・・・ぷっ」

 

アリシア「アッハハハハハハ♪何言ってんのさぁなのは!」

 

一瞬の間の後、皆は盛大に笑っていた、張りつめていた空気が少しだけ和らいだ気がする。

 

そしてしばらくすると輸送機は事件が起こっている現場に着いた、ただ着いた時には問題のある病院には犯人がいなかった、怪我人の手当てをしていた病院の関係者や治療で残った局員の話を聞いた。

 

どうやら先に来ていた部隊が犯人を病院から裏の荒野に誘導していたらしい、はやてちゃん達ロングアーチは病院にいる局員から状況を聴くのとけが人の手当て、それから私達の支援をすることとなった

 

今回は透君が相手じゃないから無理して一緒に居る必要は無いって言っていた、それとハルカちゃんがはやてちゃんにハリベルさん達が付けている腕輪のスイッチを渡してた。

 

ハルカちゃん曰く『彼女達が不振動きをしたら遠慮なくヤっちゃって』とのこと。

 

そして私達は犯人がいる荒野に到着すると、目の前には犯人によって斬られ倒れている局員と地べたに座った局員と報告にあった通り禍々しいオーラを纏い更に黒い鎧に身を包み、そして右手には赤紫色の不気味な剣を持っていた・・・・ただこれは報告には無かったけど、犯人の左腕だけ纏っている鎧の色とは違って灰色だった。

 

ハルカ「っ!」

 

ハリベル「!」

 

アインス「!!」

 

すずか「!?」

 

犯人を見た時にハルカちゃん達の表情が変わった、何か当たって欲しくなかった事が当たったって感じの顔だけど・・・・。

 

倒れている局員は死んではいなかった、ただ出血が酷く早く手当てしないと危ない状態だと言うのは素人目でも分かる事だった。

 

しかも犯人は地べたに座っている局員・・・見た感じだとこの部隊の隊長だと思うけど、その人に向けてゆっくりと剣を真上に上げた。

 

???「・・・・・・・・・・・・・・」

 

管理局員・隊長「ぐ・・・くそっ!」

 

私達は咄嗟に動いた、フェイトちゃんとシグナムさんはデバイスを剣にした状態で『瞬歩』で近付き、私は急いではやてちゃんに連絡、ティアナとユーノ君とティーダさん、そして後で私も加わって犯人をバインドで拘束しようとした。

 

そして・・・・・・・。

 

”ガキィィィィィン!!”と金属音が鳴り響いた、フェイトちゃんとシグナムさんのデバイスが犯人の剣を受け止めた。

 

???「!」

 

フェイト「管理局・機動六課です!」

 

シグナム「これ以上の愚行は止めにしてもらおう」

 

フェイトちゃんとシグナムさんが止めている隙に、私とティアナ達のバインドが犯人を捕らえた。

 

その間にエリオとキャロがやられそうだった隊長を退避させた、はやてちゃん達もすぐに来るとのことだった。

 

ティアナ「よしっ!拘束したわ!」

 

レヴィ「意外にあっけなかったね」

 

ユーノ「待って、まだ油断はできないよ!アイツの持っている剣を取り上げないと・・・・・」

 

アリシア「分かってるって、だから今から「イヤイヤイヤイヤ!」っ!どこから?!」

 

いきなり聴こえてきた声に驚き皆キョロキョロと辺りを見回した。

 

???「マサカ、ソチラノ方カラ来テ下サルトハ・・・・・光栄デゴザイマスナァ」

 

???「シカシダ、余ヲ取リ上ゲルトハ・・・・・誰ニ断ッテ余ニ触レルト申スカ」

 

今度は二つ聴こえて来た、声の出所を辿っていくと・・・・バインドで拘束されている犯人からだった。

 

???「ソレヨリモ、貴様ガノロノロトシテイタ所為デ余マデコンナ惨メナ格好ニナッテシマッタデハナイカ!?」

 

???「・・・デスガ、アナタ剣デスヨ?惨メモ何モ無イデスヨ『アハト』、ソレニソレハ私モ同ジ事ガ言エルノデスガ」

 

アハト?「何ヲ言ウカ?!余ハ下郎共ヲ斬ッテイキ、コノ身ヲ紅ク染メ上ゲテコソノ余ダ!ソコヲ間違エルデナイ『カラミティ』!!」

 

カラミティ?「ソレハ大変失礼シマシタ、サテ・・・・・」

 

ハルカ「っ!フェイト!シグナム!そいつから離れて!!」

 

シグナム「!」

 

ハルカちゃんの咄嗟の声に二人は反応し、後ろの方に飛んだ瞬間、犯人を捕らえていたバインドが一気に崩された。

 

ティーダ「馬鹿な!」

 

二人は私達の所に戻って態勢を立て直した、その間にも意外と早くはやてちゃん達も別の部隊と一緒に駆けつけて来た・・・・・・・・どうやら向こうはすぐに終わったらしい。

 

別部隊は犯人によってやられた局員を搬送する為に来たようで、隊長達を連れてさっさと離れて行った。

 

管理局員・隊長「き・・・・・気を付けろ、奴は・・・・・・・普通じゃない・・・・・・化物のような強さだ・・・・・」

 

部隊長はそう言い残し救援部隊と一緒に離脱した、そして犯人はそれを見計らったかのようにゆっくりと回れ右をしてこっちを向いた、この場には私達機動六課と犯人しかいなかった。

 

???「・・・・・・・・・・・・」

 

カラミティ「サテ、マズハ自己紹介トイキマショウカ?私、名ヲ『カラミティ』ト言イマス、以後ヨロシク」

 

カラミティと自分から名乗った犯人は紳士のような感じでお辞儀をした。

 

アハト「ソシテ、余ガ『アハト』デアル」

 

そして今度は右手に持ってる剣を掲げて言い放った、おそらく人格のあるアームドデバイスなんだと思うけど・・・・あんな風に人と話せるようなモノが出来るの?

 

はやて「・・・・アンタがやった・・・・で、ええんやな?」

 

カラミティ「ヤッタトハ・・・・アァ、ソチラノ管理局ノ方々ノコトデスカ?エェエェ私共ガヤリマシタヨ」

 

はやて「何で・・・あんな罪も無い一般人を斬りまくってん!?」

 

カラミティ「何故ト聞カレマシテモ、ソレガ私共ノ仕事デスノデ」

 

アハト「余ノデータヲ取ル為ノ餌ニ過ギンノダ」

 

エリオ「餌って・・・・」

 

ギンガ「普通じゃないわ・・・・・」

 

カラミティ「ト言イマシテモ、本来ノ目的ハアナタ方ヲ戦イ・倒スノガ目的デスガネ」

 

はやて「私等?」

 

カラミティ「エェソウデストモ」

 

なのは「・・・・どう言う事?何で私達が狙われるの」

 

スンスン「おそらく奴等の兵器の試験データを取る為に、あなた方を当て馬としたわけですね」

 

フェイト「その為だけに・・・・・何の関係も無い病院の人達を・・・」

 

ルーテシア「酷い・・・・」

 

ティアナ「・・・・なんて奴らなの?!」

 

スバル「えっ、じゃぁじゃぁアイツ等の兵器って・・・・・」

 

ミラ・ローズ「見た感じだと、あの剣っぽい感じだけど・・・・・・」

 

アパッチ「それだけじゃねぇって、あの鎧もそうだ・・・・・つまり、アイツ自身・・・・というかアイツが纏ってる鎧や剣、それに左腕の特殊な装甲が奴等の造った兵器ってことだな」

 

”パンッパンッパンッ”とカラミティから拍手が聴こえて来た。

 

カラミティ「御明察・・・・ト言イタイ所ナンデスガ、チョット違イマスネェ」

 

ヴァイス「違うって、何がどう違うってんだよ!?」

 

カラミティ「先程ソチラノ御嬢サンガ言ワレタ通リ、我々ハ研究データヲ取ル為デスガ、我々少々問題ガゴザイマシテ・・・・・」

 

ザフィーラ「問題?」

 

アハト「ソウダ、我々ハ特殊ナ造リデナ、並ミノ魔導師デハ纏ウ以前ニ廃人ト化シテシマウ」

 

カラミティ「ナノデ、我々ヲ動カスニハソレ相応ノ能力ヲ持ッタ魔導師・・・又ハソレニ準ズル者デナケレバナリマセン・・・・・・・デスカラ、我々ヲ身ニ付ケテイル『彼』モ一応我々同様兵器ト言ウ訳デスヨ!」

 

カラミティは左手で自分の胸を指差してアピールした。

 

フェイト「『彼』?・・・・・『彼』って一体誰の事?」

 

ハルカ「・・・・・・」

 

すずか「・・・・・・・・」

 

ヴィータ「誰だっていいさ!何故なら・・・・」

 

シグナム「その顔を今すぐ拝ませてもらうからだ!」ヒュンッ

 

シグナムさんが『瞬歩』で一瞬で近付き、剣で兜の部分を力で押し上げて無理矢理剥がした。

 

するとカラミティの頭全体を覆っていた兜が”ガキィィン!”と音を立てながら宙を舞った。

 

シグナムさんはまた『瞬歩』で私達の所に戻ってきた。

 

シグナム「さぁ!これでお前の素顔・・・・・・・を・・・・・!!!!」

 

”ガランガラン”と地面に落ちた兜が音を立てた、今私達が居る空間・・・この場所にはこの音だけしか無かった。

 

つまり、今対峙している両者は何も声を発していなければ動きもしていない・・・・ただひたすら沈黙していた・・・・・その訳と言うのは・・・・。

 

全員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

髪が異様に長いけど、前髪から少し見える左目が虚ろに見えボォッとどこを見ているのか分からず、無表情の透君が私達の目の前に立っていたことだった。

 

 

 

 

Side Out

 

 

-4ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

なんとか、次の話も更新出来ました!makeです。

 

さて今回の話はですね、前回の次の日の話でしてなのは達が透救出の為にどうするかという所からの話でしたがいかがでしたでしょうか?

 

いやぁしかしアレですね、あの二人に関しては管理局自体も実験体と言うより厄介払いと言う感じでしょうか?好きに暴れさせておけば勝手にデータ収集させてくれる、だけどこっちが命令を出せばイチャモン付けて来るメンドクサイ奴等って認識なんでしょうね。

 

そしてそして、いきなり違う世界の病院ではいきなりの通り魔事件・・・・というか、あの違法研究所がやった抜き打ちテストのような実験が行われ、もはや病院内は実験場と化してしまったわけですね。

 

そんな中なのは達も透を探す名目で病院での事件に駆け付けたわけですが、そこでは思いがけない再会・・・・なんと二日前に消えた透がまた自分達の目の前に立ちはだかったのですから。

 

しかし、前回の最後辺りでのハルカ達は一体何をしていたのでしょうねェ?そして今回も出撃前にハルカがハリベルを呼んで何かをしていたようですし・・・・・様子もおかしかったですよね・・・・・。

 

 

 

 

さて次回は!!またまた機動六課の目の前に姿を現した透!しかし今度はハリベル達ともシュテル達とも敵対してしまった透!透の身に一体何が起きてしまったのでしょうか!?そして、そんな透となのは達はまた戦うことが出来るのでしょうか!?

 

 

 

 

 

それでは皆さん!次回をお楽しみに!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第32話 破壊と黒鎧
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コメント
↓アーマードダークネスか、懐かしいな。自分は「ベルセルク」の狂戦士の甲冑をイメージして読んでました…(タイプ・マァキュリー)
この鎧って・・・もしかして、「大怪獣バトルウルトラギャラクシーNEO」に出てきたアーマードダークネスかな?まあ、違うんだろうが・・・(はらっぱ)
今回の騒動で、バカ二人とか二人の部隊員とか始末できたのかな……(神余 雛)
↓色々洒落になりませんよ、それ・・・(slash)
これは…以前話題に挙がった「Gガン式プロポーズ(※別名、世界一恥ずかしい愛の告白)」が現実のものになるのか…?(タイプ・マァキュリー)
変換ミス  シャッは→シャッハ(ohatiyo)
半洗脳状態なだけで完璧に自分の意識で話せないものではないと思う(渡部一刀)
でもあれは暴走であって少し洗脳もの効果もあるけどメインは絶対な忠誠心を植え付け、(渡部一刀)
透…こんなことになった原因絶対にデビルガンダムの…なんやったけな…ウイルスやな(ウィングゼロ)
しかし、前回自分の身体に何かを埋め込まれながらも笑っていた透の事だから、何か打開策をヤクモ達に託してるんでしょうね。早く助けられる事を祈ってます。(俊)
公安に捕らわれて身体に何かを埋め込まれても透は透ですね。強靭な精神で殺人だけは避けてるんですから。操られてとは言え再び機動六課の前に敵として現れた透相手になのは達が如何でるのか楽しみです。(俊)
次回も楽しみにしています!(アサシン)
あぁ…やっぱり透だったか…。これキッツいわー(タイプ・マァキュリー)
タグ
魔法少女リリカルなのは 転生 恋愛 チート 

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