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『了解。しばらく空港からは動けないみたい。連絡はこれから出来る限り取って
孝を軽く揺すって起こした。
「どうし」
俺は慌てて彼の口を手で塞いだ。
「このままバスに乗って橋を渡るのを待っていても埒が空かない。俺のマンションに行こうと思ってる。そこなら暫くは安全だ。チームの皆を起こせ。静香を起こすにはちょっとコツがいるんでな。」
「分かりました。」
俺の肩を枕に涎垂らしながら眠ってる静香の顔を自分の方に向けると、そのままキスした。当然ながら舌も口の中に差し込んでやる。朝に弱い奴(当然静香とリカに限るが)には丁度良い薬だ。リカは兎も角、静香は普通に起こしたら十五分前後は寝ぼけたままだからな。それに、こんな状況で寝ぼけてたら命が幾つあっても足りない。
「んーー!んーーー!」
お、起きたな。よし。舌を引っ込め、唇を話してやる。
「目が覚めたか?準備しろ、バスを出る。」
涎が俺と静香の唇の間で糸を引いていたが、直ぐに切れた。
「もお・・・・・馬鹿。起き抜けは駄目って言ってるのに。」
静香は目元を赤くして口を抑えた。
「うわぁ・・・・すご・・・」
麗の奴は起き抜けにそれが目に入ってしまったらしく、完全に目を覚ましていた。まあ、ガキには多少刺激が強い光景ではあるな。沙耶の奴顔真っ赤にしてそっぽ向いてやがる。
「全員起きたな。今から俺達はバスを捨ててここを離れる。孝と俺は前衛、冴子と麗はそれぞれ静香と沙耶をカバー。可能な限り動き続けろ、一々全員を相手にする必要は無い。コータ、後ろを任せる。いざとなれば、分かってるな?」
「サー、イェッサー!」
ネイルガンを左手に敬礼をした。敬礼が様になる高校生がいるとはな。それにこいつ、銃を渡してからノリノリだ。昨日コータから貰った余分なガスボンベがしっかりとポケットに入っている事を確認すると、マイクロバスのドアを開けて出た。時には小走り、時には全力疾走で死人共の間を駆け抜け、只管にマンションを目指した。俺はグループの十数歩先を行っていたが、途中一人に足を掴まれた。
「離せよ。」
素早くあのマシンピストルを引き抜くと、奴の頭をぶち抜いた。乱暴に足を振って手を振り払う。すると、偶然俺はグリップに付いているトリガーとは違うスイッチを押してしまった。ギアが回転する様な音が聞こえ始める。グリップの中にマガジン部分が収納されて行き、銃身から反りが無い刀身らしき物が伸びた。試しに擦れ違い様に適当な奴に向かってその剣を振り下ろす。まるで紙でも切るかの様に左腕を切断した。
「すげえ・・・・・」
これから先、コイツは有力な切り札になる。遠近一体の武器とは、架空の世界にしかない物と思っていたが、その空想の産物が今俺の手の中にあると思うと、震えが止まらなかった。自然と、ヘルメットの奥でニヤリと顔がほころぶ。向かって来る奴らをまるで雑草の様にバッタバッタときり倒して行く。銃弾も無駄にせずに済む。
「滝沢さん!大丈夫ですか?それに武器は・・・・・」
「ああ、俺も詳しくは知らないが、コイツは剣にも変形する銃らしい。お前達と合流するまではこれをずっと使っていたが、全く弾切れを起こす兆しが無い。こっちだ、行くぞ。」
だが、角を曲がった所で俺は下がって手を頭の辺りまで上げて拳を握った。唯一コータが俺の言わんとする事に気付いたのか、追い付いた全員を引き止めた。やっぱりこいつはプロの傭兵になれる気がするぜ。
「凄い数・・・・この道は通れないわね。」
そう、俺が普段使う近道のルートはざっと数えただけでも二十体前後はいたのだ。麗はそれを見て悔しそうに頭に手をやった。だが、辺りには横転したり、鎮座したままの車が何台かある。
「俺が手で合図したら来い。それまではここにいろ。ハンドシグナルの意味はコータが知ってる。」
俺は足音を殺して剣に変わったマシンピストルを銃に戻し、そこら辺にある車のエンジンやら燃料タンクを狙って撃ちまくった。二、三度の爆発で火が死人どもに燃え移って行く。更にガスボンベを爆発に巻き込まれなかった奴らの方に投げつけると、後ろから来た乾いた破裂音の直後にボンベが爆発した。
「ナイスショット。」
手で合図を送ると、全員がそれぞれのポジションを保ちながら残り僅かとなった奴らを殲滅した。これで進める。今の所トントン拍子で事が進んで行く。幸先は良さそうだ。
説明 | ||
とある民間軍事会社に勤めていた傭兵は、僅か二十六でその生涯に幕を閉じたが、次に目を開けた時には、赤ん坊として生まれ変わっていた! チートな特撮の武器も『神の介入』と言う事で出します。 |
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