ハンニバルでリリ狩るマジ狩る
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すいません、シグナムの姐さん。この通り、謝るから許してくれない?」

「断じて許さん! 今日という今日は貴様のその腐りきった性根を叩き直してやる!」

 

とある緑のある丘、そこは俺が知っている「地球」とは全く違った「世界」、無限にあると言われる世界の一つ。

 

「さて、あたしはゆっくり見せてもらうぜ」

「まぁ、頑張れ朧」

 

ヴィータとザフィーラは大人しく観戦している中、対峙しているシグナムの姐さんだけマジで俺を切り殺そうとしている。

さて、俺は一体何処から選択を間違えた?

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

 

そう、あの時俺は縁側での昼寝を終えて目覚めてみるとすでに日は沈んでおり晩飯前位前になっていた。

 

「ふあ〜、よく寝たな」

「お、朧の野郎も起きやがったか?」

 

縁側で胡坐をかきながら大きく体を伸ばすと俺が起きた事にヴィータが気付く。

 

「よう、おはようさん。日も沈んでるしそろそろ晩飯か?」

「ああ、丁度シャマルとはやてが食材の買出しに行ってるからそろそろそんな時間だぞ」

 

晩飯か・・・・・・、よく見ると太陽に当たりぱなしの所為か酷く寝汗がかいている。

このまま飯を食べててたら気持ち悪いだけだしな。

 

「なら俺はひと風呂汗を流してくるわ、飯ごろになったら呼んでくれ」

「おう」

 

そう言って俺は自分の部屋に行き自前の(とある喫茶店でバイトして稼いだ金)風呂桶とタオルを肩に掛けて気分良く鼻歌を歌いながら風呂場に行くと。

 

「さてと、今日もお疲れ様!」

 

勢い良く扉に入りシャワーを浴びて頭を洗おうとすると。

 

「何だと、シャンプーがない」

 

はぁ、マジかよ。

一体どうすれば・・・・。

その時タイミングよく誰かが脱衣所の中に入ってくる。

そういえばヴィータがさっきまでいたな、なかなか気の気のきかせてくれるぜ。

 

「ヴィータサンキュー、丁度シャンプーが切れてたんだよ」

「む?」

 

そこに立っていたのはヴィータではなかった。

そこにいるのは服を脱ぎかけていたシグナムの姐さん。

因みに下着はというと。

 

「何故貴様が風呂に入っている!」

「何故って、寝起きで汗が酷かったから・・・・」

 

少し空白の時間が生まれるとシグナムの姐さんは次第に赤くなっていき。

 

「貴様ぁぁあああああ!」

「うおっと!」

 

瞬時にレヴァ剣を出し俺に切りかかるので俺も白刃取りをしながら受け止める。

 

「なんて物を私に見せるのだ!」

「なんて物とは何だ? 俺の自慢の息子だ!」

「そんなのどうだっていい! とっととそれを隠せ!」

「それはもしかして夜のおさそ「斬る!」うお!」

 

あれ、可笑しいな?

神様製の廃スペックな体の筈なのに俺が押されているだと!?

半裸の姐さんと距離を取りレヴァ剣を俺に向け。

 

「貴様のその汚物を今日こそ切り落としてやる!」

 

回想終了

 

 

 

 

 

さてと、俺もオラクル細胞製のコートを着込み両手に真竜を持つ。

 

「さて、いつかまえと違って今日は一対一だけど大丈夫っすか?」

「戯言を、本来ベルカの騎士は常に一対一、このような状況だからこそその真価を発揮する」

 

風が俺と姐さんの頬を通った瞬間、俺が最初に動き出す。

二振りの神機を空中を引きずるように持ちながら走り出す。

 

「はぁあ!」

「ハァ!」

 

鞘の中にレヴァンティンを入れ腰に溜めまるで居合いの様に俺に斬る。

右手に持っていた神機を地面に突き立てその斬激を受け止めるも。

 

「その様な防御分りきっている!」

 

残っている左手で鞘を持ち再び俺の腹に目掛けて放たれる。

 

「二段構えの抜刀術!?」

 

そのまま俺は反応しきれずモロに腹に食い込まれる。

 

「ケホッ!」

 

魔力で腕力を強化しているのか最初にあった時よりも威力が高くなっている。

 

「レヴァンティン、カートリッジロード!」

『jop.』

 

鞘の中にレヴァンティンを収めカートリッジという名のドーピングを使い鞘から引き抜かれるレヴァンティンはさっきまでの西洋風の剣ではなく蛇腹剣と呼ばれる長く伸びた鞭の様な剣にへと変わっていた。

 

「あれはヤバくない?」

『マスター、柄にあるスイッチを押してください』

「なんだよそれ!? もうどうにもなれ!」

 

スイッチを押すと真竜の刃と峰にまるで鮫の歯の様なものが並びさすと瞬時に回転を始める。

 

「おい! 今度はチェーンソンかよ!」

 

もう形振り構わん!

とにかく一番脆そうな蛇腹剣の連結部分に向かって振り下ろすと瞬時に真竜とレヴァンティンが火花を放たれる。

 

「なんとも悪趣味な武装だ!」

「えげつねえ装備を持ってんなあいつ!」

「だがこれで朧の形勢逆転か?」

 

だがその瞬間、俺の頭上に黒い影が移りだす。

 

「ガァアアアアア!!」

 

何かが俺と姐さんの間に入り砂煙が晴れるとそこには黒い翼を持つ龍が立っていた。

 

 

「何!? 何故此処に龍種がいるんだ!?」

 

姐さんが驚くが良く見ると龍の体は何かの切り傷によって傷付かれていた。

 

「群れから追い出されたはぐれか」

「我らの戦いに紛れおって、運が悪いな名もなき龍よ」

 

目から光線を出しながらレヴァンティンを元に戻し元の形状に戻した姐さん。

 

「あわわわわ・・・・」

 

俺も余りの恐ろしさについ後ろに下がってしまうが。

 

「朧」

「は、はい!」

「決闘は一旦中断だ、今から夕食の食料の調達を行う」

「イエッサー!」

 

姐さんが空を飛び俺が龍の足元を走る。

龍も抵抗して姐さんを払おうとするが姐さんの早さに追いつけずただ回ってしまうだけでいる。

俺も龍の足元に到着し二つの神機を突き刺すように構えた瞬間、刃の根元からおぞましいナニかが現れる。

そいつは金色の瞳を持ち大きな顎を開くと独りでに龍の足の肉に噛り付く。

 

「おい、あいつの神機って後何個形態変化持ってんだよ!」

 

ヴィータが真竜の捕食形態に驚きながらその噛り付いた顎ごと大きく振ると俺の中で何かが変わっていく。

まるで俺の体を作り変えていく様な感覚になると新しい力の使い方を本能でわかった。

そして背中のコートを破りながら現れるのはあの龍のような黒い一対の翼だった。

 

「さて真竜、俺も姐さんの様にできるか?」

『質疑に答えます。YESですマスター、貴方の力を信じるのです』

 

翼を大きく羽ばたかせて俺は空を飛ぶ、すげえ、空を飛ぶってこんな感じなのか!

 

そして俺を見つけた龍が口から火を吐こうとするが。

 

「出させると思っているのか!」

 

姐さんがレヴァンティンを龍の口に目掛けて垂直に突き立てるとそのまま龍の口は閉じ口内で爆発が起きる。

 

「貰った!」

 

銃形態に真竜を形態変化させてガトリングを重厚を回転させる。

 

「食らえ、特大の一撃だ!」

 

前回と違い大粒の青い球体を放つとそのまま中の顔全体に張り付かれていき俺が指パッチンをした瞬間。

 

「チェックメイトだ」

 

一気に張り付かれていた球体が爆発していった。

 

「グオオオオオ!!」

 

そして最後に姐さんがレヴァンティンを引き抜き。

 

「レヴァンティン、カートリッジロード!」

『jop.』

 

さっきと同じ蛇腹剣の状態にし龍の体に巻きつけると。

 

「これで終わりだ!」

 

そしてその蛇腹剣を一気に引き抜くとその体に数え切れない切り傷が付けられいき空中でその血吹が舞っていきそのまま龍は力尽き倒れていく。

おっかねえ、俺もあの時抵抗しなかったら俺もあの龍の二の舞になっていたってことか!?

 

「朧」

「は、はい!」

「今日のところは許してやる」

「あざす!」

「だが、また今回の様な事が起こしたら」

 

その瞬間、姐さんの持っていたレヴァンティンが輝くのが見えるとつい内股になってしまう。

ちょっと横目でザフィーラの方も見ると同じく狼形態のザフィーラも後ろ足を器用に使い隠す。

 

「切り落とす。いいな」

「はい!」

 

本日の記録、危うく俺の股間にある大切な何かが失われる所だった。

説明
皆さん、ハンニバルというキャラクターをご存知ですか?
特攻野朗Aチームという映画のリーダーの様になりたいと願ったら俺はトンでもない化け物になれるようになってしまいした
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コメント
すみません、修正しました(特攻野朗Bチーム)
バルカの騎士→「ベルカ」の騎士です(ohatiyo)
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