真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第三十九話 星の願い
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ティアナが、なのはによって墜とされたから4時間後、ティアナは目を覚ます

 

自分の体を苛め抜き、且つ なのはの砲撃をまたもに受けたのだ

 

寧ろ早い目覚めだろう

 

空はすっかりと暗くなっていた

 

ティアナはシャマルに叱られた

 

何故ここまで疲労が溜まっているのかと

 

ティアナの体は限界だった

 

これ以上 無理をすれば、間違いなく体が故障していた

 

なのはの砲撃を受け、シャマルに診てもらったからこそ、ティアナの体が壊れる前に休む事が出来た

 

結果的には、あの砲撃に助けられたということである

 

あの事件の後、なのはは1人 部屋に籠り考えていた

 

なのは(私の教育………)

 

私は、私のやり方を見つけた

 

基礎を徹底的に鍛えてから、応用に入るやり方だ

 

なのはは誰が見ても才能の塊であった

 

才能があるからこその失敗を経験する

 

なのはは無理な修行で体を壊したが、原因は修行だけではなかった

 

才能がある者が時々やってしまう事の1つ

 

基礎を飛ばすことだ

 

なのはは初めての戦闘で、砲撃魔法を使った

 

砲撃魔法は本来、素人が使っていい魔法では無い

 

基礎を徹底的に学んだ者だけが扱える者である……………本来は

 

しかし、なのはは己の才能をいきなり開花させ、魔法を初めて使った日に砲撃魔法を使った

 

しかし、あの時は仕方なかったとも言える

 

一体どのようにして戦えばいいかわからない なのはの為に、レイジングハートが早急に戦闘を終わらせるべきと判断した結果なのだ

 

しかし、それからも基礎の訓練を怠り、応用の練習ばかり繰り返していた

 

基礎がない応用など、所詮は不完全

 

才能で誤魔化しているだけにすぎなかった

 

そして、なのはは墜ちた

 

驕っていた訳ではない

 

慢心していた訳でもない

 

体を苛めた疲労と、基礎を飛ばし続けた無駄な応用が重なり、あの時 アンノーン型兵器に勝てなかったのだ

 

そして、恩人であるルーカスの死から、なのはは考え続けた

 

どうすれば自分のように墜ちる人を無くせるのか?

 

答えはすぐに見つかる

 

そう、基礎を徹底的に叩きこむことだ

 

それこそ しつこいと思わせるほどに何度でも何度でも

 

基礎はどれだけ訓練しても決して無駄では無い

 

なのはも、管理局に入隊後は自分を徹底的に鍛え直した

 

足りていない基礎を、自分の体に叩きこんだ

 

才能で誤魔化した応用など、実戦では何の役にも立たないのだ

 

なのは「そう、だから私は何と言われようとも…………ティアナ達に基礎を教え込む」

 

応用はまだ先だ……………

 

しかし、ティアナの言い分もわかる

 

応用を教えてもらっていない為、戦場で応用が必要な場面に出くわしたとき、果たして基礎だけで切り抜けられるか?

 

なのは「……………………………」

 

いけないな私

 

ティアナ達の為と言いながら、あの子達を追い詰めていったんだね

 

それが爆発し、ティアナはあのような行動を取ってしまったんだ

 

なのは「良し!」

 

なのはには考えがあるのか、明るい笑顔で部屋を出ていく

 

その後、六課メンバー全員がブリーフィングルームに集められた

 

なのは「本当は言わないつもりだったけど、気が変わったよ。今からみんなには、私の……………いや、私たちの戦闘記録を見てもらうね」

 

スバル「戦闘記録?」

 

レイン「なのはの姐さん、何でそんなもん見るんすか?」

 

なのは「見てくれればわかるよ」

 

部屋を暗くし、巨大なディスプレイに映る女の子

 

なのは「この子は私だよ」

 

エリオ「………子どもの頃のなのはさん」

 

なのは「みんなも知ってるよね? 私の故郷には魔法文化が無いこと」

 

フォアード達は頷く

 

なのは「とある事情で魔法を手に入れて、戦いに自ら飛び込んで行った…………それが私」

 

フォアード達は黙って なのはの話しに耳を傾ける

 

次に映ったのは、フェイトと戦っているシーンだった

 

キャロ「え? フェイトさん…………ですよね?」

 

フェイト「うん、始めは私たち敵同士だったんだ」

 

あの仲がいい なのはとフェイトが敵だった

 

その事にフォアード達は驚く

 

次に見せたのは、カイトと戦っているシーン

 

そして、闇の書との激戦

 

スバル「ヴィータ副隊長やシグナム副隊長まで敵だったんですか?」

 

シグナム「そうだ」

 

そして遂に、スライドはあのシーンを映す

 

ティアナ「っ!!」

 

スバル「え?」

 

エリオ「………………………」

 

キャロ「酷い…………」

 

そこに映し出されたのは、ベットの上で体中に真っ赤に染まった包帯を巻かれている なのはの姿………

 

なのは「私はね、一度死に掛けたんだ」

 

ティアナ「な、なのはさんが…………死に掛けた?」

 

フォアード全員(アマルを除く)が青ざめた

 

あのエース・オブ・エースが死に掛けた

 

一体何があったのかと疑問に思わずには居られなかった

 

なのは「本当は勝てる相手だった。けど私は負けてしまったの」

 

スバル「ど、どうして……………ですか?」

 

なのは「私はカイト君やフェイトちゃんに追いつこうとして、無理な特訓ばかりしていたの。そして、自分で言うのはアレだけど、才能にものを言わせて基礎をほとんどやらなかったんだ…………その結果がこれだよ」

 

ティアナ「………………………………」

 

なのは「本当なら私は魔導師を止めなければいけなかった…………リンカーコアに大ダメージを負ったからね。けどルーカスさんのお陰で復帰することが出来た」

 

ティアナ(ルーカス? 何所かで聞いたことがあるような………………)

 

なのは「私が基礎を徹底的に教える理由はただ1つ、基礎を飛ばした応用は何の役にも立たないからだよ。さらに言うなら体を壊すだけだよ。私は身を持って知ってるんだ」

 

ティアナ「……………………」

 

最早 何の反応も出来ないフォアード達

 

基礎ばかりの訓練は外でもない自分達のものだったのだから

 

なのは「だから、あなた達フォアードには基礎を叩きこむ。基礎はどれだけやっても無駄にならないからね」

 

ティアナ「…………………」

 

なのは「でも、全く応用を教えないと言うのもいけないよね……………私はもう少しで、間違った教育を行う所だった」

 

なのはは、ティアナに近づき抱きしめる

 

ティアナ「っ!?」

 

突然の事で驚く ティアナ

 

なのは「ごめんね ティアナ………………あなたの想いを否定してしまって」

 

ティアナ「そんな…………私の方こそ、なのはさんの想いを踏みにじって!!」

 

なのはは、横に首を振る

 

なのは「きっと、もっと賢いやり方があったはず…………けど、私には思いつかなかった」

 

シグナム「ランスター、お前がカートリッジを4本も使ったことを覚えているか?」

 

シグナムはティアナに問う

 

ティアナ「………はい」

 

シグナム「確かに時には無茶をしなくては、守れないものもあるのは確かだ。しかし、あの時の判断は守るべきものを傷つける行為だった」

 

ティアナ「………………」

 

シグナム「あの時、本当に4本も使う必要があったか? 1本や2本でも十分ではなかったか? 無茶をする場面を間違えたとは思わないか?」

 

シグナムの言葉がティアナの胸に突き刺さる

 

あの判断は間違っていた

 

仲間を助ける為では無く、自分の才能を見せつけようとしていた思いが何所かにあった

 

シグナム「私たちはチームだ、お前の勝手な行動が仲間全員の死に繋がる…………それだけは頭に叩きこんでおけ」

 

ティアナ「はい!」

 

なのは「ティアナにこれを渡しておくね」

 

ティアナ「????」

 

差し出されたのは、銃型のデバイス

 

ティアナ「これは?」

 

なのは「その子の名はエクテム………………あなたのお兄さんのデバイスだよ」

 

そう、ティアナの兄ティーダ・ランスターのデバイス エクテムだ

 

ティアナ「兄さんの……………」

 

なのは「あなたのお兄さん、ティーダの師である人は、私の恩人であるルーカスさんでね、その人がずっと持っていてくれたんだよ」

 

ティアナ「ルーカス…………ルーカス・ギーニさんですか?」

 

そうだ、思い出した

 

兄さんが死んだときに、私に何度も何度も謝りに来ていた人だ

 

なのは「一人前になってから返そうと思っていたんだけどね。今のティアナに必要かと思ってね」

 

ティアナ「ありがとう……………ございます」

 

2人の間に入った徹底的な亀裂は、なのはによって修復された

 

カイト「……………………」

 

なのはは、カイトを見つめた

 

なのは(これでいいんだよね?)

 

カイト君はきっとこうなるってわかってたんだ

 

だから私に話せって言ったんだよね

 

なのは(ありがとう………………カイト君)

 

はやて「ほな、仲直りも済んだことやし…………明日から気合いを入れ直して行くで!!!」

 

はやてが叫んでも、誰も反応しようとしなかった

 

はやて「え? 何で?」

 

カイト(空気を読まんからだ)

 

はやて(ウチ……浮いてる?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、仲直りも済んだ事ですし、そろそろヴィヴィオを登場させましょうかね

 

 

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なのはの答え!
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 魔法少女リリカルなのはStrikerS 

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