ソードアート・オンライン『明星の勇者』第四話 |
18:00
第1層《はじまりの街》西区路地裏
デスゲーム宣言から10分ほどが経って俺は路地裏でシリカの到着を待っていた。
カイン(…さてと、今できることはなるべくビギナー達にβテスターでの情報を流すのと混乱してる中、無茶をするやつも出てくる、それを一刻も早く引き留めないと…でも…なにより片手剣使いには重要な《アニールブレイド》を確保も重要か…いや、アニールブレイド確保は私情だな、でも、俺がβテスターだって、それで認めるかもしれない)
俺は今後の事を思考し、かなり悩まされる。
カイン(キリトとヨシユキ奴はアニールブレイドを手に入れに行ったのかもな)
キリトはソロで行動するのが多かったからいいけど、ヨシユキは俺とよくパーティを組んでたから一人じゃ危険すぎる。
カイン「…今のうちにステータスポイントの振り分けしとくか」
俺はメニューを開けてレベルアップしたことで獲得できるステータスポイントを振り分けていく。
カイン「やっぱ、STR:VIT:AGIを2:2:6でいくか」
そういってステータスポイント…1レベルが上がると5ポイントもらえるので2レベ上がった俺は10ポイントあるからSTRに2、VITに2、AGIに6と振り分ける。
カイン(…此処はシリカにも協力してもらわないと…)
そう思っているとこの路地裏に近づく足音が聞こえてきた。
カイン「ようやく…来たか…待ってたぜシリカ…じゃないな」
俺は例えどれぐらい姿違ってもシリカだと思いたかったが俺が今目の前にいるこの男は確実にシリカではないと推測できた。
なぞのおとこ「オレはザギ……おまえを殺す男の名、覚えておけ、死ね、『デューク・バンタレイ』」
その瞬間いきなりザギ…って!あのザギか!ってHPの本数が2本!?ま、まさかボス!?
カイン「くっ!」
俺は咄嗟に後ろに避けたが胸に肉薄で当り圏内でありながらあり得ないHP少し減少した。
カイン(なっ!体力が減った!?此処は街中だぞ!)
いきなり俺が知ってる知識外なことが起こり驚く。
ザギ「ひゃははぁっ!」
驚くのも束の間ザギは追撃を仕掛けてきて俺はスモールソードを抜刀してザギの2本の異様な形をした短剣の攻撃を防ぐ。
カイン「ぐっ!そっちがその気なら!」
俺はソードスキルで短剣を弾きそのまま中段の構えで瞬迅剣をザギの体に当て2秒ほど硬直して動けるようになり後ろに下がる。
ザギ「はははははぁっ!そうこなくちゃな、デューク・バンタレイ!!」
カイン「悪いが人違いだ!」
ザギ「さあ、俺に殺されろ!」
カイン「人の話を聞け!」
そう言いながらザギは突っ込んできて襲いきってくる短剣をスモールソードで防いだり受け流したりして次の攻撃のチャンスを待つ。
カイン(さっきの瞬迅剣で一本目の3割を削れた…上手くいけば、次の機会も訪れるはずだ)
俺とザギの攻防戦は熾烈を極める。
ザギ「そこだ!」
ザギの短剣は俺の右肩を捉えHPが減少して俺のHPは8割位まで減る。
カイン「ぐっ!《虎牙破斬》!」
俺はソードスキルを発動させ、下段からジャンプして振り上げ直ぐに上段からの振り落としをザギに決める。
カイン「まだだ!《散沙雨(ちりさざめ)》」
硬直時間が直ぐに解けて直ぐにまたソードスキルを発動させ素早く7回突きを食らわせ、さらに8回目の突きはおもいっきりの突きを繰り出す。
ザギ「ぐおぉぉぉっ!」
ザギは後ろに吹き飛ばされ俺は硬直時間が解けるとまだ終わっていないことからスモールソードを構える。
ザギ「ははぁっ!上がってきた!上がってきたぁ!そうこなくっちゃな!デューク・バンタレイ!」
カイン「だから俺はデュークじゃないって!」
ザギ「ひゃはははぁっ!」
HPが一本目の2割になった、ザギは俺の言葉を無視して突っ込んで来る。
カイン(防御して隙をみてソードスキルで攻撃する)
俺は防御の体制に入るがザギは突然姿を消した。
ザギ「いっちまいな!」
姿を消した、ザギは後ろにいて俺に強烈な一撃を食らわされる。
カイン「ぐわあぁぁぁっ!」
俺は後ろからと攻撃で前へと吹き飛ばされ倒れる。
そしてHPをみると2割しか残っておらず先程で6割もっていかれたのがわかった。
カイン(や、やばい…早く起きないと!)
直ぐに起き上がろうとするがそれよりザギの行動の方が早かった。
ザギ「死ね、デュークゥゥゥゥッ!」
ザギは止めと言わんばかりに真っ直ぐ突っ込んでくる。
カイン「ごめん…シリカ…」
君は絶対に生き延びてくれ…
俺は死を覚悟しシリカが無事に生きていくことを祈ったが…
???「はあぁぁぁっ!」
だが突如横からソードスキルを発動させた女の子がザギに攻撃を仕掛けザギは突然のことで反応しきれず攻撃をもろに当りザギの体は横に吹き飛ばされた。
俺を助けてくれた女の子は茶髪を短めなツインテールで恐らくまだ小学生の子供だ。
女の子の硬直時間が解けたからかこちらにかけよりアイテムストレージからポーションを取りだし俺に飲ませHPが回復していく。
???「カインさん!よかった…間に合った…」
女の子は涙目で俺の名前を呼んだ…
右手には短剣を持ち、何より俺の居場所と名前を知っている…まさか!
カイン「まさか…シリカなのか…」
シリカ「はい…カインさんのところに向かう途中でHPが減ってるのがわかって…急いで此処に…本当に間に合って…よかった」
俺もシリカと再開できて心底からよかったこのままと思ったが今は戦闘中だよって…
ザギ「おいおいおい!何俺の楽しみを邪魔してくれたな…女!」
ザギがゆっくりと立ち上がり止めを邪魔したシリカに怒りをぶつける。
シリカ「邪魔って!あなたこそ!どうして殺しなんか!」
ザギ「そんなの決まってるだろ…強者と戦って…殺したいからだよ!」
カイン「シリカ…あいつに何いっても無駄だ」
俺は立ち上がりシリカの横にたつ。
カイン「それにあいつを野放しにしていたら他のプレイヤーがねらわれるかもしれない…此処であいつを倒すぞ…シリカも戦ってくれるか?」
シリカ「はい!」
そういって俺とシリカは互いの武器を構えザギに視線を向ける。
既にザギはさっきのシリカの攻撃で最後の一本の9割しか残っていない…それに長引けば…集中力が切れてこっちが不利にだったら
カイン「シリカ此処は一気に決める、俺が先に攻撃きてあいつの体制を崩す、そしたらスイッチでシリカが今現在で最も攻撃力の高いソードスキルをぶちこめ」
シリカ「はい!」
カイン「それじゃあいくぞ!」
俺はザギに向かって走りだし剣と剣がぶつかり合う。
ザギ「ひゃはははぁっ!さあ、今度こそ殺してやるよ!」
カイン「悪いが俺は死ねないんだ!《双牙斬》!」
俺はソードスキルを発動され上段から斜め左に切り落とす。
ザギ「残念だったなぁ!」
カイン「いいや…まだだ!」
俺の攻撃はまだ続いており切り落とした剣を俺はおもいっきり上に振り上げ俺の体も高く飛ぶ。
これによりザギが体制を完全に崩した。
カイン「シリカ!スイッチ!」
体制を崩したザギにシリカはソードスキル《アーマー・ピアース》をザギに叩き込んだ。
そしてザギのHPはどんどんとなくなっていくが…
ザギ「残念だったなぁ!女ぁ!」
2割といったところで止まり硬直状態が解けていないシリカを狙おうとする。
このままだとシリカが!そんなこと…!
カイン「させるかぁぁっ!」
俺は空中で前に一回転してソードスキルを発動させ一気に急降下する。
カイン「《爆砕斬》!」
俺が放った爆砕斬はザギに直撃し残りのHPを奪いザギのHPを全損させた。
後書き
どうも〜ウィングゼロです!
まさかのザギ戦!あのザギです!あのテイルズ最多といわれるボスのザギです!
というか銀髪の正体も何となくわかるでしょうね
そしてシリカの登場シーンあれは自分的にグッときたと思ってます
さて次の回は漸くプロローグに繋がります
それではまた次回お会いしましょうさいなら〜
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『VS ザギ』 | ||
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コメント | ||
まあ…あのザギだからね(ウィングゼロ) この段階でザギの登場ですか・・・まぁここで終わるはずがないでしょうけどねw(本郷 刃) |
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