一刀の晋王転生録 最終章二話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第二話

   「そして舞台は整う」

 

 

 姜維として転生した左慈は、記憶を失い、管理者としての感性を失われる。その為、生まれ育ててくれた母を理不尽に失った事で怒

 

りを感じて天水から出て行き、五胡の兵として、転生前の望みである一刀と戦う事を叶える。

 

 一方、鐘会となった于吉なのだが、実は二人が戦う事になる前から既に暗躍を続けていた。

 

 彼もまた記憶を失い、本来の目的である、左慈の手助けを忘れていたため、別の目的で乱世に投じることになる。

 

 それが、天下を我が物にするという野望である。

 

 その為の暗躍ではあったが、実はそれこそ今まで乱世が続き、混乱の原因であった。そしてそれが二人を何度も戦わせる事になった

 

のだから、まさに二人の執念がその運命を手繰り寄せたと言えるのかもしれない。

 

 そして、その三度目の戦いで当人達が気づかぬ再会を果たす。

 

「あなたが…… 姜維、ですか」

 

「誰だ? 貴様は?」

 

「私は鐘会と言います」

 

 殺気を出し続ける姜維に微笑みながら鐘会は名乗る。

 

「そんな顔しないでください、私はあなたという人物に興味があり、それを知りたいだけなのだから……」

 

 鐘会の暗躍で唯一、想定外の人物であったが為、彼を知る必要があった。その為の接触である。接触直後までは……。

 

「ふん! 時間を稼ぐつもりか! その手には乗らんぞ!」

 

 取り付く暇も無いと言った感じだった。そこで鐘会はある提案をする。

 

「一つだけお聞かせ願いたいだけですよ。それさえ終われば逃がして差し上げましょう」

 

「何だと?」

 

 信じられないという表情をする彼に、彼は自分の提案の利を説く。

 

「それともこのまま時間稼ぎがお好みでしょうか? それだけ言えばどうすれば良いか分かるでしょう?」

 

「ちっ! 何が聞きたい!」

 

「賢明ですね。では」

 

 鐘会は最初から感じた疑問を投げつける。

 

「貴方はどうしてそこまで司馬昭に拘るのでしょう?」

 

「は?」

 

 姜維はその質問に呆けるが、すぐに気を取り直して言う。

 

「そんなもの、司馬昭を倒さなければ漢を滅ぼせないからだ。そんな事も分からないのか?」

 

 彼はそう言うが、鐘会は彼の声から別のものを感じていた。

 

(まさか、彼は無自覚なのでしょうか? 漢よりも司馬昭に感情を出しているようですが……)

 

 故に彼は言ってみる事にした。

 

「本当にそうなのですか?」

 

「何?」

 

「私には、漢よりも彼を打倒するのが目的のように感じましたが……違いましたか?」

 

「そ、それは……」

 

 違うと言おうとするが、何故か言葉が出ない。

 

「成程、分かりました。では早く逃げてください。約束ですから」

 

「お、おう」

 

 鐘会に催促され、姜維は逃げる事にする。先ほどの答えが分からぬままに。

 

 そんな彼に後ろから鐘会の言葉が耳に入る。

 

「もし、私の言うとうりでしたら、私と手を組みませんか? 答えはわかってからで良いですので」

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 そして五胡との決戦の時。

 

 敗れた姜維は必死に逃げていた。負けを認める事が出来ないまま。

 

「俺は! 俺は! 戦う! あの男と! このまま終わってたまるかぁー!」

 

 この時、姜維は鐘会の言葉を思い出す。そしてそれが正しかった事が分かった。

 

(そうだ! 最早漢などどうでも良い! 俺は! 俺は! 奴に勝ちたい!)

 

 そしてその思いに呼応するかのように、彼は現れた。

 

「なら、私の話に乗りませんか?」

 

「なっ!?」

 

 姜維は立ち止まり声のする方向を向く。

 

「き、貴様は?」

 

「どうです? 今なら興味が出るでしょう? 姜維?」

 

 そこには得体の知れないような笑みを浮かべた鐘会が居た。

 

「私は、天下をこの手で掴みます。その際、最大の敵となるのはやはり司馬昭でしょう。時が来たとき、貴方に彼の始末をお願いした

 

いのです。ああ、それとその時が来るまでお手伝いしてほしいのですが、如何致しましょう?」

 

 ただ、司馬昭に勝ちたい。

 

 それを自覚した姜維には、迷いなど無かった。

 

「良いだろう! お前の話に乗ってやる!」

 

 そして鐘会は隠蔽工作をし、姜維を生かす。

 

 その後、二人は共に、一刀との決戦までに暗躍を続ける。舞台を整えさせる為に。

 

 三国が滅びんだと同時に、その舞台は整った。

 

「行きますよ姜維。貴方に勝利を。そして私に天下を」

 

「ああ」

 

 そして二人は謀反を起こす。

説明
二人もまた転生し、外史で動く。そして運命か、それとも外史の意思か、二人は再会する。
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コメント
コメントありがとうございます。暗躍については後に明らかになります。(k3)
なるほど!こうして記憶がない二人が組んだわけですな〜(nao)
↓ああ、なんか納得できるかも。でもそうなると結局手をまわし過ぎたために破滅の運命に…ってことになりますね。どんな終わり方でも「それもまた良い」って言えるくらい超然としてないと、みっともない最後になりそうです。(Jack Tlam)
俗に言う「それも私だ」なんでしょうね、きっと。(h995)
どういう暗躍なのか楽しみです(ohatiyo)
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真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫  転生 

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