真・恋姫†無双―二つの呂旗―
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 真・恋姫†無双―二つの呂旗― 第十話「戦略会議」

 

 まったく、静夏母さんも紅母さんも何を考えてるんだ!重要な時期に酒飲んでつぶれるって!!!俺の周りには飲兵衛が多すぎる!丁爺を始まりとして琥珀さんもだし!!西涼に居た時は翆と一緒によく説教をしたもんだ・・・董卓軍でも霞が代表格だし・・・そんな事を考えていると。

 

 詠「一刀、作戦はどうするの?」

 

 一刀「ん?そうだな・・・巳水関、虎牢関で迎撃は確実だけど・・・」

 

 ねね「しかしそれではじり貧ですぞ。涼州からの援軍のみで勝てるほど連合は甘くないのです。」

 

 一刀「そうだね。紅母さんがこっちに居るとしても孫策達がこっちの味方になる訳じゃない。孫策は孫策で独立を考えてるらしいしね・・・」

 

 詠「ふう、煮詰まってるわね。いったん情報の整理をしておく?」

 

 一刀「そうだね、いったん落ち着く意味を込めても情報の整理は必要だろう。」

 

 詠「それじゃあ、まずは連合に参加した諸侯で警戒すべき奴らをあげましょう。」

 

 一刀「ん、帳が間諜部隊を率いてしっかりと情報を集めてくれたからね。彼女から報告をしてもらおう。――――帳。たのむ。」

 

 帳「は。まずは檄を放った張本人袁紹、その従妹の袁術。これは兵力という観点で要警戒でしょう。袁術の客将である孫策、黄巾党の戦いで功績をあげた平原の相、劉備。天の御使いが降り立った曹操。普通の人代表公孫賛。この辺りでしょうか・・・」

 

 一刀「・・・普通の人代表ッて・・・」

 

 詠「なんか不憫な肩書ね。」

 

 帳「そうとしか言えません。」

 

 一刀「は、ははは・・・」

 

 ねね「次は各陣営の主要な将についての情報ですぞ!」

 

 一刀「これは俺からだな。まずは袁紹についてだ。顔良文醜の二枚看板のみで後はとくに有名なところは無いな、袁術の所は軍師張勲以外は客将孫策がいいところだろう。その孫策の直属である、軍師周喩、老将黄蓋(うぅ!なんか寒気が!?)・・・えっと、準軍師陸遜、間諜周泰、江賊甘寧、賢王孫権だな。ここは紅母さんからの情報だ。劉備に関しては帳に調査してもらった。人徳王劉備、軍神関羽、燕人張飛、伏龍諸葛亮、鳳雛鳳統、あと・・・帳?これは本当なの?『はい』・・・・メンマ趙雲・・・」

 

 二人「・・・・」

 

 一刀「ごほん!気を取り直して・・・曹操の所は静夏母さんと凪情報だ。覇王曹操、大剣夏候惇、弓神夏候淵、軍師荀ケ、虎痴許?、悪来典韋、発明王李典、・・・えっと、お洒落王于禁。と、以上になる。」

 

 詠「一刀、最後の方諦めたわね?」

 

 一刀「突っ込み疲れたよ。」

 

 ねね「気持ちは分かるですぞ。」

 

 帳「何処にでもいるんですよね、ボケ担当。」

 

 全員「・・・・はあ。」

 

 詠「気を取り直して、向こうの総兵力はおおよそ四十万って所ね。」

 

 一刀「多いな・・・」

 

 ねね「こちらは集めても十五万がせいぜいですぞ。」

 

 一刀「琥珀さんから早馬が届いてる。こっちに五万を率いてくるそうだ。」

 

 詠「倍・・・か。何とかなるかも。」

 

 一刀「そうだね。こちらの将の情報もまとめとこう。」

 

 詠「そうね。巳水関には幽香、霞、一刀、紅、奈々辺りかしら?」

 

 一刀「だね」

 

 ねね「虎牢関は恋殿、ねね、凪殿、援軍の馬騰殿ですか。」

 

 詠「そう言えば一刀、静香はどうなの?あなた頼まれて鍛錬する事になったんでしょう?」

 

 一刀「・・・俺も驚きだよ。すごい筋がいいんだ。」

 

 そう、俺はあの後静夏母さんに北郷流の武術を教えている。少しでも俺の傍に居るためだとか・・・鍛錬を始めて驚いたのは思いのほか運動神経がいい事だった。どうしてか聞いてみると学生時代はレディースのヘッドをしていてかなりやんちゃだったらしいのだ。俺の家って本当に癖ある人間ばかりだなと付くずく思う・・・じいちゃん然り、丁爺然り、紅母さん然り・・・

 

 詠「なら静香は一刀の補佐で出す方がいいかしら?」

 

 一刀「ん?そうだね・・・母さんもそれを望んでるみたいだし。俺が守ればいい話だしね。」

 

 詠「分かったわ。将の配置はそれでいいでしょう。巳水関に八万、虎牢関に四万、洛陽に三万、援軍はそのまま虎牢関入りでいいわね。」

 

 一刀「そうだね。それなら問題ないんじゃないかな。後は作戦次第・・・かな。」

 

 ねね「籠城では作戦も限られますぞ。」

 

 詠「そうね・・・一刀、何か案はある?」

 

 一刀「ん・・・巳水関で足止めして、虎牢関を迎撃用砦に改修したほうがいいかもしれないね。」

 

 詠「どんな風に?」

 

 一刀「一応案はあるんだ・・・これを・・・」

 

 詠「・・・結構時間がかかるわね。」

 

 一刀「加工が必要の無いのは運んで・・・」

 

 詠「加工が必要なのは洛陽で?」

 

 一刀「・・・ここの城壁を・・・」

 

 詠「ここからこのからくりで・・・」

 

 ねね「け、結構えげつないですな・・・」

 

 詠「月を食い物にしようとする奴等よ?これぐらい当然。」

 

 一刀「ならこの方針で・・・」

 

 ねね「巳水間の守りはどのように?」

 

 一刀「大盾隊がいるんだぞ?むしろ通さない方が簡単だ。」

 

 詠「言うわね。でも作戦通りにする為にちゃんと通してあげなさいよ?」

 

 一刀「分かってるって・・・」

 

 3人「ふ、くふふふふふふふふ、あ〜ははははははははは!!」

 

 軍師執務室見張り(わ、笑い声!?お、恐ろしい・・・あの三人の高笑いなんて・・・)

 

 此処に反董卓連合迎撃作戦案の骨子がくみ上がったのだった。

 

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 それから数日、まだ連合が集結してないらしく足並みがそろってないにわか連合と言うものだと集合前から分かってしまうほどのものだった。

 

 一刀「反董卓連合の事が街中に広まったって言うのに・・・皆いつも通りだなぁ。」

 

 肉まん屋店主「当然ですよ。董卓様や呂北様のおかげで私達は他の町以上の生活が出来ているんです。勝利を信じて居るんですよ。だからこそ日常を変わらず過ごす事が皆様の為だと街の者皆の意思なんです。」

 

 一刀「ははは。ありがとう。感謝してもしきれない信頼だね。」

 

 肉まん屋店主「感謝だなんて、守られてるのは私たちなんですから・・・お、ほい呂北様、蒸し上がりですよ。」

 

 一刀「ん、ありがとう。はいお代。」

 

 肉まん屋店主「毎度あり。それじゃ、お気を付けて。」

 

 一刀「ん。じゃ、またね。」

 

 ん?あれは月と・・・静夏母さん?珍しい組み合わせだな。ちょっとつけてみるか。北郷流ストーカー術!!・・・・嘘ですよ?そんな技ないですからね?

 

 月「静香さんは娘さんと離れてよかったんですか?」

 

 静夏「そうね、事情があったとはいえあの子から離れるなんていい選択では無いでしょうけど・・・華琳ちゃん。曹操ちゃんが付いてるから戒刀さんも下手に当たる事はしないでしょう。」

 

 月「そうですか・・・信頼はしてるんですね。」

 

 静夏「ええ、あの子は王たらんとしてるけど中身は可愛い女の子よ。同性愛が過ぎるけど・・・」

 

 へえ・・・曹操はそう言う子なのか〜。

 

 月「・・・一刀さんにかかればきっと変わりますよ?」

 

 静夏「え?」

 

 え?

 

 月「私と一刀さんが出会ったのは10年前です。私は出会ってすぐ・・・その・・・へぅ・・・・」

 

 静夏「ね、ねぇ。気になっていたけどもしかして月ちゃんの周辺の女の子って・・・」

 

 月「一刀さんと・・・関係は持ってます。」

 

 うぉい!?月さん、何暴露してるんですか!?そりゃすぐばれると思ってたけども!?

 

 静夏「そこまで!?あの子は何考えてるの!?」

 

 月「皆に優しいんです。そして私達はそれを受け入れています。」

 

 静夏「そ、そうなの?優柔不断じゃない?」

 

 ぐさぁ!そうなんですが・・・そう断言されると・・・苦しいです。

 

 月「ふふふ、一刀さんは皆を平等に愛してくれえてますしどちらかと言えばあっち向いてこっち向いてではなく、来る方を拒まずに受け入れているんです。」

 

 静夏「そうなの・・・」

 

 あぁ、月。ありがとう月、可愛いよ月、愛してるよ月、――っは!自重自重・・・

 

 月「そ、それでですね・・・・」

 

 静夏「・・・?」

 

 月「静香さん・・・・お義母さんって呼んでもいいですか?」

 

 おぉう!?月さん?ふみ込みますね!?皆より一歩前に出るつもりでしょうか!?

 

 静夏「・・・・い、いいわよ!呼んでちょうだい!(何この子可愛い!抱きしめたい!)」

 

 静夏母さん!?何やら目が怖いですよ!?!?

 

 一刀「・・・これ以上問題が広がる前に出てった方がいいか。―――お〜い、月〜、静夏母さ〜ん。」

 

 二人「!?(ビクゥ)」

 

 あの・・・後ろめたいんならそんな話しないでくださいます?

 

 一刀「えっと・・・何してるの?」

 

 月「えっと・・・あの・・・へぅ」

 

 静夏「ちょっと・・・月ちゃんと買い物よ。そう、お夕飯の買い物!」

 

 一刀「そ、そう・・・」

 

 静夏「べ、別に一刀の事を話してたわけじゃないんだからね!」

 

 静夏母さん・・・キャラがブレまくりですよ?

 

 一刀「そうなんだ。どう?この街は。」

 

 話題を変える俺、超空気読める男。

 

 静夏「え?え〜っと・・・・」

 

 そこで考え込むかい?

 

 小物屋店主「お、呂北将軍!また美しい方を引っかけたんですかい?さすがですなぁ!!」

 

 鍛冶屋店主「さすがだね!我等が種馬様は格が違う!」

 

 静夏「一刀、この街はいい街ね。」

 

 一刀「どうしてその感想が出てくるの!?皆も!この人は俺の母さんだよ!?」

 

 街人「・・・えええええええええええええええええええええええええ!?」

 

 一刀「その驚きは何で!?」

 

 子供(女)「すごーい、きれーい。」

 

 静夏「あらあら、ありがとう。」

 

 若い男「く・・・呂北様のお母様があんな若い方だったとは!!」

 

 若い女「私もあんな風な女性を目指したいわ!」

 

 酒家女将「なるほど、あのような出来た方だから呂北将軍のような方が生まれるんだね!」

 

 一刀「・・・」

 

 静夏「ふふふ、本当にいい街ね。」

 

 月「はい、私達の自慢の一つです。自慢の・・・守るべき民です。」

 

 静夏「そう、私にとっても守るべき民の一つね。」

 

 一刀「ふう・・・もう、なんだよ。まったく。」

 

 初老の男性「お、呂北将軍が照れてるぞ。」

 

 帳「きゃ〜可愛い〜」

 

 初老の女性「ふふふ、ウチの子にもこんな可愛げがあったらね。」

 

 子供(男)「りょほくしょうぐんっておんなのこみたいなときあるよな〜」

 

 一刀「な!?ひど・・・って・・・帳!なにまざってる!?」

 

 帳「何の事でしょう?」

 

 一刀「しらばっくれるな!?」

 

 静夏「ふふふ。」

 

 その後俺達は街の人からからかわれながら城に戻る事になった。ありきたりな言葉だが・・・守りたいと思ったんだ、この笑顔を・・・それから二月で軍備を整えた。その間劉宏が病で崩御したがそれを知らせたのは西涼のみにとどまらせた。どうやっても他の土地にその情報を与える事は出来なかったからだ。後任は俺の案で弁と協の二人の皇帝、双皇帝を名乗る事として二人の皇帝と言う歴史上あり得ない皇帝が誕生したのだ。

 

 

 

 巳水関、それは洛陽を守る関の一つ。歴史上華雄が死んだ場所。俺はまずこの歴史を変える。問題ないさ。だって・・・此処には孫文台が居るのだ。たとえ挑発されようとも幽香は無策に出陣はしない!たとえ出陣しそうになっても俺達が止める!!

 

 一刀「で、どうしてこうなった?」

 

 紅「さあ・・・」

 

 幽香「なんらかじゅと・・・呑んじゃらめって誰がきめたのら?」

 

 一刀「いや・・・戦闘前なんだけど?」

 

 霞「そないな事言ってもな〜帳の報告でまだ向こうは総大将を決める軍議の真っ最中で到着は早くても7日掛かるんやろ?いいやないの〜」

 

 一刀「・・・静夏母さん?」

 

 静夏「な、何?」

 

 一刀「正直に言ったら説教は勘弁してあげる。」

 

 静夏「老酒一樽。」

 

 一刀「後で恋に報告しとくから。」

 

 静夏「そ、それは勘弁して!?一刀の説教でいいから、お願いよ!」

 

 一刀「そう?それじゃ・・・霞、幽香、静夏母さん、そこに・・・SE☆I☆ZA(ニコ」

 

 3人「はい・・・」

 

 俺の怒りの闘気を受けて幽香も酔いがさめたようです。そんな説教を続けてる中連合内部では・・・・

 

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 以降沙耶視点

 

 お母さんと凪ちゃんが洛陽に行ってすぐ檄文が届いた。お母さんたちは一向に帰ってくる様子が無く華琳ちゃんは董卓軍に捕まった可能性がある事を話してくれた。董卓軍の間諜は優秀でどうやら私達の間諜は一人残らず帰ってこなかったらしいのだ。仕方なく私達は董卓軍に敵対する道を選んだ。華琳さんはそれのほかにも理由があると言っていたけどそれはおそらく大陸に覇道を唱える為だろう。私だって馬鹿じゃない、それくらい気付いている。でも・・・お母さん、凪ちゃん・・・無事でいてね。

 

 沙耶「華琳ちゃん、私も軍議に参加していいの?」

 

 曹操「ええ、戒刀でもいいんだけど・・・ちょっとあいつはよくないから。」

 

 沙耶「あ、あははは・・・」

 

 言わんとしてる事は分かる。お父さんはとてもじゃないけどいい人とは言えないから。

 

 荀ケ「私は確かに男嫌いだけどあれは女でも嫌よ。あなたには悪いけど・・・」

 

 沙耶「いいんです。私も分かってますから・・・」

 

 曹操「さて、行くわよ。あの馬鹿がどう連合を仕切るのか見ものね。」

 

 そのまま私達は袁紹さんの陣営の大天幕の中へと入って行く。そこには錚々たる面々がいた。袁紹さん、袁術さん、孫策さん、劉備さん、そして私達の主華琳さん、本来袁術さんの所は孫堅さんのはずだったんだけど・・・どう言う事だろう?

 

 曹操「で、麗羽。これからどう進軍するか決めるのでしょう?」

 

 袁紹「そんな事は後回しですわ!ま・ず・は!この連合の総大将を決める事が重要ですわ!」

 

 曹操「・・・・・」

 

 沙耶「・・・・・」

 

 荀ケ「・・・・・」

 

 えぇぇ・・・何この馬鹿な人・・・これが華琳さんの学友???

 

 曹操(言いたい事は分かるわ。不本意ながらそうなのよ。)

 

 沙耶(どうするんですか?こんな事をしてると董卓軍が軍備を整えてしまいますよ?)

 

 曹操(そうなのよね・・・)

 

 荀ケ(ただでさえ向こうの情報が流れてこないのに・・・酷い物です。)

 

 袁紹「ちょっと華琳さん!何こそこそしてますの!?」

 

 曹操「あら、身内の話は聞こえないようにするのは当然でしょう?それより総大将を決めるんだったら早めにしないと董卓軍が軍備を整えてしまうわよ?」

 

 袁紹「お〜ほほほ。たとえ整えたとしてもワタクシ達の前には烏合の衆でしてよ!!」

 

 曹操「・・・はぁ。」

 

 袁紹「さぁ!この連合を率いるのはだれがいいでしょう?勿論それなりの人物でなければいけませんわ!高貴で、人間の出来た、聡明な人物でなければいけませんわよ!」

 

 全員「・・・・・・・・・・」

 

 袁術「それならw」

 

 張勲「お嬢様〜蜂蜜水ですよ〜」

 

 袁術「お、いただくのじゃ〜」

 

 うまくかわしたな〜

 

 劉備「あ、あの〜」

 

 あ、あれは劉備さん。黄巾党討伐で少しの間一緒に行動したからよく覚えてる。

 

 袁紹「あなたは?」

 

 劉備「は、はい。平原の相劉備です。こんなことしてる場合じゃないはずです。今この瞬間でも洛陽は董卓さんによって怨嗟の声を上げているはずです。なので此処はすべての条件に当てはまる袁紹さんがいいんじゃないでしょうか?」

 

 袁紹「すべての条件が当てはまる!?わ、ワタクシが!?お、お〜ほほほよくお分かりですわね。ならワタクシ袁本初が、総大将をつとめさせて差し上げますわ!!」

 

 全員「わ〜(パチパチ」

 

 皆呆れながら同意と棒読みの歓声を上げている。

 

 袁紹「それでは進軍に関しては後ほど通達いたしますわ!それでは解散!」

 

 その後私達は自分の陣地へとそれはそれは暗い顔で戻ったとさ・・・

 

 曹操「・・・無駄足だったわね・・・これでは連合に勝ち目があるか分かったものじゃないわ。」

 

 荀ケ「華琳様、劉備は如何なるでしょうか。」

 

 曹操「そうね・・・沙耶、劉備にお礼を言いに行くわ。付いて来て頂戴。」

 

 沙耶「ふぇ!?は、はい。」

 

 曹操「桂花、春蘭秋蘭を呼んで来て頂戴、その後はしっかり準備をしていてちょうだいね。」

 

 荀ケ「はい。」

 

 私達はその後春蘭さんと秋蘭さんと合流し劉備さんの居る陣営にお邪魔する事になった。

 

 曹操「劉備、少しいいかしら?」

 

 劉備「あ、曹操さん。お久しぶりです。」

 

 曹操「ええ、久しぶりね。今日は助かったわ。ありがとう。」

 

 劉備「え?お礼なんていいですよ。私は悪政を敷いている董卓さんを許せないだけです。」

 

 曹操「そう・・・あなたは洛陽に間諜は放ってないの?」

 

 劉備「放っても帰ってこないなら、危険な真似をさせないようにするのは当然ですよ。」

 

 曹操「あなた・・・知ろうとしないのはいいことじゃないわよ?もしこれが間違った連合だったらどうするつもり?」

 

 劉備「え?だって皆さん連合に参加してるじゃないですか。董卓さんが悪い人だと思ってるんですよね?」

 

 ああ、この人駄目だ。何も考えてない人だ・・・

 

 曹操「あなたね・・・いえ、いいわ。今回はお礼に来ただけだし。それじゃ、頑張ってね。“先陣”」

 

 劉備「え?どう言う事ですか?」

 

 曹操「麗羽の性格上可能性は高いわよ?」

 

 劉備「・・・はい。そう言う事なら・・・」

 

 曹操「行くわよ。沙耶、春蘭、秋蘭。」

 

 3人「はい!」

 

 沙耶「・・・華琳さん・・・」

 

 曹操「言いたい事は分かるわ。劉備・・・成長の無い子・・・」

 

 私は、私達は間違ったのだ。連合に所属するべきじゃなかった。そう・・・後悔先に立たずとはこのことだったんだ・・・

 

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 以降一刀視点

 

 一刀「来たね・・・」

 

 紅「のようだね。先陣は劉の旗と・・・孫の旗か。」

 

 一刀「数はおおよそ四万かな?」

 

 紅「のようだね。おや?誰か出て来たね。あれは・・・」

 

 霞「偃月刀もっとる、関羽や!」

 

 幽香「何しに出て来たんだ?」

 

 一刀「幽香、何があっても出て行っちゃだめだよ?」

 

 幽香「ん?そんな事分かってるが?」

 

 紅「お、隣に居るのは雪蓮か?これは見ものだな。」

 

 関羽『董卓軍の将、華雄に申し上げる。我が名は関羽、貴殿に一騎打ちを申し込みに来た!』

 

 孫策『我が名は孫策、この一騎打ちの見届け人として同席している!』

 

 関羽『我等とて無用な争いは好まぬゆえに、一騎打ちにて勝負を決めようではないか!』

 

 幽香「ほほう、見上げた根性だ。良いだろう、我が武を持って・・・」

 

 一刀「幽香?」

 

 幽香「・・・・冗談だ。」

 

 一刀「よろしい。」

 

 紅「ぷ・・・くく・・・(フルフル)」

 

 孫策『どうした華雄!まさか貴様逃げるのか!?そうか、我が母孫文台に敗れ自信すらなくしたようだな!関羽、あのような臆病者を討っても何の誉にはならない。此処は他の将を相手取るのがいいだろう!』

 

 関羽『そうだな。臆病者華雄など恐るるに足りん。そうだな・・・旗からして呂北と言う者にでも相手してもらおうか!数少ない男の将と聞くが、どうだ?我が青龍偃月刀と打ち合わないか?』

 

 孫策『・・・・・返答がないと言う事は呂北も臆病者と見える!董卓軍は臆病者の集まりか!呂北よ、臆病者はさっさと引いて母の乳を吸っていた方がいいのではないか??』

 

 幽香「・・・止めるな!止めるなぁ!!!」

 

 一刀「だぁぁ!だから駄目だって!!霞!手伝って!!」

 

 霞「・・・・えっと・・・ウチの偃月刀は・・・」

 

 一刀「ちょ!?」

 

 奈々「大盾に棘とか付けていいですか?」

 

 一刀「ま!」

 

 紅「さて・・・・少し灸をすえるとするかね。」

 

 一刀「うぉい!」

 

 静夏「一刀?私達の旗もあげるわよ?もう我慢できない!」

 

 一刀「だから落ち着いて〜!!」

 

 その間俺は皆を一人で抑え、その間関羽と孫策の挑発は続き、何とか抑えることには成功した・・・疲れた、たぶん戦うより疲れた。もう・・・俺のライフはゼロですよ。

 

 こうして、巳水関の戦いが始まったのでした。いいのか?この始まり方。

 

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 次回

 

 孫策「・・・嘘。母さん!?やっば・・・あれめっちゃ怒ってるよね・・・」

 

 関羽「貴様が華雄か。臆病者がいまさら何だ?」

 

 一刀「さて・・・勝負と行こうか?孫仲謀。」

 

 静夏「我が弓の冴え、特と見よ!」

 

 第十一話『巳水関攻防戦』

 

 激戦の第一戦が始まる。少年はまた一人の少女と出会う。

 

説明
さて軍議〜巳水関前哨までです。
どうなる一刀、というより沙耶。
劉備はまた残念少女ですが何か?
では本編どうぞ。
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コメント
北郷流ストーカー術・・・wwww(ガリ眼鏡)
↓成る程、確かに有り得ますね。でも、連合が負けた時の事を考えてない時点でドッチにしろ駄目でしょうけど。(俊)
↓↓軍師ーズは気付いてても尚この後の為に連合に参加するを良しとして劉備には何にも言って無いのでは・・・傀儡っぽいよねw(糸旋)
こいつらが天水の様子をみたら何を言うんだろうか?(俊)
劉備や蜀の面々に頭を使うって考えは無いんでしょうね。噂を鵜呑みにしてるんだから。朱里や雛里は考え付いてもいいと思うけど・・・(俊)
雪連は一刀に堅ママの乳を吸えだなんて、知らないとは言えすごいこと言ったなぁ。(神木ヒカリ)
全員と関係してますかやはり「貧紅の呂北」ですね。 曹操「言いたい事は分かるわ。劉備・・・成長の無い子・・・」これに激しく頷きました。(禁玉⇒金球)
残念じゃない 劉備さんは何処に、、   けちょんけちょんにされる 歯医者さんがみれるのは いつかなぁ?(qisheng)
劉備わりと好きなんで↓見るとテンションが下がる・・・実際噂を疑わなかった件についてフォローは出来んけどねぇ・・・。(D8)
孫策は堅ママつながりで呂北=一刀さんと知ってるんちゃうのん?しかしこの劉備に朱里・雛里・星はどうして仕えようと思ったのか・・・ (牛乳魔人)
ヒャッハーッ!! OBUTUは消毒だぁ!!(asayake)
ここの桃香も残念な子か…雪蓮は次回母親にボコられそうだなww。(殴って退場)
仲謀は、孫権の字です。一刀と一騎討ちするのは、孫策では?孫策の字は、伯符です。(Tomycustom)
無印での立ち振舞いを考えると、五虎将と臥竜についてはけして悪い人材ではないんですよね。特に、人を殺めることに対して「辛いけど、辛くないのだ」という答えを出した鈴々は、実は精神的には恋姫最強かもしれません。それだけに、あくまで一刀の配下として用意された彼女達を横取りした上に著しく劣化させた桃香への風当たりがつよくなるのでしょうね。(h995)
一刀を悪く言われたら皆きれるとw桃香は残念な子だった^^;(nao)
あらら、怒らせちゃまずい人たちが暴走しそうだw 劉備陣営はほんとあれですねい、一刀がいなければ本当に駄目すぎて言ってる事が駄目駄目すぎますな(氷屋)
劉備は残念な子だなぁ。それよりもここからは董卓軍の無双乱舞の始まりかな。(act)
あああ…なんという残念な子だ、劉備は。もうあれだ、これで一刀とかに噂がどうたらなんて言い出したら処刑だな。(Jack Tlam)
孫堅がニコニコしながら雪蓮に「 o・si・o・ki 」ですねw そして、取り敢えず 皆まだ、劉備は成長途中(頭)なんだよ・・・多分 生暖かい目で見てやれ・・・w(howaito)
戦場で一刀と再会した時にどんなやり取りをするんだろうか? と言うか、曹操軍でも嫌われてる屑父が面白いですね。(俊)
うん、此処の劉備も残念な娘ですね。真実を知ろうとせずに噂だけで判断するんですから。曹操も今更後悔しても遅いですね。(俊)
そして、ここの劉備も残念なお馬鹿娘なのか・・・・・。下にいるものは最悪だな。相変わらず、劉備至上主義なのでしょ?ま、劉備は終わったからいいや。(Kyogo2012)
しかし、孫策は自分の母親を追い出したのでしょ?そら、怒るわ。その追い出した相手が目の前にいたら・・・・・・怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒(Kyogo2012)
劉備結構好きなんだがどうしてもアカン娘になっちゃうのね(;^_^)(M.N.F.)
しかし、自分の母親を自分で怒らせるって、孫策は何処まで考え無しなんだろうか?(俊)
次回は董卓軍の無双かな? 一刀と孫策、同じ母を持つ者同士が如何戦うのか、楽しみです。(俊)
次回、スーパーフルボッコタイム、スタート!(アルヤ)
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