真・恋姫†無双 巡る外史と仮面の魔神 十一話
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俺がこの外史に初めて来たときは雨の降る夜だった。

と言っても、別にその時間帯にいく予定は無かったよ?この外史他のと違って物語が大分違ってたから、俺も管理者達も入りにくかったんだよ、壁が厚くてどの時間にこれるか分からなかったし。

で、暫く歩いてるとでっかい岩の近くに劉備と李典見つけてさ、なんか話してたのよ。

そしたら劉備が剣もって岩刺したから驚いたわ、あのままじゃ避雷針になって雷落ちるし。

流石にヤバイと思って出てきたんだけどさ。

 

『おい、早くそこから離れろ!』

 

『えっ、あ…平沢さん!?』

 

『…はっ?何で知ってんの?』

 

『なんや、知り合いなんか?』

 

劉備俺のこと知ってたみたいで驚いたわ。

んで、思考停止したときに雷が落ちてきてさ……俺と剣に。

 

『あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばッ!!?』

 

『平沢さーーん!?』

 

ビックリしたけどそんなに痛くなかったよ?慣れてるし。

で、そのあとちょっとやっちゃってさ…。

 

『Hyp…Hyper…Hy…Hy…』

 

『げ、やべぇ…!』

 

雷浴びてさ、このハイパーゼクター…まあ、別世界に行くための道具がちょっと壊れてさ。

…李典、そんな目しても弄らせないぞ。

 

『Hyper Clock Up』

 

『あれっ…!?』

 

『消えてもうた…』

 

 

 

―――――――。

 

 

 

『Hyper Clock Over』

 

『…ん、あり?ここどこだ?』

 

ハイパークロックアップ…まあ、時間移動しちゃっててさ。

そこはどっかの森だったのよ……何でか関羽と張飛、諸葛亮と趙雲達。

それになんかモブの匂いがプンプンする三人組…に捕まってる劉備も。

 

『な、なんだ!?いきなり人が出てきやがった!?』

 

『あ、貴方は一体…?』

 

『あっるぇー?関羽?あとその他』

 

『『誰がその他だ(なのだ)!』』

 

『あ、ごめん。で、今どういう状況……』

 

遅いかも知んないけどな、劉備なんか服破けてて胸出て…魏延、今すぐその武器下ろせ俺何も見てない。

で、なんかプッツンしちゃってさ。

 

『おい、テメェ……嫁入り前の女の子になにしてんだ?』

 

『はっ!?いつに間に後ろに…』

 

『なーにーしーてーんーのーかーなー?』

 

『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??』

 

『曲がらない、そんなとこもう曲がらないからぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

『し、死ぬ…おで、しんじま…』

 

『心配するな、死なない程度に殺すから』

 

その後は、うん、色々と折檻した。

で、最後はぶっ飛ばした、ハンマー…大槌で。

 

『はい、んじゃあ退場ね』

 

『お、おい…まさかそれで…』

 

『大丈夫、ギャグで人は死なん』

 

『ぎゃぐってなん……』

 

『ばいばいきーんッッ!!』

 

『『『ぎゃーっす!?』』』

 

きたねぇ花火じゃなくて汚い星になったわ。

 

『ふぃ〜、っと劉備大丈夫だっ…』

 

『あ…はっはい、大丈夫です!』

 

『あー、そのこれで前隠せって。服破れてるし』

 

『あ、きゃっ!?』

 

その時俺のマント…外套を着させたんだけどさ、ブカブカだったしあとこれ割りと重めだからよたよたしてて可愛かったな…だから魏延それ下ろせ!?

 

『あの、助けていただいてありがとうございました!』

 

『いーよいーよ、鬱憤解消できたし』

 

『ところで、貴方のお名前を聞きたいのですが、よろしいですか?』

 

『ん?ああいいよ。俺は平沢…』

 

『Hyper Clock Up』

 

『なっ!?』

 

『消えちゃったのだ!?』

 

『どどどどどどうしてでしょう!?』

 

 

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それからけっこう時間移動したんだよ。

なんかお化けっぽい何かがいる所だったり、袁紹達が白鳥っぽい格好してたり、馬超と趙雲が遭難してたり、でっかい象がいたりした場所を点々と。

で、目的の時間にたどり着いたんだ。

あ、そういや目的話して無かったっけ?

 

俺の目的はその外史…むしろその外史の歪みに引き摺りこまれた管理者の一人、于吉の救出。

管理者の頭脳的な存在のアイツがいないと色々やばくてさ。

で、見つけたのはいいんだけど、アイツ歪みに存在を乗っ取られてて物語の一部になってたんだよ。

太平要術を張三姉妹に渡して妖力を貯める為に。

俺がその于吉とあったのは華陀が太平要術を封印する時でさ、とりあえず于吉は開放できたんだけど、歪みが実体を保てるようになって太平要術は封印できなかったんだよ。

 

 

 

 

 

「で、そのあと偽于吉は兵馬傭をためた妖力で復活させて落陽を攻めたんだけど、機転を利かせた劉備達によって倒された。たぶん劉備達が覚えてるのはそのあとの祝勝会辺りだろ?」

 

「はい、私達は歌ってて…そこからは何も」

 

「お前らが俺の事を思い出したのは…たぶんこの輝石の力かもな。けっこう不思議なこと起こすし、これ」

 

そう言ってリトが胸から取り出したのは、蒼い石。

光に照らされ、美しく輝いている。

そうしていると、夏候淵がそう言えば、と言いたげに口を開く。

 

「だが、貴様は破壊したといっているのだろう?なのに何故私達がここにいて、しかも世界は存在するのだ?」

 

「俺の破壊は創造のための破壊。俺の友達に世界の破壊者がいるんだけどさ、そいつも同じことができるんだよ」

 

つまり、リトの言っていることはこうだ。

元ある世界を一旦壊し、正常な世界へと作り直す。

所謂“再創造”。

リトの場合、それをどんな世界にするかは変更可能だ。

 

「あのあと、歪んでしまったその外史を于吉がいない形に再創造したんだよ。どう転んでもここには北郷一刀もそれに値する人間がいないし。だけど…今の状況でわかるだろ?」

 

「失敗した、と」

 

「ああ、北郷一刀がいない形での物語が始まった。この事を見ると、歪みは修正されていない」

 

「でも〜、もうその物語は終わってますよ〜?だったらもう大丈夫なんじゃ」

 

陸孫がそう言うと、周りもそうだと言う意見が飛び交う。

だが、リトは首を横に振った。

 

「いや、むしろ大変なのは物語が終わった後。この世界は消滅する」

 

「「「ッ!!?」」」

 

「しょ…消滅…!?」

 

「ああ、俺の最初の破壊で正常に戻るはずだった物語がまた変わったことで、この世界の存在が消えて無くなる。その際、ある存在がこの世界を壊しに具現化するんだよ」

 

「ある…存在…!?」

 

「こことは全く別世界に存在していた異形…怪人達だ。俺はけっこうな時間歪みを修正してきてるけど、歪みは“器”をてに入れればその歪みがある世界とは全く別の世界の異形の複製を作り出すことができる。その複製は存在していた世界で…簡単に言えば、主人公に最後まで敵対していた異形。同じ体の作りに同じ姿、同じ能力、だけどそいつらには魂がない。あくまで作られた物だからな」

 

「それで、その異形…怪人とは一体…」

 

「予想からするに、改造人間だな。もう俺はお前らが来る前に、出てきたそいつらと戦っている」

 

「改造……人間…?」

 

「体の半分以上を……お前らに分かりやすく言うと絡繰にされた人間のこと。たぶんショッカーからクライシスまであるから……かなりの数が予想できる」

 

「ですが、その歪みは器をてにしなければそうは成らないのですよね?」

 

「忘れたのか?偽于吉が蘇らせた、兵馬傭の事を」

 

「あっ、そうか!兵馬傭の数を考えれば、幾らでも…!」

 

「そう、俺が別行動をとっていた時によったんだが、物の脱け殻だったよ…」

 

そう言う華陀の表情は暗い。

恐らく全て破壊してしまおうと考えていたのだろうが、その前に無くなり悔しい思いをしたのだろう。

 

「だけど、ボクたちが居れば大丈夫だよね!そんなかい…なんとか人間なんて恐くないよ!」

 

「そうだな、我らが揃えば無敵。たとえ五胡が攻めてこようが何者にも負けん」

 

許緒から始まり、趙雲もそれに賛同する。

周りもそう思って騒ぎだすが、リトは華麗に否定した。

 

「あ、無理無理。お前らじゃ相手にならないよ」

 

「なにぃ!貴様、ワタシ達がその改造人間とやらに劣るとでも…」

 

「違うって、お前達は十分強いよ。ただ、相手は人間じゃない。例えば、五虎将が怪人の一体を相手を相手にすれば勝てるけど、三体同時じゃ勝てない。呂布は全力だったら四体はいけるけど、それでも状況によっては十体、二十体で来るかもしれない」

 

「だが、兵達が居るではないか。そうすれば…」

 

「言っとくが戦闘員と言う名のザコを忘れんなよ。そいつらは数が多いし、最低でも人間の数倍の力がある。はっきり言ってこの時代の武器じゃ太刀打ちできないし、人間では限界がある」

 

「だったら、どうやって倒せと?」

 

「俺が戦う。アイツらに対抗できるのは……俺ぐらいだからな」

 

そう言ってリトは出口まで歩いていく。

待て、と頭に血が昇りやすい将が声をかけるがもう遅い。

 

「世界が消滅するのは、今から大体一年後。俺は消滅する時間ギリギリでこの外史を再創造させるから、それまでどう過ごすかはお前ら次第だ」

 

「平沢さ…」

 

「とりあえず同盟成立の祝いでもやれば?体力回復できるし」

 

扉を開け、外に出ようとするリトは軽く手を振る。

扉が閉まる頃には、その部屋から一切音が無くなっていた。

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XXX「作者と!」

一刀「一刀の!」

X一「「後書きコーナー!」」

 

XXX「……正直、タイトルばいばいきーんにするか悩んだ」

一刀「どーでもいいわ!」

XXX「さて、雑談&相談で書いた通り仮面ライダー要素入れます。てか、本人がそうだし」

一刀「でも一人で大丈夫なのか?昭和怪人大勢出るだろ?」

XXX「まーね、リトは体鍛えてるのもあって、クウガのスペックがかなり上がってるからモーマンタイ…何だけど、バラバラに動かれたらどうしようもないからねー」

一刀「じゃあどうすんの?」

XXX「恋姫キャラからも仮面ライダー出す。じゃないと出番とかないし」

一刀「まじでか……で、誰をどうするんだ」

XXX「未定!」ドヤァ

一刀「ドヤ顔で言うな、仮面で見えないけど」

 

一刀「で、話変わるけどリトが壊した外史ってアニメ版の…」

XXX「そう、アニメ版。当時俺が見てて、やっぱ種馬いないと味気ないな…と思ってたのだ」

一刀「誰が種馬だ!」

XXX「でまあ、于吉が黒いな…って思って、今になって思い付いた」

一刀「あっそ、であの外史はどうするつもりなんだ?」

XXX「それはこれからのお楽しみ。ちなみにアニメ版の外史は一巡目、今の外史はニ巡目で区別するから」

 

一刀「はぁ…どんどんヤバくなっていく。では、次回の真・恋姫†無双巡る外史と仮面の魔神 十ニ話は」

XXX「魔神編 “プラチナむかつく”。ちなみに、行数が狭まる時は、書きたい物が多いときなので」

一刀「どこかで聞いたことのあるサブタイ!?」

XXX「……最近コメント減って寂しいです。何かコメント、プリーズ」

 

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コメント
刃さん イイエナンデモナイディス(XXX)
何か??(・∀・)ニヤニヤ。(黒鉄 刃)
刃さん …!(・_・;(XXX)
サブタイの”プラチナむかつく”って、偽物語のちっちゃい妹のセリフ??。(黒鉄 刃)
劉邦さん とりあえず魔神編が終わる辺りに仮面ライダーの存在は出します。ですので、次回はまだ出ません(XXX)
両方です。(劉邦柾棟)
劉邦さん それは恋姫キャラが変身する仮面ライダーの方っすか?(XXX)
誰が出るのか楽しみです。(劉邦柾棟)
nakuさん と言うよりここからが私のやりたかったカオスの始まりです。ちなみにネタバレ、次回魏延がかませ(XXX)
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