真・恋姫†無双―二つの呂旗―
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真・恋姫†無双−二つの呂旗− 第十一話「巳水関攻防戦」

 

 あれから一月、俺は疲労が溜まりに溜まっていた。別に連合の攻撃が効果的なんじゃない。いや、ある意味効果的なんだろう。あれから劉備軍の関羽、張飛、趙雲と公孫賛軍の公孫賛、孫策軍の孫策、黄蓋と挑発があるのだ。勿論間に弓が飛んできたりとしっかり攻城戦らしい攻防がある。だが一番俺が疲れるのは挑発の時だ。まあその例を少し上げよう。

 

 

 

 攻防戦3日目

 

 関羽『初日は申し出を断られたが今度こそ出てきてもらうぞ呂北!華雄でもいいが・・・いや華雄はいい、どうせ隅で丸まって震えているのだろうからな!さあ呂北、この二日の間で母親の乳を吸い元気も出たであろう?私と勝負だ、この変態!!』

 

 紅「よしその喧嘩買った!一刀はそんな事はしないと言う事を分からせてやる!むしろ吸ってほしいわ!?」

 

 静夏「行きましょう紅、あの小娘これ以上好きにはさせないわ。それと変態はあなたよ紅。ま、私も吸われたいけどね!?」

 

 一刀「どっちも変態だよ!?静夏母さんにいたっては実の母親でしょうが!?」

 

 

 

 攻防戦6日目

 

 張飛『やーいやーい、華雄の臆病者〜なのだ!』

 

 幽香「あのような子供にまで!!もう我慢なら〜ん!!」

 

 一刀「あれは張飛だ!武でいえば幽香と同等だぞ!だから行くな〜!!」

 

 

 

 攻防戦9日目

 

 趙雲『張遼、華雄、呂北。三人とも大層な臆病者と見た!この趙子龍ここで酒盛りしても良いだろうか?出てこないならいいかもな?どうだ?悔しかったら出てきて私と一献やり合おうではないか。』

 

 霞「ついにウチまで馬鹿にし始めおったか!いい度胸やないか、呑み比べや!」

 

 一刀「ちょっと待った〜!それは趣旨が違う!と言うか出るな!あれ?うぉい!?紅母さん静夏母さん何酒瓶持って出て行こうとしてるの!?駄目だってば!!」

 

 

 

 攻防戦13日目

 

 公孫賛『や〜い、華雄のばか〜、張遼のあほ〜、呂北の不能〜・・・・はぁ、なんか私の時だけ静かじゃないか?』

 

 一刀「むぐぅ!!むぐぅ〜〜〜!!」

 

 霞「お、落ち着きぃ。一刀は不能やない!不能やないって!!」

 

 幽香「そうだ!私達がそれを分かってるから!!」

 

 

 

 攻防戦17日目

 

 孫策『あ〜、もうネタが無いわね〜・・・私の勘が言ってるけど、あんたんとこに年寄りがいるでしょ?出てきて私と戦いなさ〜い。どうせ武官は出ないんだからもう年寄りでもいいわよ〜』

 

 紅「一刀、私は本気で娘を殺しに行く。だから止めてくれるな。」

 

 静夏「私も手伝いましょう。」

 

 一刀「若いよ!十分若いよ!出てったら年寄りって認めるだけだから出て行かないで!?」

 

 

 

 攻防戦26日目

 

 黄蓋『我が名は黄蓋、我が主孫策の挑発に乗らない貴殿らに敬意を表すると同時に儂も一騎打ちを申し込む!誰ぞ我が弓を受ける者はいるか!?ま、前主孫堅程の武将が居なければ勝てないとは思うがな!我こそは江東の虎を超える者と言う者は儂と相対せい!』

 

 紅「本人出てっていい?」

 

 一刀「だめぇ!!」

 

 静夏「なら代わりに。」

 

 一刀「だから駄目ぇ!!」

 

 

 

 と、このようにだね・・・もう俺のライフはゼロですよ?そして今日は攻防戦36日目に突入したんですが・・・

 

 公孫賛『あ〜、一番反応があった案件で挑発するぞ〜。いいか〜。よく聞け〜』

 

 一刀「前もって言うなよ・・・」

 

 公孫賛『呂北は・・・・・』

 

 一刀「ま、また不能とか言う気か!?」

 

 公孫賛『武も智もまるっきり駄目な。いい加減最低変態男色女を鼻で笑って捨てる陰険男〜!!』

 

 一刀「・・・・ひどい、俺の心が折れる・・・」

 

 霞「よっしゃ〜!行くぞお前達!!!」

 

 張遼隊「うお〜!」

 

 幽香「華雄隊出撃準備!」

 

 華雄隊「お〜!」

 

 奈々「大盾に棘付けましたか〜!?」

 

 高順隊「応!」

 

 紅「さて、江東の虎の真骨頂見せようか?」

 

 孫堅隊「((了解|ヤー))!」

 

 静夏「ふふふ、ぶっ込んでいくよ、お前達!」

 

 静夏隊「はい、姐さん!」

 

 一刀「折れてる暇なかった!?落ち着け!!呂北隊、全員取り押さえろ!」

 

 呂北隊「は!」

 

 ふふふ・・・俺もう限界。倒れそう・・・ストレスで胃がマッハ・・・とか言ってる暇でもありませんが・・・

 

 公孫賛『ちょ!なんか全軍来そうな勢いだぞ!?私の時にそんな反応見せるなよ!?』

 

 大丈夫ですよ〜、出さないから大丈夫ですよ〜・・・でも出てって公孫賛隊だけ潰して帰るのも策か?・・・いいか。もうめんどくさい。普通の人だから放置の方向で。

 

 公孫賛『な、なんか理不尽な事思われた気がする!?』

 

 そんなこんなで何とか持ってます。ねね〜早く改修報告まわして〜。これ以上は持たないよ〜

 

 伝令「申し上げます。虎牢関から第一期改修報告書をお持ちしました。」

 

 一刀「ほんとに!?助かったよ〜これでどのくらい持たせればいいか目処が立つ〜」

 

 伝令「では私は待機してますので返信の際はお呼びください。」

 

 一刀「分かったよ〜」

 

 さて・・・ふむふむ、これならそろそろひと当てしてもいいかな?だいたい3割改修完了か・・・よし。

 

 一刀(スラスラ)

 

 幽香(じー)

 

 一刀(スラスラ)

 

 幽香(じー)

 

 一刀(スラスラ)

 

 幽香(じー)

 

 一刀(何この可愛いの!?)

 

 幽香「なあ一刀。」

 

 一刀「なんだ?」

 

 幽香「出撃しては駄目か?」

 

 一刀「いいぞ?」

 

 幽香「そうか、そうだよな、さすg・・・なにぃ!?」

 

 一刀「今すぐは駄目だけど、明日には出てもいいぞ。勿論俺達全軍で出る。紅母さんも、静夏母さんも隠す必要が無くなったからな。」

 

 幽香「・・・みんなに知らせてくる!(ダー!)」

 

 一刀「・・・幽香って何であんなに行動の一つ一つが可愛いんだろう?恋は物を食べる時が可愛いし、霞はモジモジが可愛い、月は言わずもがな“へぅ”だ。詠はあの目を逸らす仕草、本当に可愛いなぁ・・・っは!いかんいかん。返信用の竹簡は準備よし、誰かある!」

 

 伝令「は!」

 

 一刀「これを虎牢関の陳宮へ届けてくれ。」

 

 伝令「承りました!」

 

 一刀「よし、これで・・・後は明日の準備だな。」

 

 そして翌日・・・

 

 関羽『さあ!今度こそ出てきてもらうぞ!!華雄よ、呂北よ!いつまでも殻に籠っては体もなまるだろう!私と勝負しろ!!』

 

 孫策『孫伯符とやり合おうと言う豪傑は居ないのか!?よもや最初から戦う気のない卑怯者だったか?さあ、私と血の滾る戦いをしようではないか!!』

 

 一刀「関雲長、孫伯符。この一月の間懲りずに挑発御苦労!その熱意に応じ我らも打って出る事とした。」

 

 関羽『ほう、見上げた根性だ。今までの憶病風がどういう風の吹きまわしだ?』

 

 孫策『理由などはどうでもいいが・・・出てくると言うなら早くしろ!』

 

 一刀「まあ待て、孫策よ君はよく見るべきだ!この旗をなぁ!!」

 

 孫策『・・・・・・・んなぁ!?』

 

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 蒼天に翻り立つのは((紅炎|こうえん))の孫旗と、蒼炎の十文字旗。江東の虎孫文台と天の御使い北郷静夏の旗だった。その旗の下には二人が関羽、孫策を見下ろしていた。

 

 孫策「・・・嘘、母さん!?やっば・・・あれめっちゃ怒ってるよね・・・」

 

 関羽「そんなことより孫策殿・・・あなたは先の挑発で黄蓋殿が江東の虎を使った挑発を・・・」

 

 孫策「あ、あはははは・・・・」

 

 一刀「さあ!我等の武の真骨頂、今までの鬱憤、此処で晴らせ!全軍突撃ぃ!!」

 

 全軍「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 関羽「な!?出陣と同時に左右に分かれた!?」

 

 孫策「まずい!?」

 

 幽香「かぁぁぁぁんうぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

 

 関羽「貴様が華雄か。臆病者がいまさら何だ?」

 

 幽香「私の事はいい・・・だがぁぁぁぁぁ・・・一刀の事をわぁぁぁるくいうやつはぁぁぁぁぁ・・・・・・O☆SHI☆O☆KI☆DA(悪笑)」

 

 関羽「・・・・あれ?私はもしかして踏んではいけない物を踏んでいたのか?」

 

 いまさら気付きましたか?

 

 孫策「華雄は関羽に任せるか・・・私は今の内にって、ひゃぅ!?」

 

 紅「しぇぇぇぇぇれぇぇぇぇん・・・覚悟はいぃぃぃぃかぁぁぁぁしらぁぁぁぁぁぁ?」

 

 孫策「・・・・あ、あはははは・・・蓮華、孫呉の未来は託したわ。」

 

 紅「まだ早いだろうに・・・だが、いい心がけだよぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 孫策「もう自棄だ!はぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 その頃の俺は混乱に乗じて右翼に合流。孫策軍(袁術軍)に向かっています。

 

 一刀「さて・・・俺は孫策軍に当たるとすかい。」

 

 奈々「どうやってO☆SHI☆O☆KIしますか?」

 

 一刀「そうだね・・・敵将を一人ぐらい捕縛しようか?」

 

 奈々「では・・・孫策にO☆SHI☆O☆KIの意味を込めて孫権はどうでしょう?」

 

 一刀「いいね。なら周囲の将は任せるよ。」

 

 奈々「御意!」

 

 さて・・・あの位置に居るのが孫権さんだろ?その傍らの周が・・・お、周が二つある。周泰さんはどっちかな〜たぶん護衛の意味があるから孫権さんの方かな〜、あの甘の旗は甘寧さん一択です。黄も黄蓋さん一択ですね。ありがとうございました。と言うか呉は大変だよね。孫の旗は紅さん含めると4つ立つことになるんだもんなぁ・・・あ、呂蒙さんがこっちに来たら恋と合わせて三つの呂旗になる!面白そう!!っは、考えがあらぬ方向にそれた。自重自重。さて・・・往きますか。

 

 黄蓋「待て!この先は行かせん――なぁ!?」

 

 奈々「失礼しま〜す道開けてくださ〜い!」

 

 どごぉ!

 

 黄蓋「ぐぅ!!」

 

 奈々「さーせんw」

 

 黄蓋「な、あっさり抜けられたじゃと!?お、追え〜!」

 

 高順隊「行かせん!黄蓋に封城壁!」

 

 高順隊が黄蓋を中心に盾を円状に密集させ封じ込める。

 

 黄蓋「く!この!!」

 

 ガイン!

 

 黄蓋「か、堅い!?くそぉ!!思春、明命!蓮華様を守れぇ!!」

 

 一刀「さ〜て、次はあの二人か?」

 

 奈々「お任せを。とげとげの〜」

 

 一刀「やめなさい。」

 

 コン、バラバラ〜

 

 奈々「あ〜!頑張って付けたのに〜!」

 

 甘寧「ふざけおって!!」

 

 周泰「こんな人に負けません!」

 

 奈々「こうなったら八つ当たりだ〜!高順隊、“鉄壁・黒楼壁”!!」

 

 高順隊「お〜〜〜〜〜!!」

 

 その号令と共に高順隊が盾を隙間なくくっつけ壁にする。

 

 甘寧「その程度飛び越えて・・・んな!?」

 

 それが完了すると今度は上の段にまた盾の壁、また上にと上がって行き4段構えの黒い盾の壁が出来上がっていた。俺はその大きさに圧倒された二人を視界の端に捉えながら孫権の元へと走って行った。

 

 孫権「きさま、何者だ!」

 

 一刀「俺か?俺は呂北。君は?」

 

 孫権「我が名は孫権だ。・・・お姉さまは如何した!?」

 

 一刀「今頃紅さんのO☆SHI☆O☆KIに合ってるんじゃ・・・?」

 

 孫権「な・・・お、お母様の真名を!?まさかお前の側にお母様が居るのか!?」

 

 一刀「それを知りたければウチに来ればいい。ま、連れて行くけどね。」

 

 孫権「貴様のような優男にそれが出来るか?」

 

 一刀「さあね、それを今から確かめるんだろう?さあ・・・勝負と行こうか?孫仲謀。」

 

 孫権「嘗めるなぁぁぁ!!」

 

 ぶぉん!

 

 一刀「ん〜、遅いなぁ。ほっ!」

 

 ッボ!!

 

 孫権「きゃあ!」

 

 一刀「ごめんね?」

 

 孫権「え?っかは!!」

 

 トサ

 

 一刀「敵将孫権は董卓軍が守将軍、呂北が捕らえたり〜!呂北隊、高順隊。敵を蹴散らしながら撤退だ!」

 

 呂北隊「おお!」

 

 高順隊「応!」

 

 こうして俺は孫権と言う手土産を携えて虎牢関へと撤退を開始した。この時点で孫策軍の損害は三千である。(死者含み)

 

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 以降霞視点

 

 一刀は孫策軍に向かっとる。ウチは劉備軍や。一騎打ちはしたいけど正直ウチの腕じゃ足止めされてその場で地団太踏むしかできん。せやったら・・・

 

 霞「張遼隊、一刀から教わった高機動戦術や!当たって、抉って、引いて、突き出して、別れて、合流して、とにかく止まらずに敵を薙ぎ倒せぇ!!」

 

 張遼隊「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 そう、ウチが出来る事はこういう戦術や。ウチは武人やけど隊自体は高速戦闘の“部隊”や。それを生かさん手は無い。

 

 静夏「それじゃ、霞ちゃん。私は劉備ちゃん達に挨拶して来るわね。」

 

 霞「応!そっちは任せるで!」

 

 静夏「ええ。静夏隊!敵をかいくぐり懐に潜り込むよ!ついて来れない奴ぁ、後でお仕置きだよ!」

 

 静夏隊「はい、姐さん!!」

 

 

 静夏「ぶっ込んでいくんで、夜露四苦!!」

 

 静夏隊「夜露四苦!!」

 

 霞「・・・あれはどうかと思うんやけどなぁ。ま、ええか。」

 

 静夏の隊はウチの隊と同じ高速戦闘や、けど少し違う。早いのは走りだけ。攻撃には適さん、ようは敵内部での高速回避で撹乱や。前の鍛錬であれやられてウチの隊ですら混乱したからなぁ・・・しかも一人も馬から落とせんて・・・あの時は落ち込んだわぁ・・・おっと、考えがそれてもうた。自重せな。さてと・・・

 

 霞「さあ!一気に劉備の軍を瓦解させるで。気張りやぁ!!」

 

 張遼隊「は!は!はぁ!!」

 

 ???「させんよ!!」

 

 霞「だれや!?」

 

 ???「ははは、戦場に舞う一羽の蝶」

 

 霞「なんや、趙雲かいな、ちなみに蝶は匹やで?」

 

 趙雲「なぜばれた!?それに羽の方が美しい響きだろう!」

 

 霞「その仮面一刀も持っとるもん。華蝶仮面やろ?ちなみにウチは((霞華蝶|かすみかちょう))や。」

 

 趙雲「な、なんと・・・」

 

 霞「ま、そんな事は今はどうでもいいねん・・・武将の前に出たからには、覚悟はええんやね?」

 

 趙雲「ふ、正義は我等にあり。・・・と言いたいところだがそうでもないようだ。しかし私は劉備軍の一将だ。故に退く事は出来ん!」

 

 霞「せやね。ウチかてそっちの立場やったら退く事は出来んなぁ。せやから、いくでぇ、趙雲!!」

 

 趙雲「来い、張遼!!」

 

 二人「はぁああああああああああああ!!」

 

 がきぃ!

 

 趙雲「はい、はい、はい、はいぃぃ!!」

 

 ひゅんひゅんひゅん、ひゅひゅん

 

 霞「遅いわぁ!」

 

 フォフォフォフォフォフォン

 

 趙雲「な!?くぅ!!」

 

 ガッ!

 

 趙雲「しま!」

 

 カチリ

 

 張遼「なんや、拍子抜けやわ。そこまで弱いんか?常山の昇り龍は。」

 

 趙雲「・・・・」

 

 ん〜、口あけて呆けとる。ほんまにあれが本気やったんか?それやったらほんまに気ぃ抜けてまうわ。

 

 張遼「趙雲、負けて呆けるんなら、捕まえてもええか?」

 

 趙雲「・・・好きにしてくれ。完敗したのだ。」

 

 あちゃ〜ウチやりすぎたか?ま、一刀ならなんとか出来るやろ。なんたって・・・“一刀”やからなぁ。

 

 霞「よっしゃ!敵将趙雲召し捕ったりぃ!張遼隊このまま引くでぇ!!」

 

 張遼隊「は!!」

 

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 以降静香視点

 

 さて、劉備ちゃんはとてもじゃないけど甘々ちゃんだって沙耶から聞いていたわ。つまりはまだまだお嬢ちゃんだってこと。噂に流されてる子だと思うし此処は揺さぶりをかけるのも一つの策ね。

 

 静夏「おらおら退きなぁ、静香様のお通りだよ!!」

 

 静夏隊「ぱらりらぱらりら!!」

 

 静夏「さあ、我が弓の冴え、特と見よ!」

 

 張飛「させないのだ!」

 

 静夏「!?甘いわね。本能のまま槍を振るっても当たらないわよっと。」

 

 ぶんぶん、すいすい

 

 張飛「訳の、分からない事、言うななのだ!うりゃりゃりゃ!」

 

 ぶんぶん、すいすい、ぶんぶん、すいすい

 

 静夏「分からないの?なら、まだ、まだ、オコチャマね。」

 

 張飛「にゃにゃにゃ〜当たらないのだ。」

 

 静夏「今度はこっちよ。ほらほらほら」

 

 ヒュヒュヒュヒュヒュヒュ

 

 張飛「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!?」

 

 静夏「はいおしまい。」

 

 ヒュ!

 

 張飛「うにゃ!?」

 

 すこ〜ん

 

 張飛「きゅ〜」

 

 静夏「ふふふ、つい面白くて遊んでしまったわ。さて・・・あなたが劉備ちゃんね?」

 

 劉備「あなたは・・・その十文字って確か曹操さんの所の天の御使い様の者ですよね?裏切ったんですか!?」

 

 静夏「そうね。息子の方についただけよ?呂北って言うんだけど・・・本名は北郷一刀、私の息子なの。つ、ま、り。董卓軍にも御使いは居るって事。Do You Understand?」

 

 劉備「??????ど〜ゆ〜?あんたすたん?」

 

 静夏「分かりましたか?って意味よ。」

 

 劉備「つ、つまり御使い様は暴君董卓についてるって事ですか!?」

 

 静夏「・・・・(ピキ」

 

 劉備「うひゃぁ!ごめんなさい!いいすぎましたぁ!!」

 

 静夏「分かったならよろしい。ま、御使いが董卓軍に居るって言うだけでも覚えていてね?」

 

 劉備「は、はいぃ・・・」

 

 静夏「じゃ、それだけ言いに来ただけだから。さぁ、帰るよお前達!」

 

 静夏隊「分かりました、姐さん!」

 

 劉備「――――は〜、なんかお母さんに似てたな〜・・・怖かった。」

 

 そんな一言は戦場の喧騒にかき消えて行った。

 

 静夏「あら?霞ちゃん、趙雲ちゃんはどうしたの?」

 

 霞「あ〜、やりすぎてもうた。」

 

 趙雲「・・・・・」

 

 静夏「・・・ま、一刀が何とかするでしょう。」

 

 霞「お、静香もそう思うか?ウチもそう思って連れて来たんや。」

 

 静夏「だって・・・」

 

 二人「“一刀”だからね(やからな〜)」

 

 両隊(言ってる事はめちゃくちゃだけど在ってると感じる辺り俺(私)達も大概染まってるな〜)

 

 こうして虎牢関へと引き返す霞と静夏であった。

 

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 次回

 

 紅「さて・・・一刀はウチの娘をどうするんだい?」

 

 孫権「け、けだもの!!」

 

 関羽「く、星しっかりしろ。」

 

 一刀「・・・よし、退こう。」

 

 第十二話『巳水関攻防戦2』

 

 少年は窮地に立たされる。どう乗り越えるかは少年の采配次第。

 

説明
第十一話ですわ〜
本日中に十二、十三は上げたいわ〜
では本編どうぞですわ〜(キャラぶれ中)
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コメント
董卓軍全員がチート化。そりゃ、一刀に鍛えられればそうなるか。しかし劉備はどこまで残念になるのかな?底がまだみえない気がする。(act)
一刀君にこの言葉を贈る。you吸っちゃいなよ。(神木ヒカリ)
あーあ…さてさて、劉備さんあなたはこの連合でどこまで残念になりますか?もうすでに底辺のような気がしますけどね。(Jack Tlam)
一刀に鍛えられてるから皆強くなってるんだね〜星がまるで相手にならないとは^^;(nao)
少年が窮地に立たされる・・・ってなんか仲間のせいっぽい・・・・・・(zelretch)
俊さん<一刀ですよ?籠絡確定です。劉備は・・・いらない子です(笑)  冗談ですよ?さすがに王は保留です。蓮華はまだ王じゃないので可(ユウヤ)
アルヤさん<屑はコロウカンで予定してますわ。(ユウヤ)
しかし、どうせ連れ去るなら劉備も攫って来れば良かったんじゃないだろうか?(俊)
ちょいまて静夏さん、レディース時代が復活ですか? 関羽と趙雲と孫権を確保した董卓軍。一刀が三人を如何するのか、楽しみです。(俊)
次回屑親父登場!なるかな?(アルヤ)
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