真・恋姫†無双―二つの呂旗―
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真・恋姫†無双―二つの呂旗―第十二話「巳水関攻防戦2」

 

 以降紅視点

 

 幽香「かぁぁぁんうぅぅぅぅ!!」

 

 関羽「うひゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 幽香「まぁぁぁぁてぇぇぇぇ!!」

 

 関羽「待てと言われて待てるかぁ!!」

 

 幽香は鬼ごっこ中か、しかし雪蓮は・・・相変わらず本能任せだねぇ。

 

 紅「どうした雪蓮、息がもう上がってるぞ!」

 

 孫策「はぁ、はぁ、はぁ、ば、化け物母さん。」

 

 紅「は、董卓軍はもっと化け物が居るよ?」

 

 孫策「はぁ!?母さん以上の??勘弁してよ・・・」

 

 紅「あんたが母の乳でも吸ってなって言った呂北もその化け物の一人なうえ・・・私の義理の息子なんだがねぇ?」

 

 孫策「・・・はぁ!?」

 

 紅「あれ?言ってなかったかい?あの子が9歳のころかね?育ての親が私の不手際で逝ってしまってねぇ・・・それ以来紅母さんと呼ばれ慕われてるのさ。もう一人の化け物、呂布と一緒にね。」

 

 孫策「・・・ねえ母さん・・・私喧嘩吹っ掛ける相手間違えた?」

 

 紅「・・・間違ってないよ?ただ選択としては愚かだなぁってだけ。」

 

 孫策「それは間違ったって言わないかなぁ!?」

 

 紅「そう言うかもね?あっはっは!」

 

 孫策「わ、笑い事じゃなぁい!」

 

 紅「ま、今は敵同士。この戦いを楽しもうじゃないか!」

 

 孫策「母さんも十分本能で戦ってるわよ〜!」

 

 紅「私は自覚した上で考えてるからいいんだ・・・よ!」

 

 ブォ!

 

 孫策「はっ!そう・・・なのね!」

 

 ヒュオ!

 

 ガキィ

 

 紅「く、くくく」

 

 孫策「ふ、ふふふ」

 

 二人「アハハハハハハハハハハハ!!」

 

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 以降幽香視点

 

 うがぁぁぁぁぁぁぁぁ、あうぅうぅぅぅぅぅぅぅ、ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 関羽「なぜかわからんが視点変更の意味がないのではないか!?」

 

 そうですか?なら

 

 以降関羽視点

 

 関羽「そう言う意味でも無かろうに!?」

 

 くぅ!どうして私はこういう扱いなのだ!?それよりも華雄が怖い!どう怖いかだって?それはもうメンマを馬鹿にした星の説教に加え私の胸を睨む朱里と雛里ほど怖い。あの目は人を殺せる目だ。つまりいま私の後ろに居る華雄の眼はそれだけで人を殺せる目だ。どうしたらいい!?どうしたら・・・と言うか孫策殿はどうしてあんな楽しそうにたたかておられるのだ!?吹っ切ったか?吹っ切ったのか!?なら私も吹っ切るか?ならば・・・

 

 関羽「ぬぅ!このまま逃げ回るなど関雲長の名がすt・・・・やっぱ怖いいぃぃぃ!!」

 

 無理無理無理無理。どうしたって無理。あれは戦ってはいけない何かだ。私の武人としての経験と勘がそうだと告げている!打ち合ったが最後、倒れるまで打ち合う自信がある。そして倒れるのは私だ!

 

 関羽「し、しかしこのままでは!このままではぁ!!」

 

 幽香「コォォォォォォ、ホォォォォォォォォ」

 

 関羽「うん、口から何やら煙が出てる。もう人では無いなあれは。」

 

 幽香「かぁぁぁぁんうぅぅぅぅぅ!!」

 

 関羽「きゃああああああああああああああああああ」

 

 幽香「ゆぅぅぅぅるぅぅぅぅぅさぁぁぁぁぁでぇぇぇぇぇぇぇおぉぉぉぉぉぉぉくぅぅぅぅぅぅぅべぇぇぇぇぇきぃぃぃぃが!」

 

 一刀「いい加減にしなさい!」

 

 幽香「か、一刀?あれ?私は何を?」

 

 た、助かった?あれは確か呂北?・・・敵に追われ敵に助けられる?わ、私は何をやっているのだ・・・

 

 一刀「えっと、関羽さん。大丈夫?ごめんねウチの猛犬がご迷惑を(ふかぶか」

 

 関羽「あ、いえ、私こそあなたの忠犬を怒らせるような真似を、申し訳ありません(ふかぶか」

 

 一刀「えっと・・・誠申し訳ありませんのですが、あなたはもう包囲されているので大人しく投降して頂けると有りがたいんですが。」

 

 関羽「あ、はい。分かりました。ご丁寧にどうも。」

 

 ・・・・って、包囲!?あ、本当だ!・・・・いやもういい、諦めた。もうどうにでもなれだ・・・

 

 以上関羽視点終了、以降一刀視点

 

 さて・・・紅母さんの方ももういいか、さすがに呉王孫策は捕らえるのはまずいから・・・

 

 一刀「紅母さん、孫権さんは捕らえたからもうやめて帰ろ〜!」

 

 紅「ん?そうか?分かった。じゃあな雪蓮。蓮華の事は安心しろ。一刀の事だ・・・キズ物には絶対せんよ。・・・・たぶん?」

 

 孫策「不安要素残していかないで!?」

 

 紅「ははははははは〜」

 

 孫策「あ、ちょ・・・・呂北!蓮華を大事にしなかったら覚えておきなさい!!」

 

 一刀「安心して〜俺は女性には優しいんだよ?」

 

 霞「閨でもな!」

 

 一刀「帰ってたの?」

 

 霞「応、お土産も有るで。」

 

 一刀「ん?趙雲さん?どうしたの???」

 

 静夏「聞かないで上げてちょうだい。じゃ、巳水間に入りましょう。」

 

 一刀「そうだね。全軍巳水関に入れ!殿は高順隊!全軍撤退撤退撤退!!!」

 

 その後俺達は巳水関に入ると門を堅く閉じすぐに弓を持って巳水関によってくる敵を射抜いて行った。これにより孫策軍総勢六千の損害、劉備軍三千の損害、劉備軍に居たと思われる袁紹軍に四千の損害を与え、この攻防戦は俺達の大勝利となった。そして巳水関内部では。

 

 一刀「さてと・・・捕まえて来たのはいいけどどうしよう?」

 

 孫権「ん・・・・」

 

 紅「お、目が覚めたか?」

 

 一刀「孫権さん大丈夫?」

 

 孫権「・・・・呂北?」

 

 一刀「そだよ。」

 

 孫権「ここは?」

 

 一刀「巳水間の」

 

 霞「呂北の寝室で呂北の寝具の上」

 

 紅「さて・・・一刀はウチの娘をどうするんだい?」

 

 孫権「け、けだもの!」

 

 一刀「てい!」

 

 ぺし

 

 孫権「あいた。」

 

 一刀「分かってて言ったでしょ今。」

 

 孫権「・・・そ、そんな事無いわよ。」

 

 一刀「俺の目を見て言おうね?さて孫権さん、あなたは捕虜の身だ。あなたの態度次第で・・・」

 

 孫権「ま、まさか本当に何かするつもりじゃ・・・」

 

 一刀「紅母さんにO☆SHI☆O☆KIしてもらいます。」

 

 孫権「なんでもします。なのでそれだけは勘弁して下さい。」

 

 一刀「く、紅母さん。どれだけ恐れられてるんだよ。」

 

 紅「はて?蓮華にはそんなに厳しくはしてないはずだが・・・」

 

 孫権「・・・姉さまが私に言って聞かせたんです。王として成長が無いとお母様のきっついお仕置きが待ってるって・・・姉さまが気を失うほどのお仕置きと聞いて私・・・」

 

 一刀「・・・孫策さん・・・死んだな。」

 

 孫権「え?」

 

 紅「一刀、ちょっと出掛けてくる。」

 

 一刀「うん・・・今回は止めないよ。行ってらっしゃい。」

 

 紅「ああ・・・雪蓮、本当の気絶を教えてあげるよ。フフフフフフ」1

 

 孫権「・・・姉さま・・・ごめんなさい。」

 

 一刀「謝る必要無いんじゃないかな?さて、話を戻そう。君は今は捕虜だ。君はどうして連合に参加したのかな?」

 

 孫権「それは・・・呉の復興の為名声と実績、あわよくば袁術の戦力を削ごうと・・・」

 

 一刀「俺達を生贄に利用しようとした?」

 

 孫権「!?・・・あ、あぁ。その通りだ。」

 

 一刀「・・・ま、このご時世だ。そこは攻めないよ。俺はむしろ君の手助けをしたい。」

 

 孫権「え?」

 

 一刀「俺はこの戦い勝つつもりだ。つまり君たちは帝の手により罰せられる危険がある。違うかい?」

 

 孫権「そ、それは・・・」

 

 一刀「ここで提案、君は事前に俺に協力する打診を受け伏理の毒として連合内部に居た。そう言う事にしよう。そうすれば呉の面々の体裁にもつながる。そしてその功績で袁術より江東の地を取り戻す。どう?」

 

 孫権「・・・それは・・・確かに先の武を見ればそれも可能・・・いやだが・・」

 

 一刀「何より俺は君とはもう戦いたくない。君は言うなれば俺の妹も当然なんだ。俺は紅母さんの義理の息子、しかも10年前からね。どうだろう?妹にこれ以上剣を向けたくないんだ。」

 

 孫権「!?!?・・・わ、分かったわ・・・その提案を受けるわ・・・その・・・お兄様、私は孫権仲謀、真名は蓮華です。」

 

 一刀「うん、よろしくね蓮華(ニコ」

 

 蓮華「////////////////」

 

 周囲の兵(落としたな・・・モゲロ!)

 

 一刀「さて、話も決まったし・・・霞、挨拶。」

 

 霞「ん、ウチは張遼文遠、真名は霞や。よろしゅうに。」

 

 蓮華「私は蓮華です。よろしくお願いします。」

 

 霞「なんや、口調が変わったなぁ?」

 

 蓮華「王としての私は今は必要ないと思うから・・・かしら?」

 

 霞「なるほどな。ほな、関羽と趙雲の方の様子でも見に行こか?」

 

 一刀「そうだね。行こうか。」

 

 蓮華「お供します。お兄様。」

 

 こうして俺達は捕虜用にしていた客間を後にした。

 

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 此処はもう一つの捕虜用の客間。俺達はそこで聞き耳を立てる羽目になった。

 

 関羽『く、星しっかりしろ。』

 

 趙雲『ほっといてくれ愛紗、私は愚かだったのだ・・・こんな・・・こんな事では私は』

 

 関羽『どうした!?張遼に負けたのがそれほどのことだったのか?どう負けたのだ!?』

 

 趙雲『まさか・・・華蝶仮面の正体がばれる日が来るとは・・・』

 

 関羽『か、華蝶仮面?どう言う事だ?あのならず者がどうしたと言うのだ?』

 

 趙雲『な、ならず者・・・そうか・・・正体が判らない物にはそう映るのか・・・はは・・・滑稽だな。軍略“滑稽”だな。あはは・・・』

 

 関羽『せ、星!?そんな軍略は・・・たぶん暗愚ぐらいなら持ち合わせるだろうが・・・』

 

 趙雲『あ、暗愚。そうか、私は暗愚、愚か者・・・ははは・・・』

 

 関羽『せ、せ〜〜〜〜い!!』

 

 一刀「そろそろ入ろうか?」

 

 霞「まあ待ち、一刀、これ。」

 

 一刀「??今は必要か?」

 

 霞「あんな?ごにょごにょ」

 

 蓮華「う、噂には聞いてましたが・・・」

 

 一刀「そうか・・・彼女は孤独の華蝶仮面だったのか・・・ならば。」

 

 霞「そや。」

 

 蓮華「あの、私も参加してもいいですか?」

 

 一刀「いいとも。なら蓮華、君はこれから――」

 

 蓮華「はい、分かりました。これを付けて出ればいいのですね。」

 

 一刀「よし、行くぞ。」

 

 

 

 以降趙雲視点

 

 私はまさしく愚者だな、華蝶として正体はばれるわ、武ではまったくと言っていいほど太刀打ちできなかった。確かに油断はあった。だがそれは初手で勘付くべきだったのだ。それがこの体たらく・・・まったく・・・横で愛紗はうるさいし・・・ん?何やら扉の奥から気配が?

 

 ???「まったく、無様な体たらくだな!趙子龍、いや、華蝶仮面よ!」

 

 趙雲「!?・・・何奴!」

 

 一刀「は〜はっはっ、我が名は((刀華蝶|かたなかちょう))。正義の華蝶が一人!」

 

 蓮華「私は刀華蝶の妹、((蓮華蝶|はすかちょう))。以後よろしく!」

 

 霞「そしてウチは霞華蝶や!」

 

 趙雲「霞華蝶・・・張遼か!!」

 

 霞「そや。」

 

 そう言って霞は華蝶の仮面を取る。

 

 一刀「やあ、趙雲さん。」

 

 蓮華「趙雲、あなたとあろうものが・・・情けないわね。」

 

 趙雲「・・・何の真似ですかな?私は華蝶を名乗る資格がない、弱い人間です。」

 

 一刀「はあ、君は何か勘違いしてるんじゃないか?華蝶はあくまで正義の“象徴”だろう?君自身の強さは華蝶に必要無いよ。」

 

 趙雲「だが・・・私は張遼に負けた。」

 

 霞「そりゃ・・・ウチは一刀や恋、呂北と呂布の鍛錬に付きお〜とるからなぁ・・・自然と化け物の仲間入りや。」

 

 一刀「ひどくない?」

 

 霞「間違っとらんやろ?一月で静夏をあれだけの武将にしたんやから・・・」

 

 一刀「・・・(スッ」

 

 霞「目ぇ逸らすなや」

 

 趙雲「それほど強いのか?呂北殿と、呂布殿は・・・」

 

 霞「聞いとらんか?黄巾党六万の大部隊を二人の将軍が壊滅させたって。」

 

 趙雲「あれは・・・噂では?」

 

 霞「事実や。そこで広まったんが飛将軍と守将軍の二つの呂旗の噂っちゅう訳や。」

 

 趙雲「・・・・」

 

 霞「でなぁ?ウチ等実は人員募集中なんや。もれなく呂北の実力向上鍛錬のおまけつきやで?」

 

 趙雲「強くなれるのか?」

 

 霞「せや、ウチが保証したる。」

 

 趙雲「ならば・・・」

 

 関羽「ま、待て!董卓軍に降ると言うのか星!」

 

 趙雲「愛紗よ、私は強くなりたいのだ。」

 

 関羽「そ、その気持ちは分かるが・・・董卓軍だぞ!?悪政を敷いている暴君董卓d、(うぅぅぅぅ)ひゃう!な、何をする!?」

 

 一刀「ねえ関羽さん、そんな嘘いまだに信じてるの?」

 

 関羽「・・・・嘘?」

 

 一刀「うん、嘘。」

 

 関羽「・・・・ま、まさか。他の領土でも董卓は悪政を・・・っは!わ、私は噂をうのみにしすぎた!?」

 

 一刀「ねえ、趙雲さん・・・」

 

 趙雲「呂北殿、いいたい事は分かります。実の所天然お馬鹿なのです・・・」

 

 関羽「・・・・うぅ・・・」

 

 うん、ちょっと可愛いな。

 

 ごすぅ!

 

 一刀「おふぅ!?」

 

 霞「今、可愛いなぁとか思うたやろ?」

 

 一刀「な、なぜお分かりに!?」

 

 霞「ウチも思ったからなぁ」

 

 一刀「さ、さいですか・・・」

 

 関羽「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 一刀「関羽さん?」

 

 趙雲「固まっておりますな。」

 

 蓮華「・・・耐性が無いのでは?私も正直こうなる自信があります。」

 

 一刀「え?蓮華も?まさか、こんなに可愛いのに・・・言われ慣れてるでしょ?むしろ言い寄られてるでしょ?もしいい男がいたらしっかり俺に会わせろよ?俺がしっかり見定めてやるからな。」

 

 蓮華「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 霞「一刀、今のだけはワザとやろ?」

 

 一刀「・・・ごめんなさい。本当に固まるとは思ってなかったです。」

 

 霞「・・・ま、ええわ。趙雲はどうするん?本当に降るん?」

 

 趙雲「ああ。強くなりたい。今純粋にそう思っている。」

 

 一刀「そ、それなら俺は呂北丁郷、真名を一刀だよ。」

 

 霞「張遼文遠、真名は霞や。よろしゅうに。」

 

 趙雲「趙雲子龍、真名を星と申します。よろしくお願いする。」

 

 関羽「・・・・・・・・・・・・・」

 

 蓮華「・・・・・・・・・・・・・」

 

 一刀「さて・・・とう!」

 

 ごす、ごす

 

 二人「あいた!?」

 

 一刀「目が覚めた?」

 

 関羽「・・・はい。」

 

 蓮華「・・・お兄様、酷いです。」

 

 一刀「ごめんごめん。さて、関羽さん、関羽さんが気を失ってる間に星はこっちに降るってさ。どうする?関羽さんは。」

 

 関羽「・・・星。」

 

 星「愛紗よ。私は武を高めたいだけじゃない、私は自らの罪を償いたいのだ。」

 

 関羽「罪?」

 

 星「この連合は・・・悪でしかない。」

 

 関羽「!?・・・そうだな・・・・その通りだ。だが私は・・・いや・・・だが・・・・」

 

 一刀「う〜ん・・・関羽さん。君が降ってくれるなら劉備さんを悪くしないって誓うよ。」

 

 関羽「ほ、本当ですか!?」

 

 一刀「勿論、成長は期待したいところだけど・・・」

 

 関羽「成長?」

 

 一刀「そ、王としてさ。あれじゃあ・・・唯の子供の我が儘だよ。関羽さんが離れたらちょっとは・・・ちょっとは・・・うん・・・ちょっとは・・・」

 

 霞「・・・言いたくないなら言わんでいいとちゃう?」

 

 関羽「・・・ですね。私としても桃香様の成長が見られるのなら・・・」

 

 一刀「なら。」

 

 関羽「はい、私も降ります。我が名は関羽、字を雲長、真名を愛紗と言います。」

 

 一刀「呂北丁郷、真名を一刀だ。」

 

 霞「張遼文遠、真名は霞や。」

 

 蓮華「孫権仲謀。真名を蓮華だ。」

 

 愛紗「孫権?蓮華殿は孫策殿の・・・」

 

 蓮華「妹です。故あってお兄様の側についてます。」

 

 愛紗「お兄様?え?どう言う事ですか?」

 

 一刀「ん・・・そう言えば蓮華にも説明してなかったね。じゃ、少し昔話をしようか。俺と恋、呂布との最初の2年間を・・・」

 

 俺は恋と出会った事、丁爺を失った経緯、そしてこの世界での覚悟を語った。

 

 愛紗「うぐ・・・ひぐ・・・」

 

 蓮華「ひっく・・・ぐす・・・」

 

 星「・・・・・ずず。」

 

 一刀「あ、あの・・・」

 

 霞「ぐす・・・いつ聞いても泣けるなぁ・・・」

 

 一刀「そこまでの反応はさすがに驚きを隠せないけど・・・」

 

 愛紗「か、一刀殿。私は改めてあなたを支えると誓います!むしろ、桃香様は他の方にお任せします。私は一刀殿の、いえご主人様の物です!」

 

 星「一刀殿、いや主、私も愛紗と同意見です。どうか我が槍、我が体、存分にお使いください。」

 

 蓮華「わ、私もです。もう呉とかどうでもいいです。お兄様んを支えます。」

 

 一刀「え!?そ、それはまずいでしょ!?嬉しいけど呉も支えてあげようね?と言うか愛紗、ご主人様!?俺に仕えるって事!?それは色々まずいでしょ!あと星、色々まずい発言だからね!?」

 

 霞「・・・・皆〜!一刀が捕虜3人たらし込んだで〜〜〜!!」

 

 一刀「ちょぉ!?霞、それはまずい!それはまずいよ!?」

 

 奈々「じーーーーー」

 

 一刀「奈々?いつからそこに?」

 

 奈々「私は一刀様の、ご主人様の物です!の所です。」

 

 よりにもよってそこからですか!?

 

 奈々「誰かある!虎牢関、洛陽に伝令!一刀様、3人お手付き!」

 

 伝令「は!!」

 

 一刀「お手付き!?それは違う!!」

 

 伝令「一刀様の事ですので何れお手付きでしょう!なので失礼します!」

 

 一刀「ははは・・・俺は妹にも手を出す人と思われてるんですね?」

 

 蓮華「・・・・お兄様、私は魅力ありませんか?」

 

 うおう!?蓮華さん!?何アプローチかましてくれちゃってんの?何これ・・・あ、もう無理。伝令は行ってしまったし。霞はきっと巳水関中にこの事を風潮しまくってる・・・もう逃げられない・・・俺、終了のお知らせ?どうにでもなれ打この野郎(泣)

 

 その後俺はまたも戦闘以外でライフを削られる事になった。どう言う事でかって?そりゃあ・・・静夏母さんがまた娘が出来たと俺をからかい、紅母さんは蓮華に俺の恥ずかしい過去を暴露してたり、霞、幽香、奈々にとことん説教喰らったり・・・星が愛紗を連れて閨をどうかと頭下げてきたり(勿論いただきました)蓮華がお兄様よろしくお願いしますと寝台に座ってたり(勿論いただきました)・・・そう、色々ですよ。そして・・・

 

 一刀「連合の様子がおかしい?」

 

 連合結成からもう3月経つ。もうしびれを切らしたんだろう。と思ってたら。

 

 紅「どうやら・・・袁紹が曹操を焚きつけたようだね。劉備から静香の事も聞いたんだろう。確かめに来るみたいだよ。袁紹から兵も借りたらしい。十万で押し寄せてくる。」

 

 一刀「十万!?思い切った事するなぁ。」

 

 紅「どうする?」

 

 一刀「・・・・よし、退こう。」

 

 紅「虎牢関の準備は終わったのか?」

 

 一刀「8割がた終わった。戻るうちに9割かな?」

 

 紅「残り一割はどう稼ぐ?」

 

 一刀「野戦で。」

 

 紅「・・・わかったよ。ならそう伝える。」

 

 一刀「うん、よろしく。」

 

 なるほど、十万ねぇ・・・巳水間に仕掛けを施そうかとも考えたけどそこまでの被害を出すと撤退される恐れがある。なるべく巳水関と虎牢関ではさみたいし・・・仕方無いか。

 

 こうして俺達は巳水関撤退戦を開始するのだった。

 

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 次回

 

 一刀「迎撃は出さない。籠城形式で全軍撤退する。」

 

 曹操「・・・・沙耶、戒刀は大人しくしてる?」

 

 恋「・・・・来る。」

 

 ???「ほう・・・何やら聞いてた旗より少し増えてるね。」

 

 第十三話『巳水関撤退戦』

 

 少年は勝利への歩みを進める。少女は母の裏切りをどう受け止めるのか。

 

説明
第十二話なのです。
少年の窮地はもうどうにもならないところまで広がります。
ご愁傷様。
では本編どうぞ。
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コメント
なんだかんだいいながらしっかりいただいてるじゃないかwww(氷屋)
↓覇者・奈々、破壊神・幽香、殲滅神・霞、魔女・詠も誕生するかと(頭翅(トーマ))
これ以上、出来てくると真・月と魔神・恋が誕生してしまいそうw(tenryu)
実母の静夏と実妹の沙耶も一刀に堕とされるのは確定でしょうね。華琳は九年前に惚れさせてるし、ハーレムが何処まで拡大するのか、凄く楽しみです。(俊)
↓まあ待て。落とすのは全員に決まってるだろ?(D8)
一刀の誑し能力の前に敵なしだな!華琳も落とそうぜ!w(nao)
屑親父は、鍛えられし母により調教【 o・si・o・ki 】されるんだね・・・w(howaito)
そりゃ一刀だもん。実の母妹にも手を出すんでしょ。(神木ヒカリ)
…そりゃそんな悲劇を聞かされてはね…(Jack Tlam)
皆さん一刀の籠絡能力に恐れをなしてるようですね。女性をたとえ肉親でも落とす程度の能力・・・恐ろしい(カクブル(ユウヤ)
屑父が動くか!!でも、落とすと予測していたとはいえ、一刀モゲロ!!モゲロ!!(act)
一刀が誑し込んだらいいんじゃない、、 といい加減になってる自分。。(qisheng)
もうさ、クズ父始末したら おわりだよね。。。??(qisheng)
恋と月の嫉妬がこy(((( ;゚Д゚))))(M.N.F.)
愛紗が落ちたということは、劉備が「私達をネタに愛紗ちゃん達を脅すなんてひどい!!」って言うフラグですかね?(GUN)
屑父も動くかね(わく惑星)
はよい!一刀くん落とすのはよすぐる!(頭翅(トーマ))
次回は撤退戦みたいだけど、一体如何なる事やら。一刀の実妹が如何動くのかも期待しています。(俊)
・・・流石一刀、こんなに簡単に三人を篭絡するなんて。この流れだと劉備も一刀に下るんじゃないだろうか?(俊)
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