真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第五十話 来る影 |
隊長格が戦闘機人と戦っている間、はやてはクアットロを追い詰めていた
クアットロ「チッ」
彼女の服装はボロボロである
戦闘タイプではない彼女が、はやてに挑むのは少々 無理があったようだ
はやて「どんなもんや!! ウチを舐めるなや!」
しかし、はやても疲労している
クアットロに攻撃するたびに莫大な魔力を消費する
さらに、何度か間合いに入られ、蹴りを受けたのだ
クアットロ「確かに…………思っていたよりかは強いわね。けど、あなたも大分疲労しているのではなくて?」
はやて「ああ、せやから もう決めさせてもらうで」
シュベルトクロイツを掲げ、詠唱を唱える
はやて「来よ! 白銀の風! 天よりそそぐ矢羽となれ!」
ベルカ式の魔法陣が展開される
はやて「これで終いや…………フレース「悪いけど、あなたが終りよ」何!?」
クアットロがそう言うと、黒い影が真っ直ぐ はやてに向かって行く
はやて「っ!!!!」
いち早く反応し、シュベルトクロイツで影を薙ぐ
しかし、魔法は中断され、ベルカの魔法陣も消える
はやて「誰や!!!!」
はやてに弾かれ、クアットロの隣りに立った少女
アグスタでヴィータと戦った子だ
クアットロ「いいタイミングね…………ここで仇を始末しちゃいなさい ナギ」
少女の名はナギと言うらしい
ナギ「………………」
ナギは はやてを見つめ続ける
はやて「……………………」
ヴィータの言ってた子か?
ナギ「漸く見つけた……………八神はやて」
はやて「……………………」
はやては黙って、ナギの言葉を待つ
ナギ「お前の実力を試す」
それだけ言うと、ナギは双刃剣を構える
はやて「………………言いたいことはそれだけなんか?」
ナギ「何?」
はやて「それだけかって聞いたんや!!!」
珍しく大声で叫ぶ はやて
はやて「もっと言いたいことあるやろ? あんた…………カミューさんの妹やろ?」
ナギ「…………………」
ナギは答えない
はやて「ウチがカミューさんを殺した…………だから憎くてウチを狙ったんやろ?」
嘗て、すずかを攫った組織 インフェルノ
カミューはそのメンバーの1人だった
すずかを助ける為、はやてはカミューに挑み、そして勝った
しかし その代償か、カミューは謎の魔法により、殺害されてしまう
はやてが直接手を下したという訳ではないが、間接的に彼女を殺めてしまったのだ
それでも悔いはなかった
自分は友達を助ける為に戦ったのだから
カミューに妹が居るのは知っていた
彼女の口から聞き、その子の事を任されたのだ
はやては忙しい身分であるが、暇があれば妹であるナギをずっと探していた
しかし、見つけることは出来なかった
名前すら知らなかったのだから
そして今、ナギは はやての目の前にいる
はやては自分の行いを詫びるつもりはない
しかし、カミューの妹であるナギには恨まれる覚悟をしていた
だが、目の前に居るナギは はやてに対して憎しみを抱いている様子は無い
はやて「あんたはウチに復讐しに来たんとちゃうんか?」
はやては困惑していた
何故自分を恨まない?
復讐の為に自分を殺そうとしない?
はやてはそれが不思議で仕方なかった
ナギ「お喋りはここまでだ……………行くぞ!!」
ナギは、はやてに向かって走り出す
はやて「クッ」
ナギの斬撃を杖で弾くが、何度も来る攻撃に体が追いつかない
はやては近距離が苦手なのだ
はやて(どうするか…………)
あの子に色々 聞きたいことあるけど………
はやて(いや、今は勝つしかないな)
はやてはナギから距離を取り、
はやて「ブラディダガー!!!」
攻撃を仕掛ける
はやて(完璧なタイミングや…………躱せるか?)
ナギ「っ!!!」
はやての予想とは異なり、ナギは攻撃を躱した
掠りもしなかった
はやて(なるほどな、確かに回避能力が異常に高いな)
ヴィータの言う通りや
そして、はやてはナギの目を見る
右目が青く光っていた
はやて(行動の先読み)
ヴィータの予想が当たってそうやな
はやて(さて、どうやって破ろうかな?)
ナギ「八神はやて………この程度か? ハンマーの奴の方が強いな」
はやて「それは悪かったな」
ナギ「お前のような奴に姉が負けた…………信じれん話だ」
はやて「やっぱり…………カミューさんの」
ナギ「そうだ、私の名はナギ・ラ・ドゥファージュ………………カミュー・ラ・ドゥファージュの妹だ」
はやての予想通りだった
アグスタで自分を狙った少女が居るとヴィータから聞いた時から、ある程度の予測をしていたのだった
はやて「…………1つ聞いてもええ?」
ナギ「何だ?」
はやて「あんたの目を見たらわかる…………あんたは、ウチを心の底から恨んでない。その理由が知りたい」
ナギ「…………」
はやて「あんたに取って、大切な家族やろ? それを奪ったウチを何で憎まんのや? 何で殺そうとせんのや? 復讐したくないんか?」
ナギ「その答えは…………………お前が私に勝ったら話そう」
はやて「その回答はせこいな」
ナギ「私のレアスキル ((蒼き瞳|ブルーアイズ))を破れるか!!」
ナギの右目が青く発光する
はやて「それ、多分行動の先読み能力やな?」
はやてが((蒼き瞳|ブルーアイズ))の能力の予測を言う
ナギ「そうだ……………私の右目は10秒先までを映像として見る事が出来る。それが私のレアスキル ((蒼き瞳|ブルーアイズ))だ」
はやての予想は当たっていたようだ
はやて「やっぱりか……………厄介な能力を持ってるな」
ナギ「破られた事は無い」
はやて「アンタのお姉さんにもか?」
ナギ「姉には見せた事は無い」
はやて「そうか…………ほんならさっさと破らせてもらおか」
はやてはシュベルトクロイツをキツく握りしめ、構える
ナギ「倒す………弱い奴ならば」
ナギも構える
クアットロ(ククククク、さてどっちが勝つのかしら?)
まぁどっちでもいいけどね〜
クアットロ(さて、戦いに夢中になってる2人は放っておいて、そろそろレリックを探しましょうか)
クアットロは、その場から居くなり、レリック捜索を始める
クアットロの存在をすっかり忘れているのは、はやての失策だろう
〜フェイト視点〜
フェイトは1人でレリックを探していた
そして、運良く見つけ出すことに成功した
フェイト「良し、レリックは見つけた」
急いで みんなの援護に向かおう
フェイトがフォアード達の援護に行こうとすると、
ガジェット「!!!!!!!!!!」
ガジェットX型が姿を現し、フェイトに襲い掛かる
フェイト「邪魔だ!!」
いち早く気づいた フェイトは、バルディッシュを振るい、ガジェットを破壊する
クアットロ「ククククク、流石にガジェット程度では相手にならないか…………流石は閃光、いや、Fの遺産と言うべきか」
フェイトが居る場所にクアットロが現れる
フェイト「お前は!!」
クアットロ「ククククク、早速で悪いんだけど……………レリックを貰うわ」
フェイト「渡すものか!!」
バルディッシュ【ハーケンフォーム!】
バルディッシュを鎌にして、戦闘体勢をとる フェイト
クアットロ「フッ クローンというのは凶暴ね」
フェイト「……………………」
自然とバルディッシュを握る力が強くなる
挑発だということは百も承知
しかし、生まれにコンプレックスがある彼女は、そこを突かれるとどうしても反応してしまう
クアットロ「まぁただでくれるとは思ってないわ…………さっさとやっちゃいなさい!!」
クアットロがそう言うと、大量のガジェットが出現する
フェイト「まだこんなに!!!!」
クアットロ「フォアードのガキどもが戦っているのは所詮囮にすぎない。こっちが本命よ」
フェイト「クッ」
クアットロ「ついでにあなたもドクターの所へと持っていこうかしら? 少しぐらい役に立つかもしれないし………ねぇ? Fの遺産」
フェイト「私はフェイト・T・ハラオウン、たった1人の人間だ!!!!!」
クアットロ「そう思い込んでいるのは、あなただけかもしれないけどね〜」
暗躍のクアットロ
フェイトは彼女を捕えることが出来るか?
という訳で五十話でした
早くも五十話ですよ
約半分と言ったところでしょうか
そして、漸く第七章のフラグ回収に成功しました
読んでない人には意味不明でしょうが…………
あれからそこそこ時間が経っているので、もしかすると覚えていない人の方が多いかもしれませんね………
さて、ナギの不可解な行動の真相とは?
はやてと戦い、何を見極めようとしているのか?
それがわかるのはもう少し先です
説明 | ||
はやてに近づく影 その正体は……… |
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