魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? ?過去に戻った高町なのは? 【A's】 第八十三話 |
……かなり長く戦闘シーンになりそう(GODまで含めて)
GODの部分も大幅に変わるのですけど、ほとんどA'sが終了してほんの数週間後に起こるのでね。
前回からマテリアルズが登場したけど、そもそも当初の予定ではなかった。いろいろと考えた結果、ここで出しておいていいのではないかと思いましてね。
まぁ、A'sはGODまで含めてあと二十話くらいは終わりそうになさそうです。うん、本当に。
Side:Vita
「テメェは一体誰なんだ? どうして、なのはに似た姿をしているっ!!」
「……ルシフェリオン、パイロシューター」
「ちっ、こっちの質問は無視かよ!!」
あたしはなのはに似た姿について質問してみるが、彼女は質問を無視してデバイスをこちらに向け、紅い色をした誘導弾を放ってきた。
すぐにその攻撃をよけようとするが、放ってきた誘導弾の半分があたしに向い、残りはシグナムに向けて追いかけてきた。しかしギリギリまで近づけ、それから横に移動させて避けた。
とりあえずあたしはシグナムのところへと向かい、なのはに似た姿をした彼女からほんの少し距離を取った。
「容姿、バリアジャケット、デバイス……すべてなのはと似てる」
「あぁ。しかし、彼女は操られているのか?」
「……どういうことだ? あれは、ナハトヴァールが生み出させたものじゃないのか!?」
ナハトヴァールは闇の書に眠っていた力を使用したとしか言っていなかったが、あたしは彼女ら――マテリアルズがナハトヴァールに操られているという考えまで至っていなかった。
シグナムに言われてその操られているという考え方もしたが、どうしてシグナムがそのように思ったのか分からず、シグナムに聞き返していた。
「ヴィータがあの子に聞いたとき、なんだか違和感があったんだ」
「違和感……?」
「私たちみたいに意志があるわけではなく、ただの機械のような反応に思えた。元々その通りなのかもしれないが、そのようには思えなかった」
「どうして、そう思ったんだ?」
「さっきナハトヴァールが言った言葉を思い出してみろ。永遠結晶エグザミアとナハトヴァールは言っていたが、それはナハトヴァールのシステムを入れられる前から闇の書に入れられていたものではないのか? 奥底に眠っていたという事は、ナハトヴァールの後に入れられた可能性が高い」
「……要するに、あれらはすべてナハトヴァールが操っているという事か?」
「あぁ、彼女らはエグザミアのシステムの一部で、ナハトヴァールと別のシステムである可能性があり、ナハトヴァールによって操られている可能性があるという事だ」
シグナムが言いたいことは何となく理解することができた。しかし、それが一体なにに関係しているのか理解できず、シグナムがあたしに何を話したいのかが解らなかった。
「シグナム、それが一体何の関係が?」
「その質問に答えたいところだが……どうやら向こうが待ってくれるようではなさそうだな」
どうしてそんな話をしたのか聞こうとしたが、シグナムがあたしに向けていた視線を別のところへ移したことから、あたしもすぐに察することができた。すぐにシグナムが向けていた視線の方へと振り返ると、なのはに似た彼女がデバイス――ルシフェリオンをエクセリオンモードと似た形に変えて魔力を収束していた。
すぐにこの場に居たらまずいと気付いたあたしとシグナムは、彼女が砲撃を放った瞬間にその場から別々の方向へ移動した。結局シグナムから何が言いたかったのか聞けなかったが、とりあえず今は彼女を倒すことが最優先だと思った。
「シグナム、後で詳しく聞かせてもらうから、今は彼女を倒すことを考えようぜ!!」
「その方が良さそうだな。遅れるなよ、ヴィータ」
「ふん、それはこっちのセリフだ!!」
あたしとシグナムはとりあえず彼女を倒すことにして、それぞれ動き出した――
Side:End
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Side:Fate
「くっ、私に似ているせいなのか、上手く後ろに回れない!!」
私ははやてやシグナム達から距離を離れようとして、私に似た姿をしている彼女を誘導してかなり離れたところまで移動したところだが、その後が問題だった。
何とか誘導することまではできたが、彼女は私の後ろから距離を放そうとせず、何度も魔法の弾を放って来ていた。私に似てかなり早く、先ほど止まって反撃に出ようとしたのだけども、一瞬にして目の前に来てデバイスがクレッセントフォームと似た形に変化して、ハーケンスラッシュに似た魔法で襲いかかろうとしていた。何とかその攻撃をよけたが、すぐに追撃してきたためにスピードを上げて逃げるしか方法がなかった。
何とかして彼女の後ろに回りたかったのだけども、私と同じ速さを出してくるためにできず、止まることもできないのはさっき確認した。シグナム達から距離を取ろうとしたのが逆に仇となり、しなければこんな状態にはならんかっただろう。過ぎたことを後悔しても意味がないが、せめてこの状況をどうにかして抜け出したいとは思っていた。
「……|天破《てんは》・|雷神槌《らいじんつい》」
「くっ、また同じ攻撃っ!!」
さっきから私に向けて放っているのは、私のサンダーレイジと似たような攻撃だ。同じような攻撃をしてくることからして、多分彼女が使う魔法は私と同じような魔法であることは何となく察しが付いており、似た魔法であるために避けることも容易ではあった。
彼女の攻撃をよけることはできたが、状況が変化したわけではない。このまま逃げ続けても意味がないと思った私は、一か八かの賭けに出ることにした。
私は逃げるのをやめ、すぐさま彼女の方へと突き進んだ。余りにも突然のことに彼女は一瞬驚いた表情を取ったが、すぐに私の行動に対応するように動いた。しかし彼女が取った行動は全くの無意味で、私がこれからしようとしていることは魔法で彼女に攻撃するつもりはなかった。
スピードを落とさず、彼女へと突き進む。普通ならば寸前でスピードを落とすところだが、私はそのような事をするつもりはない。少しでもスピードを遅くすれば、先ほど彼女がハーケンスラッシュに似た魔法で先にやられることは分かっていた。ならば、相手に余裕を与えない方法を取るためにスピードを止めずに突っ込むつもりだった。
とはいえ、このまま何もせずに突き進んだとしてもただ衝突するだけなので、もちろん策は用意してあった。しかし、スピードを止めないためにタイミングを逃すと彼女とそのまま衝突してしまうので、一か八かの賭けだった。失敗してもこの状況を打破することはできるので、私としては失敗してもいいと思っていた。
そして私と彼女は正面になるように突き進んでゆき、お互いに同じ速さで進んでいるのであっという間に近づいた。しかし彼女は先ほどと同じ攻撃を仕掛けると思いきや、私のサンダーレイジに似た|天破《てんは》・|雷神槌《らいじんつい》を放ってきた。
「なっ!?」
思いもしなかった攻撃に私は思わず軌道を変えてしまい、その対応の為に用意していた策も使うことができず、彼女と衝突することもなくそのまま通り抜けるだけとなった。
もちろん、私も別の攻撃で仕掛けてくるという考えはあったのだが、結果的には成功で、通り過ぎてからすぐに私は振り返った。
実は、私の方からサンダーレイジを使うという方法も考えてはいた。けどそれは相手が防御魔法などを使われてしまう可能性があり、そのまま防御魔法の中に突っ込む可能性があった。しかし、向こうから使ってきてくれたことは私にとって良かったため、驚きはしたけども防がずに避けることを私はすぐに選んだ。
彼女も私の方へと体を回し、こちらを見てようやく正面同士で戦えるようなったのだから――
「ここからはこちらの反撃だよ」
そして私は、今まで逃げていた分の仕返しとして、反撃を開始した――
Side:End
説明 | ||
新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。 任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。 なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!! しかも、タイムリープしたのはなのはが生まれた頃だった!! 要は、魔法の知識や記憶を持ったなのはがタイムリープをし、無印、A's、STSと原作ブレイクしていくものです。 予定だと無印、A'sまでは原作通りに進み、STSはなのはの立ち位置を変えようと思ってます。 原作ブレイクは初めてなので正直うまく出来るか心配だったり^^; とまぁ、読んでくれると嬉しいです♪ |
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