【MGSD2nd】小栗はじめの覚醒・その1 〜敗北(ローティーン対決)〜
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この日の対決は小栗はじめVSホーリーリボン。

どちらかというと遠距離戦を得意とする魔法少女同士、はじめは魔力無効化の波動、ホーリーリボンはリボンを放って戦うもなかなかお互いに有効打を与えることができない。しかしながら長期戦になるとやはり1歳の年齢差は大きいのか、徐々にはじめの息が上がり始める。

 

「はあ…はあ…。」

 

武器である御幣を構え、額に玉のような汗を浮かべるはじめ。明らかに疲労の色が濃い。

 

(今ね!)

 

決めるチャンスはここしかないと思ったホーリーリボン、はじめを捕らえるべく彼女の両手に向かってリボンを放った!

 

「し、しまったのじゃ!」

 

はじめの両手は拘束され、御幣もその勢いで手から離れて吹き飛んでしまった。

 

「行くよっ!」

 

はじめを捕まえたホーリーリボンは軽いジャブのつもりでリボンにショックを流した。

ところが、疲れ切り集中力を失っていたはじめにとってそのショックは思いのほか大きく、その一撃で残りわずかな魔力が一気に失われてしまった。

 

「あ…あ…あ…。」

 

魔力を失ったはじめの足元から光がせり上がり、それと共に下着のレオタード以外の魔法少女衣装が空しく消滅していく。もはや疲労が極限に達したはじめにはそれをどうすることもできない。

 

挿絵:http://www.tinami.com/view/642254

 

「あっ…。」

 

変身が解除され完全に一少女・小栗甲に戻った瞬間、甲は失神してその場に崩れ落ちてしまった。

 

……………

 

「ん…。」

 

甲が意識を取り戻した時には救護室のベッドに横になっていた。服装は変身前に着ていたワンピースである。

 

「甲ちゃん!良かった!気が付いたんだね!」

 

ベッドの横にはホーリーリボンからの変身を解いた帯原絹子が心配そうに付き添っていた。

 

「妾は…確か…。」

 

甲は気を失った状況を徐々に思い出していく。魔力を使い果たし、あられもない格好で気を…。

 

「う、うわああああ!」

 

甲は恥ずかしさのあまり、絹子を突き飛ばしてしまった。

 

「ご、ごめんね!軽く撃ったつもりだったんだけど…。」

「う、うるさいうるさい!妾は負けたのじゃ!敗軍の将は何も語らないのじゃ!」

 

拗ねまくる甲に対し、絹子は後に手作りのワンピースをプレゼントしてその労に報いたという…。

 

おわり

説明
小栗はじめの覚醒。そのきっかけとなったローティーン対決。

ホーリーリボンさん:http://www.tinami.com/view/641715
小栗はじめ:http://www.tinami.com/view/641934

次:http://www.tinami.com/view/642259
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