真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第五十三話 星の想い
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レリックを守り抜き、勝利した なのは達は帰還する

 

なのは・フェイト・カイトの3人が居なかった為、とても寂しい思いをしたヴィヴィオは、なのは達の所へ走って行く

 

ヴィヴィオ「なのはママ〜 フェイトママ〜 カイトパパ〜」

 

何故か母親が2人という不可解な現象だが、誰も気にする事は無かった

 

なのは「ヴィヴィオ! ただいま!」

 

フェイト「走ったら危ないよ! ヴィヴィオ」

 

カイト「…………………」

 

なのはとフェイトはヴィヴィオに近づいて行くのに対し、カイトはヴィヴィオが居る方には向かわず、正反対の方へと進む

 

ルナ「あら? カイト、娘があなたを呼んでいるのに何所へ行くの?」

 

カイトを呼びとめる ルナ

 

カイト「ふざけとことを言うな。俺が何時あんなガキの父親になった?」

 

ルナ「でも、あなたをパパと呼んでるわよ?」

 

カイト「下らん」

 

そう言い残し、去って行く カイト

 

ルナ「本当に冷たい男ね」

 

ルナは呆れ、2人の会話を聞いていたフォアード達は苦笑いするしかなかった

 

ヴィヴィオ「あっ!!」

 

早くなのは達の所へ行きたいあまりに慌ててしまい、躓いて転んでしまう ヴィヴィオ

 

なのは「っ!!」

 

フェイト「ヴィヴィオ!!!」

 

なのはは驚き、フェイトはすぐさまヴィヴィオに駆け寄ろうとする

 

なのは「フェイトちゃん、待って!!」

 

しかし、なのははフェイトを止める

 

フェイト「なのは、どうして止めるの?」

 

なのははフェイトの質問に答えることなく、ゆっくりとヴィヴィオに近づき、しゃがんでヴィヴィオを見つめる

 

ヴィヴィオ「う……マ……ママ〜」

 

痛かったのか、泣いてしまう ヴィヴィオ

 

しかし、なのははヴィヴィオを甘やかしたくないのか、助けようとしない

 

ヴィヴィオ「ママ〜」

 

それでも助けを乞う ヴィヴィオ

 

なのは「ほらヴィヴィオ、自分で立ってみようか」

 

なのははママの手を借りずに自分の力で立てと言う

 

ヴィヴィオ「うぅ〜」

 

何とか立とうとするが、中々起き上がれない

 

なのは「ほら、ママはここだよ。早く立ちあがってこっちに来てごらん」

 

フェイト「っ!!!!!」

 

しかし、ヴィヴィオが立ち上がる前にフェイトがヴィヴィオを抱きかかえる

 

フェイト「大丈夫? ヴィヴィオ。怪我してない?」

 

なのは「も〜う フェイトちゃん、甘すぎだよ」

 

過保護なフェイトに呆れる なのは

 

フェイト「なのはが厳し過ぎるんだよ! ヴィヴィオはまだ幼いのに!!」

 

対してフェイトは、なのはが厳しいと指摘する

 

ヴィヴィオ「うぅ〜 ママ〜」

 

ヴィヴィオはフェイトに甘える

 

フェイト「よしよし、痛かったね。今すぐシャマルさんの所に行こうね〜」

 

なのは「やれやれ」

 

過保護過ぎるフェイトの背中を見送る なのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜カイト視点〜

 

カイトとはやては今後の事を話しあっていた

 

カイト「それがレリックか」

 

はやて「そや、実物を見たのは初めてやったけ?」

 

フェイトが守り抜いたレリックを封印する はやて

 

はやて「良し、これでもう大丈夫や」

 

カイト「まさか貴様が封印魔法を使えるとはな」

 

はやては広域魔法専門だと思っていた カイト

 

はやて「舐めたらアカンで? これでも夜天の書の主やねんから」

 

カイト「フン………しかし、何故この程度のロストロギアを奴が集めるのか?」

 

レリックは危険なロストロギアではあるが、珍しい物でもない

 

ロストロギアの中でもよく見かける方なのだ

 

スカリエッティが必死になって集める理由がわからない

 

カリムの予言によれば、レリックとヴィヴィオがスカリエッティの元に揃った時、古の王が蘇えるとのことだ

 

既にレリックを幾つか奪われている六課

 

ならば、ヴィヴィオを一目散に狙ってくると思われるが………

 

はやて「う〜ん、何か目的があるのは間違いないねんけどな〜」

 

カイト「それにしても…………」

 

はやて「ん? どうかしたん?」

 

カイト「このままでは俺達は負けるだろうな」

 

はやて「え!?」

 

はやては驚いた

 

あのプライドの塊のようなカイトが

 

傲慢と言えるほど、自分の実力に絶対的な自信があるカイトが

 

自ら負けを宣言するなど信じられなかった

 

はやて「カ、カイト君…………何でそう思たん?」

 

カイト「奴の持つ戦力は異常だ。どれだけ倒しても群がるガジェット、そして何体居るかもわからん戦闘機人、そして何より俺達に課せられたリミッター」

 

はやて「…………随分と弱気やね?」

 

カイト「貴様が強気なだけだ。このリミッター、必ず俺達に牙を剥いてくるぜ」

 

それだけ言い残し、はやての部屋から出ていく カイト

 

はやて(リミッターが牙を剥く…………か)

 

カイトが部屋を出ると、なのはと出くわした

 

なのは「あっ!」

 

カイト「………………」

 

カイトは特に気にすることもなく、その場を去ろうとする

 

なのは「ま、待って!」

 

彼の手首を掴み、カイトを留まらせる

 

カイト「…………何の用だ?」

 

なのはの方を振り向くことなく話す カイト

 

なのは「急でゴメン、少し話したい事があるんだ。ちょっとだけ時間を貰っていいかな?」

 

カイト「……………」

 

なのははカイトを屋上に連れだし、お礼を言う

 

カイト「何の礼だ?」

 

なのは「カイト君のお陰で、ティアナ達と分かり合う事が出来たと思うから………………だから、ありがとう!」

 

カイト「…………フン」

 

なのは「も〜う、相変わらずの対応だね」

 

普通ならムッと思う所だろうが、付き合いが長いなのははカイトの態度には、もう慣れていた

 

カイト「言いたい事はそれだけか?」

 

なのは「ううん、あと前にヴィヴィオの面倒を見てもらった事もお礼言ってなかったよね?」

 

カイト「そんなことはどうでもいい」

 

なのは「そう言うと思ったよ」

 

カイト「………何時まで母親面するつもりだ?」

 

なのは「え?」

 

カイト「アレが孤児だというのは聞いた。だが、貴様は本当の母親では無い。今はよくとも、何れは感付かれる」

 

なのは「それでもヴィヴィオは私の大切な娘だよ」

 

カイト「……………………………」

 

なのは「例え血の繋がりが無くても、そこに信頼があれば本当の家族になれるよ」

 

カイト「フン、そうか」

 

カイトは歩き出し、その場を去ろうとするが、

 

なのは「カイト君は私の事をよくわかってくれてるよね」

 

なのはが話しだした為に、立ち止まる

 

カイト「…………何が言いたい?」

 

なのは「今まで何度もカイト君と戦って、私の事を知ってくれたんだよね? だからティアナと仲直り出来るようなアドバイスをしてくれたんだよね?」

 

カイト「……………」

 

何も答えない カイト

 

なのは「でも、私はカイト君の事をまだ何も知らない」

 

カイトは振り返り、なのはを見つめる

 

なのは「だから私は知りたい。カイト君の事を………嘗て管理局に対して持っていた憎悪の原因を」

 

カイト「………………………」

 

カイトは何も言わない

 

しかし、その目は真っ直ぐと なのはの視線に合わせていた

 

なのは「私達は話しあう事で分かり合える………………だから、カイト君も話してほしい」

 

自分の想いをカイトにぶつける なのは

 

カイト「………………………………」

 

なのは「………………………………」

 

お互いに視線を合わせ続ける

 

時間的に言うならば1分も経っていないが、なのははこの時間がとても長く感じた

 

視線を先にずらしたのは……………………カイトだった

 

そして、帰って来た返答は、

 

カイト「………話す義理は無い」

 

拒絶だった

 

なのは「カイト君………」

 

カイト「俺は貴様や六課の奴らとは、分かり合うつもりはない」

 

そう言い残し、去って行く カイト

 

彼が本当に心を開くのは、まだ先のようだ

 

なのは「………………………」

 

なのははただ去って行くカイトの背中を見つめ続けている

 

なのは「今はまだいいよ…………けど」

 

何時かは話してもらうよ?

 

あなたが話したいと思った時に………

 

なのは「それまで待ってるからね」

 

何時の日か、なのはとカイトが分かり合う日が来るだろう

 

そして、その時が彼の……………残酷な過去を知る時だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、あの場所が再び戦場と化す!!

 

あの場所とは一体?

 

次回もお楽しみに〜

 

 

説明
久しぶりにまともなタイトル……
では、本編をどうぞ
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 魔法少女リリカルなのはStrikerS 

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