なんか神の不手際で転生するらしい
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前回までのあらすじ

 

 

魔法教えたらいきなり危ないおじさんたちに出会った

 

 

 

 

 

 

柄にもないことしてすみません。いや、だって危ないおじさんに連れて行かれるとは言ったけどまさかこんなすぐにとは思わないじゃん?とりあえずガキから連想できるのはアイツ等しかいないな〜

 

 

 

「ガキ共というのは高町達三人のことか?」

 

「察しがいいな。その通りだ!」

 

「なんでなのは達が出てくるのよ?」

 

「ん〜・・・大体予想は付くけどね〜」

 

「だよな〜・・・」

 

 

 

恨むぞアイツ等・・・・タマモさんに頼んで呪いかけてもらおうかな・・・内容はそうだな・・・朝起きたらインセクトクイーンになっているとか

と、現実逃避していても始まらないから。一応尋ねる

 

 

 

「高町の名が出るということはお前等管理局員か?」

 

「・・・正確には『元』」

 

「なんで管理局員だった貴方達が私たちに何のようなんですか?」

 

 

 

流石の二人もこの二人が友好的な意味でここにいる雰囲気ではないことを察しているんだろう。流石、オリ主に襲われる頻度が最も多かっただけは―――

 

 

 

「・・・・何か変なこと言わなかった?」

 

「いや何も」

 

 

 

女の勘コワイ

 

 

 

「俺達は局に愛想つかされてよぉ・・・そこに居る同僚のバオルと俺はチャンスをことごとく潰されたんだよぉ」

 

「なるほど・・・大方察するに、そのチャンスをアイツ等の誰かに横取りされたと言ったところか?」

 

「何よそれ!そんなの唯の逆恨みじゃない!」

 

 

 

そうは言うがなバニングス・・・・

 

 

 

「・・・貴様らみたいなガキに何が分かる!私達は夢のために何時間も費やした!試験に落ちただけならまだ納得もゆくだろう!だが、奴らはなんといったと思う?」

 

 

 

もう一人の片割れ荒々しい口調とは対照的にどこか理知的な感じがする青年・・・確かバオルとか言ったな―――は自嘲気味に言った

 

 

 

「『彼女たちのほうが資質的に有能だ』これだけだ!碌に試験も研修も受けず上の意思だけで全てそれまでの努力を否定され席を外された。しかもあまつさえ奴らはその地位を塵屑のように扱って捨てやがった!!」

 

 

 

・・・・あれ?これってもしかして――――

 

 

 

『伸、これ君のせいじゃない?』

 

 

 

刃がそういうのも仕方がない。そう、彼女たちを休隊扱いとはいえ管理局員の座から外した原因を作ったのは俺だ。つまり俺は間接的に彼らの未来を奪ったことになる。まあ、だからどうしたという話だが、まさかこっちに飛び火するとは

 

 

 

『・・・・・やってしまった。でも、まあいっか!』

 

(いや良くないでしょ!?)

 

(フ・・・いいか?セイバー・・・人間とはだな、そこに居るだけで迷惑をかける存在なんだよ)

 

(開き直りましたね・・・伸)

 

 

 

ウッセー・・・予想はしていたけど、どうにもならないだろう。流石の俺も人の感情を操作するのはできないんだ。

 

 

 

『まあ、でもちょうどいいかもな?』

 

『え?』

 

『ちょうどよく彼女たちの力を試すにはもってこいではないか!』

 

『ちょっと!なに二人でコソコソ話してるのよ?』

 

『お前等丁度いいからアイツ等と戦え』

 

『『え?』』

 

『といってもアイツ等が何かしてきたらな』

 

「というわけだ。悪いが、テメエ等アイツ等をおびき出す餌になってもらうぜ」

 

「・・・抵抗しないほうが身のため。何、彼女達の出方次第だけど君たちに危害は加え―――」

 

((ゼイオン(マグナ)!今だ!!))

 

 

 

合図とともに俺と刃のデバイスが結界を張った。その瞬間俺等は蹴界の外で待機。後はアイツ等に任せよう。

 

 

 

「え?」

 

「ちょ!?アンタ等?」

 

『ちょうどいいからお前等全力で殺しに行っていいぞ』

 

『『ええ!?(しかも殺せって言わなかった?)』』

 

「・・・これは結界?」

 

「まさかテメェ等・・・」

 

「あー!もうアイツ等スパルタってレベルじゃないわよ!!すずか!!」

 

「え?えぇー!?」

 

 

 

そう言いながら月村にデバイス取らすように言うあたり頭は冷静らしい。因みに結界張ったのは俺達だが張ったと同時に俺達の姿が消えたためアイツ等はどうやらあの二人が張ったものだと勘違いしたらしい。

 

 

 

「行くわよ!レクス!!」

 

「行くよ!サーラ!」

 

「「イエスマスター」」

 

 

 

それと同時にバリアジャケットに身を包んだ(バリアジャケットはINNOCENT参照)。俺達は遠見魔法で中を見ている。まあ、流石にヤバくなったら手を出すがな・・・・でもアイツ等魔力はよくてギリAか・・・・まあ執務官に必要なのは現場指揮能力だからランクはいくらでもいいけど―――アイツ等には勝てない気がするが

 

 

 

「これは月村たちの勝ちか?」

 

「そうかもね・・・・君の持ってるうちわみたいなものでもない限り――――!?」

 

 

 

Side:三人称

 

 

 

『おい、どうした?刃』

 

 

 

伸は念話による会話で刃が息を飲むのを感じ、声をかけた。というのも、刃が素で驚くのは結構珍しいからである。

 

 

 

『この戦い・・・下手したら俺たちが出てくる可能性が出た』

 

『何?』

 

 

 

一方アリサ達も戦闘態勢をとっていた。二人の男は彼女たちが魔導師だったことに驚いたがすぐに笑みを浮かべて

 

 

 

「・・・・まさか魔導師だったとは(でも管理局のバンクにはなかったから・・・・はぐれか?)」

 

「ハ!ならちょうどいい!!俺達もコイツの力を使ってみたかったしなぁ!!」

 

(・・・・・私は別にそうでもないのだが・・・これでは私まで脳筋のようではないかガドの奴・・・)

 

 

 

そう言って男―――ガドはライムライト色の丸が四方に四つありその中心に一つの丸がありそれを線で結び砂時計のような図が描かれた本―――魔導書を取りだした。

 

 

 

「ファノン!」

 

 

 

その言葉と共にガドの手から何かの獣の形をしたエネルギーが放たれた。

 

 

 

「「!!」」

 

 

 

それを間一髪で避ける二人。だが―――

 

 

 

「アリサちゃんと別れちゃった」

 

「・・・・ちょうどよくわかれたか」

 

「!?」

 

 

 

 

「おい、どういう事だ?今の一撃・・・Aランクの魔導師が放つには荷が勝ち過ぎた一撃だぞ」

 

 

 

伸は刃に問いただした。刃のさっきの不可解な言葉から伸は何か知っていると察していた。そして、その情報源にも心当たりはあった

 

 

 

「・・・・元ネタがあるようだな」

 

「・・・・ああ、アレは『金色のガッシュ』って漫画に出てくる主要にして最重要アイテムの一つだよ。まあ、少し違うけど出している。術は同じだから多分同じだと思う」

 

「ふむ、で、あれは一体どう言うものだ?」

 

「詳しく説明するとその漫画の世界観放さなくちゃいけないから、説明しにくいんだけど、すごく単純に言うと魔物の持つ力を抑えている物と言ったほうがいいかな?あの本を使えるのは人間だから。ただあの本は多分この世界で最も歪なものだね。」

 

「どういう事だ?」

 

「あの本は使用者の心の力を元にその効力を発揮する。」

 

「心の力?精神力のようなものか?」

 

「うん、それと感情による割合も多いね。『アイツが憎い、斃したい』そう言った負の感情も力にするから」

 

「この世界に変換すればおそらく、何らかの機能で持ち主とリンクしていてその心の力とやらを魔力に変換して本に書かれている術を放っているというわけか・・・まるで疑似リンカーコアだな。とすると厄介だな」

 

 

 

伸がそう思うのも仕方がない。なんせ今、刃が言ったことと伸の考察が当たっているのなら彼らには実質魔力切れの概念が存在していないものである。こちらが抵抗すればするほど向こうも感情を滾らせてくるためイタチごっこになりかねない。

 

 

 

「まあいい。今は静観しておくか」

 

「そうだね」

 

 

 

無論二人ともいつでも介入できるように準備しているが―――

 

 

 

Side:すずか

 

 

 

えーと・・・とりあえず伸君の指示で目の前の二人組の人と戦うことになったんだけど・いきなり筋肉の人がエネルギー弾を出してきてアリサちゃんと分断されてしまいました。そして目の前にはもう一人の人がいるんですけど

 

 

 

「・・・ねえ君」

 

「は、はい!なんですか?」

 

「・・・正直私はこの戦いに気乗りしなくてね。だからさ、協力してくれないかな?」

 

「で、でもさっき人質って」

 

「・・・それは彼女たちに嘘をつかせなくするためさ。口先で誤魔化されても困るし」

 

「何を聞くんですか?」

 

「彼女たちが休隊理由さ・・・だって当然じゃないか。彼女達はやめた年の時、あの子たちは管理局でもそれなりの地位を約束されていた。その地位自体は努力次第で着任できるからそこまで重要じゃないんだけどね。それでも執務官や教導官を目指す者にとってはほとんど避けては通れない場所だったんだよ。なんせそこで1〜2年でも過ごせば教導官か執務官になれるんだから。いわば専門学校みたいなものだね。そこに着くはずの彼女達は『才能』の2文字で約束されていた・・・もし彼女達がいなければ研修生として勉学を学んでいた私達をふくめその当時の研修生の誰かがなっていただろうけどね。君たちは知らないだろうけど、研修生にはのっぴきのならない事情を持った人もいてね。まあ、あえてその後のことは言わないよ。」

 

 

 

私はその人のその後が無意識に分かってしまいました。

 

 

 

「さて、話も済んだことだし・・・どうかな?こっちの言い分飲んでくれるのならこれ以上の危害を加えないし他の三人も見逃そう。聞き届けられる範囲内でなら報酬も積む。流石にこの世界をくれとか言うのは無しだけど」

 

 

 

いや世界はいらないよ!?それに―――

 

 

 

「友達を売るわけには行きません」

 

「そうか・・・なら少し強引にいかせてもらおう」

 

 

 

そう言うと彼―――確かバオルさん・・・だったかな・・・が黒い本を取りだして

 

 

 

「アイアン・グラビレイ!」

 

 

 

見えない何かを放出してきました。私は咄嗟に全速力でその場を離れました。そして振り向くとさっきまで自分がいた場所が陥没していました・・・・そんなのありなの!?

 

 

 

「・・・・初見でこの一撃を躱すとは・・・どうやら見た目に反して相当な手練れのようだ」

 

 

 

違います!まだ私魔法初めて一日(実際は三ヵ月だけど)しか経っていないんです!!しかし、危なかった。伸君の直感トレーニングなかったら受けていたよ。今の一撃。

でもなんでかな?あれだけの攻撃見せつけられたのに全然負ける気がしないんだけど・・・

 

 

 

〜回想〜

 

 

 

「そこで避けろ!」

 

「え?」

 

「スパイラルバスター!」

 

「え、ちょ、きゃあああ!!」

 

「まだまだぁ!アブソリュートコキュートス!」

 

「え!?ちょ!タイム!タイム!」

 

「とどめだ!>∩(・ω・)∩<ホクトウジョーハガンケン!!」

 

「いやあああああ!!!」

 

「セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ」

 

『格ゲーで言うならゲージ無限で全画面即死攻撃ブッパしてただけだがな。あと殺すな。』

 

「あ?やっぱりわかる?ゼイオン?」

 

 

 

 

 

〜回想終了〜

 

 

 

・・・・うん、あんなことあったらこの程度でうろたえたりしないよね・・・フフフ

 

 

 

『マスター、バイタルが乱れています』

 

「あ・・今は戦いに集中しないとだね」

 

 

 

よしこっちも反撃しないと。でもさっきの押しつぶす術を発動させられたら大抵の魔法は軌道を地面に変えられちゃうからそれには・・・・

 

 

 

「よし!フローズン・ソーン!」

 

 

 

そう唱えると、たくさんの氷の茨が地面から生えてきた。ふふ、これは伸君のアビス・アース・レイをまねてイメージしたものだよ。しかも、追尾性能付き。最も一度この技を出したら次の瞬間伸君にまねさせられて私の倍以上の茨を出されたけど・・・酷いよ伸君

 

 

 

「な!?く・・・」

 

 

 

流石のバルドさんもこれには驚いたみたいで、咄嗟に空中に飛んで回避した。でも茨は彼を追いかけ空中へと向かってきた。

 

 

 

「ふ、なら・・・・ギガノ・レイス!!」

 

 

 

巨大なエネルギー弾・・・・なのかな?が茨を砕いて私に迫ってきた。私は咄嗟に茨を何重にも重ねて防御して防ぎました。やっぱりまだ、攻撃と防御は同時には行えないよ・・・伸君は一回でできていたけど。

 

 

 

「でもどうしよう?」

 

『マスター、此処は奴を止めるよりほかにありません』

 

「そうだよね・・・でもちょっとあれ可哀相な気が」

 

『つべこべ言っているわけにはいきません。幸いさっきの魔法で準備はほとんどできています。』

 

「・・・・そうだね」

 

 

 

本当にアレは気が引けるんだよね・・・・だって

 

 

〜回想〜

 

 

 

「そうだ、お前に伝えておかねばならないことがある?」

 

「なにかな?伸君」

 

「お前の資質変換氷結についてだ。」

 

「氷結の資質変換ならもう使いこなせるよ?」

 

 

 

あの、地獄の実戦で・・・まあ、アリサちゃんの修行に比べればましだけど・・・こっちは技とか真似られたから

 

 

 

「一般的な使い方はな。これからいうのは氷結の変換資質を持つ者のみが扱える、特殊なものだ。本来、普通に習うだけなら絶対に教えてもらえない・・・というより教える側ですらこの事実は知らないだろうから、運が良かったな?多分一生分の運を使ったぞ?お前」

 

 

 

えぇ!?い、いや確かに運はよかったと思うけど。というよりやっぱり伸君私使って楽しんでいない?

 

 

 

「そんなことは・・・・ない」

 

 

 

今の間は何!?あと心読まないで!!

 

 

 

「(顔に思いっきりでていたんだがな)まあ、そんなことはどうでもいいが、俺が教える氷結の最たる特異性とは――――」

 

 

 

〜回想終了〜

 

 

 

「ガンズ・レイス!」

 

 

 

そう思っている間にも向こうはさっきよりは小さいけど、大量のエネルギー弾を放ってきた。

 

 

 

「フリーズフェザー!」

 

 

 

私の背中から氷の羽が生えて無数の羽の形をした氷を放った。それらは向こうの放ったエネルギー弾を相殺していく。でもやっぱり相殺しきれないのもあって一発かすった

 

 

 

「ッ!」

 

 

 

でもこれで準備は整った。後は―――

 

 

 

「・・・・これは面倒臭いな。できれば、これは使いたくなかったんだけど仕方がない。術の名前からしてかなりやばそうだったからね。でも、これで終わりだ!ディオガ―――ッ!?」

 

「無駄です。もうあなたは何もできません・・・・と言っても聞こえていないか」

 

 

 

これが、私が唯一伸君に教えてもらった氷結魔法の真の力。その名も―――

 

 

 

「((停止凍獄|アイス・プリズン))」

 

 

 

見た目は変わっていない。だからこそ気づけない。彼の身体はすでに呼吸した際に気化した私の魔力が混ざった水が内部の魔力と強制反応させて神経だけを凍らせている。って、伸君が言ってた。

 

 

 

「そう言えば他にも言っていたな〜たしか・・・・『氷結能力の神髄は絶対停止、いかなる攻撃もすべて停止し同時に束縛する。』だったかな?でも安心して。今の私じゃ二分が限界だから。すぐに溶けるよ。あと今のあなたは内部だけ瞬間冷凍させただけだから、一種の仮死状態。だからまだ死んでないよ。まあ、意識や認識も凍らせているから意識が戻った後は何が起きたかわからないだろうけど」

 

 

 

あ、そんなことより早くアリサちゃんのところに行かないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠くで爆発音が聞こえました。

 

 

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オマケ

 

 

フローズン・ソーン:茨の形をした氷を無数に発生させる魔法。ただし、使うには相当の集中力が必要なため攻防一体は難しい。伸ができたのはこの魔法を自分で自己簡略化させたため。つまり改良すればすずかも行える

 

 

フリーズフェザー:羽の形をした氷を放つ魔法。因みに使用中は氷の翼が生えるが飛べない。本人曰く「イメージしやすいから」

 

 

((停止凍獄|アイス・プリズン)):自身の魔力が混ざった水を相手に吸収させることで相手を体内から凍らせる魔法。水は気体からでもいけるためかなり使い勝手はいいが、下準備がいる。分かりやすく言うと

 

ザ・ワールド(またはルナ・クロックorヘブンズタイム)!周囲の術者の魔力を吸った存在を仮死状態にして停止→全力全壊!→そして時は動き出す(凍結を解く)→気が付いたら目の前にSLBが!

みたいなことができる。なお、対処法は資質変換で抵抗するしかない。

 

説明
第八十七話:激突!(前編)
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コメント
非殺傷なんてものはなかった。(狂)
対処法が変換だけなんて詰んでるじゃないですかヤダー!(黒咲白亜)
咲夜さん!再現しただけなんで大丈夫ですよ!決して銀色の世界にはなりません!!・・・・・白銀の世界にはできるけど(博)
咲夜「私のスペカって誰にでもパクられるのね・・・・・」(Blaz)
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