今、俺がやる事は危険ではないけど

正直できるか分からない………

なんせ賭けだ

だけど……

やらないよりマシだと思う

　　　三節　?魔人の模倣?

一刀「よし、やってみr…………っ!!」

ﾋﾟｭﾝ!!

俺の右耳を掠るか掠らないか位の所を『極死の閃光』が通り抜けていった

やべぇ…………冷や汗が止まらない……

一刀「………危なかった……………死ぬかと思った………」

目の前には人差し指を俺に向けた響窃が仁王立ちしていた

響窃「この響窃を前に考え事とは………随分余裕があるのだな………」

一刀「まさか………あるわけないだろ………？

いつも俺の生と死は紙一重さ」

響窃「その割には隙を見せすぎだぞ………」

一刀「ほっとけ」

響窃「ふっ………ひとまず！」

ｺﾞｵｯｯ!!

一刀「で、でかっ!!」

響窃は人差し指を空に向かって指すと真紫色の巨大な玉が現れた

明命「し、『死の宝玉』………」

思春「いや、『死の宝玉』より大きい………!!

『極死の宝玉(きょくしのほうぎょく)』であろう………」

大き過ぎる………！これじゃあ………

避けきれない!!

響窃「これも避けるのか………？

避けたとしても、後ろにいる満身創痍の仲間に当たり、全員が吹き飛ぶ事になるぞ………」

翠「っ!!じゃあ………」

左慈「『受け止める』か『破壊する』しか選択肢がないじゃねぇかよ!!」

一刀「マジか……………卑怯者め！」

響窃「さぁ、守るのは己か…………

愛する仲間達か…………

決めるがいい!!」

ｺﾞｫﾝｯ!!

霞「投げてきよったで!!」

一刀「一か八かだ…………はあっ!!」

ｷﾞｭｫｫ！

俺は覚悟を決め、気を溜め始めた

于吉「？？何をするつもりでしょうか？」

左慈「于吉、『不通壁』張っとけ

北郷が何をするのか知らねぇが、その作戦が失敗したら俺等も危ねぇ………」

于吉「そうですね………」

紫苑「っ!!ご主人様が構えました！」

一刀「ふぅぅ……………」

俺は刀を抜くように右手を左の腰あたりにそえた

『極死の宝玉』は直ぐそこまで近づいていた

愛紗「ご主人様！お逃げ下さい!!」

一刀「あっ………そうだ

一応聞いておかないと…………愛紗!!」

愛紗「っ!!何でしょうか!?」

一刀「ちょっと借りるよ」

愛紗「？？あの………何をでしょうか？」

一刀「これだよ！」

俺は右手に気を集中させた

雪蓮「っ!!ねぇ、愛紗………あの構えって……」

愛紗「？？…………っ!?あれは!?」

愛紗「『天斬龍撃』の構え!!?」

一刀「『手刀(しゅとう)』！」

一刀「『断空斬(だんくうざん)』!!」

ﾌｫﾝ!!

すると……………

ﾄﾞｯｯｶｱｧｧｧｧﾝｯ!!!

俺の頭上で巨大な大爆発が起こった

桔梗「なんという事だ………」

左慈「北郷の野郎………関羽と全く同じように『極死の宝玉』をぶった斬りやがった!!」

響窃「関羽の技を………真似したのか!?」

俺はニヤリと笑い

一刀「お前が俺の身体を使っていたし、記憶が戻っていたからな

見様見真似でやってみたんだが……案外出来るもんだな……

だけど………」

響窃「むっ………？」

一刀「これは状況におうじてやっただけだ

更に言えば不本意でやった」

響窃「…………何が言いたい？」

一刀「これからやることが本当に俺がやりたかったことさ！」

俺は笑う顔を崩さず

ゆっくりと響窃に…………

右手の

響窃「なっ…………まさか!!?」

人差し指を向け、

左慈「おいおい…………嘘だろ!?」

焔耶「こんな事があるのか!?」

俺はこう言った………

一刀「『死の閃光』!!」

すると………

ﾋﾟｭﾝ!!

指先から禍々しい真紫色をした光が線となり、放出された

響窃「くっ!!」

俺が放った『死の閃光』は響窃の左足を掠って行った

一刀「大成功………かな？」

華琳「何で………？どうして……？」

詠「何でアイツ、『死の閃光』をつかえるの…………？」

華琳「………………」

詠「な、何よ………そのいかにも『私の台詞を先に言うな』みたいな目は………」

華琳「何でもないわよ…………

でも、確かに何で一刀が『死の閃光』を放てるの？」

やっぱり皆驚くよな………

響窃「北郷…………どうやって私の『死の閃光』を………!?」

一刀「愛紗の技と同じ

ようは真似をしたんだ、魔人の模倣をね………」

響窃「この響窃の模倣………だと………!?」

一刀「何でだろうね………できる気がして………賭けでやってみたんだ

そしたら………」

響窃「出来てしまったのか………!?」

桂花「何て単純な理由なのよ!!全身精液男!!」

一刀「別に成功したから良いかなって」

響窃「おのれ………！」

一刀「じゃあ…………

………再開するか!!」

　　　　　　　　　　　……終……