IS〜蘇りし幻[ゲシュペンスト]〜第9話〜決闘/動きし王者 |
期末テスト、今年から始まった課題、色々ありすぎて先月は出せず申し訳ありません。
最後まで見てくれると有り難いです。
一週間後 IS学園
第三アリーナ・Aピット
秋十side
あれから一週間が経った。
オルコットさんとの決闘である。
これから決闘をするんだが…………
「……………なんで来ないんでしょうか?織斑先生」
「知らん、もう少し待て」
来るはずのISがいつまでたっても来ない。
「織斑先生、最悪の場合は量産型で 行きます」
「分かった、手配しておく」
「それと中村さんの事なんですが…………」
「わかっている…………全く何処をほっつき歩いているんだ…………」
あれから一週間、中村さんが帰ってこない。
姉貴が言うにはこんなことは初めてらしい。
どこいったんだよ中村さん…………
「ホンマやなぁ…………どこ行ったんやろなぁ中村の奴ぁ」
「そうですね…………って!!!」
気が付いたら横に短髪でオールバックで目付きの鋭い男がいた。
何て言うか……………見た目的に……………怖い人。
「なんや………なんか怖い人って……思っとったんちゃうやろなぁ」
「え、いや、えっと…………」
「冗談やって、気にすんな」
「は、はぁ…………あの〜〜貴方は?」
「俺は川崎………川崎涼や………ここの食堂で働いてるで」
「「え?!」」
その一言に俺と箒が固まった。
こんなルックスの人を食堂で見たことがないんだが。
「見かけたことないやろうなぁ、どちらかというと裏方の仕事をしてるからなぁ」
川崎さんの言葉に納得をする。
確かに恐そうな人が食堂にいたら怖い。
「あれ、川崎さんは中村さんとは?」
「昔からの友人や、きよつけや…………中村がこないに姿眩ます時は面倒さいことが起こるで」
「え、マジっすか?」
「うん、マジマジ」
「織斑君〜〜」
川崎さんと話していると山田先生が走ってくる。
「どうしました?」
「来ましたよ、織斑君の専用機が」
「かなり遅かったですね」
「そないなこと言ってる場合やったらさっさと乗りや、レディを待たせるのはあかんで」
待機状態のISに手を触れて目を閉じる。
(さぁ………来い)
すると俺とISが一瞬光を放ち、収まる。
目を開けると目線が高くなっていた。
「これが、俺のIS…………」
「あぁ、それがお前の専用機…………白式だ」
「白式………それが俺のISの名前…………」
「すまないが織斑…………実はまだ一次移行が済んでいない」
「了解…………この試合中には完了させる」
「わかっているなら良い」
「秋十!!!」
アリーナへ向かうためピットから出ようとすると箒に呼び止められた。
「勝ってこい………」
「あぁ、わかってる」
「織斑」
「なんです川崎さん?」
「アドバイスや…………何があっても冷静に…………やで」
「有り難うございます」
さぁ、行こうか白式……………
数分後
とは言われたものの……………
「避けるので!!!、精一杯だっての!!!」
試合はほぼワンサイドゲームに近い状態にある。
四方八方から飛んでくるビームを避ける。
まぁ相手のオルコットさんは焦っているみたいだけど………
(落ち着け…………川崎さんも言ってたじゃないか…………冷静に……冷静に見ろ、そして考えろ)
ビームを避けながらオルコットさんのISを見る。
武装からして向こうは中遠距離型のIS…………ライフルにビット兵器が四機だ…………そして白式は近接ブレードのみ………そして初期設定のせいなのか機体が動きに着いてこない…………明らかに不利だ。
冷静に観察しているとあることに気がついた。
(ビットでの攻撃の時、ライフルでの攻撃が来ない…………だったら!!!)
ビームを避けながら一つ目のビットを破壊する。
背後からビームが来るがそれをブーストで避けてその勢いのまま二つ目のビットを破壊する。
それを見て焦ったオルコットさんはライフルで攻撃してくる。
ビームの雨を避けながらビットを二つまとめて破壊しオルコットさん目掛けて突進する。
すると、オルコットさんに笑みが零れた。
「掛かりましてよ、ブルー・ティアーズは六機あってよ!!!」
ブルー・ティアーズからミサイルが発射され、直撃した。
第三アリーナ・Aピット
川崎side
「秋十!!!」
ミサイルが直撃した秋十の姿をモニターを見ていた篠ノ之が声をあげる。
全く…………まだまだやなぁ。
「ふん、機体に救われたな馬鹿者」
織斑先生はなにやら嬉しそうにそう呟いた。
一次移行が完了した秋十の姿が目に写った。
第三アリーナ
秋十side
"フォーマットとフィッティングが完了しました、確認のボタンを押してください"
目の前に現れたウィンドウの真ん中の確認ボタンを躊躇せずに押した。
すると白式の装甲…………いや………機体全体のデザインが変わったが、武器もかなり変わった。
近接特化型ブレード《雪片弍型》
「まさか、一次移行!!?、いままで初期設定で戦っていたというの!!!」
「驚いているところ済まないが…………終わらせてもらう」
少し体を動かし雪片弍型を構える。
身体の動きにピッタリ着いてくる、違和感もない。
「一撃だ!!!」
そう叫んでオルコットさん目掛けて突進する。
気付いた時にはオルコットさんの背後にいた。
するとブザーの音が聴こえた。
『試合終了、勝者、織斑秋十』
決闘は織斑秋十の勝利で終了した。
某事務所 議員室
一夏side
「おねがいします……………んっ………これ以上は…………あっ……………もう………んぁ」
「……………これ以上はもう………なんですか吉野議員?」
後ろから抱き締め、耳を甘噛みして暫くしてから耳元で囁く。
イヤラシイ手つきで吉野議員の身体を触っていき、下から上へと首筋をゆっくり舐める。
どうしてこうなっているかと言うと…………行動を起こすにはそれないの資金、権力が必要だ。
何もない状態では失敗した時の揉み消し、口封じができない。
そこで俺は資金援助、一定の権力を手に入れるために大手企業と政治家と交渉している。
ここ一週間で6社と契約を結び、五人の政治家と交渉成立している。
一方的な要求では交渉決裂する可能性が高いため、相手にとって今後の運営に利益の出る条件も出す。
だが個人的には一週間でこれ程の契約を結べたのは驚きだった。
理由の一つは社長や国会議員が女性だったのが最大の理由のだ。
ISがこの世界に広まって女尊男卑という風潮が広まり、女性が優位に立つことは珍しくない。
ただ話し合いで成立すれば良いんだが、駄目な場合はあまり使いたくないが、夜の話し合い(友人が命名)を使う。
まぁ女性限定だが。
その結果が今である。
「良いんですよ?やめてくれと一言言ってくれれば、やめてあげますよ?ただし……………」
吉野議員の前に立ち顔を近づける。
唇と唇が触れてしまいそうな所まで。
俺は彼女の口の中に二本の指を入れる。
「ふみゃ」
「キスも、それ以上の事も全てお預けです……………さぁどうしますか?選択肢は二つです、話に乗り快楽を得るか、話に乗らずにもどかしい思いをするか」
なんか変態っぽい感じになっているが、これは演技だ…………俺は決して変態ではない。
吉野議員の顔が凄いことになって いた、顔は紅くて眼はトロンとしている、口から涎が滴り落ちていた。
「駄目ですよ………美人の貴女が涎を垂らしては……………可愛い…………」
可愛いと言った瞬間、ついに我慢できなくなったのか吉野議員が凄い勢いで抱き着いてきてキスをする。
ただのキスじゃない、舌を入れてきて俺の口の中を舐め回す。
「んっ…………ぷはぁ………おっと待った」
キスが終わると俺の服を脱がそうとしてくるがその手を掴む。
「その前に……………交渉成立でいいですか?」
俺がそう聞くと吉野議員は小さく頷いた。
「わかりました……………さぁ、貴女の満足するまで私はとことんお相手いたしましょう」
数時間後
某所 商店街
「あぁ〜〜〜」
欠伸をしながら腕を伸ばす。
ピリリリリリ、ピリリリリリ、ピッ
「はいよ」
電話に出ると、シラカワだった。
『どうだ?』
「あぁ交渉成立だ、次は?」
『暫く休め、次はかなり難しい相手だ』
「わかった、じゃあゆっくり休ませてもらう」
『あぁ、ではな』
ピッ
「さてと、どうすっかなぁ」
そういや最近自炊してないな……………久し振りになんか作るか。
何を作ろうか考えながら八百屋さんに入る、手頃な野菜を籠に入れてレジに行くが人がいない。
「すいません」
「は〜〜い、あら?」
レジに入った初老のおばさんが少し驚いた顔をした。
俺の顔に何か付いているのか?
「もしかして………一夏君?」
「え、どうして俺の名前を?」
質問を質問で返してしまったが、かなり混乱している。
俺の名前を知っている人が異世界にいたのだ、他人の空似かもしれないが。
「やっぱりそうだわ一夏君だわ、あら〜〜すっかり男前になっちゃって、一体何処に行っていたの?千冬ちゃんや秋十君すごく心配してたのよ?」
「ちょ、ちょっと待って下さい一体誰の事なんですか?」
千冬?秋十?一体誰なんだ?
「え、まさか一夏君…………」
「はい、記憶が無いんです自分の事も家族の事も………」
するとおばさんは少し悲しそうな顔をした。
「じゃあ教えてあげる、とりあえず座って」
おばさんに用意した椅子に座り話を聞いた。
この世界の織斑一夏の事を、おばさんの話によると姉と弟が一人ずついるらしい。
そしてISが出てきた時から優秀な姉と弟に見比べられるようなり、周りから罵声や暴言を吐かれ、暴力を受けていたらしい。
「周りの大人はみんな……………千冬ちゃんや秋十君ばかり見て、全然一夏君の事は見ようとしなかった…………でもね、一番凄かったのは一夏君だった、ここの商店街の皆知っている一番の努力家だった、勉強も運動も皆より凄かったのに………」
「そうなんですか……………おばさん」
「なに?」
どうしてだろうか、この人なら話していいと思う。
「信じてくれないかも知れないけど、聞いてくれないかな?」
「良いよ、話してごらん」
俺は話した、異世界のことをそこで軍人になって戦争の中を生き抜いて来たこと、沢山の友人が死んだこと、そして娘がいたことを話した。
「そう、そんなことが…………辛かったね」
「信じてくれるの?」
「一夏君が体験したことなんでしょ?それにISが出てくるなんて一体誰が予想できたの?この世の中知らないことばかりよ?」
「ふっ、そうですね」
「そういえば一夏君の子供、今いくつなの?可愛いの?」
「可愛いですよ、娘は二人いて春香と冬美という名前なんですけど、二人とも6才になります」
「ふふ、なんか父親の顔をしてるわね一夏君」
「そう言われると照れますよ、さてと」
椅子から立ち上がり身体を伸ばす。
かなりの時間喋ったな。
「また来ます」
「うん、しっかりね」
おばさんと別れを告げて、最近借りたマンションに向かう。
(もしこの世界の織斑一夏が俺なら、記憶が飛んだのはこの世界にいた所だけ…………つまり俺は元々はこの世界の住人だったって事か?)
そんなことを考えていると、目の前にスーツ姿の二人の男がいた。
俺は驚きを隠せなかった、それはかつて共に戦場を戦い抜き、先に死んでいった男だったから。
「久し振りだな、一夏……………いや、織斑准将」
「あぁ……………享、幸輔………………いや…………………………中村中佐、霧生大佐」
久し振りに出したのにこんなのですいません。
先月出せなかった分、もう一本書かないとね。
説明 | ||
久しぶりです、KANNBARUです。 先月は出せず、すいません(´д`|||) やっとこさ決闘まで行きます。 |
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