ガンダムビルドファイターズ アストレイif
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第一話

始まりの戦火 前編

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 ジリリリリリリリリリ…

「んん〜」

目覚ましに起こされて布団から這い出る。時刻は朝の7時半。待ち合わせの時間までまだ1時間はある。

 とりあえず、布団を片付けて洗面台へ向かう。今日は、日曜日で高校生である僕は本来まだ寝ていてもいいぐらいなのだが、約束がある以上そういうわけにもいかない。

 洗面を終えて居間へ向かう。台所では母さんが調理中らしく包丁でまな板を叩く音が聞こえてくる。

「母さんおはよう」

居間に入る前に声をかける。

「あら、めずらしく早起きじゃない。もしかしてデート?」

「違うけど、遊びに行く約束があるんだよ」

軽く流して居間に座り込み、約束した二人の友人に今日の予定を確認するメールを送る。と、ほどなくして一人から返信が来た。内容は…

 

題名:RE今日の

 

本文:もう着いてる。

   早く来い。

 

 短い文面はいつものことだとして、まさかもう着いてるとは…。仕方ないから僕も早めに出るとしよう。もう一人はどうせ遅刻するだろうし。

「はい。朝ごはん」

「ん。ありがと」

「二千円になります」

「金取るのかよ!?」

母さんと漫才のような会話をしつつ朝食を平らげ、着替えをして家を出る。最後に、手にしたセカンドバッグの中身を確認する。財布とケータイ。それとアレも持ったし、忘れ物がないことも確認したしそろそろ行くか。

「じゃあ、いってきまーす」

「はーい。いってらっしゃーい」

少し駆け足で待ち合わせ場所に向かう。外は雲ひとつ無い晴天だ。

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「遅い」

「いやいや、待ち合わせの時間まであと三十分はあるから」

走ってきたって言うのに酷い奴だな。

 家を出て十五分ほど歩いた場所にあるゲームセンターで待ち合わせしていた友人の一人。((群雲青空|むらくもせいくう))と合流してもう一人の友人((小鳥遊翠|たかなしみどり))を待つことになった。(ちなみに道中で「起きたなう〜」と電話が来た)

 たわいない会話をしながら待つこと三十分。

「お待たせ〜」

やっと来たその人物は頭の後ろでポニーテールが元気に揺れる女の子だ。

「遅いぞミドリ」

「おはようミドリ」

「遅くなってごめんね〜」

挨拶をすませて店内へ入る。

 しばらく店内を見て回り、UFOキャッチャーで景品を取ったりして遊んだ後目的のものがあるスペースへとやってきたのだが。少し様子がおかしい。人気があるから人が多いのはまだいいんだけど、なんていうか人の回転があまりないというかさっきから対戦している人達が動いていないような…

「ねえ、アオあれってどうなってるかわかる?」

横にいるアオ(セイクウのあだ名)に聞いてみる。

「たぶん身内回しで時間使ってるんだろうな」

「身内回し?」

「知り合い同士で対戦を続けて他の人にやらせないようにしてるのよ」

意味がわかってなかった僕にミドリが説明をしてくれた。確かにさっきから戦ってるのは同じ人たちばかりで他の人は入りづらそうに見ているだけのようだ。

 不愉快極まりない。本来みんなで楽しむものなのにそれを占領して自分達だけ楽しむだなんて。

 僕が、一歩踏み出したその時、

「まあ、待て」

アオに手をつかまれて引き止められた。

「だけど…」

「お前の言いたいことはわかるし、俺もあいつらは気に食わん。だから、まずは俺に任せとけ」

そう言うと人ごみをかきわけて歩き出す。僕とミドリもその後に続く。

「すいません。」

先頭のアオが声を掛ける。すると対戦をしていた二人とその近くに立っていたもう一人がこちらを見た。そして、次にアオが放った一言で戦いの火蓋があがることになる。

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次回予告

観衆が見守る中始まる戦闘。

初陣を飾る少年の運命は?

次回!始まりの戦火後編

仲間と共に立て!アストレイ!

説明
ようやく第一話投稿です(^^;
とはいえ、まだバトルパートではないのでご了承くださいm(_ _)m
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