インフィニット・ストラトス 受け継がれる光の絆 Episode.20 話し −トーク− |
一夏に言われた通り箒は鈴を、セシリアは山田先生、シャルルは千冬を連れてきた。一夏を含めた6人が一夏の部屋に集まった。
「で、何から話す?」
一夏は皆に問う。
「では織斑、あの怪物について話して貰おう」
「わかった。あいつらはスペース・ピースト。正体不明の人を食う生物だ」
「正体不明?」
真耶が聞いた。
「詳しい事は俺も知らない。もう一つの名前は異生獣。人間サイズから数十メートルまで大きさはまちまちで、小型の物が多数合体して巨大になるヤツもいる。タイプは沢山いる。俺が知ってるのは此処までだ」
「では次に巨人について話してもらおう」
「・・・あの巨人の名前はウルトラマンネクサス」
「ウルトラマン?」
鈴が聞いてきた。
「前の適能者がそう名づけた」
「あの、適能者とは?」
セシリアが聞いてきた。
「ウルトラマンが地球上でその姿を保つ為一体化した人間の事をそう言う」
一夏はエボルトラスターを取り出した。
「箒、これ抜いてみろ」
「あ、あぁ・・」
箒は一夏からエボルトラスターを受け取り、抜こうとした。しかし、エボルトラスターは鞘から抜けなかった。
「一夏、抜けんぞ」
「あたり前だ。これは適合者にしか抜けない。これにはとてつもない光があるんだ」
「光?」
「俺の白式が一次移行が巨人に似てるのは気づいてるよな」
「あぁ、知っている」
千冬は一夏の言葉に頷いた。
「あれはコイツが力を与えてくれたんだ」
一夏はエボルトラスターを見た。
「ところで一夏、あんたそのネクサスて言うのと何処で出会ったの?」
鈴が聞いてきた。
「・・あれは今から2年前」
「2年前?」
「織斑先生、いや千冬姉。2年前の第二回モンドグロッソの時起きた事件覚えてるよな」
「あぁ、覚えてる」
「事件?」
シャルルが聞いてきた。
「一夏の誘拐事件だ」
『!?』
その場に居た全員が驚いた。
「たぶん私の二連覇を阻止しようとする者の仕業だろう」
「俺はその時難とか脱出した。でもその時、ペドレオンに襲われた。俺を捕まえようとした奴等はペドレオンに喰われた。そして俺もペドレオンに捕まり喰われそうになった」
「一夏・・・」
「もうダメだて、そう思った時・・」
諦めるな!!
「諦めるな・・」
「その言葉が聞こえた時、ネクサスに助けられた」
「それが初めての出会い?」
「いや、始まりだ」
「始まりて、どう言う事よ?」
「それから数日後、ある夢を見たんだ」
『夢?』
「見たこと無い遺跡で回りは森ばかりなんだ。で、その時何かが俺を呼んだんだ」
「呼んだって誰が?」
「俺はそれに従って向かったんだ。そしてストーンフリューゲルの石碑を見つけたんだ」
「ストーンフリューゲル?」
「今日俺が呼んだ飛行物体だよ」
「あ、アレか」
「その石碑に触れた時、俺は謎の空間にた。そしてそこでネクサスに再び出会った。そして俺はそこで歴代の戦いを見た」
「歴代の戦い?」
「俺はそれを見て俺にもその人達と同じく戦う事が出来るのか聞いた。そして彼は答えてくれた。俺は夢が覚めると手にエボルトラスターがあった」
「「「「「「・・・・」」」」」」
「俺は戦う事を決意した。六人目として」
「六人目?」
「一夏さんの前に五人もいたんですか?」
「あぁ、居たよ。それぞれの運命と戦いながら」
「運命・・」
「一人目は愛する家族達を守る為に。二人目は償いの為に。三人目は生きる為に。四人目はビーストへの復讐の為に。しかしその復讐の心の闇を敵に利用されてしまった。でもそれを助けたのが五人目だ。五人目は今までの戦いの中で出会った彼等の思いに答えながら戦った。そしてネクサスを本来の姿にし、闇の巨人を倒した」
「じゃあ一夏の戦う理由ってなに?」
シャルルが聞いてきた。
「そこまで難しくないよ。俺の戦う理由は、大切な家族や仲間を守る為」
「私達を・・」
「守る為・・」
それを聞いた彼女達は少し黙り込んだ。
「でも、どうして一夏は僕達を守ろうとしてくれるの」
「・・・・」
シャルルは悲しそうな顔をしながら言った。
「どうしてそんなに傷ついてまで守ろうとするの?」
「そうだ、一夏」
「一夏さん」
「一夏」
「織斑君」
「織斑」
シャルル達が心配そうに言うと一夏は一言言った。
「古来より英雄は、傷つきながらも大切なものを守った」
「え?」
「どんなに傷ついても、何度倒れようとも、それでも守りたい物の為に立ち上がった。だから彼等のように俺も守りたいんだ」
一夏はエボルトラスターを見ながら言った。
「一夏」
「何だ?」
シャルルが一夏に話し掛けて来た。
「僕にも協力させて」
「な!?何言ってるんだよ!」
「さっきの話しを聞いて思ったんだ。一夏が僕達の為に戦ってくれるなら僕は力になりたいんだ。一夏と一緒に戦いたいんだ」
「一夏、私もだ」
「私もですわ」
「私も」
「わ、私も。出来ることを」
「みんな・・」
「一夏」
「千冬姉」
「私も協力させて貰う。自分の家族に無茶させるわけにはいかないからな」
千冬の顔は心配してる顔だった。
「・・・やっぱり歴代と同じだな」
「同じ?」
「歴代も一人で戦ってたわけじゃない。一緒に戦ってくれる者達がいたんだ」
「じゃあ一夏も同じだね」
「ああ」
一夏は笑っていた。
「織斑、私はボーデヴィッヒの所に行って来る。今回の事は伏せておくように言っとく」
「頼みます」
「あぁ」
千冬はそう言って部屋を出て行った。
「じゃあ一夏、私達も」
「それでわ」
「じゃあね」
箒や真耶達も部屋を出て行った。部屋には一夏とシャルルが残った。
「一夏」
「なんだ」
「わかってると思うけど――」
「言わないよ、シャルルの事は」
「ありがとう。それで一夏、今日出だあのビーストは?」
「今のところ反応はない。今日の戦いでダメージを与えたから数日は動かないと思う」
「そうなんだ。でも大丈夫?」
「何が?」
「膝だよ。今日ビーストにやられたじゃん」
「大丈夫、ストーンフリューゲルで完治したから」
「・・・ちょっと見せて」
「お、おい」
シャルルは一夏のズボンをまくった。膝がでると傷跡が残っていた。
「ちょっと待ってて」
シャルルはそう言って救急箱を出し、中から塗り薬を取り出した。薬を一夏の膝に塗り、その上からガーゼを貼った。
「これでよし」
シャルルはそう言って薬とガーゼをしまった。
「・・ありがとう」
「どういたしまして」
一夏はその時、少し微笑んだ。
暗い。暗い闇の中に彼女はいた。
「・・・・・・」
いつ頃からこうなのかは覚えていない。ただ、生まれたときにはもう闇の暗さを知っていた
人は生まれて初めて光を見るというが、この少女は違う
闇の中で育まれ、影の中で生まれた。そしてそれは今も変わりがない
光のない部屋で影を抱いて闇に潜み、その赤い右目は鈍く光を放っている
ラウラ・ボーデヴィッヒ
それが自分の名前だと知っているが、同時にそれが何の意味も持たない事を理解している。
けれど、唯一例外はある。教官に・・・織斑千冬に呼ばれるときだけは、その響きが特別な意味を持っている気がして、そのたびにわずかな心の高揚を感じていた。
(あの人の存在が・・・・その強さが、私の目標であり、存在理由)
それは一条の光のようであった
出会ったときに一目でその強さに震えた。恐怖と感動と、歓喜に。心が揺れた。体が熱くなった。そして願った
あぁ・・・・こうなりたい
空っぽだった場所が急激に埋まり、そしてそれが全てとなった
自らの師であり、絶対的な力であり、理想の姿
唯一自らを重ね合わせてみたいと感じた存在
ならばそれが完全な状態でない事を許せない
その原因を作った。
「織斑 一夏・・・・教官に汚点を残させた張本人・・・。そしてアイツは」
巨人であった。
先ほど千冬が来て今回の事は伏せて置くように言われた。もしも漏らした場合、退学かそれなりの処罰をあたえると言われた。
「ヤツは何故あんな力を持ちながら」
ラウラは解らなかった。あれほどの力があるのに何故守るなどと言う事に使うのかと。
ッギリッ
「ヤツの大切なもの全てを壊して私の前にひれ伏せてやる」
ラウラは左目に眼帯を外した。暗闇の中、金色の瞳が光のようにともっていた。
「ほう、これは使えそうだ」
暗闇の中、ラウラを見る一つの影があった。
「ヤツを倒す為に利用させてもらうぞ」
影はそう言いながら暗闇の中へ消えていった。
説明 | ||
最近面倒になってきた。でも書いたからには最後までやり遂げる。 | ||
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インフィニット・ストラトス ウルトラマンネクサス | ||
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