真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第六十五話 アギト推参!! |
建物の屋上で戦う2つの影
シグナムと謎の騎士ゼストである
未だ未知数であるゼストに、シグナムは勝つ事が出来るか?
シグナム「紫電一閃!!!」
出し惜しみはしないと言う事か、必殺技を連発し、ゼストを追いこもうとする シグナム
しかし、ゼストには ほとんど通用しない
ゼスト「その技は既に見切っている!!」
槍を横に振るい、シグナムの腹を切り裂く
シグナム「グッ」
紫電一閃も中断してしまう
ゼスト「エース級の強さではあるが、俺には及ばん」
シグナム「言ってくれるな、これでも死地を乗り越えてきた数は上のつもりだ」
再びレヴァンティンを構え、ゼストに向かって行く
ゼスト「はぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
自身のデバイスである槍、デッドブレイグを巧みに振るい、シグナムを間合いに入れさせない
シグナム「クッ」
素晴らしい戦い方だ
私が翻弄されるとはな
シグナム「だが、間合いに入れないのならば!!!」
ゼスト(何をするつもりだ?)
シグナム「レヴァンティン!!!」
レヴァンティン【カートリッジロード! シュランゲフォルム!】
ゼスト「古代ベルカ式か」
シグナム「受けよ! 我が一撃!」
レヴァンティン【飛竜一閃!!!】
連結刃が舞い、ゼストを切り裂こうとする
ゼスト「中々の技だ……だが!!!」
縦横無尽に襲い掛かってくる刃を悉く弾く ゼスト
シグナム「何だと!?」
所見で完璧に破られるとは…………
ゼスト「生憎、連結刃使いと戦った事があってな……………あの程度の技なら効かん」
シグナム「クッ ならばこれでどうだ!!」
レヴァンティン【カートリッジロード】
シグナム「飛竜一閃・轟龍!!!」
紫色の砲撃を放つ シグナム
ゼスト「っ!!!!!」
流石に不味いと思ったのか、飛んで躱す ゼスト
しかし、それこそがシグナムの狙いだった
ゼスト「っ!!!!!!」
ゼストはシグナムを見て驚く
彼女が弓を構えていたからだ
ゼスト(奴のデバイスは弓にもなるのか!?)
シグナム「駆けよ! 隼!」
レヴァンティン【シュツルムファルケン!!!】
燃え滾る矢が放たれ、ゼストは避ける事が出来ず、脇腹に当たってしまう
ゼスト「グッ!」
今のはかなり効いたぞ…………
ゼスト「お礼をくれてやる! 槍刃滅却 雷光弾!」
ゼストが槍を振るうと、光の弾が撃ち出された
しかし、それほど早い技ではない
シグナム「食らわん!!」
その光の弾をレヴァンティンで切り裂く シグナム………………すると
シグナム「っ!?」
切り裂いた瞬間に強い光を放ち、大爆発を起こす
その爆発で建物が崩落し、2人共足場を無くした為、落ちていく
シグナム「クッ 煩わしい技を……」
爆発をもろに受けたシグナムだが、それほど大きなダメージは見られない
先ほどの建物よりかは小さい、民家らしき家の屋根に降り立つ シグナム
ゼストの方を見ると、彼も自信と同じく家の屋根に立ち、こちらを窺っている
シグナム「並々ならぬ騎士だな」
さて、どうするか?
シグナム「いや、近づいて斬る……………それが私の戦い方だ」
意を決し、ゼストに向かって走り出す シグナム
ゼストが居る場所までは、高さが同じ家しか無く、一直線である
この場所は、火災の被害が少なく、建物などは形をほとんど残している
シグナムらが居る場所は屋根である為、足場としてはあまり良いものではないだろう
しかし、一流の騎士となれば、足場などに文句は言わない
シグナム「はぁぁ!!!!!!」
ゼストに飛びかかり、レヴァンティンを頭上に振り落とそうとする シグナム
すると、2人に近づく影が………………
シグナム「貰った!!!!!」
ここは私の距離だ!
この一撃で勝った!
そう思ったシグナムは、後ろに来ていた影に気付けなかった
アギト「ブレネン・クリューガー!!!!」
小さな赤髪の少女が、火炎放射の様な魔法を使い、シグナムの背後を襲う
シグナム「しまっ!!!!」
流石のシグナムも、これには反応出来ず、背中を焼かれてしまう
シグナム「グッ」
屋根から転げ落ち、地面に倒れる シグナム
アギト「見たか! これがアギト様の実力だ!」
少女の名はアギト
ルーテシアと行動を共にしていた者である
ゼスト「アギト、何故来たのだ?」
アギト「旦那を助けるためさ!」
ゼスト「ルーテシアの面倒を見なくていいのか?」
アギト「大丈夫さ、今回は前線に出てないしさ」
ゼスト「そうか……………」
アギト「にしても、あの騎士強いな」
立ち上がり、こちらを睨むシグナムを観察する アギト
ゼスト「そうだな、剣を使い、炎熱を所持している…………お前の主に相応しい騎士だ」
アギト「へっ けど敵だろ? アタシがぶっ倒してやるぜ!」
ゼスト「ああ、行くぞ」
アギト「おうよ!」
ゼスト&アギト「「ユニゾン!!」」
アギトはユニゾンデバイスであるようだ
ゼストの髪が金色となる
さらに、魔力変換資質「炎熱」を所持しているかのように、槍の先端が燃える
シグナム「先ほどの者、ユニゾンデバイスだったか」
シグナムは飛んでゼストの前までやってくる
ゼスト「そうだ、名はアギトと言う」
シグナム「中々やってくれる。先の攻撃、かなり効いたぞ」
ゼスト「そうか、ならもっと味わうがいい。俺とアギトの力を」
槍を構える ゼスト
シグナム「ああ、そうさせてもらおう…………それを乗り越えて勝つ」
ゼスト(今の管理局に、これほどの騎士が居たとはな)
ゼストはシグナムを心底認めている
強さ的にもそうだが、先ほどのアギトの攻撃…………あれは明らかに不意打ちだった
しかし、シグナムはそれを批判しなかった
寧ろアギトの力を評価したのだ
あの不意打ちは、油断した自分が悪いと思っているのだろう
ゼストは、シグナムこそ誇り高きベルカの騎士の鏡だと思った
大した事が無い騎士ならば、先ほどの不意打ちに必ず文句を言う
戦いを汚す好意だとか、卑怯者だとか、誇り無き外道な戦い方だとかである
騎士の戦いは常に真剣勝負
戦場ならば負けは死である
生き恥を曝すよりかは死ぬ方が良いとする美学もあるが、ゼストはそうは思わない
騎士も、生き残ってこそだ
負けて死ぬと言うことは、人生で1回でも負ければそれで終りと言う事
それでは無意味だ
負けから学ぶ事の方が多い
騎士は負けて強くなれる
それがゼストの考えだ
戦いに置いて、どんな手を使ってでも勝ちに行く
それは善悪問わない
しかし、敵の手段にケチを付ける…………これは騎士として恥だろう
言い訳にすぎないのだから
負ければ死ぬのならば わからなくも無いが、負けても生きることを心情としているゼストからしてみれば、言い訳することほどみっともない事は無い
だからこそ、アギトに文句を言わないシグナムの事を騎士として、最高の敵として見ることが出来る
ゼスト「フッ よもや、こんな所で好敵手に相応しい騎士に出会えるとはな」
この戦い、楽しませてもらおう
ゼスト「行くぞ!! このゼストの刃、受け止めてみよ!!」
シグナム「来い!!! 烈火の将 シグナム!! 主の敵を倒す剣とならん!!!」
騎士同士の戦い
勝敗はいかに?
次回、因縁の戦いに訪れる決着
はやては、ナギを止められるか?
次回もお楽しみに!!!!
説明 | ||
ユニゾンゼストVSシグナム!! 勝つのは果たして………… |
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