真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第六十六話 訪れた決着
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あくまでスカリエッティ側として戦おうとするナギに、怒りを覚えながらも戦う はやて

 

10秒先の未来を見る事が出来るレアスキル ((蒼き瞳|ブルーアイズ))を所持する彼女に、はやては打ち破ることが出来るのだろうか?

 

はやて「ブラディダガー!!!」

 

ナギ「食らわない!」

 

はやての攻撃を悉く躱す ナギ

 

やはり、((蒼き瞳|ブルーアイズ))に死角は無いのだろうか?

 

はやて(やっぱり当たらへんな)

 

ナギの行動を観察し、何か弱点が無いかを探る はやて

 

何時も通り冷静に戦えている

 

燃えていたクラナガンを、カイトが消火したからだろう

 

ナギ「はぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

双刃剣を振るい、はやてに切り掛かろうとするが、はやては一定距離を保ちながら戦っている為、ナギの攻撃は全て躱される

 

ナギ「クッ」

 

いつも以上に距離を離される

 

ナギ(私の攻撃を通さないためか)

 

デバイスでわかるだろう

 

ナギは接近戦が得意である

 

はやての真逆である為、はやてが一定の距離を保ちながら戦うのは普通の戦術だろう

 

しかし、今まではやてはそんなに距離を取っていなかった

 

近くに居た方が話しやすいからだ

 

距離を取ったと言う事は、話し合いの余地は無し、または説得しないと言う事だろう

 

そこにははやての強い意志がある

 

何としてでもナギを止める

 

他の誰でも無く、自分がという想いである

 

はやて(ナギのレアスキル、恐らく弱点は把握した)

 

けど、問題は…………

 

はやて「その弱点を利用 出来るかやな………」

 

ナギには聞こえないぐらい、小さな声で呟く はやて

 

どうやらナギの((蒼き瞳|ブルーアイズ))の突破口を見つけた様である

 

はやて(前回戦った時、ウチの攻撃が通った)

 

つまり、見た未来と違ったちゅう事や

 

はやて(100%当たるわけやない)

 

そこを突くしかない

 

はやて(けど、どうやったら予測出来ひん行動が取れる?)

 

考えろ………考えるんや

 

はやて(間違いなく、そこに勝機がある)

 

勝つ為の策を考える はやて

 

しかし、ゆっくりと考えている暇は無い

 

こうしている間にも、ナギが迫ってくる

 

ナギ「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

再び はやてに切り掛かる ナギ

 

対するはやては、シュベルトクロイツで斬撃を止める

 

その瞬間、はやては無意識にナギの右足を蹴った

 

ナギ「っ!!!!!」

 

大したダメージなど無いが、予想外の攻撃に動揺してしまったのだ

 

そう、はやての蹴りは((蒼き瞳|ブルーアイズ))で見れなかったのだ

 

ナギ(どういう事だ? 前のように、今の蹴りは見ていないぞ?)

 

明らかに動揺し、混乱状態に陥る ナギ

 

はやて「当たった………」

 

一方はやては、先の蹴りが当たるとは思っていなかった

 

今のは条件反射のようなもの

 

蹴るつもりなど、一切無かったのだ

 

はやて(無意識の攻撃が通った)

 

ダメージは無いやろうけど…………

 

はやて「デカい収穫やで…………」

 

間違いないわ、見た未来が絶対に当たる訳じゃない

 

あの能力は、数多くある未来の内、もっとも確率が高い未来を1つ選択して見る能力や

 

例え、見た未来の当たる確率が99%でも、1%は外れる可能性がある

 

それが、さっきの蹴りや…………

 

はやて「さて、勝ちに行くで」

 

さっきまでとは違い、今度は自ら接近していく はやて

 

敢えて苦手な戦い方を選択するようだ

 

はやて「はぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

シュベルトクロイツで、ナギに殴りかかる

 

ナギ「何?」

 

困惑しながらも、はやての攻撃を防ぐ ナギ

 

はやて「で? 次はウチ、どんな攻撃するん?」

 

ナギに自分の行動を聞いてみる はやて

 

恐らく挑発の類いだろう

 

ナギ「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

はやての質問には答えず、双刃剣を横に振るう ナギ

 

ナギ(しゃがんで躱す)

 

((蒼き瞳|ブルーアイズ))で未来を見て、はやての行動を先読みする ナギ

 

ナギ(しゃがむならば蹴るのみ!)

 

双刃剣を振るいきる瞬間に蹴りをお見舞いしようとする ナギ…………………しかし

 

はやて「何の!!!!」

 

ナギの攻撃は躱さず、そのまま斬られた はやて

 

ナギ「え?」

 

これには頭が混乱し、動きを止めてしまう ナギ

 

その隙を使わない はやてではない

 

はやて「よいしょ!!!!」

 

ナギの顔をシュベルトクロイツで力の限り殴る はやて

 

ナギ「グッ!!」

 

その場に倒れる ナギ

 

ナギ「な、何故だ……………こんな事」

 

はやて「見ていないとでも言うか?」

 

ナギ「…………………」

 

無言ではやてを睨む ナギ

 

はやて「例え、どれだけの高い確率でも外れる事はある。100%以外やったらな」

 

ナギ「私の((蒼き瞳|ブルーアイズ))は、100%の確率で未来が見えないと言うのか?」

 

はやて「せや。もし100%やったら、今の攻撃も、前回の攻撃もわかってたはずやで?」

 

ナギ「……………………」

 

まさに図星だった

 

今まで外れた事が無かった為、100%の確率だと思っていた

 

しかし、前回は読み間違えたのだ

 

その事から自分の能力は100%では無いと悟り、それが弱点となると言う事もわかっていた

 

ならば、能力に頼らなければいい……………だが、そんな訳にはいかなかった

 

((蒼き瞳|ブルーアイズ))が無ければ、どう足掻いても はやてに勝つ事は出来ない

 

決して勝つ事が目的ではなかったが、自身の持てる力を全てぶつける事に意義があったのだ

 

ナギ「………………」

 

ナギは負けを悟ったのか、自身のデバイスであるタキオンを地面に置き、その場に座り込む

 

はやて「降参と……………見てええんやな?」

 

ナギ「ああ」

 

これ以上は無意味

 

自分のレアスキルを破った時点で、自分は負けたのだと言う ナギ

 

ナギ「私は私の持てる力の全てを出し切って戦った。そして、八神はやて……………あなたが勝った」

 

ナギは、何やら満足そうな顔をしている

 

ナギ「ありがとうございました」

 

はやて「なっ!?」

 

はやては驚愕する

 

先ほどまで戦っていた敵に対して、お礼を言うのだから

 

しかも、ナギの今の体勢は土下座である

 

何故、お礼を言われるのか?

 

はやては、それがわからないでいた

 

はやて「ちょっ!! 何でお礼を言われてるのかわからへんねんけど?」

 

するとナギは顔を上げる

 

ナギ「姉はあの呪いを心底嫌っていた………………それをあなたが解放してくれた、だからお礼を言った」

 

はやて「解放…………いや、それは違う。ウチはカミューさんを……………殺したんや」

 

ナギ「それでも、姉は笑って死んでいったはず」

 

ナギにそう言われ、カミューが亡くなった時を思い出す

 

確かに穏やかな笑みをこぼしていたかのように思える

 

ナギ「私はどうしても知りたかった、姉を倒した八神はやてと言う人間を…………………正々堂々戦って、姉を倒してくれたのかを」

 

はやて「……………」

 

はやては、ナギの言葉を聞くしかなかった

 

自分を恨んでいないのか?

 

それが不思議で仕方なかった

 

ナギ「あなたは、卑怯な手を使わずに姉を倒したということがわかった。それで十分だ、私は降参する。捕まえるといい」

 

ナギは悩んでいた

 

はやてに憎しみは勿論ある

 

大切な姉を奪われたのだから

 

しかし、実際に戦い、その想いは徐々に変化していった

 

姉を殺したのではなく、救ってくれた

 

ナギが最後に導き出した答えは憎しみではなく、感謝であった

 

はやて「………そっか、なら そうさせてもらおか」

 

今は犯罪者としてナギを捕まえる

 

スカリエッティとの戦いに決着を着けた後にまた、ゆっくりと話そうと誓って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回はカイト&ティアナVS戦闘機人達

 

この2人のコンビ…………連携は取れるのか?

 

次回もお楽しみに〜

 

 

 

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はやてVSナギ、遂に決着
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 魔法少女リリカルなのはStrikerS 

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