一刀の晋王転生録 最終章二十二話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第二十二話

   「史実どうり」

 

 

 一刀と姜維の一騎打ちが始まった。

 

 互いに持てる武と知の全てをぶつけ合う姿を、管理者は映像越しに眺めていた。

 

「失礼します。先ほど鐘会、もとい于吉を捕らえました」

 

 彼は外史で死した後、術の効果が無くなった事でこの空間に戻っていた。

 

「すぐに連れて来い!」

 

「はっ」

 

 報告者はそう返事をすると姿を消し、数分後に于吉を連れて来た。

 

「随分と好き勝手にしてくれたな。おかげでこの外史、かなり歪んだぞ」

 

「いやぁ、今考えると結構楽しんでいましたよ」

 

 管理者の恐ろしい眼光にも臆することなく、于吉は平静としていた。

 

「それで、それを言うために私を呼んだわけではないでしょう? えー、南華老仙とお呼びすればよろしいのですか?」

 

「そう呼びたければそう呼べ」

 

 そう言うと管理者、南華老仙は本題に入る。

 

「貴様、死ぬ間際に自分の役目は終わったとぬかしたな? あれはどういう意味だ?」

 

「ああ、その事ですか?」

 

 納得した于吉は隠すほどでも無いと、正直に話す。

 

「まず、司馬昭……北郷一刀と左慈を一騎打ちに持ち込んだと言う事、そして」

 

 彼はにやりと笑いながら言う。

 

「どちらが勝ってもおかしくは無い状況にしたということです……もっと言えばどちらが勝っても多少の違いはあれど史実のようにな

 

る状況にしたという事ですね」

 

「どういう事だ!?」

 

 彼の言う意味が分からず、南華老仙は怒鳴りながら問う。

 

「北郷一刀が勝った場合は、そちらも思っているとおりです。そして、左慈が勝った場合、東晋十六国時代が訪れる可能性があると言

 

う事です」

 

「!?」

 

 南華老仙は理解した。

 

 まず、東晋十六国時代とは、簡潔に言うと晋の天下が崩れた後に訪れた戦乱の時代である。(ちなみに本来は五胡十六国時代とも言

 

われる) その幕開けは五胡の劉淵が晋から自立したのがきっかけであると言われている。

 

 考えてみれば、この外史の姜維は五胡の将だった。彼が勝つ事で、外史の意思が少しでも正史に近づけようとするならば、彼をその

 

役目と結びつけ、そうするように働きかける可能性はある。むしろ高い確率かもしれない。

 

「お分かりになりましたか? もうどちらが勝っても史実から大きく逸れる事は無くなったのです。ですから貴方達がこれ以上気を揉

 

む必要はありませんよ?」

 

「黙れ! 確かにそうかも知れんが貴様のやった事が相当な違反である事に変わりは無い! 相応の罰は受けて貰う!」

 

「分かりましたよ。ですが今は二人の戦いを見届けましょう」

 

 そういった後、于吉は二人の戦いの映像に目を向ける。

 

 南華老仙も、不快な心情は消えないが同じく映像に向けた。

 

 後はただ、二人の決着しだい。

説明
二人の戦いが始まる。そんな時、管理者の所で鐘会こと于吉が捕らえられ
て尋問がされる。
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コメント
コメントありがとうございます。いろいろ推測がありますでしょうが、今は二人の決着を見守ってください。(k3)
なるほど、鐘会が「自分の役目は終わった」と言ったのは、こういう事だったのですね。ただ鐘会は姜維を正史の劉淵になぞらえてますが、劉淵は匈奴の人達を乱世から守る志がありました。しかし今の姜維は一刀との戦いに執着しており、後の事など全く眼中にありません。彼が勝った場合、鐘会の言うようになるとは思えないのですが・・・。(flamme)
…恐ろしいことになった。問題は山積みだ…勝てばいいが、勝った時に何が起きるか…(Jack Tlam)
左慈が勝っても正史的には平気なのか〜だけど負けるな一刀!(nao)
仮に一刀と姜維こと左慈が相討ちになっても、瑠理と美華がそれぞれ自分の子を一刀の後継者としたいでしょうから、後継者争いは避けられないでしょう。そうなれば、身内の争いで滅んだ正史の晋と同じ末路になるので、管理者にしてみれば何ら問題ないのではないでしょうか?(h995)
↓縁起でもない......しかし、盲点でした。勝負には必ずしも勝ち負けがつくわけではないですから。相討ちになんてなったらその後どうなるか考えるだけで恐ろしや。(カノン)
一刀と左慈が『相討ち』になる可能性を考えていないのか? この二人は?(劉邦柾棟)
かなり考えられている設定で驚きました(ohatiyo)
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真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫 転生  

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