インフィニット・ストラトス 受け継がれる光の絆 Episode.22 戦士 −ラウラ−
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「こんなすぐ当たるとはな。待つ手間が省けたというものだ」

「そうだな。こっちも早くて助かった」

アリーナでタッグトーナメント一回戦が始まろうとしている。箒はラウラのペアだった。箒は前に一夏にペアを申し込んできたのだがその時には既にシャルルと組んでしまっていたので一夏は断った。

結局、箒は抽選になってしまったのだ。

 

『試合を開始します』

 

 

ビー―――ッ!

 

 

合図と共にラウラがプラズマ手刀を出して一夏に向かって突っ込んで行った。

「・・・甘いな」

一夏は攻撃をギリギリで避けて、アームドネクサスにエネルギーを溜めてウラケンを放った。

「ぐっ!」

ラウラはウラケンを喰らい、倒れた。

 

「シャルル、打ち合わせどうりに行くぞ」

「うん。わかった」

一夏はラウラの方、シャルルは箒の方を見ながら背中を合わせた。二人は向かい合ってる相手に向かって突っ込んだ。

 

 

 シャルルVS箒

 

シャルルは箒の所に向かうと、箒の前に止まった。

「箒、僕が相手だよ」

「デュノア、私は勝たなければいけない。本気で行くぞ」

「僕だって負けるわけには行かないよ。それに先に言っておく事があるよ」

「何だ?」

「僕はこの試合、高速切替を使わない」

 

『!?』

 

シャルルの発言に全員が驚いた。

 

 

「アイツ何言ってんの?」

「自分の得意技を使わないなんて」

客席から見てたいた鈴とセシリアも驚いていた。

 

 

「お前、本気で言ってるのか?」

「僕は本気だよ」

「自分の得意とするものを使わないとは」

「僕はこの試合、使うのはダガーと―――」

シャルルはある武器をコールした。

「これだけで十分だよ!」

シャルルはコールした武器、ディバイトガンナーのトリガーを引いた。ガンナーはサブマシンガンなので大量に連射した。箒はそれを難とか避けていた。

「くそっ!」

数発が当たり、エネルギーが削られた。箒は距離をとろうと下がった。

「悪いけど、逃げられないよ!」

シャルルはガンナーをディバイトランチャーに変形させた。シャルルは狙いを定め、トリガーを引いた。発射された弾は箒を直撃した。

「くっ!なんて威力だ!」

「どんどん行くよ!」

ランチャーをガンナーに変形させダガーをコールした。シャルルは連射しながら瞬時加速で箒に突っ込んだ。

「瞬時加速!?」

「今使ったからね!」

シャルルはダガーで攻撃すると箒は接近ブレードで防いだ。その時、

「シャルル!退け!」

 

 

 一夏VSラウラ

 

一夏は倒れてるラウラの前に立った。

「くっ、貴様あああぁぁ!!」

ラウラはプラズマ手刀を展開すると一夏に突っ込んだ。しかし一夏は突っ込んでくるラウラの腕を掴み、その勢いを利用し、ともえ投げで倒した。

「くそ!」

ラウラはすぐに立ち上がり、レールカノンで一夏を攻撃した。一夏は雪片をコールし、それを全部撃ち落とした。

「言ったはずだ。お前じゃ俺に勝てないって」

「黙れ!私は貴様を認めん!」

ラウラはプラズマ手刀で攻撃してきた。一夏は雪片でそれを受け流していた。

「そんな力がありながら何故貴様は守ろうなどとする!!」

ラウラは叫びながら攻撃した。一夏は一歩後ろへ下がった。

「・・・俺はただ、大切な物を失って悲しむ人の姿を見たくないんだ」

一夏はそう言うと勢いをつかせ、雪片に一太刀をラウラに浴びせた。

「うおおおおおおぉぉ!!」

ラウラは二本のワイヤーを放った。しかし一夏はワイヤーを掴むと、そのまま振り回した。ワイヤーに引かれ、ラウラも振り回された。

「シャルル!退け!」

一夏はそう叫ぶとワイヤーを離し、ラウラをシャルルの方へ投げ飛ばした。

 

 

 

 

「シャルル!退け!」

「!!」

一夏の声がするとシャルルは後ろを振り向くと、投げ飛ばされたラウラが迫って来た。シャルルはガンナーで箒に連射を打ち込み、宙返りで飛んで来たラウラを避けた。ラウラはそのまま箒に衝突した。

「一夏!」

シャルルは近づいて来た一夏の腕を掴むと、振り回した。勢いがつくとシャルルは一夏をラウラと箒めがけて投げつけた。

「うおおおおおおおぉぉぉぉ!!!」

遠心力で威力が上がった一夏のキックがラウラと箒を直撃した。その威力は、シールドを貫通し二人にダメージを与えた。ダメージを受け、箒の打鉄のエネルギーが0になった。

 

 

「す、すごいです!織斑君とデュノア君のコンビネーション!」

「短期間であそこまでやるとはな」

モニターを見ながら千冬と真耶が言った。

「でもデュノア君のあの武器は凄かったですね」

「あれは織斑が作った武器だ」

「ええぇ!?織斑君が作ったんですか!?」

「前にアイツが整備室で何かを作ってるのを見かけたからな」

「あんな武器作れるなんて、織斑君凄すぎます・・」

「・・・・」

真耶がそう言うと千冬は黙り込んだ。

「織斑先生、如何したんですか?」

「さっきのアイツの言葉が気になって」

「さっきの言葉?」

「大切な物を失って悲しむ人の姿を見たくない」

「それってもしかして・・・」

「えぇ、おそらくビーストに関わる事でしょう」

そう言って二人はモニターを見た。

 

 

エネルギーが残ったラウラは立ち上がった。

「この私を・・・舐めるなああああぁぁぁぁ!!!!」

ラウラはプラズマ手刀を展開し、突っ込んだ。

「行くぞ、シャルル」

「うん」

一夏も雪片、シャルルもダガーとガンナーを展開し、突っ込んだ。

 

 

 その時、

 

 

 ドガアアアアアアン!!

 

 

上空から一筋の光線がそれを遮った。

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今年も後わずか
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