真恋姫†無双 Another Story‘闇’の御遣い?聖なる力と復讐の魔人 |
俺は新たなる技を発動した………
その名も、『完全防御』……
名前こそ攻撃ではなくどちらかと言えば補助系だが
れっきとした攻撃型の技だ
五節 ?絶望の変化と于吉の策略?
一刀「『完全防御』!!」
俺は技名を叫んだと同時に屈めていた体を大きく広げた
すると
ブォーンッ!!
俺の体から響窃の『極死の突撃』のような紫色の気の壁が現れ、
更にはとんでもない速度で膨張し始めた
そして響窃に触れ通過した瞬間、
ゴォンッ!!
響窃「ぐうっ!!?」
小規模の爆発が響窃を襲った
更にそれが
ゴォンッ!!
ゴォンッ!!
ゴォンッ!!
ゴォンッ!!
ゴォンッ!!
響窃に紫色の壁が通過する度に爆発が起こりだした
響窃「ぐっ!!?ぐあっ!!?がはっ!!?ごふっ!!?ぬわっ!!?」
響窃は連続的にダメージを受けていた
一刀「ふぅ…………」
俺は気の残量が足りなくなったので『完全防御』を解除した
響窃「くぅ……………うぅ……」
響窃はかなりのダメージにより肩で息をしていた
一刀「『完全防御』の味はどうだ?」
響窃「…はぁ……技名は『完全防御』なのにとんでもない攻撃だな…………矛盾してるな…………」
一刀「面白いだろ?」
響窃「あぁ………だが、末恐ろしい技だ……」
一刀「ん?」
………響窃の傷が……塞がっていく?
……っ!!そうか……自然回復する『癒療』か………
響窃「ふぅ………八割方回復したな………」
一刀「面倒な能力だな………」
響窃「さて………続きを始めるか!」
シュンッ!!
一刀「おう!かかって」
シュンッ!!
一刀「こいや!!」
フォン!!
響窃「そら!!」
フォン!!
ドカッ!!
互いの拳がぶつかり合い再び激しい戦いが始まった!
響窃「骨の髄まで粉々にしてやる!『極死の突撃』!!」
ゴオッッ!!
一刀「どわっ!!?」
響窃の『極死の突撃』は俺の服を掠めていった
一刀「あんなの至近距離で喰らったら………!!」
一発で即死だ!!
響窃「やはり直線状にしか行けぬのが弱点だな…………」
一刀「くそ!もう完治してんじゃないかよ!」
響窃「素晴らしい………流石はこの響窃の身体だ………」
一刀「自画自賛の性格は長生きしないぞ……?」
麗羽「はっくしょんっ!!」
美羽「くしゅんっ!!」
華琳「くしゅんっ!!」
一刀「…………………(まぁ、聞かなかったことにしよう………)」
響窃「そんな心配より、自分の死を心配をしたらどうだ………?」
一刀「ほっとけ……」
響窃「しかし………」
一刀「ん?」
響窃は突如さっきまで大量に放出していた『邪闇気』を何故か止めたのだ
響窃「このまま貴様と戦っていても決着がつかんと思うのだ……埒が明かない…………」
一刀「…………だから何だ?」
響窃「………貴様等に特別に見せてやろう……」
一刀「っ!!…………何をだ?」
俺は響窃の目を見て冷や汗が溢れでた
響窃の目は感情が無い眼ではなく、『闇』に染まりきった目だったのだ
響窃「北郷…………貴様は私が今の今まで『本気を出して戦っていた』と思っていたのか………?」
一刀「なん…………だと?」
響窃「私はまだ本気を出していないのだ…………だから……見せてやろう」
一刀「っ!!?」
愛紗「つまり……………!!」
左慈「まさか!?」
卑弥呼「そんな事が………あるのか!?」
響窃「この響窃の真の力を!!!」
カアアァァァッ!!!
響窃の体からは今までにない暗黒に染まった『邪闇気』を放出しだした
貂蝉「………かなり『純粋な邪闇気』ねん………とてぇもまずいわん……」
霞「なんや?純粋って?」
左慈「溜める気には水と同じような性質があってな、達人になればなるほど『純粋』になるんだ
素人ほど『汚濁』な気となっててな、『汚濁』なほど気の使用効率や溜める速度が悪いんだ」
華琳「じゃあ、今あいつが溜めてる気はどの位の純粋さなのよ?」
卑弥呼「およそ八割ほどだな
水に例えれば飲むことが可能な清流の川水といったところかのう………」
焔耶「??それは……凄いのか?」
左慈「今のお前等はそこら辺にある泥と混じった水溜り………っていったところだ」
桃香「ええぇっ!!?そんなのなんですか!!?」
左慈「だから、相当やばいぜ……なぁ于吉?」
于吉「……………」
左慈「ん?どうした?于吉」
于吉「……っ!あっ……いえ、何でもないですよ………
それより響窃が………」
響窃は『邪闇気』に包まれていき
響窃「見るがいい!この響窃の………」
響窃「真の姿を!!!」
ゴォンッ!!
一刀「っ!!」
響窃の身体からは息をするのもやっとなほどの量の『邪闇気』が溢れ出ていた……
姿も多少異なり、顔と首、指以外は黒の衣服などで隠れていた
響窃「では、どれほどのものか………」
一刀「っ!!はあぁぁっ!!」
響窃「試させてもらうぞ!!」
ピュン!!
響窃は『極死の閃光』を放った
一刀「っ!!…………??ん?」
……………と思うのだが、俺が気づき、回避しようとした時には
一刀「ごふっ!!?」
俺の左胸あたりを貫いていた
華琳「っ!!?一刀!!!」
雪蓮「一刀ーーーっ!!!」
于吉「待って下さい!」
愛紗「っ!!?于吉!?」
于吉「北郷さんの元へ行く必要はないですよ……………」
華琳達が叫びながらこっち走ってくるように見えるな……
俺、こんな所で…………終わるのか…………悔しさしか残ってないよ
蓮華や凪、蒲公英と華佗にどんな顔をしてなんて言えばいいんだよ………
というか
俺、めっちゃ独り言言ってるけど全然死ぬって感じじゃないんだよな
何でだろう?
確か左胸あたりを貫いていた…………あれ??
響窃「な………な…………何だと!!?」
一刀「貫通したところの傷が………ない??」
………………何でだ…?
響窃「何故だ!!確かに私は北郷に向かって『極死の閃光』を放ち、北郷を仕留めたはずだ!!
それなのに…………何故貴様は生きているのだ!!?北郷!!」
一刀「お、俺が聞きたいよ!何が起こってるんだ!?」
于吉「大成功ですね♪」
声の主は優しく微笑んでいた否定穏便派の管理者、于吉だった
響窃「于吉!貴様、北郷に何をした!!?」
于吉「響窃………私は貴方が本気を出していないという事……それは分かっていました」
響窃「何!!?」
于吉「貴方は北郷さんとの戦闘で頭から全力で戦うはずがない……まだ何か、自身を進化させる能力があると思っていたんです」
響窃「…………っ!!」
于吉「だから私も念には念を入れ、北郷さんに情報流出以外に『もう一つ』、渡しておいたんです
それは……………」
于吉「『北郷さんが即死するほどの技を喰らった時、北郷さんの奥深くに眠っている潜在能力の全てを引き出す』といった禁止術・『限界術(げんかいじゅつ)』をね……………」
響窃「ならばこの響窃がつけた傷は………!!」
于吉「北郷さんに眠る潜在能力、自然回復型の『超癒療』により傷が一瞬でなくなったのでしょう…………」
最早再生の領域だな…………そりゃ
って………凄い力が奥底から沸き上がって来るな………!!
一刀「はあぁぁっ!!」
ギュォォ!
俺は気を溜め始めた
すると、さっきまで圧倒していた『邪闇気』を押し返し、同じ程の量にまで達した
響窃「くっ!!おのれ!!!!」
于吉「さて………私が出来るのはここまでです
あとは……北郷さん、任せますよ」
一刀「いくぞ、響窃…………これが俺とお前の本当の……………
最終決戦だ!!!!!」
……終……
説明 | ||
移動は全て『空走』のみで行う『高速勝負』 それを制したのは一刀だった そして一刀が放った新技・『完全防御』…… しかし、響窃は遂に最悪の力を解放する!? |
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コメント | ||
クラスター・シャドウ様、よく分かりましたね。まさか分かる方がいらっしゃるとは思いませんでした(hoi) 技名こそ『完全防御』だが、実態はリフレクト(反射)だよな。端的に言うなら、メガテンシリーズのテトラカーン(物理攻撃反射魔法)ですな。更に潜在能力の解放で会得した『超癒療』。これって、ギャグシーンで脳筋恋姫(関羽とか夏侯惇とか)に追い廻されても生きてられるのを、能力として明言化した物でしょうか?(クラスター・ジャドウ) 完全防御なのに防御技じゃなかったw後一刀がさらっと人間やめさせられたwほぼ響窃と同じ魔人にw(nao) |
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