IS‐インフィニット・ストラトス‐黒獅子と駆ける者‐
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episode237 その後

 

 

 

 それから、世界には色々と出来事があった。

 

 

 今回のバインドとの戦いで世界中で多くの命が失われた。未知の力を持つ強大な敵との戦いとあって、歴史上に残るこの戦いは後に『バインド事件』と称されるようになった。

 そして、世界を滅亡から救った神風隼人は世界中から感謝の言葉が送られ、『黒獅子』と言う名の救世主と謳われるようになった。

 

 

 そしてバインド事件を境に、世間の見方が変わり始めていた。

 

 

 ISの出現によって女尊男卑の世界となったが、バインド事件で世界を滅亡から救った神風隼人の活躍を見て、歴史を築いて来たのは男性であると意識し始めた世界の女性達は見方を変え、男女差別が無くなりつつあり、男女平等社会へと歩み出していた。

 さすがにまだ男女差別の色は残るが、それも無くなるのも時間の問題である。

 

 

 バインドの存在を秘匿し続けてきたドイツ軍は、現在の上層部メンバーを解任させ、関連施設の完全封鎖を行う事にした。

 

 

 Gシステムに関してのデータは全て破棄する事を神風隼人とユニコーン、バンシィによって決定し、Gシステムアルタートゥムも神風隼人とユニコーンにより、衛星軌道上で爆破処理が行われ、更に二度とその技術が世に出回らないように、残骸も原型を留めないほどまで破壊した。

 南極のGシステム78も周りの氷を破壊して完全に入り口を封鎖し、その後半径20キロ圏内を立ち入り禁止区域『エリアG』と称して完全に封鎖した。そのエリアGに侵入した者には、問答無用に無期懲役が言い渡されるようになった。

 

 

 ちなみに篠ノ之博士が開発したネェル・アーガマであるが、公式ではバインド事件で戦没扱いとなっているが、来るべき戦いに備えて完全修復され、どこかに秘匿されている。

 その場所は篠ノ之博士しか知られていない。

 

 

 命令違反を起こしたラウラ以外の代表候補生達は当初代表候補生の権利を剥奪と言う処分が検討されたが、バインド事件での活躍もあり、短い謹慎と言う軽い処分で済んだとの事。

 その後それぞれの国に戻っていた専用機持ちはやる事を終えるとすぐにIS学園に戻り、神風隼人の生還を喜んだと言う。

 

 

 更識楯無は戦いが終わった後ロシアへと渡ってドクターアルベルトの身柄を引き渡し、その後しばらくの間事情聴取とドクターアルベルトの罪状などの報告等をした。

 余談であるが、更識楯無はショックで落ち込んでいる妹の更識簪の傍に常に居たかったが、先の事情もあって居られなかったのが気に入らなかったとの事。

 

 

 そうしてドクターアルベルトには様々な罪状から、終身刑が言い渡され、最も警備が厳しい連邦刑務所に投獄されている。

 協力すれば刑を僅かに軽くすることが出来るが、当の本人はその意思がない。

 

 

 ちなみに瀕死の重傷を負ったティアはしばらくして目を覚ました。後遺症も無く、篠ノ之博士が特別に義手と義足を製作してくれて、それを装着してリハビリに励んだとの事。

 しかし、その後彼女は自らの罪を償うと決めてイタリア本国へと送還され、ISの強奪、スパイとして潜入していたとは言っても、亡国機業のスパイとして関わった事もあって、当初は終身刑並みに重い罪が言い渡されるはずだったが、亡国機業に関する情報提供を条件に無期懲役まで刑が下げられ、今も独房の中でたまに面会を受けながら過ごしている。

 

 

 篠ノ之博士とアーロンは戦いの後消息を絶つも、しばらくして篠ノ之博士より更に150基のISのコアが世界中に提供された。

 ちなみに消息が断った後でも、知人達との連絡は断ってないとの事。

 

 

 颯やシノンなどの戦闘機人達は彼女達の気持ちを尊重し、どこからも研究対象にはならなかったが、その技術は医療関係に応用されるとの事。

 ちなみにリアス達は罪を償うという事で戦闘機人の技術と未だに残る亡国機業の情報を提供する事を条件にIS学園の地下施設にある独房に監禁されている。

 

 

 ヴィヴィオは正式に隼人の娘として引き取られたが、結局その後ヴィヴィオの容姿は大人の女性のままなので娘・・・・・・・とは言い難い。

 なので現状は親戚の子、と言う形になっている。

 

 

 

 

 そしてマドカであるが―――――

 

 

 

 

 

 

 ―――――彼女の言う通り三年が経った時に突然体調を崩し、身体を構成している細胞が急激に劣化し始めていた。もう長くは無い状態だった。

 

 

 織斑一夏と織斑千冬、神風隼人に看取られながら、彼女は息を引き取った。

 

 

 研究所に残された記録によれば、彼女が生きたのはたったの・・・・・・四年であった・・・・。

 

 

 

 

 結局織斑一夏がISを動かせた要因は判明する事は無かったが、未だに様々な説が唱えられているも、根拠は見つからない。

 神風隼人は最初からISを使えるように調整を受けているのだが、実質上その要因が判明していないのであれば織斑一夏と同じく様々な説が唱えられている。

 

 

 

 神風隼人のバンシィに関しては未だに謎は多く残るが、その高度かつ強力な技術の公開は一切行わないとしている。

 しかしその飛び抜けた性能の高さから、現在では性能にリミッターを掛けている。

 

 

 ユニコーンとバンシィはその後行動のしやすさから、篠ノ之博士の計らいで戸籍を作る事にした。

 名前はそれぞれモデルとなったキャラクターの名前をそのまま流用し、ユニコーンは『高町なのは』、バンシィは『フェイト・テスタロッサ』と名乗って今はIS学園に居候(と言う名の警備)をしている。

 

 

 リインフォースとリインフォース・ツヴァイは正体を隠して、ユニコーン達と共に現在はIS学園に居候している。

 

 

 IS学園も本格的に再開し、隼人達専用機持ちはしばらく織斑千冬が行う地獄の講習を受けて追試を受け、次の学年へと上がった(約一名危なげだったらしいけど、ギリギリだった)。

 

 

 え?隼人と簪の仲はどうなったかって?それはもう分かり切った事を。関係がバレないように密かに付き合っているとの事。じゃないと更識簪に何らかの影響が及ぶかもしれないからである。

 ちなみに一夏と箒も目立たない程度に付き合っているらしいが、ぶっちゃけ言えば普段と変わりは無い様子であった。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに神風隼人は、帰還してからしばらくして、相手は不明だったが、一人で来いと何者かに呼び出された。

 指定された場所に向かうと、相手は少女であったが・・・・・・いや、その少女については何も語らずともいい。

 

 

 

 なぜならば、本来であれば出会う事事態がありえない出会いだったが、いずれ神風隼人は出会う事になる少女である。

 

 

 

 まぁ特にこれと言った大きなことも起きる事なく、一年の時では大騒ぎであった行事も無事に行え、かつての一年生達はIS学園での生活も最後まで満喫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして時は過ぎて行き、かつて世界を救った戦士達は大人へとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!
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ユニコーン バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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