檻の前にいるエルフやオーガたちの話
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女「やっちまったね。いくら領分に入られたからって、ここまでズタズタにするこたぁないだろうに」

巨漢「なあ、一体どうするってんだ?殺すんでも良いが、このまま檻に入れておけば腐臭がすんぞ。それに人間の仲間が攻めてきたら、殺したことがバレちまうかもしれん」

娘「それはいけませんわ。汚物をいつまでも村の中へ置くことも、賛成できません」

若者「……これは困ったことになったね。僕たちは狩りに行かなければならない。世話をしている暇なんて無いんだ」

子供「いつも、あそぶ、けど、おれも、手伝うぞ」

女「世話ならあたしに任せな。ただ、あたしゃ子供のお守りが本業だからね。敵が攻めてきた時の戦力としては頼りないかもしれないよ。なにより女手だからねぇ」

双子「じゃあ俺たちは門番するよ!」

双子「門番するよ!」

若者「頼んだよ、女、双子。」

双子「俺たちに任せろっ」

双子「任せろっ」

女「了解したよ。」

巨漢「頼んだぞ。んで、この双子ちゃんが休んでいる間に俺と若者が見張るっつーことでいいんだな。狩りの合間にでも」

若者「そうだね。それで問題は無い」

娘「エサはわたくしが繕ってまいります。こうみえても色々とツテがありますのよ」

若者「わかった」

キミ「じゃあ、俺はどうすればいいんです?」

若者「キミは檻の中に入っていてくれ」

キミ「あい」

説明
人間じゃないやつらの話です。
ぷちホラー。
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ショート シュール 

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