真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第六十九話 姉の背中 |
スバルの危機に姉のギンガが駆け付けた
戦闘機人であるノーヴェに勝てるか?
ギンガ「ここからは私が相手よ!!」
ノーヴェに向かって走る ギンガ
ノーヴェ「来いよ………私に勝てるんならな!!」
ノーヴェもギンガを迎え撃つ
ギンガ「やぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ノーヴェ「オラァァァ!!!!!!!!」
2人の拳がぶつかりあう
ノーヴェ「食らえ!!」
ギンガの脇腹を蹴ろうとする ノーヴェ
ギンガ「っ!!!」
しかし、ギンガはしゃがんで躱し、逆にノーヴェの腹を殴る
ノーヴェ「グッ」
ギンガ「まだまだ!!!!」
ここからはギンガの一方的の攻めである
とにかくノーヴェを殴り続ける
ノーヴェ(クッ コイツ強い)
妹の方とは桁違いだ
拳の1発1発が重い
そして何より早い…………
ノーヴェ(躱せねぇ)
ギンガ(ここ!!)
拳の全面にフィールドを形成し、ノーヴェに叩きこもうとする ギンガ
ギンガ「ナックルバンカァァァ!!!!!!!!」
ギンガの必殺技がまともに決まる
ノーヴェ「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
吹き飛ばされ、近くの建物の壁に激突
壁に大きな穴が開いた
ギンガ「決まった」
スバル「凄い…………」
スバルは姉の実力に驚く
自分もなのはの訓練を受け、かなり強くなった筈なのだが、ノーヴェに勝てなかった
しかし、今 目の前に居る姉は、そのノーヴェを倒したのだ
今のスバルとギンガにかなりの差がある
それを実感したスバル
スバル「………でも」
でも、何時か私もギン姉や なのはさんみたいに……………
スバル(強くなる……………絶対強くなる!!)
ギンガ「大丈夫なの? スバル」
スバルに近づいてくる ギンガ
スバル「うん、大丈夫だよ ギン姉」
ギンガが差し出した手を取り、立ち上がる スバル
ギンガ「一旦、六課に戻りましょうか」
ギンガがそう言った途端、魔力の道が出来る
ノーヴェのエアライナーだ
ノーヴェ「逃がすかぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
猛スピードで向かって来る ノーヴェ
どうやら、あの一撃で倒せなかったようだ
ギンガ「っ!!!!!」
ギンガはスバルを思いっ切り押し、吹き飛ばす
そして、ノーヴェの蹴りを顔に受け、上空に投げ出されてしまう
スバル「ギン姉!!!!」
私を庇って……………
ノーヴェ「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」
ノーヴェは飛び上がり、ギンガの髪を掴む
ノーヴェ「くたばりやがれ!!!!!!!!」
そのまま急行落下
ギンガを地面に叩きつけようとしているのだ
スバル「これ以上やらせるかぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
大切な姉が傷つけられて、怒りが爆発したのか、スバルは大声で叫ぶ
マッハキャリバー【ウイングロード!】
ノーヴェの真下に道を創り、落下を阻止する
ノーヴェ「何!?」
スバル「ギン姉を離せぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」
ノーヴェが道の上に立つと、既にスバルが接近していた
ノーヴェ「しまっ!!!!!」
スバル「はぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
スバルの渾身の一撃がノーヴェの顔に決まる
ノーヴェ「グゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!」
何度も地面をバウンドし、吹き飛んでいく ノーヴェ
スバル「ギン姉、大丈夫!!!」
ギンガ「何とかね、助かったわ スバル」
スバル「良かった……………」
ギンガ「さて、敵もまだ倒せていないでしょう………………行くわよ スバル、私達姉妹で決着を付ける!!!」
スバル「うん!!!!!」
ノーヴェ「畜生………今のは効いたぜ」
起き上がる ノーヴェ
まだ戦えるだろうが、体はボロボロだ
スバル「はぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
先にスバルが突貫する
ノーヴェ「舐めんじゃねぇ!!!!!」
すぐさまノーヴェもエアライナーを発動し、スバルを迎え撃とうとする
ノーヴェ「オラ!!!」
スバルに殴りかかろうとする ノーヴェ……………………しかし
スバル「っ!!」
スバルはしゃがむ
すると、既に後ろに来ていたギンガが見える
ノーヴェ(コイツ、妹の影に隠れてやがったのか!!!)
ギンガはスバルを踏み台にし、飛び上がる
その時、ノーヴェの顎を蹴る
その瞬間、スバルがノーヴェの腹を殴る
ノーヴェ「グギッ!!!!」
さらに落下して来たギンガの踵が、ノーヴェの頭に落ちる
その後、スバルはノーヴェの脇腹を蹴る
怯んだノーヴェに更なる追い打ちを仕掛ける
ギンガ「これで!!!!」
ギンガの拳がノーヴェの腹にめり込んで行く
既に何度も腹を集中的に殴られている為、相当響くだろう
ノーヴェ「グゥゥゥ、図に乗ってんじゃねぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
痛みを堪え、ギンガに殴り掛かる ノーヴェ
しかし、スバルがそれを許さない
スバル「やぁ!!!」
全体重を乗せた突進で、ノーヴェを吹き飛ばす スバル
しかし、ノーヴェはまだ倒れない
ギンガ「タフなのもいい加減にしてほしいわね」
呆れるギンガ
ノーヴェは一方的に嬲られているが、それでも一向に倒れそうな雰囲気はない
ノーヴェ「私が…………タイプゼロ如きに負けてたまるか」
ノーヴェの呟きに反応する ギンガ
ギンガ「タイプゼロ? 一体何の話?」
ノーヴェ「テメェらも私と同じ、戦闘機人だって言ってんだよ……………旧式のな」
ノーヴェの発言に動揺する スバルとギンガ
ノーヴェ「テメェらはクイントって奴の細胞から生まれた旧式…………………けど、私は同じクイントの細胞を使っているとは言え新型、負ける筈が無い」
スバル「お母さんの細胞を媒体にしているだって!?」
驚く スバル
ノーヴェ「私は勝つ…………………負けてたまるかぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
スバルとギンガに走って向かって行く ノーヴェ
ギンガ「スバル、落ち付きなさい………………動揺してはならないわ」
そう言うギンガだが、彼女も動揺を隠せないでいた
ギンガ(私とスバルは、母さんであるクイントの細胞を媒体に創られた戦闘機人。けどタイプゼロってどういう事? スカリエッティの部下である彼女が母さんの細胞を持っている?)
母さんは死んだ…………
そうだ、スカリエッティのアジトに乗り込んで殺されたんだ
ギンガ(けど、母さんの死体は未だに見つかっていない)
スカリエッティが持ち去った?
そうだ、そう考えれば辻褄が合う
ギンガ「あなたには聞きたいことが出来た……………何としてでも捕まえる」
ノーヴェ「ほざいてんじゃぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」
完全に頭に血が上っている ノーヴェ
そんな状態で勝てる筈が無かった
ギンガ「やぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ギンガのカウンターが決まる
ノーヴェの顔を殴り、これでギンガが勝つ……………………筈だった
しかし、ギンガの拳はすり抜ける
ノーヴェの姿は霧のように消えていった
ギンガ「これは…………幻影魔法か!!!」
仕舞った、逃げられた!
ノーヴェの様子を見に来た クアットロ
ノーヴェが捕まり、情報が敵に渡るのを恐れた彼女は仕方なくノーヴェを助けたのだった
ノーヴェ「何で邪魔をしたんだよ!!!」
助けられたのにも関わらず、文句を言う ノーヴェ
クアットロ「少しは口の聞き方と頭を磨きなさいよ、ノーヴェちゃん………あのまま戦っても、あなたに勝ち目は無かったわ」
ノーヴェの左腕を引っ張りながら逃げ帰るクアットロ
ノーヴェ「そんなことねぇ!!!!」
クアットロ「はぁ〜」
ため息をつく クアットロ
クアットロ(こんな無能な戦闘機人を創ったドクターには呆れるわ)
強いだけでは無意味よ
クアットロ(まぁいいわ、さっさとアジトに戻りましょう)
クククククク、今回の戦いで準備は整った
さて、さようなら…………………機動六課
相変わらず下種な笑みを浮かべる クアットロ
彼女の瞳には絶対的な自信が映っていた
六課を倒す秘策があるのだろうか?
彼女は一体、何を企んでいるのか?
次回は再びシグナムVSゼストです
そして、クラナガン激闘の最後
だが、六課襲撃までのカウントダウンは始まりを見せていた………
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