真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第七十話 始まるカウントダウン
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他のメンバーの戦いが終りそうな頃、1つの戦いも終りを迎えようとしていた

 

烈火の将シグナムと謎の騎士ゼストの戦いである

 

ゼストはユニゾンデバイスであるアギトによって炎熱を手に入れ、火力でもシグナムを上回っている

 

シグナムに勝ち目はあるのだろうか?

 

シグナム「はぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

ゼストに切り掛かる シグナム

 

しかし、彼女の斬撃はゼストに悉く受け止められてしまう

 

シグナム「クッ」

 

ゼスト「どうした? もう終りか?」

 

シグナム「まだだ………………この程度でへばるほど軟では無い」

 

レヴァンティンを構え直し、再びゼストに切り掛かる

 

ゼスト「アギト!!!」

 

アギト【おう!!】

 

ゼストの槍の先端が燃え始める

 

ゼスト「轟火一掃!!!」

 

燃え滾る刃で、シグナムを切り裂く

 

しかし、シグナムも負けてはいない

 

紫電一閃でゼスト攻撃を弾く

 

ゼスト「やはり強いな」

 

アギト【けど、このままいけば勝てるぜ! 旦那!】

 

ゼストはシグナムの強さに敬意を表し、アギトは余裕を持っている

 

シグナム「レヴァンティン、カートリッジ弾数は?」

 

レヴァンティン【残り4です】

 

この戦いでカートリッジを多様しており、最早オーバーロードは出来ない状態である

 

シグナム(これ以上、戦いを長引かせる訳にはいかないな)

 

ゼスト「戦場で考え事とは…………余裕のつもりか?」

 

何時の間にかゼストに間合いに入られていた

 

シグナム「っ!!!」

 

シグナムはレヴァンティンを振るおうとするが、

 

ゼスト「遅い!!」

 

間に合うはずも無く、ゼストに切り裂かれてしまう

 

シグナム「グッ」

 

左肩から右の腰辺りまで掛けて斬られてしまう

 

シグナム「クソッ」

 

後ろに飛んで、一旦 距離を取る シグナム

 

シグナム(私とした事が、油断した)

 

ゼストの槍は殺傷設定

 

切り裂かれた個所から、真っ赤な血が噴き出ている

 

シグナム「うぅ」

 

相当痛いのだろう

 

顔を顰め、傷口を抑えている

 

ゼスト「勝負あったな、その傷ではもう戦えん」

 

ゼストは勝利を確信した

 

しかし、彼はシグナムと言う騎士を舐め過ぎていた

 

確かにゼストの言う通り、彼女は戦える状態ではないだろう

 

出血も多く、命に関わるかもしれない

 

だが、この程度の事で怯むシグナムではない

 

シグナム「まだだ!!!!」

 

シグナムはゼストに向かって走り出す

 

ゼスト「何!?」

 

それだけの傷を負って、まだ戦うというのか!!

 

シグナムの斬撃を槍で受け止め、鍔迫り状態となる

 

ゼスト「お前、死ぬ気か?」

 

ゼストはシグナムに問う

 

シグナム「まさか……私は生き抜くさ」

 

ゼスト「なら剣を退け…………これ以上戦えば、お前の命が危ういぞ?」

 

シグナム「いいや、この程度の傷………………どうという事は無い」

 

ゼスト(矛盾しているな)

 

シグナムは はやてを孤独にさせない為、必ず生きて帰るを心情にしている

 

しかし、命に関わる怪我を負っても退こうとしない

 

これに矛盾を感じたゼスト

 

シグナム「確かに長引けば私は死ぬかもしれん……………ならば!!!」

 

鍔迫り合いから一転、再び距離を取り合う2人

 

シグナム「早急に決着を付けるのみだ!!」

 

ゼスト「愚かな………………勝てる気か?」

 

シグナム「ああ、勝つ……………私は1人ではないのでな」

 

ゼスト「何?」

 

ヴィータ「シュワルベフリーゲン!!!!!」

 

小さな鉄球がゼストに向かって飛んでくる

 

ゼスト「っ!!!!!」

 

その鉄球を槍で砕くゼスト

 

ルナ「私も居るわよ!!!!」

 

何時の間にかゼストの後ろに居たルナ

 

彼女は自信のデバイスであるレンゲル(薙刀)を振るい、ゼストの脇腹を狙う

 

ゼスト「チッ」

 

しかし、ゼストはレンゲルの柄を素手で掴み、ルナごとシグナムに向けて投げる

 

ルナ「きゃっ!!」

 

シグナム「まだまだ青いな、上月」

 

ルナを受け止める シグナム

 

ルナ「何よ、元気そうじゃないシグナムさん」

 

ヴィータ「食らえ!!!!」

 

アイゼンでゼストの頭を狙う ヴィータ

 

ゼスト「その程度!!!!」

 

ヴィータの一撃を槍の柄で受け止め、ヴィータの腹を蹴り飛ばす ゼスト

 

ヴィータ「痛ってぇ!!」

 

ヴィータもシグナムの所に着地する

 

ゼスト「仲間の到着か」

 

シグナム「そう言う事だ……………お前達2人を捕える」

 

ルナ「2人? どう見ても1人なのだけど?」

 

ルナはシグナムにそう問う

 

シグナム「奴はユニゾンしている」

 

ルナ「なるほど、そう言う事ね」

 

シグナムの答えに納得し、レンゲルを構える ルナ

 

ヴィータ「アイツ…………かなり出来るな」

 

シグナム「ああ、決して油断してはならんぞ」

 

ヴィータは、ゼストを見ただけで強者であると悟る

 

見た目は幼女でも歴戦の騎士であり、その経験がものを言っているのだろう

 

アギト【旦那、どうするんだ?】

 

3対1では不利と思い、焦るアギト

 

ゼスト「元々ここに来たのは、管理局がどのような対応をするか見る為だ。既に用は済んでいる」

 

アギト【なら逃げようぜ】

 

ゼスト「そうだな…………戦線を離脱する」

 

槍を構え、シグナム・ルナ・ヴィータを見渡す

 

ゼスト「決着を付けたい所だが、俺には時間が無い。悪いが今回は退散させてもらおう」

 

ヴィータ「ふざけんじゃねぇ!!!!!! 誰が逃がすかよ!!!!」

 

ゼストを捕まえようと、突撃するヴィータ

 

シグナム「止せ!!! ヴィータ!!!」

 

シグナムが止めようとするも、遅すぎる判断である

 

既にヴィータはゼストのすぐ傍まで接近している

 

ヴィータ「フランメ・シュラーク!!!!!」

 

ゼストに殴りかかるヴィータ……………………しかし

 

ゼスト「槍刃滅却 鋼槍檄!!!」

 

ヴィータの技を打ち破り、更にアイゼンを砕くゼスト

 

ヴィータ「何だと!?」

 

アイゼンを破壊された事が信じられず、動揺するヴィータ

 

ルナ「不味い!!!!」

 

ヴィータがゼストに斬られる

 

そう思ったルナは、すぐさま2人の間合いに入り込む

 

ゼスト「槍刃滅却 紅蓮爪!!!」

 

アギトの力を借り、炎熱を纏った槍でヴィータを狙うゼスト

 

しかし、ルナがゼストの攻撃を弾く

 

その時、鉄がひび割れるような音がした

 

ルナのデバイス レンゲルの刃が折れたのだ

 

ゼスト「はぁ!!!!!」

 

更にゼストはルナの腹を蹴り飛ばす

 

ルナの後ろに居たヴィータも巻き添えである

 

ヴィータ「うわぁ!!」

 

ルナ「クッ!」

 

2人は吹き飛ぶ

 

ゼスト「ではな………………何れは、お前と雌雄を決したいものだ」

 

恐らくシグナムに言っているのだろう

 

ゼストは去って行く

 

シグナムは、その後ろ姿を見ているしか出来なかった

 

思いのほか傷が痛むのだ

 

その後、ルナに抱えられシグナムはシャマルが居る六課まで帰還する

 

何とか戦闘機人達を追い返したものの、クラナガンは焼け野原となり、スカリエッティ一味を1人も捕えれなかった

 

これは勝利とは言い難いだろう

 

そして知る

 

この戦いは六課を潰す為の布石でしかなかった事を

 

全てはクアットロの計算通り

 

六課は彼女の掌で転がされているのだった

 

六課襲撃まで後……………………28時間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、遂に六課襲撃編スタート!

 

なのは達は六課を………そして、ヴィヴィオを守りきる事が出来るのか?

 

次回もお楽しみに〜

 

 

 

説明
シグナムVSゼスト
決着は訪れるのか?
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 魔法少女リリカルなのはStrikerS 

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