魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) エピローグ2
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A.s 2nd篇 エピローグ2  「蒼に染まるまで」

 

 

 

幻想郷、博麗神社・・・

 

幻想郷の東の端にある博麗神社。その一室ではランが布団の中で寝かされていたのだ。

 

ラン「・・・・・っ・・・うんっ・・・・ううん・・・・」

 

何故、ランがココにいるかと言うとクリスの一件で精神的にパニックになってしまったのだ。そして、一度幻想郷に紫たちがランを連れて戻ってくるとそのパニックが限界となって暴走していたのだが、其処を霊夢達が止めたということで流れによってランは一度博麗神社に預けられたということだったのだ。

 

ラン「あれ・・・・ここは・・・・・?」

 

その後、ランは起きて今に至るということだった。

 

霊夢「全く・・・ようやくね。」

 

ラン「? 貴方は・・・・誰・・・ですか?」

 

霊夢「そうね・・・博麗の巫女よ。」

 

ラン「巫女さん・・・・ですか?」

 

霊夢「そう・・・全く・・・散々苦労して、結局は何も覚えて・・・・」

 

ラン「なに・・・も?っ・・・・・・・・」

 

霊夢「あっ・・・あー・・・・・そのー・・・・」

 

その時、霊夢は不味いことを言ったと思い、少し焦っていた。

すると・・・

 

 

 

 

 

 

紫「まぁ・・・貴方が覚えていることは・・・ただひとつでしょうね。」

 

霊夢「紫。」

 

紫が霊夢達の前にスキマで現れた。そして、紫はランに向かって語りかけたのだ。

 

紫「ラン。貴方に二つの道を選ばせてあげる。」

 

ラン「二つ・・・・」

 

紫「簡単な事よ。一つは・・・このまま貴方を元の世界に帰すか。もう一つは。貴方がココに残って強くなるか。」

 

霊夢「ちょっ・・紫!」

 

二つの道。一つはこのまま何もせずに帰るということ。もう一つはココに残って力を付けること。だが。突然そんな事を言われたランは紫に対して質問したのだった。

 

ラン「・・どうして・・・其処まで私を?」

 

紫「理由は二つ。一つは零人への借り返し。もう一つは・・・・貴方がもし、彼女を探したいというのならよ。」

 

ラン「・・・・・。」

 

紫「解っているでしょ。貴方の目の前で何が起こったか。」

 

ラン「・・・・はい。」

 

 

自分の目の前で何が起こったか。自分と苦難を共にしたものが消えたのだ。それを思い出すとランは無性に悲しくなった。そして、また暴れるかと霊夢は思っていたが、そんな事はもう無かったのだ。ランはしばらく黙ると紫に再度質問をした。

 

ラン「強く・・・・・強く・・なれますか?」

 

紫「・・・・ここに少なくとも十年は居る事になるから・・・かなり・・ね。」

 

霊夢「十年・・・ね。」

 

ラン「・・・・・・。」

 

十年。今のランの年齢は五歳なので十年後には十五歳となっている。それまでに自分の力を磨き上げたい。そう思ったランの考えはもう一つに絞られていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラン「・・・私は・・・・強く・・・・・・強くなりたいです!」

 

 

 

そして、紫はその言葉を聞き、軽く笑ったのだった。

 

紫「・・・いいわ。なら・・・霊夢。早速引越しを始めるわよ。」

 

霊夢「ってまさかこの子をウチに居候させる気?!」

 

紫「あら。誰が貧乏巫女の所に居候させるって言ったのかしら?」

 

霊夢「び・・・貧乏・・・・」

 

紫はスキマの中から一まとめになった鍵をランに向かって渡した。そして更に、地図を一枚用意したのだ。

 

紫「住む所は用意してあるわ。それに・・・・零人の了承も得ているし。」

 

霊夢「そうだ・・・・零人は何処に居るの?」

 

紫「・・・・さぁ・・・何処でしょう。」

 

霊夢「・・・。」

 

ラン「・・・大丈夫です。零人さんなら・・・」

 

紫「・・・・フフフ・・・そうね。」

 

霊夢「・・・全く・・・あ、そういえばレミリアは?」

 

紫「彼女は紅魔館で治療中。蓬莱の薬屋が入り浸っていたから相当か彼女のメイドとの掛け持ちでしょうね。」

 

ちなみにココで言う「蓬莱の薬屋」とは八意永淋の事である。これは幻想郷ではよくある事で、こういった妖怪やそれに近い存在の者達には少なからず二つ名があるのだ。たが、それはよく変えられることがあるので結局は二つ名は余り安定していないのだ。

 

紫「それに・・・このままだと色々と損するでしょうしね。」

 

ラン「・・・・・。」

 

霊夢「・・そうねぇ・・・」

 

ラン「・・・あの・・・霊夢さん。」

 

霊夢「・・・何よ。」

 

ラン「・・・・・ありがとうございます。」

 

ランは霊夢にお礼と謝罪の言葉と共に一例すると、霊夢はそれを見て少し驚いていた。

しかし、直ぐに軽く笑い、言い返したのだった。

 

霊夢「・・・・たまには遊びにいらっしゃい。お茶くらいは出せるから。」

 

 

その後、ランは一人で幻想郷に住む事とし、霊夢や魔理沙たちにみっちりとしごかれることになったのは・・・語られない話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      そして、零人はと言うと・・・・・

 

 

 

 

 

 

零人は一人、誰も居ない無人世界に立っていたのだ。隣にはソルナが一人。

二人だけで蒼い空を見上げていたのだった。

 

ソルナ「・・・零人ちゃん。本当に大丈夫?」

 

零人「・・・ああ。大丈夫だ。」

 

ソルナ「でもまだ病み上がりって言うか途中脱走と言うか・・・・」

 

イクス『マスターって脱走大好きですよねー・・・』

 

 

そう。零人はオルドルの医務室を抜け出して地球を離れていたのだ。

ちなみにアイルー達は一応安全な場所であるシエルに行ったのだ。よって現在岡本家はもぬけの殻で最低限の武器や必需品を軽いバッグに詰めて零人達は転移したのだ。

 

零人「・・・・まぁ・・・そうだな。」

 

イクス『しかし、いいのですか?少なくとも十年は地球に戻らないって。』

 

零人「厳密にはあの地球には・・・だけどな。あとミッドも。」

 

ソルナ「・・・一応聞くけど・・・どうして?」

 

零人「・・・・・・。」

 

零人はソルナの質問に唯沈黙をするだけだった。そしてソルナは聞くだけ無理と解り、別の話しをしたのだ。

 

ソルナ「・・・そっか。じゃあ・・・これから何処に?」

 

零人「・・・それは決まってる。他の次元だ。」

 

ソルナ「他のって・・・・どうやって?」

 

 

 

 

 

 

レイチェル「それは簡単な話よ。」

 

ソルナ「あ・・・レイチェルさん・・・」

 

気が付けば、後ろにはレイチェルが立っており零人は彼女の言葉を聞くと軽く笑ったのだ。

 

零人「・・・アレ・・・届いたか?」

 

レイチェル「・・・ええ。しかし貴方も貴方ね。わざわざ「あんな奴」に頼むなんて。」

 

零人「テメーが素直に教えてくれねぇと思ったからだよ。」

 

レイチェル「・・・で「対価」は?」

 

零人「・・・アレだ。」

 

レイチェル「・・・・そう。アレね。いいわ、なら。」

 

すると零人とレイチェルはソルナやギィとナゴたちには意味不明の会話をして他の面子は全員頭に「?」を浮かべていたのだった。そして、レイチェルは一つの腕輪を渡した。

それはエメラルド色に金色のラインが入り、中心には紅い宝石が四つ埋め込まれていたのだ。

 

零人「・・・これが・・・・」

 

レイチェル「異次元を渡る為のパスポート。使用限度はないらしいわ。」

 

零人「・・・・そうか。ソルナ、これお前が持っててくれ。」

 

ソルナ「えっ・・・私?」

 

零人「ああ。」

 

ソルナ「・・・・・・・・解った。」

 

零人はソルナにそう言い、本人の了承を貰うとソルナに腕輪を渡したのだ。そして、ソルナはそれを腕にはめるとレイチェルに問い詰めたのだった。

 

ソルナ「・・・あのー・・レイチェルさんこれって・・・・」

 

レイチェル「・・・聞いてたでしょ。異次元を渡る為のパスポートよ。使い方は転移魔法にブースト(魔力増強)するだけよ。」

 

ソルナ「へー・・・・・・」

 

イクス『・・・絶対理解できてませんよね・・・・』

 

レイチェル「・・・まぁいいわ。それじゃあ零人。行ってらっしゃいな。」

 

零人「・・・・おう。」

 

 

 

 

ソルナ「それじゃあ・・・行くよ・・・!!」

 

ソルナは魔力増強を掛けると転移式の魔法陣を展開した。魔法陣は今までのミッド式とは全く別の魔法陣が展開されていたのだ、当然魔力も強大で周りには白い風の様な物が吹いていた。

 

零人「・・・んじゃ行ってくるか・・・・・」

 

レイチェル「また十年後・・・・今度は全てにケリを・・・つけなさいよ?」

 

零人「・・・・おうよ。んじゃあな、レイチェル。」

 

 

刹那。零人達は魔法陣の中に消えて、旅立ったのだった。

そして、レイチェルも転移し、その場所には誰も居なくなったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「さて・・・・これから始まるのは・・・未来と過去の戦い。それを極限まで戦い・極め・知った者達よ・・・・・踊りなさい。答えの為に・・・・・ね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある次元世界・・・

 

その世界では激しい戦争が行われており、多くの人の命が失われていたのだ。

街は崩れ、人は吹き飛ばされ、全ては無に変わっていく。

 

そんな中で一人瓦礫の中に一人の少女が埋まっていたのだった。

彼女は瓦礫の中でずっと死を待っていた。

ここまで死にたいと思ったのは恐らく初めてだろう。

何故なら、彼女の隣には自分の両親が瓦礫に潰されていたのだからだ。

 

少女「・・・・・・・・。」

 

瓦礫の中で必死に自分の最期を迎えようとしていた。

だが、そんな時であった。

 

 

 

 

「よう・・・・お前・・・・・生きたいか?」

 

少女の前に一人の男が立ったのだ。男の隣には一人の長髪の女性が立っている。

そして、男はしゃがんで少女に話しかけたのだ。

 

少女「・・・・・どう・・・し・・て?」

 

「テメーが親と一緒に死ぬより、テメェの親の魂しょって生きてみないかって言ってんだよ。んな自殺志願者みたいな目しやがって・・・・そんなんでテメェの親は喜ぶと思うか?」

 

少女「・・・・・・・・。」

 

男はそう言うと右手を差し出し、左手に銃を持った。そして、少女に語りかけたのだ。

 

「・・・・お前に二つの道をやる。一つは全てを終わらせる道。そして・・・もう一つは全てを変える道だ。」

 

少女「・・・・・・・・」

 

「どっちを選ぶかは・・・お前次第だ。」

 

男はそう言い少女の答えを待った。少女には時間が残されていなかったが、不思議と考える時間は無限にあるような感じだったのだ。やがて、少女は男に言ったのだ。

 

少女「賭けても・・・・・・・いい?」

 

その言葉に対して男は笑ったのだ。そして、少女は男の手を掴んだのだった。

 

「その賭け・・・・・勝たせてやるよ。」

 

少女「・・・・アンタ・・・・一体・・・・・・誰だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「俺か?俺は零人。岡本零人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死神だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして世界は動き出す。

 

そして世界は変わりだす。

 

そして世界は回り続ける。

 

そして・・・・世界は蒼に染まるのだ。

 

 

 

 

 

 

零人「お前に極限の世界を見せてやるよ。」

 

 

 

 

A.s 2nd編 END     NEXT  -Strikers編-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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どうでもいいお知らせ!

 

次のアーケード風の登場人物を決定しました。

登場人物は

 

 

竜神丸さん

 

awsさん

 

ルカさん

 

miriさん

 

の四人です。

 

 

 

後、ラジオのご質問の募集は継続中です。

募集期間は12/25までてす!たくさんのご応募お待ちしています!

 

 

 

説明
イレギュラー"アインスト"の存在を知った零人達。
彼等はアインストを倒すために新たな戦いに入っていくのだった・・・・・!
そして、少年少女達は一つの答えに向かっていく・・・・・。
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コメント
ふーむ・・・・ここで登場人物の整理も、入れておいたほうがいいですかね。(Blaz)
弟でんのか………質問……というかメンバーがデスソース入りの料理を食べたらどうなるか見たいw(キリヤ)
登場人物が増え過ぎて整理できんな(匿名希望)
Stsは更に波乱の予感(ohatiyo)
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