真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第七十二話 嵌められたスターズ |
4体の戦闘機人達に囲まれ、危機的状況に追い込まれる カイト
しかし、彼の目は死んでいなかった
この状況でも必ず自分は勝ってみせる
その想いのみで、彼は剣を振るう
カイト「はぁぁ!!!!」
ハリケーンフォームで戦う カイト
スピードで戦闘機人達を翻弄するようだ
トーレ「速いな、だが私も負けてはいない!!!」
トーレは自身のISライドインパルスによる高速移動で、カイトと対等に戦う
カイト(チッ リミッターさえなければ、この程度の奴らなど瞬殺出来たものを!)
ウェンディ「トーレ姉だけに集中してる場合じゃねぇっスよ!」
ウェンディは固有装備であるライディングボードからエネルギー砲をカイトに向けて放つ
カイト「舐めるな!!!」
片方の剣でトーレの攻撃を防ぎながら、もう片方の剣でウェンディの攻撃を切り裂く カイト
しかし、後ろからはセッテが投げたブーメランブレードが迫っていた
カイト「チッ」
セッテの攻撃に気づき、ブーメランブレードを躱そうとするが、頬に掠ってしまう
ディード「はぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
更にディードがカイトに接近し、ツインブレイズで斬りかかる
カイト「っ!!!!」
ウィザード(双剣)で彼女の攻撃を防ぐが、その隙をトーレに突かれてしまう
トーレ「はぁ!!!!」
トーレはカイトの脇腹を殴る
カイト「グッ」
肋骨が折れたような音がする
カイト「鬱陶しい奴め!!!!」
ディードを弾き飛ばし、トーレの顔に蹴りを入れる カイト
しかし、再びブーメランブレードが迫っていた
カイト「稚拙な攻撃で俺を殺れると思うか!!!」
ブーメランブレードを弾き飛ばし、武器を持っていない状態のセッテに襲い掛かる カイト
しかし、ウェンディが放つエネルギー砲に阻止される
ウェンディ「そう簡単には行かせねぇっス」
トーレ「後ろがガラ空きだぞ!!!!!」
トーレはカイトの後ろに回り込み、インパルスブレードで斬りつける
カイト「クッ」
顔を顰めながらも、トーレに切り掛かろうとする カイト
セッテ「はぁ!!!!」
手元に戻って来たブーメランブレードを投げ、カイトを狙う
カイト(俺がここまで苦戦するとは……………)
セッテの攻撃を躱し、一旦4人から距離を取る カイト
カイト(戦闘機人風情が…………図に乗りやがって!!)
カイトが距離を取ったのを見計らって、トーレ達は一か所に集まる
トーレ「いい感じだ、このままの連携で追い詰めるぞ」
ウェンディ「わかってるっスよ、トーレ姉」
トーレ「状況は我らの方が圧倒的有利、しかし油断してはならん。ドクターがあれ程、警戒を強めろと仰ったのだからな………行くぞ」
トーレの合図で、再びカイトに襲い掛かる戦闘機人達
カイトは彼女達を撃破出来るのか?
〜スターズ視点〜
カイトが悪戦苦闘している頃、ギンガを加えたスターズは西に向かっていた
西が一番ガジェットが多く侵攻してきている
なのはの砲撃で殲滅するのが手っ取り早いと考えたのだろう
なのは「良し、もう少しでガジェットと鉢合わせる地点だよ!!」
ティアナ「はい!!!」
スバル「良し! 行こう! ギン姉………………あれ?」
スバルが後ろから着いて来ているはずのギンガに話し掛けようと後ろを振り向くが、
スバル「ギ、ギン姉が居ない!!」
そこにギンガの姿は無かった
ティアナ「ギンガさんが居ない? どうして?」
スバル「わからない…………さっきまで居たのに」
ギンガが居なくなった事に驚き、ティアナとスバルは立ち止まってしまう
ティアナ「おかしい…………こんな所で逸れる筈が無いのに」
ティアナの言う通りである
今までスターズが走ってきた(なのはは飛んでいる)道のりは真っ直ぐな直線なのだ
例え走るスピードに違いが在ったとしても、逸れる事はあり得ないのだ
なのは「仕方が無い……………今は一刻を争う時、ギンガには悪いけど先に進むよ」
なのはにそう言われ、渋々従うスバル
ティアナ「大丈夫よ、ギンガさんはあんたより強いんだから。心配するだけ無駄よ。きっと自分の力で何とかするわ」
そう言ってスバルを励ます ティアナ
それでもスバルは不安を払拭出来なかった
そして、後悔することになる
なのはに無理を言ってでも、ギンガを探すべきだったと…………
〜ギンガ視点〜
ギンガはカイトに言われた通り、ガジェットを破壊する為、スターズと行動を共にしていた
飛んでいる なのはを目印に、スバル・ティアナの後を追っていた
しかし、スターズとギンガは逸れてしまっているのだ
では、ギンガの前を走っている2人は一体?
ギンガ「それそろガジェットと接触しそうね………………スバル、気を抜いてはダメよ?」
妹を気遣うギンガ
しかし、スバルは何の反応もしない
ギンガ「スバル?」
ギンガは不思議に思った
どんな状況でも返事だけは必ずするはずのスバルが無反応
こちらを見向きもしない
緊張して聞こえなかった?
いや、それこそあり得ない
手を伸ばせば届く距離に居るし、何より小さく喋った訳じゃない
自分とは一番距離が離れている なのはでも聞こえるぐらいの音量だったはずだ
そう思うと、なのはやティアナも先ほどから一切何も話さない
ティアナはともかく、なのはは早い感覚でこちらの様子を覗ってきていた
着いて来れているかを確認しているのだろう
しかし、それもしなくなっていた
ギンガは不可解に思い、スバルの肩を掴もうとする
ギンガ「スバル、私の話を聞いてるの?」
そして、スバルの肩に触れると、
ギンガ「っ!!!!」
まるで煙のように消えていった
ギンガ「え? どういう事?」
スバルが…………妹が目の前で消えたのだ
流石のギンガもパニックになる
ギンガ「なのはさん!!!」
取り合えず隊長である なのはに報告しようと上を見上げると、
ギンガ「そ、そんな……………」
何所にも姿が見当たらなかった
ティアナもである
ギンガ「どういうこと? 何故みんなが…………」
ギンガが困惑していると、濃い霧が出始め、ギンガの視界を埋め尽くす
ギンガ「こんな所で霧……………」
そして、その霧はすぐに晴れる
景色が見えるようになると、ギンガは驚く事となる
何故ならば、自分が向かっていた方向とは全く違う場所に居たのだ
霧が出て来る前の景色とは全く違うものになっているのだ
ギンガ「さっきまで私は一本道を走っていたのに…………」
クアットロ「さ〜て、それはどうでしょうね〜」
ギンガ「何者!?」
いきなり目の前にメガネをした女性が現れる
そう、クアットロだ
クアットロ「今までのは私の幻術。あなたを逸れさすためのね」
そう、ギンガは出動してからすぐにクアットロの幻術に掛かっていた
目の前にスターズが居るように
スターズに着いて行っているのではなく、クアットロに誘い込まれたのだ
クアットロ「さ〜て、捕まえさせてもらうわよ〜 タイプゼロ」
ギンガ「前にも聞いた単語ね……………タイプゼロとは一体何のことかしら?」
クアットロ「知る必要はないわ〜 ドクターに改造されて、感情の無い兵器に生まれ変わる あなたはね」
ギンガ「何!?」
クアットロ「それじゃ、後は頼むわよ〜 チンクちゃん、ノーヴェちゃん」
クアットロがマントを靡かせると、チンクとノーヴェが姿を現せる
全てはギンガを捕まえる為の作戦だったのだ
クアットロは2人に任せて、この場を去って行く
ノーヴェ「前の借りは返すぜ?」
チンク「お前に恨みはないがな……………ドクターの野望の為、捕えさせてもらおう」
ギンガ「クッ」
チンクとノーヴェの2人を相手にしなければならない ギンガ
果たして、この戦況を打破できるか?
窮地に追い詰められた ギンガ
しかし、彼女の中に眠る謎の力が解放される…………
次回もお楽しみに!!!
説明 | ||
スターズと言うより、ギンガ視点になるかも……… | ||
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