真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第七十三話 秘められた力、ギンガのIS |
クアットロの幻術に化かされ、スターズと分断されてしまい、孤立無援状態に陥ったギンガ
そして、彼女の前に現れた2人の戦闘機人、チンクとノーヴェ
ギンガは、たった1人でこの状況を覆せるか?
ノーヴェ「覚悟しろよ? 今日がテメェの最後だ!!」
チンク「ノーヴェ、アレは捕えるのだぞ? 忘れるな」
殺す気満々のノーヴェに注意する チンク
ノーヴェ「わかってるよ、チンク姉」
チンク「お前はアレを破壊しかねんからな………」
ノーヴェ「まぁ見ててくれよ!」
ギンガに向かって駆けだす ノーヴェ
ギンガ「はぁ!!!!」
ノーヴェを迎撃しようと拳を振り上げ、ノーヴェに殴りかかる
ノーヴェ「効くかよ!! そんな攻撃!!!」
ギンガの拳とノーヴェの蹴りがぶつかり合う
ギンガ「っ!!」
ノーヴェの足を掴み、チンクに向かって彼女を放り投げる
ギンガ「やぁ!!!!」
ノーヴェ「チッ」
ノーヴェはエアライナーを縦に展開し、壁のようにする
そうすることでチンクにぶつかる事を阻止した
ノーヴェ「野郎……………舐めんじゃねぇ!!!!!!!」
エアライナーが複雑な形に展開される
まるで、空中にあるカーレース場である
ノーヴェ「エアライナー上での戦いが私の本領発揮!! 見せてやるぜ! 私のIS ((破壊する突撃者|ブレイクライナー))をな!!」
彼女のISは固有武装であるガンナックルとジェットエイジを使いこなす戦い方と、エアライナー上での限定空中戦を組み合わせた総称の事を指す
ノーヴェ「よっと!!」
ノーヴェは飛び上がり、エアライナーに乗る
ギンガ「ウイングロード!」
受けて立つと言わんばかりに、ギンガも空中に道を創る
ノーヴェ「来いよ…………ここからが本番だぜ」
挑発する ノーヴェ
ギンガ「ええ、行くわよ!!!」
今度はギンガがノーヴェに駆け寄る
ギンガ「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
怒涛のラッシュで攻めきる ギンガ
ノーヴェ「チッ」
ギンガ「ここ!!!!」
ギンガの拳がノーヴェの腹にめり込む
ノーヴェ「グッ」
顔を顰める ノーヴェ
これで勝負は決まったか?
ノーヴェ「この程度!!!!」
腹にめり込んでいるギンガの拳を左手で掴み、逃がさないようにする
ノーヴェ「オラァァァ!!!!!!!!!!!!」
右腕でギンガの顔を殴る
ノーヴェ「潰れろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
何度も何度もギンガの顔を殴り続ける
ギンガ「うぅ」
痛々しい姿となる ギンガ
ノーヴェ「これで終りだ!!!」
ギンガの手を離し、渾身の蹴りをお見舞いする ノーヴェ
ギンガは吹き飛んでしまう
それを見ていたチンクは、
チンク「やり過ぎだぞ、全く」
ノーヴェの行動に呆れていた
チンク「だが、確実に今ので勝負は決まったな」
ノーヴェの蹴りの威力は戦闘機人達の中でも随一だ
それをまともに受けたのだ
立てる筈が無いとチンクは思った
しかし、チンクのその考えは外れる
ギンガは普通に立ち上がったのだ
チンク「信じられん…………」
ノーヴェ「へっ やるじゃねぇか……………そうこなくっちゃな」
驚くチンクに対して、ノーヴェは嬉しそうにする
ノーヴェ「まだテメェを殴り足りねぇと思っていたとこだ」
ノーヴェは随分と余裕である
チンク「何だ?」
起き上がったギンガの雰囲気に違和感を覚えるチンク
チンク「何かが変わったような………………」
ギンガ「……………………」
ギンガが顔を上げると、瞳の色が変色している
緑から黄色へと………………
ノーヴェ「ん?」
ノーヴェも漸くギンガの様子の変化に気付いた
表情が無くなり、ただノーヴェを見つめているだけだ
一体何を考えているのかも読みとれない
ノーヴェ「何だ? 何かが変わりやがった」
警戒を強める ノーヴェ
自分の拳を見ると、若干だが震えていた
ノーヴェ(っ!? わ、私が震えてる!? アイツに恐怖してるっていうのか!?)
本能が今のギンガは危険と訴えているのだ
ノーヴェ「クソッ あんな奴に私が怯える筈がねぇ!!!」
自棄になり、ギンガに向かって突撃する ノーヴェ
チンク「待て ノーヴェ!!! ここは冷静に!!!」
チンクが止めようとするが、ノーヴェは止まらない
いや、止まれないのだ
ノーヴェはこれほどまでの恐怖を抱いた事がなかった
その恐怖に耐えきれず、早くギンガを倒してしまおう、そして恐怖から解放されようという本能がノーヴェの体を支配していた
ノーヴェ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンガに向けて蹴りを放つ ノーヴェ………………しかし
ギンガ「………………………」
ギンガは、何事も無いように平然とノーヴェの蹴りを片腕で受け止める
ノーヴェ「何!?」
これには驚くしかない ノーヴェ
ギンガ「敵は排除………………殲滅行動に移行します」
まるで機械のように感情が入っていない言葉を呟くギンガ
次の瞬間、ノーヴェは吹き飛んでいた
一体何が起きたのかわからない
チンク「何だあれは…………………」
離れて見ていたチンクは驚愕する
ギンガの左腕には風が纏い、高速で回転していたのだ
まるでギンガの腕を守るかの様に
チンク「まさか、あれがタイプゼロのISか?」
チンクの予想は当たっている
風を発生させ、それを纏い武器にする
これがギンガのIS ((旋風の矛|ストームシュぺーア))である
ギンガは今、戦闘機人モードとなっている
このISはギンガ本人ですら知らない力である
戦闘機人モードにならなければ使えないからだ
ギンガは命の危機を感じた時、感情を封印し、目の前の敵を殲滅するだけの戦闘マシーンになってしまうのだ
目の前の敵を葬り去るまで戦い続ける戦闘機人モード
視界に入る者は全て敵と認識する
つまりは暴走に近いのだ
チンク「何故あのような力が今になって使えるのかは知らんが、ノーヴェだけではやはりキツイな」
ギンガを捕える作戦は本来、ノーヴェ1人の担当であり、チンクはトーレ達と共にカイトを倒す係だった
しかしノーヴェ1人では心もとないと言う事で、着いて来たのだ
そして、その判断は正解だった
チンクが居なければ、ノーヴェは間違いなく、この戦いで死んでいただろう
ノーヴェ「な、舐めるなよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」
怒り狂ったノーヴェが、再びギンガに襲い掛かる
チンク「あのバカ!! 少しは冷静になれ!!」
チンクの注意など、耳に入る筈も無く、ギンガを倒そうとだけ考える ノーヴェ
ギンガ「敵の攻撃を確認、ISにより破壊します」
風がドリルのように螺旋を描き、ノーヴェの拳とぶつかり合う
ノーヴェ「グゥ!!!」
ノーヴェの固有装備の1つであるガンナックルが砕け散る
ノーヴェ「バカな!?」
ギンガ「排除」
ギンガの拳がノーヴェの腹に決まる
すると、ギンガの左腕に纏まっていた風は一斉にノーヴェの体を引き裂いていく
ノーヴェ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
そして吹き飛び、エアライナーの上に落ちると、エアライナーはガラスのように砕け散り、ノーヴェは地面に落下する
ギンガ「未だ生命反応あり、次で仕留めます」
ギンガはウイングロードから飛び降り、ノーヴェにゆっくりと近づいて行く
すると、その道を塞ぐように、ギンガの目の前にナイフが5本飛んでくる
チンク「そこまでにしてもらおうか、次は私が相手となろう」
ここで漸くチンクが動くようだ
ギンガ「もう1体の敵を確認、殲滅します」
チンク「これでも姉妹の中では強い方なのだ、負けるわけにはいかん!」
暴走ギンガVSチンク
勝つのは果たして?
ギンガのISは彼女本人も知らないという無駄設定
次回はシグナム視点ですかね
相手は………わかりますよね?
次回もお楽しみに〜
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ギンガのISを考えてみました! | ||
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コメント | ||
ええ違います…………恐らく(ohatiyo) ニュー「同じだねー。」Blaz「いや色々と違うから。」(Blaz) |
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