戦姫絶唱シンフォギア 黒衣の剣士と装者達 |
「魔法?ああ、確かに使えるけど?」
「だったら頼みがあるんです・・・奏と話は出来ますか?」
?奏・・・?奏って誰?
「聞くけど・・・奏?って誰?」
「奏というのは私とユニットで組んでいた・・・響のシンフォギアの前所有者です」
ふぅん・・・
「まさかとは思うけど・・・その奏って死んでるの?」
「はい・・・魔法なら生き返る事は無理でも話位は「出来ない」何でっ!?」
「いくら魔法でも出来る事があるんだ。だから出来ない」
「そうですか・・・わかりました。あまり期待はしていなかったので」
そうか・・・
「じゃあ続きをしようぜ」
「はい・・・!」
その言葉と同時に翼は真っ向から向かってくる。
俺も((電光石火|ライカ))のままトップスピードで真っ向から迎え撃つ。
「あのな・・・直すのはウチの経費から引かれるんだぞ?もうちょっと考えて戦ってくれ」
「んなこと言っても・・・模擬戦をやれと言ったのはあなたですよ?」
「ああ、そうだったな・・・それで、どうだった?」
「どうって・・・何が?」
「お前、三人の実力が見たかったんだろう?」
「まあ、ね・・・」
そう、今回の模擬戦。弦十朗さんには先に言っていた理由があるだろうが、俺には俺の目的があった。
それは単純に三人の実力が知りたかったのだ。
これから、起こるであろう戦いに耐えられるかどうか・・・
「それで?評価は?」
「正直・・・ギリギリだと思う」
これが俺の正直な感想。
((あいつ|・・・))を倒せる、というよりも取り巻きのノイズ達を倒せるかどうかである。
「ギリギリか・・・なあ、ノイズ達がまた頻繁に出てくるようになってきたのはお前の言う、あいつが絡んでるのか?」
「ああ、十中八九あいつが関わってる・・・」
俺は弦十朗さんにある資料を渡す。
「これは?」
「これは、そのあいつのデータを簡単に纏めた物です。見ればわかるかと」
その後、俺の渡した資料を見ている弦十朗さん。
「なるほどな・・・確かにこれを見れば相当の実力だと言うのはわかるな。この魔導師ランクSって言うのはお前の世界での実力を言葉で表したものか?」
「ああ。ノリス・バッカード。それがそいつの名前・・・そして俺のいた世界のSランク犯罪者だ」
そう、今回の一連の事件の真犯人はこの俺のいた世界の犯罪者、ノリス・バッカードの仕業だったのだ。
「証拠は?」
「まずいきなり感じられた魔力反応。そしてその魔力反応を辿っていくとそいつがいたんだ。幸いにもソルの中にそいつのデータがあってな・・・父さんと母さんが捕まえた犯罪者だったらしくてな。殺人事件を何件も繰り返していたらしい」
「殺人か・・・で?そんな危険人物が何でこの世界に来てんだよ?」
「その時に取られた刑が虚数空間への永久牢獄という刑でね。多分その時に何かしらのひずみが生まれてこの世界に流れ着いたんだろう」
「ひずみ・・・考えられることと言ったらフィーネの一件だな」
そのフィーネって奴の事が気になったが話は聞かないことにした。
その時に悲しそうな顔をするんだぜ?聞けるかってんだ。
「そしてこれがもう一つの理由なんだが・・・あいつは広範囲における音を使った魔法が得意なんだ」
「音?」
「ああ、音は人には必ず聞こえるだろ?奴はそれを利用して音で相手の頭の中を電子レンジみたいにして脳を沸騰させて殺していたんだ」
「脳を沸騰か・・・恐ろしいな」
「ああ、唯一の対策は音を聞かないようにするってのしか無くってな・・・当時の父さん達もかなり苦戦したって。そして奴は音でノイズ達を操ってるんだと思う」
「なるほどな・・・」
「最初は俺一人でどうにかしようって思ってたんだけど・・・まあ、さすがに一人じゃ何も出来ないしな・・・それで、接触したって訳ですよ」
「なるほど・・・よしわかった。そんな奴がこの街をうろついてるんならこっちとしても黙っちゃいられねぇ。改めて協力してやるぜ」
「ありがとうございます」
「夕也、勝てるの?」
「勝つさ、勝たないといけないし・・・勝ったら父さんと母さんに並んだって事だしな」
二人は協力して戦ったってソルは記録してた。
だったら、二人にようやく並べる。
やってやる!
俺は決意を新たにしてアリスを連れて家に帰った。
あとがき
先ほどは申し訳ありません。
ちょっと失敗してしまって・・・
今後はこのような事がないように頑張ります!
さて、このシンフォギア編はちょっと短くしてすぐにストライカーズに行きますので。
どうか、それまでしばしお待ちを。
次回もお楽しみに!
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模擬戦 翼編後編 | ||
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