真・恋姫†無双 〜胡蝶天正〜 第三部 第01話 |
この作品は、北郷一刀の性能が上方修正されています。はっきり申しましてチートです。
また、オリジナルキャラクターやパロディなどが含まれております。
その様なものが嫌いな方はご注意ください。
文醜たちを城内へと案内しつつ、星たち三人に召集を掛ける一刀。
軍議を行う玉座の間へと二人を通し、やや暫くしてから星たちが到着したので用件をうかがう事になったのだが・・・。
「とーたくのぼーせーにくるしむたみたちのなげきのこえは、てんたかくあがっており・・・・・・」
開口一番、文醜のあまりに酷い棒読みの持って回った言い回しに四人は頭を抱えていた。
「あの文醜さん、堅苦しい言い回しは無しにしよう。君もその方が楽そうだし」
「お?話が分かるねぇ・・・それじゃあ遠慮なく」
「もう、文ちゃん!」
「おうおう兄ちゃん、慣れねぇ事を頑張ってる(お頭の)可哀そうな娘を生暖かい目で見守る度量ってモンも上に立つ者には必要だぜ」
「いやいや、風達も頭を抱えてたじゃないか」
「そう言ってるのは宝ャなので、風は何も言ってませんよー」
「・・・便利な人形だなぁ」
宝ャを傘にして言いたい事を言ってくる風を横目に、一刀は顔良たちと話を進める。
「それで、話を続けるけど。要するに都の中枢にいきなり現れた董卓を妬んだ君達の主が、討伐連合を召集しろと焚き付けてきた。そう解釈していいのかな?」
「よく分かりますねぇ・・・・・・」
「あの、司馬懿さまは麗羽さまと面識が在るんですか?」
「あぁ・・・・・・。昔、ちょっとね」
顔良の問いに言葉を濁して答えてしまう一刀。
反董卓連合が集結してしまえば麗羽に正体がばれるので、この場で二人に教えてしまっても良いかと一瞬思ったのだが、彼女の性格を思い出して躊躇したためだ。
もしここで自分が北郷一刀だと麗羽が知れば、考え無しに俺の事を周辺諸侯へ言い触らして会いに来るのは火を見るよりも明らか。
そうなれば当然十常侍達の耳に入ることになり、大罪人の子として何らかの処罰を与えようとするだろう。
虎牢関という大戦を前にして厄介事を招きたくない。
そう考えた一刀は二人に正体を明かす事をためらわせたのだ。
「まぁそんな話は置いといて。連合の話なんだけども、誰が参戦するんだい?」
「あ、はい。今のところ楊州の袁術殿に陳留の曹操殿、それと幽州の公孫?殿と涼州の馬騰殿が参戦を表明されております」
「なるほど・・・・・・ん?」
今挙げられた名前にちょっとした違和感を覚えた一刀は、自分でその名前を口にして確認する事に・・・。
「袁術、華琳、公孫?・・・・・・それに馬騰・・・・・・」
「あ、あの、どうかしたんですか?」
一刀の態度を見て何故か顔良は焦りを見せだす。
その機微を見逃さなかった一刀は彼女に幾つか質問をする事を思いつく。
「ちょっと気になったんだけど、今名前を挙げた人たちって君達二人が直接会って答えを聞いたのかな?」
「は、はい。そうですよ・・・・・・」
「各々の領地まで出向いて?」
「あ、当ったり前じゃないですか。変な事を聞くなあ・・・」
「君達が本拠地の南皮を出たのは何日前?」
「は、半月前です・・・」
(ビンゴだ)
顔良達の返答で違和感の正体と、それに対する確信を得た一刀は二人に射抜くような視線を向けてただ一言問いかける。
「君達にもう一度問う。この連合に誰が参戦を表明している?今度虚言を混ぜれば交渉はここで打ち切りだ」
「うっ・・・・・・」
その問いに文醜は思わずうめき声を上げてしまう。
一刀が最初に感じた違和感は、名前を挙げられた四人が治めている領地。
袁術に華琳、公孫?といった面々は一刀が治めている雍州よりも東に位置しているが、馬騰が治めている涼州は真逆の西にある州。
三人の了承を取り付けた後に馬騰の所へ向かうのであれば、必ず一刀が治めるこの地を通る事になり、その逆も然り。
ならば何故、通過する途中でここに寄らなかったのかと言う疑問が浮上し、その結果一刀はこういう結論に行き着いた。
挙げられた名前の中に参戦を表明していない、若しくはこれから聞きにいく人物が居るのではないか。
そう思った一刀はそれを確かめる為にしたのが先ほどの三つの質問。
もし、直接諸侯の領地まで赴いて了承を得たのならば大陸の北部一帯を一周するコース、そんな距離をたった半月で回れるはずが無いのだ。
「もーう、だから止めようっていたのに!」
「そんな事言ったって、断られたら麗羽様のお仕置きが待ってるんだぜ!ここで大物の名前を出しとけば二つ返事で了承すると思うじゃんか!」
交渉している一刀をそっちのけで言い合いをはじめる顔良達。
そんな二人に呆れつつも、一刀は再び彼女達に声を掛ける。
「はぁ・・・・・・。それで、いったい誰が参加を表明してるんだい?」
今回の連合軍の誘い事態断るつもりは全く無い一刀であったが、一向に話が進まない事に些か業を煮やして彼女達を少し揺さぶる様な物言いで話しかける。
「あ、す、すみません!本当に参戦を表明しているのは麗羽様の従兄弟の袁術様のみで、伯珪殿には檄文を送り返答待ちです」
「他の二人は?」
「馬騰さまはこの話がつき次第向かう予定で、曹操さまは・・・・・・そのぉ・・・・・・」
華琳の話になった途端、顔良いきなり難色を示す。
それを見た一刀は何が言いたいのか大体の事を察した。
「ああ、なるほど。彼女の事だからどうせ“華琳さんはびりっけつがお似合いでしょうし、伝えるのは最後になさい”とか言ったのかな?」
「うわ、すげぇ!一字一句おんなじだっ!」
「あ、あははははは・・・・・・。あ、あの、それでどうでしょう。この連合に参戦して頂けるでしょうか?」
命じられた内容を見事に当てられて思わず苦笑いをしてしまう顔良だったが、今はそんな事よりも一刀が参戦してくれるかの方が重要なので返答を彼に問う。
この連合に参戦するのは、これから始まる群雄割拠の時代で頭角を現す為に必要不可欠なのだが、虚言を混ぜられた事が癪に障ったのもあり、一刀は幾つか条件を点ける事に・・・。
「参戦しても良いが、条件がある。先ず一つはこれから諸侯の了承を取り付ける時に、名指しで聞かれるまで俺や曹操の事が参戦するかどうかを喋ってはいけない。勿論嘘を言うのも無し。早い話が俺と華琳を引き合いに出すなって事さ」
「曹操さんもですか?」
「ああ、そうだ」
この条件、一刀の陣営としては全くメリットの無い内容と言えるが、彼はあえてこれをいの一番に持ってきた。
それはこの条件が一刀自身の精神衛生上、譲る事が出来ないものだったからに他ならない。
彼としては自分の名を引き合いに出されるのは別段苦にもならないのだが、華琳の事を山車に使われるのがどうしても納得行かなかったからだ。
それにもしここで釘を刺して置かなければ、後々になってこの事を知った華琳が何故同盟を組んでいるのに止めさせなかったのかと問い詰めてくるのは目に見えている。
その事だけを踏まえても、この条件を最初に持ってくるのは十分な理由と言えた。
「二つ目は麗羽に俺の事を聞いたりしない、彼女から聞かれても適当にごまかす事。詮索は無用だ。そして三つ目は」
「ま、まだあるのかよ」
「当然だよ。交渉を有利に進めるのに虚勢を張ったりするのは王道ではあるが、嘘がばれた時の代償が大きくなるのも至極当然の事だろう。文醜さんもそれが解った上でここまでの大見得を切る大物と思ってたのだけど、違うのかな?」
「・・・・・・い、いやぁ、そこまで言われちゃあ後には引けねぇなぁ。よっしゃ!何でも言ってくれ司馬懿、いや、アニキって呼ばせてもらうぜ」
一刀の煽てにうまいこと乗ってしまい、つい上機嫌になって内容も聞かずに了承してしまう文醜。
こうなってしまった彼女を止める事は自分にはもう出来ないと半ば諦めムードで深くため息をついた顔良は、一刀が無理難題を吹っかけてこない事を心中で祈る。
しかし、その彼女の祈りも虚しく、一刀が言い出した最後の条件は二つ返事で了承できるものではなかった。
「それじゃあ三つ目、連合軍は洛陽の都を攻める事になるだろうけど、その途中にある虎牢関と水関。この内、手前にある水関攻略の先陣を俺に任せる。これが最後の条件だ」
この言葉を聞いた瞬間、風達も含めたそこに居る全ての者が驚愕する。
特に風達とって、一刀の言った事はまさに寝耳に水。
この会合が始まる少し前に召集を受けて内容をその場で聞いた彼女達には、一刀が何を思ってこの様なことを言い出したのか見当が点かず、精々水関を攻め落として風評を手に入れるくらいしかメリットが思いつかなかった為だ。
また、一刀が言っている内容は反董卓連合が結成し、どの様にして都まで攻め入るかを軍議で煮詰める時に話すもの。
それを結成する前の段階から決めてしまっては、諸侯から反感を買いかねない。
そして、顔良たちが了承したとしても派手好きの麗羽が納得するとは到底思えない内容、流石に二人もこの条件をすぐに飲む事が出来ず一刀に抗議してきた。
「そ、そんな事、私達だけで決めれるものでは・・・」
「出来るよね。何ていったってこの連合の総大将は麗羽なんだから」
「へ?どう言うことだ?アニキ」
「だってそうだろう。この連合を召集している言い出しっぺが麗羽なんだし、他に誰が総大将を務めるって言うんだい?彼女が総大将なら軍議の時に先鋒を俺に割り振るだけで良いんだから。それにあの派手好きな麗羽が総大将の椅子を蹴って先鋒なんかに就くとも思えないしね」
「ああ、なるほど!確かに麗羽様ならありえる話だ!」
「だろ?別に飲めない条件では無いと思うんだけど・・・」
その言葉を聞いて暫し俯きながら顎に手を当てて考え込む顔良だったが顔を上げて一刀を見ると、そう悪くない答えが彼に返ってきた。
「分かりました、最後の条件も善処します。ただ、司馬懿さまが言ったとおりに事が運び、麗羽様が納得された場合に限らせてもらいます」
「それで構わないよ。最後の条件は君達だけで決めれるものでもないからね」
「それでは司馬懿さまは連合に参加するという事で良いですね」
「ああ。重ね重ねになるけど、三つ目はともかく他二つの方はよろしく頼むよ」
「はい、それでは失礼します」
「またな、アニキ!」
そう言いながら顔良たちは一刀に礼をすると玉座の間の入り口で待機していた鄒に連れられてこの場を後にする。
二人の後姿を見送った後、いの一番で一刀が行った事は・・・。
「ごめん、三人とも!この場ですぐ手を打たなきゃいけない事だったから説明できなかった!」
風達三人に何の相談も無く勝手に方針を決めた事に対する謝罪だった。
「全くですぞ、主。この連合に参戦する利益は武官の私でも察する事が出来ましょう。しかし、水関の件に関してはしかと説明していただかなければ見当が点かんと言うものだ」
「星の言うとおりです。一刀殿はいったいどの様な考えを持って先ほどの条件を提示されたのです?」
「思いつくのは水関をいち早く落とす事で風評を得るくらいですかねー。でもお兄さんがその程度の事であんな事を言い出すわけがありませんしー」
頭を下げて合掌しながら謝る一刀に星達が近づきながら説明を請うと、彼は面を上げて三人に考えている事を話し出す。
「それじゃあ説明する前に今回の事について確認するけど、仮に反董卓連合が結成したとして、その後大陸はどう動くと思う?」
「群雄割拠の時代へと突入するでしょうねー」
「風の言うとおりですな。黄巾党の後に今回の様な騒動が立て続けに起きては都の権威は地に落ちて当然。そうなれば天下を治めんと各地の英傑が動き出すのは自明の理でございましょう」
「その通り。じゃあ三人に問いたいんだけど、群雄割拠の時代で覇権を争うのに必須で、華琳は持っていて俺達に現状では足りないものが在る。それは何か分かるかい?」
「はて、曹操殿が持ち合わせており主には足りぬものですかな・・・?」
一刀のこの問いに小首を傾げて少し考える込む星を余所に、いち早く答えたのは稟だった。
「優秀な将の数ですね。一刀殿の下には星の一人だけですが、曹操様は夏侯惇殿を初めとした一騎当千の武将が数多く揃っておられる」
「正解」
稟が述べたとおり華琳には春蘭たち二人の他に季衣や凪たち、それにまだ合流してはいないだろうが流琉ももうそろそろ仲間になる頃。
対して一刀の側は彼自身を頭数に入れても二人だけと言う状態。
華琳とはしばらくの間同盟を組む事になっているが、他の頭数が揃った諸侯に多方面から攻められてはとても対処する事が出来ないのだ。
「とまぁ、俺達の状況を理解してもらった上でさっきの話に戻るんだけど、今回の反董卓連合で戦う相手には少なくとも三人の名だたる武将がいる。風はその三人が誰か分かるかい?」
「華雄さんに神速の張遼さん、それに天下無双と名高い呂布奉先さんですねー」
「そう。これは俺の推測だけど、今上げた三人はこの戦に勝っても負けても董卓の下を離れて散り散りになると思うんだ。失墜した漢朝の丞相の下にいるより自分自身が成り上がった方がよっぽど良いからね」
「ふむ、確かに。彼の者達は朝廷に就いているのであって董卓自身に忠誠を誓っているわけでは御座いませぬしな・・・。なるほど、主の考えている事が何となく分かってきましたぞ」
一刀の思惑を察した星は口元に手を当て、にやけた表情で彼の顔を見つめる。
「察したようだね。要は今の三人をこっちに引き込むための最初の布石って所だよ」
「ですが独立する可能性が高い以上、その三名を仲間に引き入れるのは用意ではないのでは?」
「その点に関しては出たとこ勝負かな。まぁ、身柄を確保しないと話をする事も出来ないだろうし、先ずはそこからと言う事で。以上、解散」
そう言いながらかしわ手を打つと、一刀は腰を掛けていた玉座から立ち上がりその場を後にした。
長安の一角にある、ひと際高い屋根と広い敷地を有する一軒の鍛冶屋。
見た者が豪族か高官の屋敷と見間違いほどのこの建物に、軍議を終わらせた一刀は足を運んでいた。
元々、移転した施設を視察する名目で寄るつもりではいたのだが、この鍛冶屋の主である正に一つ頼みたい事が出来たため真っ先に訪れることにしたのである。
「邪魔するよ」
暖簾を潜り、店の中に入りながら一声掛けると店番をする者が一刀の元へ、トコトコと歩いてくる。
「いらっしゃいませ、仲達様。三代目に用事でしょうか?」
「まぁ、そんなとこ。奥に入っていいかな?」
「はい、どうぞお入りください」
店番に許可を得た一刀は店の奥に在る通路を抜けて、正の工房へと歩を進める。
通路を抜けると吹き抜けの広い空間になっており、中は炉が発する熱気により汗がにじみ出るほどの室温になっていた。
額を流れる汗を拭いながら、目当ての人物が居ないかと辺りを見回すと、緑色の頭巾を額に付けて麻布で顔を覆う、見慣れた服装の者が周囲の人間に指示を出しているのが目に入り、一刀はその人物に声を掛ける。
「正」
「あ、大将。すいません、ちょっと待って下さいっす。こらそこ!怠けるんじゃないっす!」
「そ、そろそろ交代させてくださいよぉ。かしらぁ」
「お前さっき休んだばかりじゃないっすか!うだうだ抜かすと裏手の川に叩き込むっすよ!」
「ヒエー・・・!」
「ははっ、当てが外れたな若いの。ただ足と手を動かすだけの簡単な仕事って聞いて飛びついたんだろうが、鍛冶屋の仕事はそんなあまい仕事じゃねぇぜ。さぁ、もう一分張りだ!」
正の気迫に気圧されて必死になって踏鞴を踏む若者やそれを窘めて気合を入れなおす熟練工達。
そんな彼らを見て感心した一刀は思わず言葉を洩らす。
「せいが出るなぁ・・・」
「そりゃあそうっすよ、移設して初めて炉を限界まで回しているんすから。今日は様子を見に来たっすか?」
「それも在るけど、ちょっと正に頼みたい事があってね」
「頼みたい事っすか?」
「ああ、さっき何皮の袁紹から使いが来てね。少ししたら戦に出る事になったんだけど・・・」
「あ、分かったっす!新しく作った武器を戦で使うから数を揃えるのを急いでくれって言うんすね?駄目っすよ、大将から頼まれた残りの武器は訓練が必要なものばかりなんすから。戦までに揃える事が出来ても兵達が使えないっす」
一刀の言から何を頼みたいのかを自分なりに推測した正は、先回りして彼の頼みを断ろうとする。
だが、一刀の頼みとは彼女が考え付いた答えとは違うものだった。
「いや、今回は正個人に頼みたい事なんだよ」
「アタイ個人っすか?」
てっきり、そこを何とかと頼み込んでくると予想していただけに肩透かしとなった正。
しかし、それ以外に思い当たる節が無く、おまけに自分個人に対する頼みごととなると益々分からなくなった彼女は一刀にどんな用件なのかを問いかける。
「大将が個人的な頼みをするなんて珍しいっすね。一体どんな事っすか?」
「頼む前に一つ聞きたいんだけど、ここに施設を移転する前に出来上がった試作品があったよね。アレってもう使える?」
「あれっすか?あくまで試作品の一点ものっすけど使う事は出来るっすよ。ただ、アレを使うのにも訓練が必要っすけど」
「それを今の段階で使える人は?」
「作ったアタイだけっすね。大将の本を読んでるアネさんならひょっとしたら使えるかも知れないっすけど」
それを聞いて一刀はにこやかな笑顔をして正に話しかける。
「なら決まりだな。正、次の戦それ持って一緒について来て」
「へ?」
一刀の口から出た思いも寄らない言葉に、正は気の抜けた返事をしてしまう。
そんな呆けた顔をしている彼女の反応を待たずに一刀は頼む内容を畳み掛ける。
「大ジョブ大ジョブ。戦ってもらうわけじゃないし、周りには俺の諜報員が付いて出番まで隠れててもらうから」
「いや、あの、大将?」
「それじゃあ、宜しくね〜。さ〜て、帰って華琳に連合の事を知らせる手紙でも書くか」
彼女に声を掛けるいとまも与えず、手をヒラヒラと振りながら一刀は入り口から姿を消す。
一刀が閉めた入り口の扉を見ながら口をポカンと開けていた正だったが、彼が自分に頼んできた内容を理解する頃には・・・・・。
「大将オオオオォォォォォォ─────ッ!!」
工房中に響き渡るような大きな声を上げる事しか出来ない事に気付くのだった。
説明 | ||
気がつけば今年ももう終わり。 皆様は良い年をおくれましたか? やり残しが無い様に大晦日まで頑張っていきましょう。 (大掃除的な意味で…自虐) それでは第1話をお楽しみください。 |
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コメント | ||
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